どうやらポーランドのMiG-29をウクライナに提供するというアイデアは現実的な問題に直面しており、ホワイトハウスと国防総省も「これは簡単には行かない」と明かしている。
参考:White House, DoD lower expectations of Polish warplanes for Ukraine
法的に実行可能なのかは謎だが「米国もしくはNATOの戦闘機がポーランドに駐留して領空保護の任務を肩代わりする」ぐらいしか思いつかない
ブリンケン国務長官はモルドバでの記者会見で「ウクライナに提供する戦闘機(MiG-29)についてポーランドとの協議を進めている」と明かしたが、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は7日「このような取引についてバイデン政権は反対していないがロジスティクス面で大きな課題がある。飛行機をただ移動させるという簡単な類の話ではない」と、国防総省のジョン・カービー報道官も「我々は可能性について非常に早い段階から議論しているが現時点で何も決まったことはない」と語った。
そのため米メディアのDefenseNewsは「ポーランドのMiG-29をウクライナに提供するという期待値を下げようとしている」と報じており、この問題の難しさを浮き彫りにしている。
ポーランドはMiG-29をウクライナに提供する代わりにオプション=つまり米国に「代わりの戦闘機提供を保証してほしい」と要求しているのだが、米空軍保有をF-16をポーランドに提供するというアイデアは「米空軍仕様のアビオニクスをそのままポーランドに提供できない」という問題があり、ポーランドのMiG-29をNATOに加盟していないウクライナに提供するにも「NATO仕様の無線機や情報共有システムを取り外す必要がある」と指摘されてるため「MiG-29運用国のウクライナ空軍に同型機なら直ぐに供与できる」というほど簡単な話ではないらしい。
さらに「ウクライナへ運用中のMiG-29を譲り、代わりのオプション提供まで自国の安全保障環境が低下するという事態をポーランドは容認しないだろう」と元NATO関係者(国際戦略研究所のウィリアム・アルベルケ氏)が述べているので、ポーランドがMiG-29を手放すことに同意するのはオプション到着と同時=領空を守る戦闘機戦力の空白は認められないという意味だ。
輸出仕様のF-16Vをポーランドに供給するというアイデアもあるが、同機の製造はCOVID‑19の影響でF-16Vを構成する各コンポーネントの製造・納品が大幅に遅れ「受注分の引き渡し開始が2024年まで遅れる(遅れを取り戻す努力は今後も続けられる)」とロッキード・マーティンが明かしており、早くに注文を入れた台湾は「一刻も早く引き渡してほしい」と要請しているぐらいなのでポーランドと同じ=自国の安全保障環境を犠牲してまでF-16Vを受け取る権利を手放すはずがない。
さらに付け加えれば「MiG-29を更新するため発注しているF-35A引き渡しを前倒しする」というアイデアも受け入れ準備(2026年予定)が全く出来ていないため、ポーランドにMiG-29をウクライナに提供させるためのオプションは完全に行き詰まっており、法的に実行可能なのかは謎だが「米国もしくはNATOの戦闘機がポーランドに駐留して領空保護の任務を肩代わりする」ぐらいしか素人には思いつかない。
果たしてウクライナに戦闘機を提供するというアイデアは実現するのだろうか?
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※アイキャッチ画像の出典:Tim Felce / CC BY-SA 2.0
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素朴に、コンピュータにあれこれ機密データ入ってるだろうし、なんぼなんでもそれごと渡せる筈ないだろうとは思ってた
まさか家電みたいに、ボタン1つで出荷時にリセットってやれるとは思えないし
やはりNATOに入ってないってのが一番ネックだな
うちの国も入れないのかな…
ポーランドがロシアに攻撃された時にうちの国がロシアに宣戦布告できる覚悟があるならいつでも入れるでしょうね!
日本は「グローバル・パートナー国」ですよ.
正式に加盟させようとする動きもあるにはある.
こうなったらMig-21じゃだめか?
ちょっと飛ばすだけでも威嚇になるんじゃないかな。
クロアチアに飛べる機体はあったような…。
アメリカA-10出せよ。
(すでに感情論)
流石にA-10はロシア軍に撃ち落されるだろう
現役A-10パイロットも危険だと言ってるらしい
リンク
?「休んでる暇はないぞ!ガーデルマン!」
魔王なら喜んで行く光景が広がってるのになぁ
物持ちの良いイギリスなら稼働できるバッカーニア持ってるんじゃない?
Migー21だったら世界中のF-4ファントム(部品)を現在も運用しているトルコかギリシャに集めて運用可能にしてウクライナ義勇空軍(過去にパイロットだった人が志願)で運用した方が良いのでは?何故か発電機付き電子戦ポッドが追加されてたりしてキエフの亡霊と呼ばれる夢を見た・・とか。現実にはEUとアメリカでユーロファイターとトーネードのデッドストック引っ張り出して来るとかで義勇空軍創設になりそうですけどね。
ポーランドへのF-16供与を渋る理由がアビオニクスっていうのが解せない
ブルガリアやスロバキアならともかく、ポーランドって、F-35を再来年にも配備しようって国なのに、今更F-16のアビオニクス?
より先進で機密レベルの高いはずのF-35は米国、輸出それぞれ仕様に差異はない。
そのなかでなぜF-16のアビオニクスっていうのは…
これ言い訳に使ってるだけで、理由はもっと別にあるんじゃないかって勘ぐりたくなってくる
できないってのは現地適用改修が必要って意味じゃないの
機密とかじゃなくて
もっと言えば「今すぐ提供する」のが無理って話かなと思う
改修期間、その費用、それをどっちが出すかという協議と契約
というのは、そもさんせっぱで出来るもんじゃないんじゃない
知らんけど
素人的発想だけど
暗号とか識別信号とかの機器やソフトウェアなんかをそのままあげたら
米軍のネットワークやデータにアクセス出来ちゃうようになるのでは
それ、F-35で同じことおきるんじゃ?ってなるからなぁ…
もしあるとしたら、記憶装置に入ってる、航行履歴だったりミッションデータだったりといったデータかなぁ
全消去して引き渡したとしても、復元されるリスクを恐れてるのかもしれない
記憶装置だけはサラピンのものに取り替えないといけないとか…?
ならんでしょ。
F-35は最初から輸出前提に設計されてる。
米国仕様のF-16とは全然話が違う。
F-35は一体じゃあどこにアクセスしてんの
完全にアメリカの遠隔制御下にあるのでしょう。
初めから輸出前提なので、その辺はしっかりしているのでは。
F-35は米国仕様も輸出仕様も一律で全く同じものだから、アビオニクス内で差が発生することがない
そのF-35よりも劣るF-16がアビオニクスで引っかかる可能性はない
あるとしたら、アビオニクス内で保存しているデータ、その消去しただけじゃ米国は復元を恐れて納得しないのでは?って指摘してる
横からだけど
F-35のほうが暗号化や逆アセンブル対策(名前が出てこないんだけどプログラムなんかを外部から解析するやつ)などの情報保全システムで重厚に守られててF-16Vはそうでもない
なおかつ米軍用のF-16Vは米国独自のなにか(F-35より高度かどうかは関係なく、輸出向けF-16Vに積んでないなにか)があり改変の必要性がある
だからF-35を導入出来たら即米軍使用のF-16Vを導入できるわけではないって感じのことをコメント相手は言ってるのでは
?
設計時点で想定してればそんなん出荷時にどうとでも制御できるでしょ?
じゃあなにか?
米空軍はF-16よりもアビオニクスの劣るF-35を運用してるってこと?
ごめん全く意味が分からない。
何をどうやったら「制御可能」と「性能が低い」が結びつくんだ。
いや、意味わからんのこっちだよ
性能ではなく、中のデータに原因があるのなら、F-35でも同じことが起こるっていったら、ならないってそっちが反論してきてどういうことなの。
言ってることがこれじゃあべこべだ
F-35の方は、
・データに制限﹙プロテクト﹚を掛ける事が出来る
・「F-35は米国仕様も輸出仕様も一律で全く同じもの」は嘘﹙または不正確﹚
と言った感じの主張なのでは?
米国務省も輸出する米国製装備品に制限を掛けている事は認めているしそうするのは米国の権利だとも述べているのでF-16同様F-35にも何らかの制限があって米軍が運用している機体とはどこか異なる仕様があるというだけでは
だから、例えば極秘任務時の航行データだったり、暗号通信の履歴だったりから米国の秘匿回線なんかにアクセスできちゃう可能性だってある
これはF-16だけじゃなく、F-35を供与となっても起こり得る問題だっていったら、起こらないって反論されちゃってるのが今
もっとも、これは米軍機であれば普遍的に起こる問題であるから、「F-16だけ」を特別視してるのもおかしい
>米国の秘匿回線なんかにアクセスできちゃう可能性だってある
論争相手の方は、
それが出来ない様にF-35では作り込みが成されている、
と見なしている様なので、
主張が平行線になっているのかと。
ちなみに自分は、F-16とF-35の扱いの相違から「出来ない様にF-35では作り込みが成されている」に一票。
自衛隊のF15を今すぐ韓国によこせよ!っていうのと同じことではないでしょうか? そんな急に言われても、、ってなりません?
輸出用のF-15E系統でマップデータが周辺国と軋轢を起こさないように制限がかけられているという話がありましたから、それとは逆の話で米軍仕様そのままではマップデータ等の精度が高すぎる、といった問題なのではないかと思います。
その昔、F-15Kの地形表示システムが本来のF-15Eの仕様とは全く異なるとか何とか言われた事がありましたな。
単純に言語でも米国とは違うし、運用する兵器や部隊、管制基地の設定もやり直しなんだから、すぐさまポーランドで使えるかって言ったら無理だ、て事なんじゃない?
輸出使用はそこら辺を製造段階から設定するけど、すでに使用されてるものを全く別の国で運用するってなるのは簡単じゃないんでしょ。
トルコレベルにすらソースコードを弄るのを許可しているF-16と、弄れるのが米国の他にイスラエルしかないF-35だとちょっと比較対象として違うんじゃないかな。
中身に手をいれやすくて簡単にフルスペックの米軍仕様に出来ますとか、地域のバランスを崩すような何かがあるのかもしれない。もしくは鹵獲されると困るものが簡単に外せないところにあるとか。
F-35の仕様に差異はないってのは、何かしら公式で言ってる話?少なくともミッションデータは地域ごとに分けられていたはず。
アジア圏からヨーロッパ圏に移動させるなら変更が必要なはず。何かしらソフトウェアでハードのデチューンか物理的になにかのチップを減らすとかくらいしていると思うし、米国に都合の悪い相手に使用出来ない首輪が無い状態はあるんじゃないの?
わりと現実的な問題で詰まったな。ポーランドだってカリーニングラードから報復攻撃をされるリスクを考えたら、ホイホイ提供できる話ではないし、すでにウクライナに対して相当な支援をしてることが予想される以上、ポーランドを責められない。実際管理人さんの言う米軍臨時駐留案ぐらいしかアイディアがなさそう。
地上走る車輌は鹵獲である程度補充できても、戦闘機は絶対に鹵獲できないからね…
喪失したら、補充する方法は第三国から入手する以外にない
もうウクライナの航空兵力はもう限界に近づいてるんだろうことは簡単に想像できる
でなければ、再三再四、戦闘機の供給打診をやるわけがない
この問題は予め判っていたはず、戦闘機導入が自転車を買うように即のりこなせるはずもなく。
けっきょくは世間向けの、支援するパフォーマンスだったというわけだ
いやあ、もしかしたら最初に言い出した人はこの問題を認識してなかったんじゃないですかね。
専門家と十分議論しないうちに慌てて口に出してしまったのかも。
もうすぐ開戦から2週間だけど
時間掛かるならすぐ使えない論の意味もなくなるので
議論してる間にさっさと退役米軍機の改修なり機種転換訓練した方がいいと思う
パイロットの訓練はまだしも、ハードウェアの違うものを整合させるのは現代においてそんなやっつけ仕事で可能じゃあ無いと思いますが。
連戦で稼働率下がってそうだから
保守部品とか部品取り用保管機体なら問題なさそうだけど、
それはすでに送ってるのかな?
予備パーツの枯渇も心配されているけど、燃料と弾薬の枯渇もかなり深刻と思われる。
予備パーツは稼動状態にない機体や撃破された機体から引っ剥がす事もできるけど、ミサイルは供給元がポーランドとかしかないから。
第四次中東戦争のときはわりと気軽に送ってたような気がするけど、
今はめんどくさくなってるのかな。
当時もIFFとか通信とか電子戦システムとか機密はあったと思う。
”必要に応じてアメリカ空軍(USAF)の記章をイスラエル空軍(IAF)に置き替えた後、機体は給油されて前線出発の命令を受け、しばしば到着後数時間以内に離陸していった。”
Wikipedia ニッケル・グラス作戦
それは提供相手がイスラエルだからできたんだと思う
アメリカはF-35でもイスラエルにだけアプリのインストールを許可するなど機密提供のハードルが他国より低い
米国製の兵器を購入している国は買ったから俺の物というわけにはいかず運用上の制限も課せられてるようだからそれ絡みでしょ
逆に言えば米軍は制限無しの仕様だから輸出品の仕様とは性能が違うからおいそれとは渡せないんでしょう
F-35も、表には出てこないけど何だかんだ本国仕様と輸出仕様では異なる部分があると思うよ
当面、砂漠から持って来るか、F-35導入の代わりに手放すF-16AMを渡す。
タイフーン トランシェ1をただであげるとか。
幸せな選択肢が無いなあ。
後は、米英等がキャンセルしたF-35を前倒しで自衛隊が引き取って、F-15J pre機を米国経由で渡す。
ラインに余裕があるF-35を使う方法は、これくらいしか思い付かない。
性能云々ではなく、NATO仕様の電子機器が載ったままでは、そもそもウクライナ空軍のパイロットが使えない&兵装や管制システムにも対応してないってことじゃないでしょうか。もちろん機密関係もあるでしょうが…
逆にE-3からの指示が直接受けられる。
それはアメリカが直接指揮することになるのでは?
こうなると、米空軍の戦闘飛行隊をウクライナへ出撃させた方がマシですわな。
今の状況だとウクライナ空軍も間も無く壊滅するだろうし、そうなったらNATOも「ウクライナは加盟国じゃないから戦闘部隊を送れない」と言っていたら国際世論からどんな批判を浴びるか分からないので、直接介入せざるを得なくなるのでは?
90年代のユーゴ内戦にNATOが介入した件だって、ユーゴ内戦に関係していた国々は当時NATO加盟国では無かった事を思い出すべき。
えっ、ロシアが核を撃って来る?
じゃあ何の為に米国やNATOは核戦力を整備して来たの?
今こそ相互確証破壊の恐さをプーチンに気付かせるべきチャンスじゃ無いですか?(狂気)
実際のところ米国の核含めた先制打撃能力は頭ひとつ抜けてるから、核の脅しもあまり意味はない。
単純に米国以外のNATO加盟国の即応体制が整ってないのと米国内の他国への軍事介入への不支持原因かなと。
そんな所だろうと思いますが、もしもウクライナが降伏したら米国やEU内の世論も各国政府に対して「何故介入しなかった!」と叫ぶのは確実なので、そろそろバイデンやEU内のリーダーも腹を括らなければならなくなる時が迫っていると思います。
だから航空機じやなくて地対空ミサイル。特に高高度迎撃できるやつを提供しないと。そうすればロシア空軍の空爆が止まる。地上戦が有利に戦える。というか、膠着状態が作れる。粘り強くプーチンを失脚させないと。今のまま航空支援のあるロシアの地上部隊とやりあってたら負けるのは時間の問題。装備や仕様が統一されてなくても使える地対空ミサイルの提供が火急の課題。
ロシアもシリア傭兵でロシア語圏の市民を市街戦で虐殺する気満々
フライングタイガースかそれともエリア88か、もうヤっちゃって下さい
AVG2022はA10でしか方策なさそうだしスホイ25は何投射すんの状態だしむしろ貴重になりうるミグは直掩専念のほうが効率いいの明確
A10ヤバイ言うやつはじゃあスホイ25やミグ29で如何に対地攻撃やんのか説明して欲しいしどんなスタンドオフ火力扱えるのかプレゼンはよ
FA-50がアップをはじめました。
インドネシア空軍のSu-30、マレーシア空軍のMiG-29あたりから調達できないか?
あまり大声では言えないものの、自分たちの目の前で「青い目のヨーロッパ人」が殺されている、というのが今の欧州のウクライナ支援のキモだからね……
遠く離れた人種も違う東南アジアの国々が、国防に穴を開けてまでも戦闘機を出す義理は無いでしょう。それこそポーランドと同様に、最低限代わりの戦闘機を貰わないとね
そもそも戦闘機なんてどこの国でもそんな沢山持ってるものじゃないですからね。
元が少ない以上、それこそ数機送るだけでも大穴が空くワケで…