トルコ発注分のF-35Aを米空軍が使用することを承認する国防権限法(NDAA)案が公表された影響で、トルコがインジルリク空軍基地の閉鎖に動くかもしれない。
参考:Six F-35 Jets Meant for Turkey to be Handed over to US Air Force
トルコが発注したF-35Aを取り上げるも、支払い済みの約15億ドル返金についてはノータッチ
米国の上院軍事委員会は11日、2021会計年度予算における国防予算の大枠を定める国防権限法(NDAA)案を公表したが、その中にはトルコ向けに製造された6機のF-35Aを米空軍が使用することを許可することが含まれている。
これはトルコがロシア製防空システム「S-400」を導入した影響でF-35プログラムから追い出されていまい、発注済みだったF-35Aが行き場を無くしていたため米空軍が引き取って使用することを米議会が承認したという意味だが、トルコが要求していた約15億ドル(F-35プログラムの出資金や追加負担金+F-35Aの代金)の払い戻しについては何も触れられていない。
トルコは発注分のF-35Aを引き渡さず返金にも応じない場合、国際仲裁裁判所に持ち込む構えで、さらにトルコは米国が使用しているインジルリク空軍基地の利用制限や閉鎖など報復にでるかもしれないという報告があり、今回の国防権限法案公表でトルコが何らの具体的な行動にでるかもしれない。
このインジルリク空軍基地には米軍の戦術核兵器「B61」が約50発保管されているため基地がトルコ側によって強制閉鎖された場合、この核兵器をどうするのかが焦点になるだろう。
さらに今回公表された国防権限法案の中で目を引くのは、空軍が次期戦闘機FXやF-35Aの調達など将来の空軍を支えるプログラムへの投資を増やすために爆撃機B-1B、攻撃機A-10、無人偵察機RQ-4、無人機MQ-9、空中給油機KC-135、KC-10、輸送機C-130Hの一部を退役させると言っていたのを阻止するため特定の航空機を一定数保有し続けることを義務付け、空軍が勝手に航空機を処分できないようにしている点だ。
国防権限法案は上下両院本会議で可決されトランプ大統領が署名することで成立するため、まだ正式に決まったわけではないが、もし成立すれば空軍が計画していた3個飛行隊分に相当する44機の攻撃機A-10、13機のKC-135と16機のKC-10の早期退役は不可能になり、次期戦闘機FXの開発予算を何処から捻出するのか再び頭を悩ませることになる。
関連記事:米空軍、正式に「B-1Bランサー」や「A-10サンダーボルトII」など7機種の退役計画を発表
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アメリカ国務省というチンピラは、外交姿勢は変わらないのか。
ま、20世紀からトモダチの選び方が悪いとか、状況を見誤るといわれてる。
思想信条が確立して名から、自由と言って狂ってる。一時は、コミンテルンの手先・・
何を言っているのだお前は…
伝統と歴史の無いアメリカは、絶えず目先の利益で外交が下手
それは、民主党のような気の狂った英国のリベラル清教徒だから。
この場合、チンピラなのはF-35の生産に関与したくせにロシアからS-400地対空ミサイルを購入して米国の顔を潰し、更にシリアやリビア問題で米欧に楯突いた上に、東地中海の海域で行う予定の油田掘削を巡ってギリシャとタイマン張る寸前の情勢になっているトルコの方だと思うが?(白目)
元はと言えば、オバマとヒラリーらの異常なアラブの春騒動だろう。
オバマとヒラリーが今現在の世界的な混乱の元凶だとしか思えない。
アメリカが対日圧力をかけずにいたら太平洋戦争も起きず、中ソの力もこれほど大きくなることは無かった。
アメリカの海外戦略は先の先の先を何も考えていない。
トルコもオバマには言いたい事がテンコ盛りでしょうねえ。
(トルコの言い分を100% 認めるって意味では無いけど)
シリアでの内紛・内戦を収拾するためにトルコを使った
が、クルド人弾圧って民族紛争を理由に手のひら返し。
アホ・リベラルの民主党にとっては当然の方向転換かもしれないけどねえ。
アメリカのオバマ政権は、類を見ない暗殺魔、記事では爆弾魔と言われた。
以後、トルコとも関係悪化と見るべきかな。
散々やめろって言って警告してんのに強行したんだから当然の報い
今更被害者ぶって泣き喚くのはみっともないよ
中東の半島人らしくはあるがね
KC-46Aが何の問題もなく就役していればKC-135を順次退役させてもよかったのですが、貴blogにもある通り、KC-46AではA-10の空中給油に不具合があるので一定数のKC-10とKC-135を保持しないとA-10も十分な任務遂行が行えないですからね。
相手国の問題で輸出停止というとイランのF-14やパキスタンのF-16(アフガン紛争以降に解除)あたりが思いつきますが、支払い済みの費用の返金については知らないことが多いですね。
ここまで来たらアメリカの世界軍事戦略はもう破綻寸前と言うしかないです。日本の保守派の期待とは裏腹に、近い将来世界から米軍が撤収していく歴史の節目のように思えます。トルコもそれを予期してロシアからS-400を導入したのでしょう。自立した外交・軍事戦略を実行するために。
インジルリク空軍基地にある核兵器は重大な政治問題になりますね。トルコが接収すれば名実ともに核保有国になれますから。
核兵器の接収は、流石にしないと思うが。
管理はアメリカがしているから、先に回収するでしょう。
接収なんかしたら軍事攻撃されると思うけど
>アメリカの世界軍事戦略はもう破綻寸前
というより、アメリカもEUも分裂の危機
やはり21世紀は中華思想の時代となりそうですね
朝鮮系民族の念願ですもね
昔は、西側陣営といわれたが、世界はドル覇権が嫌い。
ドルが嫌いなんではなく、自国通貨が基軸通貨がいいに決まってるわな
F-35売らないはともかく代金は返却せんと
アメリカ人殺したわけでもないのに
いつか引き渡すでしょ。
ひゃくねんさきかもしれないが。
イタリアで起きた生物テロ兵器「武漢コロナ」の危機に、EUは知らんぷりを・・
なんか、ナチスの暴走に日和魅した西欧の姿が重なる。EUとドイツも、自国の事しか考えない限界を見せる。
そのなか、ISだ、と騒ぎアフリカに爆弾ばかり落とすフランス。
そこに、トルコが自我に目覚めるのも不思議はない。
改良型や後継機が既にあるC130HやRQ4A、MQ9Aを退役させるのは分かるが、後継機の目途がついてないKC135とKC10を退役させるのは悪手じゃないですかね。
そういえば他所のニュース記事で、中国のネットによる世論工作はロシアに比べて下手だが、とても執拗なのだとか。
ここのコメント欄を見て思い出した。
アメリカの政治はね・・外交も、後まで責任を持たないボルトンのような輩が過激に口出すアメリカは、だめだな