ロシア側情報源は「ウクライナ軍がクリシェイフカに隣接する高台を掌握した。ロシア軍は戦術的に重要な高台を失ったことでクリシェイフカ防衛は複雑になる」と報告しており、謎に包まれているクピャンスク・リマン方面の動きも言及している。
もし高台に定着できれば「クリシェイフカ奪還」はほぼ確実で、バフムート包囲に向けて大きな一歩になるだろう
ロシア側情報源(Рыбарь)は19日「クリシェイフカ方面で激しい戦闘の末、ウクライナ軍は大きな損失を被りながら隣接する高台を掌握した。戦術的に重要な高台を失ったことでロシア軍のクリシェイフカ防衛は複雑になる」と報告しており、同情報源が示した前線位置を戦況マップに落とし込むと以下のようになる。
ロシア側情報源の報告が真実なら「ウクライナ軍はクリシェイフカ北に位置する高台地域を確保した」という意味だが、以前も確保した高台をロシア軍の反撃で失っており、ここに定着できるかどうか暫く様子を見る必要がある。
もし高台に定着できれば「クリシェイフカ奪還」はほぼ確実で、バフムート包囲に向けて大きな一歩になるだろう。
さらに同情報源はクピャンスク・リマン方面の動きについても言及しており、第6諸兵科連合軍の部隊がクピャンスク北東のシンキフカまで約2kmの地点に前進、ウクライナ軍は戦線を安定させるため「第14機械化旅団の予備戦力をシンキフカに移動させた」と報告、さらに「ウクライナ軍はロシア軍が制圧したノヴォセリブスケにも新たな戦力を送り込んでいる」と指摘、ロシア軍は新たにゼレベツ川沿いのカルマジニフカ付近からも西に向かって前進しているらしい。
リマン方面については「ウクライナ軍が防衛ラインの脆弱な部分を探し出すため小規模な攻撃を繰り返している」と述べている。
因みにウクライナ国防省のマリャル国防次官は18日「敵のクピャンスク方面に対する攻撃は今のところ失敗しており、この地域の戦いの主導権は我々が握っている」と主張しているが、ロシア側情報源やマリャル国防次官の主張には視覚的な裏付けが欠けているため、本当の戦況や本当の前線位置は誰にも分からない。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
まだ判断は早いのかもですが。
ウクライナ軍の反攻は、ロシア軍の濃密な地雷原の事前評価が不十分だったのでしょうか。
他所の記事も併せて読むと、両軍で地雷原啓開と再敷設のいたちごっこが続いているみたいですね。
ウクライナ側の地雷原啓開装備も不足しているようですね。
ロシア側は、地雷原啓開装備を優先的に自爆機攻撃をしているとか。
ごく短時間で広範囲に地雷原を啓開して、突破し、敵陣地を蹂躙する必要があるのでしょう。
多分、MRLと大量のロケット弾、サーモバリック弾頭が必要だったのでは。
ウクライナ側の主攻場所はいまだにはっきりしませんが、
今からでも大量のMRL用ロケット弾を供給しないといけないのでは。
クピャンスク近郊のロシア軍の予備軍(10〜12万人)をどうにかできなければ、
ウクライナの攻勢は行き詰まりそうな気がしてきました。
元々、ウクライナは反攻作戦の前から「航空戦力がないから厳しい」と言い続けていましたし、実際にその通りの結果になっていると言えます。地雷原なんて航空戦力さえ揃っていればそこまで障害になるものでもないのに、ここまで苦戦しているのはやはり西側諸国の支援が中途半端であったからと言えます。
とは言え、着実に占領地は奪還し続けていますし、西側諸国も「戦果が乏しいから支援を打ち切ろう」と言う議論にはなっていません。このまま航空戦力が補充されるまでは、ウクライナも犠牲を抑えつつ、反転攻勢しつづけるよう振舞うんじゃないですかね。
> 地雷原なんて航空戦力さえ揃っていれば
その通りですね。
ロシア側の対空兵器を丸ごとなぎ払えるような米空軍並みの航空戦力があれば地雷原など障害にならないでしょう。
ネタにマジレスすみません。。
ドネツ川東岸のロシア軍攻勢は楽しみだね
南部のウクライナ軍攻勢も楽しみにしてたのになんともお寒い結果に終わってしまったから今度こそ盛大な機動戦を見せてもらいたいものだ
両軍共に頑張ってほしい
楽しみ……??
楽しみでわざわざ戦線の動きなんて追いかけてるんだろう?
日々戦況を追っているものの一人ですが、
死傷者数を単なる「数字」として取り扱わないよう、今後も肝に命じます。
迷惑撮り鉄の、ミリオタ版だな。
ミリオタって時点でそこまで彼と差はないと思いますけどね。
WW1、WW2、湾岸戦争、もしくは十字軍や戦国時代等。
凄惨な戦争を娯楽として消費してないミリオタなんているのかって話ですし。
ただ、大っぴらに言わないマナーはあるとは思いますが。
反攻がとん挫したとは言え、展開兵力はウクライナ側が圧倒的なんだから大きく攻める訳も無い。
(ウクライナ軍 総兵力130万以上、ロシア軍ウクライナ侵攻部隊35万程度)
恐らく圧を掛けて攻勢用の兵力を整えさせないつもりなんだと思う、バフムートでロシアがやった戦術だな、
バフムートでも重砲をジリジリ前進させウクライナ側に損害を強い続けた、前進スピードが遅いと言う人も
居るが犠牲を抑えながら進むには最善の手法
結局戦線が大きく動くことは無いと思われる。
なんだコレTwitterの愉快犯、頭無残様か?
名前空白ってなんでこうアレなのが多いのかな。
1か月でバフムトの7倍以上の占領地を奪還したウクライナの反抗作戦がお寒いと言うのなら
9か月かけて10万人以上の死傷者を出したロシアのバフムト攻略は氷点下というレベルでしょうか。
水を差すようですいませんが攻略した土地の大きさを比べてもあまり意味は無いのでは? 都市と小村しかない平原を比べても価値や重要性が全く異なります。ロシア軍はドネツク州完全占領の障害となるクラマトルスクやスラビャンスクの攻略の第一歩としてバフムト占領を目指しましたが結局はバフムトで力尽きて本来の目標を達成出来ずに徒に犠牲を増やしただけでした。このウクライナ軍反抗作戦も現状ではロシア軍のバフムト攻防戦と対して変わりません。また都市であるバフムトでの攻防ではウクライナ軍も大きな損害を被ってる可能性が高いですし…
その「ウクライナは何倍の面積を奪還した」っていう長大な戦線に薄くグレーゾーンを増やしただけの話を持ち出す人よく見るけど、ウクライナ当局がプロパガンダで言うのはともかくとして本気で攻勢の戦果として意味のあるものと信じてるんだろうか
米軍司令官のミリー将軍も話をしていましたが、この戦争は数十年継続する可能性があるようです。
このまま勝敗がつかない事が世界にとっては都合が良い、という事はあるかもしれません。
朝鮮戦争ルートですね。おそらく両軍はこれ以上大規模な戦闘を仕掛ける余裕が無く、財政も政治的な支持も今後は危うくなると思うので現状維持の実質休戦は両国望んでいると思います。もちろんウクライナ側は表面上は徹底抗戦を呼びかけると思いますが。
とすると、どちらかが北朝鮮みたいになるのか?
政治体制はともかく、構図としてはこうかな?
ロシア・中国 -> 北朝鮮 > ウクライナ >< ロシア
んーあんまり相似していないような気がするです。
あれ、投稿ミスりました??
ロシア・中国 -> 北朝鮮 > ウクライナ >< ロシア
です。
でも、終戦出来ずに、休戦するしかない、という末路はありそうで。。。
なんども自己レスすみません。
記号(ブラケット)を使ったせいか、なぜか特定文字列が消えるようで、訂正を諦めます。
たぶんHTMLのタグと勘違いされて消されていると思います。
アイコンもミスりました。。。。
お目汚し失礼致しました。
このままロシアが潜在的に優勢の状態であれば停戦というよりロシアの要求を受け入れる降伏という形になるから、北朝鮮ではなくイラクやアフガンのような状態になるでしょうね
潜在的に優勢というのはロシアよりウクライナ支援する西側のほうが色々と限界きている状況のこと
ロシアもそれを理解しているから停戦条件に無理難題を突き付けてくるでしょう
それを受け入れない場合は何年でも戦争が続く
それを受け入れた場合は
現ウクライナ政府がロシアに事実上の降伏をして、親露の新政府が成立
その後はそれを受け入れない人たちが反露武装勢力になり、親露新政府やロシアとの憎しみの連鎖が延々と続く地域になる
ロシアにとってはここからが本番
イラクやアフガンだって親米政権成立させるまではすぐだったけど、その後の反米武装勢力との闘いに敗れて撤退したのだからウクライナ軍との正規戦よりずっと大変ですよ
西側が支援を強化し、ロシアが劣勢になり停戦を求める状況になれば話は変わってきますが、今のところそんな泣き言は聞いたことがない
ウクライナ側からなんでもいうこと聞くからもうやめてくださいって頼み込むならロシア有利の条件は避けられませんね
<このままロシアが潜在的に優勢の状態で
この前提では、やはり結論があさっての方向に向かうだろうと予想しながら読み進めたら、案の定。
西側がロシアを敵と認識していてウクライナが代わりに戦ってくれてありがたい、人命の損失がない我々はせめて全力で支援しようという姿勢であればウクライナが優勢になりますけどね
同盟国ですらないけど侵略されてる被害者だから特別に支援してあげる。それなのに感謝が足りなくて不満だなんて言ってる状況ではね
不満が募って西側が支援を減らす、場合によっては打ち切りになるまで続ければ勝てるってロシアも理解してる
ウクライナの士気がどんなに高くてもそうなれば降伏するしかないからロシアはそこまで続けるだけで勝てるんですよ
西側の多くの国がロシアを敵だと認識していないってのがウクライナにとって最大の誤算ですね
日本の中国に対する敵意、ポーランドやバルト三国のロシアに対する敵意のようなものを
西側全体がロシアに対して持ってると思ってたら、実際は経済的理由でロシアと仲良くしたい国のほうが多かったのだから
「代わりに戦ってくれて感謝」どころか「もっと支援に対して感謝しろ」といわれるのは完全に想定外でしょう
カルマジ二フカのロシア軍が、ゼレベツ川を越えて、ゼレベツ川の西岸地区へ移動し、さらに西へ向かうとすれば、やはり目標はオスキル川の東岸地区、ボロヴァ、リマンの制圧でしょうか?
ロシア軍の戦車の正確な台数はよくわかりませんが、ウクライナ軍の話では約900台ということであり、もしそれが本当であれば、局地的な攻撃ではないでしょう。
ロシア軍の戦車がカルマジニフカからイジュムスケ、さらにボロヴァへ向かえば、クピヤンスク南方のウクライナ軍はオスキル川の東岸で包囲されかねません。あるいはイジュムスケから南下してリマンに向かうこともできます。
まずは、オスキル川への打通、恐らくピスキーラドキフスキーの制圧でしょうね。
それが済まないと、カルマジニフカからゼレベツ川を渡ったロシア軍は、ステルマキフカ・ボロヴァ・リマンの三面から包囲された突出部となり、何処かのウクライナ軍を包囲どころではなくなります。
ただ、ウクライナ軍のアゾフ海打通ほどではないにしろ簡単ではありません。
なのでもう一つの可能性として、ネフスケからゼレベツ川東岸に進出しているウクライナ軍の退路を脅かす方が、カルマジニフカからなら直ぐにできます。
さて、ここで二つの可能性 – オスキル川打通か、ネフスケの背後か – を、ロシア軍はウクライナ軍に見せたはずで。
緊急性が高いのは圧倒的にネフスケでしょうから、ウクライナ軍はネフスケの背後であるリマン方面の防衛を優先するはずです。
先の管理人さんの記事で、ザルジニー総司令が「リマン方面に対処した」とか言ってたし。
逆に言えば、オスキル川打通対策をウクライナ軍は後回しにせざるを得ません。
ロシア軍が最初からネフスケなどブラフに過ぎないと懇切丁寧に宣伝していてもです。いわんや、宣伝していない場合では…。
しかし後回しは、戦車を中心とする機動戦力への対策としては、手遅れに等しい行為です。
この隙に乗らない理由は、ロシア軍には存在しないでしょう。
なのでロシア軍の進路として、クピャンスクの前にリマンはないし、ボロヴァの前にクピャンスクはないかと。
ボロヴァ-ピスキーラドキフスキー間でオスキル川が東側に突出しているので、ここがロシア軍の狙い目でしょう。
ウクライナの反攻作戦は融着で飽きた、バフムートの一進一退できゃっきゃしてた頃が楽しかった。
ブラッドレーと写ってる兄さん達の銃は何だろう?
ACR?
調べたら、ポーランドのMSBS GROTって銃ですね。
まだ新しくて数がない銃をよく出してる。
クリシチウカの高台をウクライナが制圧したなら旗を建てたウクライナ兵の動画が公開される筈。
ロシア側がドローンで映像を公開したが一面のウクライナ兵のご遺体で埋め尽くされていた。
このことから推測されるのはロシア軍は高台から撤退したが陣地に爆薬を仕掛けていたか砲撃で潰したかどちらかだろう。
ウクライナ軍が入城するにはまだ危険すぎて現在は無人地帯かもしれない。
高台周辺のロシア軍が押されているのは確かだけど高台の制圧って難しいんだよね
高台自体は反射面陣地のキルゾーンになってるから