ウクライナメディアは「ロシア軍が全力で突破を試みるヴーレダーが占領されるとマリンカとクラホヴェが危なくなる」と報じており、バフムート周辺ではサッコ・イ・ヴァンテッティを奪われた視覚的証拠が登場、ロシア軍はシヴェルシク方向にも前進している。
参考:Битва за Угледар. Что происходит в городе и зачем он россиянам
レズニコフ国防相はドンバスと南部の2方向で敵は攻勢を行うことができると警告、ロシア軍の動員規模は30万人を超えている
最近のロシア軍はバフムート以外でも攻勢に出ており、ウクライナメディアは「ドネツク周辺のヴーレダーがホットスポットに浮上し、ロシア軍が大砲、BM-21、無人機、TOS-1Aなどの武器を使用して24時間体制で砲撃を加えているため約500人の住民(子供6人を含む)が砲撃下の中で生活を強いられる」と報じている。
ヴーレダー周辺で戦うウクライナ軍兵士は「今のところ敵の前進を阻止しているが、ロシア軍は全力でヴーレダーの突破を試みている、ここが占領されると他の防衛ラインが厳しくなるしかない」と明かしており、ウクライナメディアはヴーレダーを突破されるとマリンカとクラホヴェが危なくなると指摘している。
約11月間の戦いでドネツク周辺のロシア軍が前進できないでいるのはアウディーイウカやマリンカなどの防衛陣地を突破できないためで、ロシア軍はマリンカの側面や背後に回り込むためパブリフカを占領、こことミキルスキーからヴーレダーに迫っており、この地域の戦いはもはや小規模な争いから主要なホットスポットに昇格した。
バフムート周辺でも「露ワグナーがサッコ・イ・ヴァンテッティを占領した」という報告があったが拠点制圧を示す視覚的証拠が登場、露ワグナーは同拠点からフェドリフカ、ミコライフカ、ヴァシュキフカの3方向に前進していると噂されており、ロシア軍は着実にシヴェルシク方向へも前進している。
軍事アナリストのロマン・スヴィタン氏(ウ軍元大佐)は「ロシア軍によるバフムート周辺の攻勢は1週間以上続いているため攻勢限界を迎えている=攻撃のピークは過ぎたので今後の戦いは楽になる」と予想しており、この見方が正しいなら「この地域のロシア軍(ワグナー)はバフムート包囲を完成させる前に力尽きた=集積した物資と人員を使い果たした」という意味になるが、ソレダルを含む一連の戦いに関してウクライナを含む西側の予想は尽く外れているので暫く様子を見てみないと何とも言えない。
因みにロシア軍はクレミンナ方面でもリマン方面に向けて前進を試みているため「2月攻勢の前兆ではないか?」という声もあるが、レズニコフ国防相は「ロシア軍の動員規模は30万人となっているが、国境地帯に展開する戦力は数えるともっと多い(具体的には50万人を示唆)」と明かし、ロシア軍はドンバスと南部の2方向から攻勢を行うことができると警告して「敵を甘く見てはならない」と付け加えている。
果たしてロシア軍は動員した大量の兵士で何処を攻めてくるのだろうか?個人的には静寂に包まれているフリアイポレ~ヴーレダー間のどこかで突破をこじ開け、ドネツク州全体の包囲を試みるのではないかと予想しているが、歩兵と大砲による第一次大戦スタイルで攻めるなら王道の平押しになるかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
マウリポリみたいにならないことを祈るしかない。
しかし、戦場から逃げない(逃げられない?)民間人の多さよ。
数的に疎開させた上での残置人数なんでしょうけど。
まあ民間人を残しておいた方が虐殺をアピールできますし。
ウクライナ人の郷土意識の強さの表れなんでしょうけどね。
バフムートですら半年以上、水も電気もない中、留まり続けたほどですからね。
流石に50万を全ツッパするとは思えないがそれでも恐ろしい数だなぁ
去年の3倍以上だろ?
西側も東側も相手に情報間接的に与える報道は嘘が八割でしょうね。
西側も東側もマスコミ報道が原因で攻撃された過去がありますからね。
南側も相当防御強化されてるだろうしそう簡単に抜かれるとも思わないけれど、人手を割く必要があるというだけで厳しくなる
ロシアとしてもバクムートへの援軍阻止の面もあるだろうから、バクムート攻略がロシアにとっても辛い状況なのは事実なんだろうけど攻勢限界と見るのは楽観的だろうね
しかしドネツク周辺のウクライナ陣地はいったいどんな防衛陣地組んでるんだろう?
相当強化されてただろうポパスナなども数ヶ月お互いすり潰しあった後に抜かれてるのに、ずっと保ってるのは逆に恐ろしい
ロシアの攻勢は南側よりクレミンナ正面の動きが怪しいように思う
ワグネルはともかくロシア本軍はあまり無理な攻撃をせずにウクライナに消耗を強いている印象ですね、
やはり2月にどこか攻勢をかけるために戦力を拘束する作戦でしょうか。
ウクライナ側も精鋭の機甲大隊数個を出しておらず我慢比べという感じですが、このまま行くとバフムトが
見捨てられるかもしれません
開戦当初のロシアの動きからすると、演習名目で展開していた大部隊は威圧や陽動が目的で
本命は少数精鋭でウクライナの政権や軍の中枢を攻略する2014年と似たスタイルの戦いで終えるつもりが大失敗
演習名目で召集した部隊で無理やり攻め込んだ結果が装備練度士気その他色々な不足になって
ロシアって思ってたより弱いなと笑いものにされるような惨状に繋がってたけど
物量作戦の本格的な戦争に方針を切り替えてから準備してたものがようやく結果に出てきちゃってるのでしょう
今後はずっとこの調子で勝てるまで動員を繰り返してくるだろうから
これまでにない対抗策を考えないと負け続ける可能性は高い
だからこその西側主力戦車の供与解禁なんでしょうけどこれでも足りるかどうか
ロシアが独ソ戦のような絶対に負けられない自衛のための戦争だと認識してるなら
動員数も犠牲者数も独ソ戦と同じくらいまでが許容範囲かもしれないし
そのあたりのロシアの感情が分からないのが不気味なところ
アフガニスタン紛争(1978-1989年)のソ連の動員数や犠牲者数は既に超えてるのに諦めて撤退する兆候は皆無なんですよね
ソ連という同じ国家が犠牲者2660万まで続けた独ソ戦と1万4千で撤退したアフガニスタン
ウクライナのロシアにとっての重要度はどちらなのやら
対抗策としては、砲兵が打ち負けないこと、が重要かと思います。
ウクライナの地勢は守備側より攻撃側が有利なので、砲兵の火力投射量で勝る側が戦場を選んで攻撃側になり、敵を削ることができます。
スマート兵器でロシア軍砲兵を効果的に叩く方法でもない限り、シンプルに砲弾供給量で勝負が決まるじゃないかと。
今、ロシアでは砲弾の大量生産に全力で取り組んでるんじゃないでしょうか。
クレミンナでは、ロシア空挺軍の第76赤旗親衛空挺師団と、第144自動車化ライフル歩兵師団による反撃で、ウクライナ軍はかなり押し返されたという話もあり、まずこれが本当なら、戦車を主力としたウクライナ軍のクレミンナへの攻勢は完全に失敗に終わったということであり、逆にこれがロシア軍によるリマン奪回作戦につながる可能性もありますが、今はロシア軍はバフムトとシベルスクの攻略を最優先しているため、リマンの東でロシア軍が止まる可能性もあります。
しかしもし、第76赤旗親衛空挺師団が、このまま一気にリマンを奪回するようなことがあれば、現状のこの方面のウクライナ軍は相当に弱っている、弱体化しているということでしょう。
ザポロジェ州などは、ロシア軍にとっての優先順位は、ドネツク州より低いはずですが、この方面のウクライナ軍の抵抗や砲撃が弱ければ、どんどん北上してしまうかもしれません。この方面からバフムト周辺に移動したウクライナ軍の部隊も多いと言われています。
スバトボや、クレミンナの方面のウクライナ軍が弱体化すれば、第76赤旗親衛空挺師団や、T-90戦車を装備する第1親衛戦車軍のような精鋭部隊は、他の部隊と交代して、再び別の重要な方面に移動するかもしれません。
バフムトの戦況については悲観視と楽観視に真っ二つだな。ここの管理人氏は悲観視というか慎重論の最右翼かな。
ところで
> サッコ・イ・ヴァンテッティ
これってアメリカで冤罪の疑いがある死刑をくらった兄弟の事だと思うけど、何でこんなところで地名になってんだ???
まあ、殆どのメディアでウクライナ有利みたいな事言ってますからね、特に解説系動画なんかでは戦線がどう動こうが
ロシアは5倍も10倍も損害だしてるから、ロシアの負け確みたいな論調だし
ロシアというかスロヴィキンの戦術は一貫していて、都市を包囲し有利な
ポジションを確保して、複数からの交差射撃で敵をすり潰す作戦です。
バハムトの包囲作戦は既に70%完了しており、次はシヴェルシクと
コンスタンチノフカで、ここを包囲するのがロシアの次の目標ですね。
コンスタンチノフカを攻略できれば、ジェルジーンシク・アルテーモヴェ
・アウディーイウカの補給路を寸断でき、包囲陥落が可能になります。
ロシアがヴーレダーに攻勢を強めていますが、ここは完全に要塞化されて
おり容易には落ちません。容易に落ちないことを視野に入れて、来るべき
セリダブの北、ポクロブスクの攻略の為に攻撃しているのでしょう。
簡潔に言うと、シヴェルシク・コンスタンチノフカ・ポクロブスク・オレホボ
・リマンを陥落させれば、ロシアの最低限の目標である全ドンバスの攻略が
容易になります。つまりクラマトルスク・スリャビンスクの包囲陥落です。
リマンのあたりにウクライナ軍はどのくらい兵力を展開してるのでしょう?川の東側で袋の鼠にならないことを祈るばかりです。
ウクライナの作戦計画がどの段階で破綻したのか今時点だとまだよく分からんな
バフムート方面で、昨年からロシア軍の中核を担っていたのはワグネルだったが、この数週間の間に膨大な人的損失を出しているらしい。
最近、総司令官がスローヴィキンからゲラシーモフに代わり、バフムート方面に正規軍の空挺部隊が投入されたという報道が出ている。一部には、勢力拡大を目論むプリコージンを嫌気して、ゲラシーモフがワグネルを戦線から遠ざけている、との観測がある。
一部のワグネルはバフムート方面からザポリージャ方面に移動した、という報道もでているようだ。
ゲラシモフが総司令官に任命された時、プーチンは「3月までに東部2州制圧を完了するように」と命令した。
「3月までに」ということは「2月中に」ですので、達成できる見通しはなくとも、ゲラシモフはなりふり構わず全力を挙げて攻撃してくるでしょう。ウクライナ軍はしのぎ切れるでしょうか? バカみたいな命令のせいで、両軍ともにもの凄い犠牲者が出るのでしょうね。お気の毒に。