米国の国防総省は15日、ウクライナ軍の対艦ミサイル「ネプチューン」が黒海艦隊の旗艦モスクワに命中したと明かした。
参考:US assesses two Ukrainian missiles struck Russian warship
米国は1発もしくは2発のネプチューンがモスクワに命中したというウクライナ側の発表を支持
オデーサを防衛するウクライナ海軍は13日、地対艦ミサイル「ネプチューン(射程280km/マッハ0.7)」が黒海艦隊の旗艦を務める巡洋艦「モスクワ」に命中したと発表、しかしロシア国防省は「火災が発生したモスクワの弾薬庫が誘爆して深刻な被害を受け、同艦の乗組員は艦から退避した。火災の原因は分からない」と発表してウクライナ側の発表を否定していたが、米国の国防総省は「1発もしくは2発のネプチューンがモスクワに命中した」と明かしてウクライナ側の発表を支持した。
国防総省の高官は「モスクワが最終的に沈没したのはネプチューンによる攻撃の結果で、この評価にある程度(中程度)の自信を持っている」と述べており、これが事実ならロシア側の発表は「ウクライナ軍の攻撃でモスクワを失ったことを隠すため」ということになる。
因みに合成開口レーダー(SAR)衛星が撮影した画像分析によると、複数の船(救助に駆けつけたロシア海軍の船)に囲まれたモスクワの様子が「蛇島から約50km離れた海域(45°10’43.39N, 30°55’30.54E/13日午前6時25分)」で確認されており、蛇島から約20海里(約37km)の海域で攻撃が行われたというウクライナ側の主張に近い。
ただ攻撃を仕掛けたウクライナ側も当初「乗組員が間違った場所で喫煙したのか、安全手順を破ったのか、何が起こっているのか分からない」と述べており、ミサイルが命中した視覚的な証拠もないため第三者の一般人とっては「どちらの主張も決定打に欠ける」と思えるが、黒海艦隊の旗艦モスクワをロシア海軍が失ったことだけは確かだ。
関連記事:ウクライナ軍がTB2を囮にして露巡洋艦を対艦ミサイルで攻撃したという噂
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※アイキャッチ画像の出典:public domain
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ロシア政府は「事故で曳航してたら嵐で沈没した」
ロシア国営放送は「モスクワがウクライナに撃沈された!報復しろ!」
ロシアよ、お前は一体どうしたいんだよ・・・
お得意のフェイクニュースとして片づけられずに、「撃沈された」としてロシア国民へのショックにつながっているなら結果よかったのでは。
政府は外国への見えはり、
国営放送は国民への煽り
ちゃんと役割分担してるね
ロシアで真実は口コミでしか出てこない
本文中には >救助に駆けつけたロシア船とあるが、実際はトルコ海軍が救助したのでは?
炎上する旗艦を放置して他の艦船が逃げ出したことから、
最初からウクライナ軍の攻撃だろうってみなされていたと思うがな。
こうなってくると、始めは兄弟国とか言っていたのが可愛さ余って憎さ百倍となり、国内世論的にも限定的な特殊作戦ではなく全面戦争と言っても受け入れられる状況になりつつあるかもですね。
余談
海自では旗艦(きかん)と機関(きかん)を混同しないために旗艦(はたぶね)と呼ぶそうで。
今日初めて知りました。
原因がどうであれ沈んでくれたおかげで航空機の運用がしやすくなった
黒海艦隊の旗艦が撃沈できたのはでかい。増援もできないし
事前にウクライナが明確な証拠を伴わない戦果発表をしなかったこともあり、アメリカ(西側)によるものとはいえ、第三者の確認による戦果発表ですと信憑性が一気に増しますね
この切手(サムネ)作ってるときは沈没まで持っていけるとは到底思ってなかったと思うけど、
最高にロシア煽ってて良い。
WW2のバルジの戦いで、包囲されたバストーニュの米軍にドイツ軍が降伏勧告したときの返事「NUTS!」(バカめ!)は有名ですが、このウクライナ兵士のロシア軍艦への返信「FU〇K!」も同じようなノリで名言とされているのでしょうね。バストーニュと違って蛇島は占領されたけれど、蛇島の近海で逆襲して撃沈したわけで。
今日の新聞もモスクワ沈没の記事でもちきりですね。艦対空ミサイルによるエアカバーや防空レーダーによる監視機能の喪失もさることながら、「ロシアの首都の名を冠した大型巡洋艦がロシア側の失態かウクライナの攻撃でやられた」というのは宣伝戦的な意味で非常に大きいだろう。
トップの写真はウクライナが12日に発売した切手ですね。蛇島の守備隊がモスクワに「くたばれ」と言ってる絵で、守備隊は英雄視されているようです。そして14日にモスクワは攻撃を受けたわけで、タイミング的に偶然ではないのかもと思いました。おかげで切手は良く売れ、国民の士気も上がっているようです。
モスクワ沈没の影響の評価は軍事的には「それなりに影響がある」から「大きな影響がある」まで幅がありますが、士気に与える影響は大きいのでしょう。大きな軍艦はそこにあるだけで圧力で、それを沈めたことはウクライナ人にとって分かりやすい大戦果です。一方でロシア軍にとってはシーパワーでは圧勝していたはずなのにこともあろうに旗艦を失ったわけで、精神的打撃は大きいでしょう。また普段は情報を隠されているロシア市民もこれは知ることになり、「もしかしてロシアが苦戦しているという西側の報道はフェイクではないのでは?」と思い始める人が増えるかもしれません。体面を重視するプーチンにも大きな打撃でしょう。歴史的出来事になると思えます。
これでオデッサ攻撃が遠のいたので、マリウポリがいまだ抵抗を続けていることと合わせて、ウクライナは東部反抗に集中できそうですね。
ポーランドから保管中の戦車が行方不明になったとか、謎の自走砲積載の貨物列車とか、あとは英国の特殊部隊がウクライナへの軍事訓練を再開したとか色々なニュースが飛び交ってますが、まだまだ先は長そうです。
モスクワ撃沈のお陰で黒海・クリミア半島周辺のロシアの防空網にポッカリ穴が出来ましたね
これでウクライナ側は今まで以上にクリミア周辺での航空機の活発な活動が可能になったのでへルソン攻略が一段と捗りますね
早いとこへルソンを奪還してクリミア逆侵攻の橋頭堡をつくって欲しいとこ
たった1,2発のミサイルでここまでゲームバランスを変えてしまうのだから現代戦は怖いねぇ..,
しかしそのクリミアにS-400が配備してあって・・
「モスクワ」はS-300F用VLS(8発)を8基搭載していたので、ロシア側の防空戦力が大きく減ったのは間違いありません。
これですね。リンクは同じスラヴァ級のウスチーノフの写真ですが、64発のS-300Fが斉射できるなら凄い防空力です。それが失われたと。
黒海海軍にはほかにS-300Fを発射できる艦がいなさそうなので、ミサイルの在庫があっても使えなくなったのではないでしょうか。地上用のS-300Pで使えるのかな。
リンク
早いとこヘルソン市は奪回したいものですね。
時間が経てば経つほどロシア人に殺されたり拉致されたりする市民の数が増える
黒海艦隊の艦艇が撃破されるほどに、世界の食糧供給体制が改善されて飢えで困る人々が救われるから、なんなら全滅してほしい。
黒海艦隊が全滅すれば、クリミア半島を保持している意味も薄くなりますので、さっさと全滅させるべきですね
とはいえ、ロシアがばら撒いた機雷を掃海しなければなりませんが
>とはいえ、ロシアがばら撒いた機雷を掃海しなければなりませんが
戦後、海自の出番が!?
そもそもロシア側の主張が事実だったとしても
作戦行動中の艦隊旗艦が、失火が原因で沈没するという大チョンボやらかしたことになってしまうわけで
結局ロシアにとって不祥事なのは変わらない
・ミサイル攻撃によって沈んだ場合
飽和攻撃でもないのに、旗艦を守ることすらできない艦隊防空・個艦防空だった証拠に
・失火で沈んだ場合
(陸軍・空軍・海軍、基本的規律すら全くない張り子の虎軍隊の、やはりロシア軍)
やはりロシア軍だという世界的評価がさらに上がる
他の選択肢がないから詰んでるところまで完璧
火災と嵐沈没の方がまずそうなものだが。
それにしても、大本営発表が国民にすら全く信じられてない様に、虚しさを禁じ得ないですね。
ん?
ロシア国民は結構信じているんじゃないですか?
信じていない情報ソースがありましたか?
モスクワを助けに集結した軍艦を、さらに攻撃するというのは禁じ手なんでしょうか。
複数沈めば、原因不明の火災というのは無理があるかと。
何の問題もありません、これ戦争だから
ドイツ潜水艦が船団を襲うときにも使う手口だよ
人道云々言うくらいならばまず戦争を停めること
野蛮人を相手に戦ってるのに自分まで野蛮人になってどうする
今のウクライナが国際社会の支持を得ているのは「市民虐殺する野蛮なロシアに対して国土防衛にため勇敢かつ頑強に戦ってるウクライナ人」という構図が同情を得ているからであって、もしそんな人道無視の攻撃をしたら「市民虐殺する野蛮なロシアVS救援に来た船を沈める野蛮なウクライナ」の野蛮人同士の戦いになって国際社会の興味を失いかねんが
救難でも軍艦を攻撃するぶんには何の問題もない
これは日本軍も米軍も使う戦場の常套手段。
そもそも、現代戦では敵兵を殺害するよりも負傷させたほうが敵の負担増だから有効とか言ってる時点で、それむしろ残酷な計算式なんだと理解しないとな
人道教育が必要なのは民間人に暴力ふるうロシアのほう
外聞が悪いので、止めておくべきでしょう。
ミサイルも豊富にあるわけでなし。
退艦した人員を後送するのも、負担になるでしょう。
しない理由も制限も全く無いですがしてないって事は、
貴重な新型対艦ミサイルを使用するような、高価値目標は射程内にないのでしょう
(どうやらモスクワを見捨てて退避したようですし)
救助してるのは攻撃されても価値が低いのを、投入してる可能性が高いです
徴用した民間船とかを送りこんでるのかもしれません
助けに来た軍艦を救出中だから攻撃するな(この軍艦からも攻撃されている)
これでは某コメンテーターの意見に近いものを感じてしますから。
仮に攻撃したとして、ウクライナ側の発表は
「旗艦モスクワ他数隻の軍艦を撃沈した。」
であり、プラスにしか感じません。
するかしないかはウクライナ側に戦果としてメリットがあるかどうか、ですね。ミサイルの数にも限りがありますし。
問題は無いけど、連続して狙える状況だったのかな?
ミサイル発射即退避で戦力温存を図るだろうし、TB2で監視し続けていても状況把握から再攻撃までは時間を要するだろうし。
ゲームみたいには出来ないと思いますよ。
S-300Fミサイルのブースターが不発でVLSに落ちてきたという説も囁かれていましたが、結局ミサイル攻撃説が有力って事なんですかね。
一説によるとスラヴァ級モスクワは”火災”発生直後の十数分で電源喪失し、100分後にはダメコンも虚しく沈んでいってしまったそうです。ミサイルの当たりどころ、あるいは出火地点が悪くて鎮火や延焼の規模に関わらず船体中央の機関部やダメコン区画への注水が機能しなくなっていたのであれば、早い段階の総員退艦命令もやむなしですね。
事故にせよ戦闘損失にせよ、海軍の艦艇の脆弱さを露呈してしまったという意味では第二のクルスクのような衝撃をもって受け止められているのも納得するところです。
スラヴァ級モスクワ自体が他国なら引退してるだろうという旧式艦な上に、
ロシアの今までの実績を考えたら、防火設備・消火設備がまともに機能してたら奇跡まであるかもしれません
整備・訓練費用を横領するほうが自然ですし、平時ならバレませんか
防火・消化設備なんて定期点検・整備・訓練をしなければ緊急時に機能しないは、
地上でも艦上でも同じですし、それをマトモにやる理性があれば、まずこんな旧式艦は前線に出さないでしょう
数年がかりの修理点検を終えたばかりで、2040年まで使う予定だったそうです。後継のキーロフ級がほぼ失敗していますし。
そのときに消火設備も点検するだろうと常識的には思いますが、常識が通じないかもしれません。
その修理点検すら目に見える所の以外の予算は、消えてそうな気がとってもする
在庫が目で見て分かるような戦闘糧食の在庫が、当たり前に消えてるって事は
ロシア軍の監査自体が全く機能してないの信頼度は高いしですしね
やはり農奴海軍の伝統は何一つ失われてなかった
それどころか格段の退化を遂げていたようだ
ロシア側の主張では全員救助されたとのことであるが、救助されたのは50名程度で、艦長を含む約500名が死亡したとの情報もあるようです。ミサイルが当たって誘爆すれば当然ですが。
モスクワのダメージコントロールの状況が気になりますがロシアが公表することはないでしょうね。
イラン・イラク戦争の最中にペルシャ湾に展開したアメリカ海軍のフリゲート「スターク」(オリバー・ハザード・ペリー級)はイラク軍のミラージュF1が発射した2発のエグゾセ対艦ミサイルの直撃を受けた。弾頭は爆発しなかったもののミサイルの燃料による高温(摂氏2,000℃)の火災が発生し火の手はCICまで迫り、ミサイル弾庫にも煙が達し誘爆・轟沈が憂慮されたが、平時からの訓練が幸いし、区画への慎重な注水作業によって沈没は免れた。この働きは英雄的な活躍と賞賛され、アメリカ海軍の練度の高さを知らしめることになった。
モスクワ(スラヴァ級ミサイル巡洋艦)ほどの大型艦が2発の対艦ミサイルで直ぐに沈没ということはダメージコントロール以前に命中どころが悪かったか、乗員によるダメージコントロールの手際の悪さで延焼して誘爆・轟沈という流れなのでしょう。アメリカ海軍では出港後にジェネラル・クォーターズ(総員配置)訓練と称して浸水や火災など様々な事例を想定して訓練を行っていますがロシア海軍から日頃から同様の訓練をしていたかは不明です。
エグゾセってフォークランド紛争のシェフィールド沈没の時も弾頭は不発で、ミサイル燃料燃焼により退艦して曳航中に沈没だったけど、対艦ミサイルとして欠陥品じゃなかろうか?
これがもし本当なら地対艦ミサイルの有用性が世界中に広まるので、南西諸島に配備されている12式部隊による中国海軍への抑止力も向上するからよかった
ほんとによくやったウクライナ