ラムシュタイン会議が22日に開催され、ウクライナのウメロフ国防相は「ドイツとフランスが主導する防空連合(20ヶ国参加)が結成された」と報告したが、会議に合わせて発表される米国の支援パッケージも見当たらず、今後の戦いや来年に向けた準備についても何も語らなかった。
参考:Умєров озвучив результати зустрічі у форматі “Рамштайн”
ラムシュタイン会議後に必ず発表されていた米国の支援パッケージは見当たらない
ウクライナ支援を話し合うラムシュタイン会議が22日に開催され、ウクライナのウメロフ国防相は「ドイツとフランスが主導する防空連合(20ヶ国参加)が結成された」「英国とノルウェーが海洋連合の一環として黒海の安全保障を強化する方法を模索する」「IT連合を主導するリトアニアは50万ドル、ルクセンブルクが1,000万ドルの資金提供を表明した」と報告。
さらにウメロフ国防相は「会議前日にキーウを訪問したドイツのピストリウス国防相が14億ドル相当の軍事援助(パトリオットシステム×1基、IRIS-TSLM×4基、155mm砲弾×約2万発、対戦車地雷×8,000発など)、17日にオランダが22億ドルの軍事援助(2024年分の支援額)を表明した」と紹介したが、ドイツの軍事援助の大半は「提供する」と発表済みのものをまとめたものに過ぎず、会議に合わせて発表される米国の支援パッケージも見当たらない。
会議で話し合われた内容は不明だが、海外メディアの関心は「イスラエルとハマスの戦争」に移っているため「ラムシュタイン会議の行方」に殆ど注目しておらず、会議を主導するオースティン国防長官も「ウクライナを支援する米国主導の国際連合は依然としてひるむことがない」と述べるにとどまり、今後の戦いや来年に向けた準備について何も語らなかった。
この停滞感を産んでいるのは「米国とEUのウクライナ支援資金」が確保されていないからで、現状を打破するためにも「2024年の支援継続を保証する資金」を一刻も早く確保しなければならない。
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※アイキャッチ画像の出典:Міністерство оборони України
こんな様でも日本のメディアは民主主義陣営の結束を強調しそう
1945年4月に開催された大東亜大使会議レベルに悲壮感半端ないね
そろそろ21世紀の欧州戦線は終わりですか?
次は東シナ戦線の番でしょうか
オランダも第一党が極右(EUに批判的な勢力にレッテルはられる)なりそうですね。
ただ連立相手がいるのかどうかとのこと
CO2削減で農家にきっついことしてたり、移民いれすぎてアレになってて、オランダ人はさして反露ってわけでもないのに、ロシア制裁に参加させられたりで、色々不満高まっているからなあ。
会議は踊らず。笛吹けども踊らず。
ウメロフとザルジニーが並んでるけど内心はバチバチやろ
机の下で互いに蹴り入れてそう
反転攻勢の失敗とロシアの攻勢で潮目がガラッと変わってしまった感ありますね。
こうなる事を阻止したかったからこその反攻だったのでしょうけども、西側の及び腰支援と東側(露中朝)の結束、イスラエルのガザ侵攻による支援と注目の低下、そしてここにきて政軍(ゼレンスキー・ザルジニー)の不和など不安要素しかない状況に陥ってしまいました。
小泉悠氏は「時間はロシアに味方する」可能性を開戦当初より指摘されていましたが、見事に当たってしまったという思いです。
まあEUとかNATOのほうが昔のソ連みたいですよね
無能な上層部が無茶なイデオロギーを加盟国に押し付け、崩壊待つのみです
ハンガリーのオランドはソ連のパロディになっていると批判してますね。
正直言ってあれだけの車輌や航空兵力、ミサイル等の高額兵器提供と湯水のように弾薬を使うをしてきたからこその予算不足だろうしウクライナの自業自得じゃないかね。
無限の財布は無いし金欠状態でこれからF-16だとか先を見てない感じがしてならない。ウクライナ単独でやれる事に減少する外国支援をプラスしての身の丈に合った戦い方を考える時期に来てんじゃないかな。
長い目で見てベトナムとアフガンで大国を負かしたような戦い方に変えた方が提供する兵器にしても予算にしても外国支援はしやすいだろう。
ベトナムとアフガンのような戦い方って簡単におっしゃいますが、国土の大部分が外国の軍隊に蹂躙されている状態でないと成立しませんよ。日本で言えば本州に中国軍が侵攻してきて空自と海自は既に消滅し日本アルプスで残存している陸自が軽火器だけで決死の抵抗を続けているような状態です。そこまでウクライナ正規軍は劣勢では無いと思います