米当局者は「戦いが長引くと国民がウクライナ支援にうんざりするかもしれない。しかしウクライナでの戦いから目を背ければ自由を守るためのコストは更に増加することを忘れてはならない」と警告している。
参考:No short-term end in sight in Russia’s invasion of Ukraine, Western officials say
ロシアとの戦いにうんざりして中途半端に妥協すればクリミアの二の舞い
米国のブリンケン国務長官はウクライナに対する8億ドルの支援パッケージについて「支援強化は侵攻作戦のコスト負担増に繋がりプーチンへの圧力になる、我々は可能な限りウクライナを有利な交渉立場に立たせることに集中している」と述べており、駐エストニア米国大使も「ロシアがウクライナを破壊して全ての国民に屈服を要求する方針を変更しない限り真剣な和平交渉はない。ロシアが戦略的敗北に直面した時のみ真剣な和平交渉が行われる」と主張している。
つまりウクライナでの戦いを止める=停戦を実現するには「ウクライナが主権を侵害するロシアの要求を丸呑みするか」「ロシアが軍事力よるウクライナの屈服が不可能だと認識するまで打撃を与え続けるか」の2択しかなく「道徳的もしくは人道的な側面からロシアが和平交渉に応じることはない」という意味だ。
さらにブリンケン国務長官は欧州の同盟国に対して「ウクライナでの戦争は年末まで続く可能性がある」と説明しているが、米当局者は「戦いが長引くと国民がウクライナ支援にうんざりするかもしれない。しかしウクライナでの戦いから目を背ければ自由を守るためのコストは更に増加することを忘れてはならない」と警告しており、英国のジェームズ・クレバリー閣外相も「タダで民主主義を守ることはできない、今直ぐ行動しなければ現在よりも遥かに莫大なコストを支払うことになる」と主張しているのが興味深い。
恐らく上記の発言は「クリミア侵攻の際、中途半端な対応で終わらせなければ現在の事態に直面していなかった」という趣旨であり、ロシアとの戦いにうんざりして中途半端に妥協すれば「今回以上の代償(ここには人命に対するコストも含まれる)を支払うのは目に見えているので絶対に妥協しない=ロシアに引き下がらせる」と考えているのだろう。
因みにゼレンスキー大統領は米CNNに対して「ロシアとの戦争でウクライナ軍兵士2,500人~3,000人が戦死して約10,000人が負傷した」と明かして注目を集めており、ウクライナへの戦闘機供与が中々実現しないためウクライナ人はクラウドファンディングによる戦闘機調達キャンペーンを開始した。
この動画に登場するウクライナ人パイロットらしき人物は「私たちの空を守るため戦う翼を下さい」と訴えている。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army Europe photo by Spc. Joshua Leonard
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やはり米英はすごいね。今回のロシアのような侵略には一切成功体験を与えてはいけない。
いや…今回欧米が強硬なのは2014年にクリミアを併合したロシアに対して強硬な手段を取らなかった結果、ロシアに成功体験を与えてしまったのが原因なので。
それに、4月24日に投票予定のフランス大統領選・決選投票でEU嫌いのロシア好きなルペンが当選したら欧米諸国もまた分裂する可能性が有るので、ロシアは今頃サイバー戦でフランス世論への工作を強めているはず。
フランス人的にはあっさりルペンを選びそうな気もしますね…
米英が主導権握った上の和平実現なんて業腹でしょうし、それでウクライナが負けようが特に自身の身が傷つく訳でもないので
むしろ米英ともに、ジョージア侵略・クリミア侵略の時にロシアを成功体験を与えてしまった反省からですね
なので今回は徹底的にロシアを潰さない限りは終わりが無いと決断してるのでしょう
EUでは未だに腹をくくれてない国が多いですが、ロシアを潰すしか無いというこの流れはロシアが作ってるので
変わることはないでしょう
メドベージェフがゼレンスキーに殺害予告めいた恫喝をしてるよね、
いやしくも国家元首を務めた人物の発言では、あり得ないレベル
こんな野蛮の国相手に文明国基準の平和主義なんぞ通用しないのを前提に動くべき
お花畑はお花畑相手にしか通用しない幻想だよ、外国を知らない奴ほど人間みな同じという期待に流されて痛い目に遭う
戸締まりはしっかりしろとかヤクザの脅し文句みたいだよな
ぽっぽー
>ウクライナ軍兵士2,500人~3,000人が戦死して約10,000人が負傷した
武器供与はいいけど兵隊このペースで消耗して足りるのか?
んーその真意は武器を供与してもそのうちに使う兵隊が居なくなるから…無意味ってことですか?
ww1当時のフランスがほぼ現在のウクライナと同規模の人口4000万人、5年間の延べ動員が約800万人で戦死者が約140万人。
ウクライナは現在は総動員体制なので、補充兵の訓練が追い付くのであれば、1か月でこの程度の損失なら耐えられると思います。
ロシア軍の戦死者が推定1.8万人前後(4月4日のウクライナ側発表)なので交換比としては充分だと思いますし、ウクライナ側は既に国家総動員体制を整えている上、海外からの義勇兵も有りますから、今は将兵の消耗よりも武器弾薬の補給の心配をした方が良い状況だと思います(今後ジャベリン等の一部兵器が供給国の在庫不足で供給難になる事が見込まれる為)。
それよりも注目すべきは、ウクライナは3月12日の段階で約1300人の戦死者が出たと発表しており、今回のゼレンスキー大統領の発言で「それから約1カ月で最大約1.3倍の戦死者(最大値3000-1300=最大1700人が3月13日以降の戦死者)が出た可能性が有る」と語った点です。
つまり、それだけロシア軍も経験を積んで態勢を立て直しつつある訳で、今後の主戦場である東部方面がロシア軍機甲部隊の得意な平原地帯である事も考慮すると、今後戦況が逆転する可能性は充分有ると思います。
ぶっちゃけ露助共に逆転の目なんか欠片も無いだろ
戦闘機クラファンいいですね
自分用のエアガンとか買うより有意義かな
いま~わたしの~ねが~いごとが~かなうなら~ば~
お金が〜 ほし〜い〜!
戦闘機は各国ともプーチン帝が怒り狂うのが怖くて送れないんだと思ってたけど
お金があったら売ってくれる国があるの?
トルコはTB2の販売に対して、民間企業が勝手にやってることなので、と言ってロシアもそれ以上突っ込んでないから、トルコが良くてほかの国はダメという理由は立たない気がする。
米英企業だとだめだとしたら、例えばインド生産のF16Vやとか、パキスタンのFC-1とかを買った場合は?(買えるとかどうかは別にして)、などなどいろいろ抜け道はありそうですし。
トルコは開戦前の契約による武器引き渡しだから戦争参加ではないという理屈だよ。
だから今から追加でトルコの攻撃ヘリが欲しいと思っても開戦後の契約はできない。(それでウクライナ政府は公式には何処からも武器が買えずに苦しんでる)
実際、この人物の身元が保証できないと安心して寄進できないと思うんですけどね
例のSt.Javelinの話でも、公式サイト以外で非公式なグッズが大量に売られていて、ebayなんかで売ってるTシャツ等は「ウクライナへ支援します」と名乗っていても本当にされているか極めて怪しいですし…
余談ですが、昨今の事情でいくつか持ってた共産趣味的なキリル文字のTシャツが着づらくなってしまって辛い…😢
ロシアの要求全面受諾という選択肢はウクライナには到底受け入れられないだろうし、実質選択肢は徹底抗戦の一択しかないのが辛いところ。
他国の国民にしてもウクライナの戦争は大事件とはいえこのまま一年も戦争が続くようだと人々の関心は薄れていくでしょうね(無情)
ウクライナの情勢に人々が「慣れる」ことがウクライナにとってはロシア軍と同じくらい恐ろしいことでしょうね
やっぱり今回の戦争もクリスマスまでには帰れそうにもありませんね、悲しいなぁ
それどころか、私はこの戦争は10年位続いてもおかしく無いと思っています。
実際、ベトナム戦争以降の戦争に限っても1979年のソ連によるアフガン侵攻から撤退まで約10年、イラン・イラク戦争が約8年、旧ユーゴスラビアの内戦が1990年から2000年まで続いたので約10年、イラク戦争も2003年から2011年までの約8年で、更に2001年の9.11テロに伴う米国のタリバン(アフガン)攻撃から復活したタリバンによってアフガンが崩壊したのは2021年ですから実に約20年です。
それに欧米諸国は「ロシアを確実に潰す為には戦争を長期化させてロシアの国力を完全に破壊した方が良い(その方がプーチンも核を使い辛いし、何よりプーチンは歳だから病死でもすれば戦争は終わる)」と考えている節も有りますので、この戦争はクリスマスどころか「開戦の年に生まれた子供が成長して、少年兵として戦場へ送られる頃に漸く戦争が終わった」等と言う話になるかも知れません。
各国が国民が慣れた頃に、またロシアが核使用を示唆するような脅迫をしてくるでしょう
かといってロシアにはこうやって威嚇する以外の選択肢がないですし
当事国じゃないと関心が薄れても、ロシアが核戦争の脅しを続ける限りは
恐怖という他国国民の関心は薄れにくいかと
>ロシアに妥協すれば自由を守るためのコストは更に増加する
アメリカ政府が本当にそう思っているのなら、NATOがこの戦争に参戦して、ロシア軍を一気に押し返すしかないような気がしてきた。
核を保有するアメリカやNATOが正式に参戦すればプーチン大統領の核使用ハードルが大幅に下がる危険性があるため、どちらも援助や義勇兵派遣こそすれ参戦は見合わせているかと
欧米はミュンヘン会談を思い出してるんだろう。
あの時の忠実な再現が起こっている以上、プーチンを放置すれば何がこれから起きるのか高い確度で予測できる。
今まさに世界は岐路に立って
人は、同じ過ちを何度も繰り返す生き物ですから…
年末までかかると言いますが、年末までにどうなることが目標なのでしょうね。ロシア軍は東部で大攻勢をかけようとしていますが、それに失敗したら次はどうするか。東部の支配地域を広げることは望み薄になるので、南部の既に占領したヘルソン、メリトポリ、マリウポリを守ろうとするのではないでしょうか。クリミアと東部の支配地域を繋げるのは大事なので。
ウクライナとしては少なくともその地域からロシア軍を追い出して侵攻以前の状態に戻さないと終われないでしょうから、年末までかかるというのはそれを見据えたものなのかなと思いました。
戦死者が2500から3000ねえ
マリウポリだけで余裕で超えてると思うがもしかして領土防衛隊やアゾフ連隊みたいな準軍事組織は正規軍じゃないからノーカンなのかな
まあ正規軍だけだとしてもそんな少ないかねえ
プーチン大統領が停戦に同意するそのときまで、ウクライナに戦争リソースを投入し続けるということですね。米欧が軍事経済援助に疲弊すると、中国や北鮮が胎動し始めるでしょうから、今こそ日本も腹を括って対外軍事援助(&国内軍備拡張)に乗り出すときでしょう。それはまさに日本の将来にとってPay forwardかと。
日本は、今メインで動いている欧米がウクライナ情勢へ集中出来るよう極東の安全保障へ尽力する形で西側諸国をサポートすべき、と思いますけどね…
若干希望が出てきたのは、モスクワ撃沈でロシア国内に負けムードが漂い始めてきたこと。ロシア国民は大本営発表に明らかにいら立ちを見せるようになってきている。
国営メディア見ててもSNS(Telegram除く)見てても、特別軍事作戦という平時モードでは勝てず、大祖国戦争並みに総力戦をやらないと力負けする、という認識ができつつある。
日露戦争の時もまだ総動員をかけて半年続ければ日本に余力はなかったといわれるが、いかに負けムードを作っていくかがこれからの課題だと思う
それこそ西側は遠慮なく武器支援出来るからありがたい
オバマ「ちっ・・・」
ウクライナの戦闘機は離着陸に道路使ってるのかな