TIME誌の取材に応じたウクライナ軍関係者は「10月初旬に大統領府は占領状態が続くホルリウカ(ゴルロフカ)の奪還作戦を要求してきた」と明かしていたが、19日頃にウクライナ軍がホルリウカ郊外のテリコンを襲撃、現在も現地の状況は良く分かっていない。
仮に成功していても周辺の前線を押し上げなければ「見晴らしのいい標的」だ
TIME誌の取材に応じたウクライナ軍関係者は「10月初旬に大統領府は10年近く占領状態が続くホルリウカ(ゴルロフカ)の奪還作戦を要求してきた。どうして(このタイミングで)ホルリウカを奪還する必要があるのか、作戦に必要な武器、大砲、新兵はどこにあるのかと回答した」と明かしていたが、19日頃にウクライナ軍がホルリウカ郊外のテリコンを唐突に襲撃。
ピブデンヌ近郊にあるユジナヤ炭鉱周辺には炭鉱の廃棄物が集積したテリコン(ぼた山)が複数存在し、この地域の前線位置は2014年以降ほとんど動いておらず、このタイミングでホルリウカ方向に攻撃(投入されている戦力は少数)を開始したウクライナ軍の意図も、テリコン周辺の状況も謎に包まれている。
ウクライナ軍はホルリウカ方向への攻撃について一切言及しておらず、ロシア人ミルブロガー達は「テリコンに登ってきたウクライナ人は砲撃でふっとばされ山頂はロシア軍の管理下に入った(但し無人なのでグレーゾーン扱い)」と、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「ホルリウカ方向の状況は追加の情報が必要だ=状況は不明」と述べているが、交戦を示す視覚的証拠は増え続けており、まだウクライナ軍のテリコン襲撃は続いているのかもしれない。
- Ⓐ=ロシア軍がテリコンの頂上にあるウクライナ軍陣地を砲撃
- Ⓑ=ロシア軍が別のテリコンに登ろうとしたウクライナ軍部隊を砲撃
- Ⓒ=ロシア軍の攻撃を受けながら移動するウクライナ軍部隊
- Ⓓ=ロシア軍がウクライナ軍陣地を砲撃
- Ⓔ=ロシア軍がウクライナ軍陣地を砲撃
- Ⓕ=ロシア軍が別のテリコン頂上にあったウクライナ軍のBTRを対戦車ミサイルで破壊
因みに登場する視覚的証拠は全て「ロシア軍側からのもの=ウクライナ軍が攻撃を受けているという意味」なので、ウクライナ軍のテリコン襲撃は成功しているとは言い難く、仮に成功していても周辺の前線を押し上げなければ「見晴らしのいい標的」だ。
素人的には「もしテリコン山頂のロシア軍排除が目的だったのなら砲撃や無人機の攻撃で十分だったのではないか」と思ってしまう。
関連記事:米タイム誌、大統領の頑固さがウクライナの柔軟性や選択肢を狭めている
関連記事:アウディーイウカの戦い、ウクライナ軍を追い出した工場地帯にロシア軍が定着
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
他の戦線が安定してるわけでも、戦力の余裕がありそうな状況でも、ホルリウカ攻略が喫緊の課題でもないであろうにも関わらずの攻撃、戦略・戦術的に無意味である上に戦力の不要な投棄でしかなく、政治的意図からしても何の効果があるのか不明で、政軍不和が最悪の形で表に出てきたようにしか感じられません。
このボタ山に金塊が隠してあって、カネが無いウクライナがそれを掘り出す為の行動。
なんていうどっかのコメディ戦争映画みたいな事をやってるんじゃないのか?
などと半ば真面目に考えてしまうくらい不可解な行動だ事で。
ウクライナ政府の意図が、よく分からないですね・
スポンサー国・国民も、攻勢を仕掛けたらOKと考えるような馬鹿ではないですから、ウクライナ内部の兆候として危惧するのではないでしょうか。
ウクライナ軍が攻勢により弱体化すれば、逆襲により厳しくなる事も充分に想定されます。
ウクライナ兵士の平均年齢40歳超え、最近の記事が少し気になっており、前線兵士のためにも彼我の戦力差・重点正面を見極める事を願っています。
日本のメディアでは2014年以来の奪還地と賛美されていたのをみて思いましたが、良いニュースが全く出せない中の久々の奪還地という文字だけしかみない内外の層の士気のための可能性もあるのでしょうか
勿論周辺地図を見るだけでこの地で攻勢に出る意味が認められないのですが…どうみても維持できない地ですし…
2014年以来の奪還地として士気向上くらいの意図だとすると、市民の状況判断力を馬鹿にしている話だと思ってしまいますが
かと言ってそれで実際に士気上がってわっしょいしてる人もTwitterなんかだといるので、無駄ではないんでしょうかね…
常に勝ち報道を流し続ける事で支持を得るって、大本営発表と違いが分からなくなってきました。
勧善懲悪気分で戦争を眺めている日本人の士気が上がって、ウクライナ人が助かるのかというと微妙なところですが
これはですね・・・
しばらく前にアウディーウカ北方のコークス工場近くのテリコンがロシア軍に奪われた、というニュースが出たので、ウクライナ政府首脳としてh、「いや、テリコンを奪ったのは我々であって、断じてロシア軍には負けていないのだ!」という強がりをやりたくて、手頃なホルリウカのテリコンに手を出してみたわけです。
江戸の仇を長崎で・・・とかってやつですよ。
関西弁ならテレコテレコってね。
ここスロビキンラインが途切れていていきなり市街地を使って防衛するとこだね。
市街戦さえ制したらバフムト方面とドネツク方面の背後に回れるから反転攻勢の候補地のひとつだったのではとは思う。
アウディーイウカとバフムトの劣勢挽回にここをブチ抜こうと企んでの威力偵察だろうか?
市街地だから泥濘の影響も受けない。
兵力の隠し玉があるのかはわからんが。
ただの戦意高揚プロパガンダ目的ならいつものように旗立てて動画とって終わりなんだろうけど。
一切沈黙してるのは威力偵察くさいな。
かといって市街地を落とすほどの余力があるのかとは思えませんね
当然市街地戦となると今の防備を固め経験も豊富なロシア軍相手では短期で落とせるようには思えません 軍備補充の支援は低下する一方ですし
そんな余力があるのならバフムート方面とアウディイウカ撤退戦に回せですね…
これはですね・・・
しばらく前にアウディーウカ北方のコークス工場近くのテリコンがロシア軍に奪われた、というニュースが出たので、ウクライナ政府首脳としてh、「いや、テリコンを奪ったのは我々であって、断じてロシア軍には負けていないのだ!」という強がりをやりたくて、手頃なホルリウカのテリコンに手を出してみたわけです。
江戸の仇を長崎で・・・とかってやつですよ。
大阪弁ならテレコテレコ笑
これはですね・・・
しばらく前にアウディーウカ北方のコークス工場近くのテリコンがロシア軍に奪われた、というニュースが出たので、ウクライナ政府首脳としてh、「いや、テリコンを奪ったのは我々であって、断じてロシア軍には負けていないのだ!」という強がりをやりたくて、手頃なホルリウカのテリコンに手を出してみたわけです。
江戸の仇を長崎で・・・とかってやつですよ。
大阪弁ならテレコテレコ笑
ロシア軍の次の目標はトレツクとみて事前に攻勢にでてけん制しているとかかな?
WW2末期の、春の目覚め作戦と同じかな
成功しても、さしたる意味のない地点で
リスキーな賭けに出て、その上で敗れる
参謀は必死で止めたのに
TOPのゴリ押しで強行したあたりの
背景や経緯まで瓜二つ
【作戦に必要な武器、大砲、新兵はどこにあるのか】
そんなことよりも、両軍共に百年前の陣取り合戦渦中ですか?
21世紀の陸戦術に於いて、砲撃合戦なんて何の意味が在る?
意味なく無駄撃ち理由は、両軍共に戦略(勝つ方法)が無い。
ロシアに無いGPS榴弾・ロケット弾をアメリカが供与済み。
英国が対地GPS巡航ミサイル(250kg爆弾相当)供与。
ロシアに無い世界唯一長射程ライフル砲戦車を、米英が供与。
米製・空のスポーツカーF16もウクライナ入りとの情報が。
ウクライナが英米の防空システムでロシアの戦術を無力化に。
ウクライナに【戦略(勝つ方法)】が在るのに、なぜなんだ!
YouTubeのウクライナ大好き軍事系ゆっくり実況チャンネルみたいだな
先日、物見遊山で見に行ったらコメント欄にランセット対策を在日ウクライナ大使館にメールした奴とかいて頭痛くなりますわ
残念ながら巡航ミサイルも長距離ロケット砲も高価で弾数が絶望的に少ないんです。低価値目標にバカスカ撃ったらすぐに枯渇してしまい、すぐに大量生産できるシロモノではない。西側の精密誘導兵器はピンポイントで攻撃できるのですが、攻撃した後に土地を占領しなければ勝利することはできません。敵の司令部やレーダー等重要目標を精密誘導兵器で破壊したのち、装甲車と歩兵を送り込んで土地を確保するのは西側だって同じです。
ベトナムやアフガニスタンでは敵が僻地に隠れてしまい、アメリカ軍も大量に爆撃を行ったのですが陸上部隊による制圧を充分行うことができず、予算の問題から結局撤退しています。
ロシアに無いGPS榴弾→射程は劣るがクラスノポールがある。なんなら実戦経験をフィードバックした改良型の生産が進んでいる。
ロシアに無い世界唯一長射程ライフル砲戦車→レオパルト2A6の長砲身でもT-80BVMを撃破しそこねていることを考えると、チャレンジャー2のライフル砲にそこまでの優位性はない
F-16→MiG-31やSu-35Sに対して特に優位ではない、なんなら射程で劣る
敵を過小評価しても良いことはないよ
クラスノポールはレーザー照射班が前進して目標の近くでレーザー照射しで誘導ガイドせねばならず。
だったら普通の対戦車ミサイルで十分だという摩訶不思議なコンセプトの兵器ですが。
あれ、レーザー照射装置をドローンに積めるようになると大化けする可能性があるんですよね・・・
衛星誘導のクラスノポールも投入されてるでしょ
走行中の列車を攻撃する動画もあったのでドローン照準も投入されてるし
1992年辺りの話が、今でも継続されていると思っているみたいですけれど、アメリカでも冷戦終結後は武器を真面目に調達してこなかった為に、1980年代に生産されたネオクラシックに分類されるような武器を未だに大量に使っていて、実働戦力は1980年代の20%以下で、最近のアメリカ20年戦争(911テロから始まる戦争)で多く必要なのはローテク武器で、数も少なくてすんでいた為に、無駄に金だけ使わされている状態が2001年からの戦争の形態になっていて、ロシアも昔のように大量の戦力を一気に投入出来ないので、被害だけ増えて成果が上がらない状態が普通です。
30年もロクに武器を買ってこなかったツケを、人命と資金の浪費で払わなければならない状態にしたのは、冷戦の終結だと思いますけれど、ここから武器製造能力を回復させて、最新装備の60万人のウクライナ兵を一度に作戦に投入出来て、損失は戦争のない所で作る方法で、埋め合わせて戦えるようにしてあげないと、戦略を実行することも出来ないのではないでしょうか?ウクライナがラムシュタイン会議に期待しているのは、そういう所なのでは?昔よく見たセリフ、「戦いは数だよ、兄貴」が抜けていますよ。
「空のスポーツカーF16」で検索してもF2が先頭に出てきました、気になります。
(独り言)概算要求で全く話題にならなかった共通装軌車がまた出てきましたね良かった。