英国防省は6日、ロシア軍はウクライナ軍の反撃に備えるため「ドンバスからヘルソンに戦力を移動させ始めており、ロシアとウクライナの戦いは新たな段階に突入しようとしている」と発表した。
ロシア軍が戦力を南部に移動させ始めたということはウクライナ軍による反攻開始が近いのかもしれない
英国防省は6日に発表した戦況報告の中で「ロシア軍のトラックや車輌で構成された長い車列がドンバスから南西方向に移動を続けており、占領下のマリウポリ、メリトポリ、ベルジャンシク、本土からクリミア経由で大量の装備品がヘルソン方面に向かって移動中で、ウクライナの反撃に備えるためロシア軍が南部地域に戦力を終結させようとしているのは間違いない」と指摘。
両軍が最も激しく衝突する戦線はドンバスからヘルソン(ザポリージャ付近からドニエプル川に沿ってヘルソンまで伸びる約350kmの戦線)に移ったと主張して「ロシアとウクライナの戦いは新たな段階に突入しようとしている」と発表した。
ゼレンスキー大統領もウクライナ軍もロシア軍に対する本格的な反攻は「ウクライナ南部で開始される」と明言しており、6月末に到着したHIMARSを使用してヘルソン州にあるロシア軍の物資集積拠点、鉄道、道路、橋などを重点的に破壊、ヘルソン周辺への増援や補給を徹底的に妨害している。
ただゼレンスキー大統領は繰り返し「ロシア軍を追い出すにはまだ武器が足りない」と訴え、ウクライナ国防安保委員会のダニロフ氏も6日「反攻時期については著名な軍事アナリストではなく、司令官を中心としたウクライナ軍司令部が決定するので忍耐強く我慢してほしい」と述べており、地上部隊の前進が伴う本格的な反攻が「いつ行われるのか?」については不明だ。
しかしロシア軍が「反攻に備えるため本格的に戦力をヘルソンに移動させ始めた」ということは、ウクライナ軍が戦力を南部に移動させている兆候があるのかもしれない。
因みにウクライナ政府や軍は1ヶ月ほど前から「ヘルソン地域の戦況に関する報道」を極端に制限しており、唯一の情報源は参謀本部が発表する控えめなものだけで何が起きているのかよく分かっていない。
関連記事:ロシア軍はアントノフスキー橋の復旧を急ぐ、ウクライナ軍はHIMARSによる攻撃を継続
※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
できれば橋への攻撃でロシア軍が自発的に撤退してくれるのがベストだったんだろうけどな。
ヘルソンは未だ多数の民間人がいるから、巻き添えは不可避。
ヘルソン市正面に圧力をかけつつ、ノーバカホフカのダムから南岸に進軍して半包囲すれば民間人被害は少なく出来そうだけど、時間がかかりそうだ。
>>ゼレンスキー大統領は繰り返し「ロシア軍を追い出すにはまだ武器が足りない」と訴え
HIMARSみて分かる通り、アメリカ側がウクライナ人を操り人形として使い、通信機器で運転指示させて現地につけばアメリカ側が指定したGPS目標へと自動発射させる。もはや代理戦争どころかリモート戦争の様相。
HIMARSの弾薬価額は1発約15万ドル、6発フル発射で約100万ドル。
もしロシア側が人件費安い中東やアフリカやアジアから傭兵人員呼び込み、命込みの値段でアメリカ側の弾薬価格に勝れば、戦争長期化すけば先に根を上げるのはアメリカ。日本の教育実習生制度、、見習ったらどうだろ?
さすが「収復」さんは真実()が見えてらっしゃるようですね
それ系のコメントは、ここよりツイッターのが同郷の同胞がいいねしてくれると思いますよ
アメリカだけで支援してましたっけ?
NATOも加わってると思いましたが…あと日本の実習生制度と何の関係があるですか?
自分の言いたい事を言われても良くわかりません。
あなたの逆張り、嫌いじゃないですね
もっと掌の上でバンバン踊って欲しいです✨🤗✨
🤫oO(踊っていられるうちにね…)
Q太郎君、ご苦労様
ここ2週間くらい、FIRMSでヘルソン奥地まで燃えまくってるの情報ないと思ってたら報道規制してたのか。
何が起こってるのか気になりますね。
現段階でも本格的な攻勢は開始していない、ということなのでしょうか。
素人の自分には、HIMARSが効力を発揮して露が補給拠点を戦線後方へと下げるなど兵站が混乱している内に、戦車旅団を突っ込んで防衛ラインに穴を開けるのが最も合理的だと思います。
ウ軍令部が現段階で攻勢を開始しないのは、部隊の再編成や訓練が途中なのか、HIMARSの効果が最大化されるまで待っているのか、よくわかりません。
有識者の方がいれば、教えていただきたいです。
このサイトではない別の記事に書かれていたウクライナ軍のフモロフ准将という人の話では、ヘルソン州の北東部にロシア軍が移動、集合していて、ロシア軍による大規模な攻勢が始まりそうだ、というような予想でした。
実際、ドネツク州でもドネツク市郊外のピスキイ村をロシア軍が制圧したとか、バフムト市南東のドロミルネだとか、セミヒリヤとかいうとこから、ウクライナ軍がコデマというとこへ退却したとか、ブティフカ炭鉱というとこからウクライナ軍がアフディフカへ退却したとか、いろいろな情報がありますが、要するにみんなウクライナ軍があちこちで退却しているという話です。
南部でも、ロシア軍の3個大隊戦術群がウクライナ軍に包囲されたという記事もありましたがその後の続報はありません。
もし一時的にでもウクライナ軍がロシア軍の何個かの大隊戦術群を包囲したのが事実であったとすれば、それがウクライナ軍の戦車旅団による反撃だったという可能性も考えられます。
その後の続報がないのは何を意味するのか?あるいは包囲したという話自体が幻であったのか?そのへんはよくわかりませんが、仮にウクライナ軍が勝って、大きな戦果を挙げていれば情報統制をして、それを隠すというのは考えにくいと思います。
ロシア軍の兵力が、ウクライナ軍よりも圧倒的に多いのは確実であり、ロシア軍は別にドンバスから移動しているわけではなく、ドネツク州も、ヘルソン州も、両方同時に増強されているという可能性もあります。
普通に考えて兵力、戦力で圧倒的に優るロシア軍が東部でも、南部でも、同時に、圧倒的に不利で劣勢なウクライナ軍に対する攻勢、総攻撃を始めるという可能性も決して否定できないのです。
また両軍を比較した場合、兵站が混乱しているのは、ロシア軍とウクライナ軍のどっちなんだ?という疑問もあり、ドイツやスペインのレオパルト戦車の話や、ゲパルト対空戦車の35㎜砲弾の話、70年前の日本製迫撃砲弾の話のように、明らかにウクライナ軍、あるいはNATO軍の方の兵站も大きく混乱しているのです。
アメリカが小出しに武器、弾薬の援助の追加を重ねるのは、要するにそれらをいっぺんにウクライナ軍に供与できないということかもしれません。
もちろんロシア軍にもハイマースで受けた損害や、指揮の混乱なども当然あると思いますが、とにかく全体的にはロシア軍の方が火力でも、人数でも圧倒的に有利であり、優勢なのです。そもそも補給拠点が本当に後方に下がったかどうかもよくわかりません。ハイマースの損害を受けた補給拠点は、実際は全体の中のごく一部だったかもしれません。
ロシア軍が戦力を南部に移動させ始めたということはロシア軍による反攻開始が近いのかもしれない、という可能性もあるのです。
要するに、西側諸国はロシアにビビって手も足も出ない雑魚の無能集団なんですよね
この調子だと、長くても今年中のウクライナおよび西側の完敗で、最早西側には何の力もないことが世界に知らしめられれば、世界はやがて東側のものになるので、身の振り方を考える時期が来てるのでしょうか
何でそうなるの?
ウクライナ軍の装備は旧東側の兵器が数的主力で、主な弾薬の製造元のロシアと戦争中、中国からも入手は難しいから弾が輸入できない、一応ウクライナ国内や東欧でも製造してるけど規模が小さい。なのでウクライナ軍の砲兵隊は弾薬不足に苦しんでる。対戦車砲や無反動砲、RPGや戦車、ロケット弾装備の攻撃機、ヘリまで間接標準射撃を行っているくらい
なのでウクライナ軍は弾薬不足の心配が少ない西側の装備に戦いながら装備を少しずつ転換している
西側も冷戦終結後に大規模な戦争が起こるとは思っておらず、特に陸戦用の弾薬は生産を縮小していたから各国の備蓄や一部部隊を整理、解散したりして装備弾薬を捻出してウクライナに回してる
この状況でいっぺんに西側の兵器を送りすぎると、ウクライナもNATOも混乱するから少しずつ送っているのでは?ってこと
実際かつてNATOはコソボやシリアやリビアに空爆したり
湾岸戦争に至っては地上軍まで派兵して直接戦闘までして
さらにイラク戦争に至っては大量破壊兵器を保有してると難癖つけて侵略したのに
ガチで西側諸国を攻撃可能な核兵器を大量に保有してるロシアが相手だと
間接的な支援しかしないあたり
弱い者いじめしか出来ない雑魚狩り特化の集団であるというのはあってる気がする
アメリカが核保有国の中国相手だと頼りにならない以上独自に核兵器の保有をしないといけない
南部のヘルソン方面で、ロシア軍の3個大隊戦術群がウクライナ軍に包囲されたという記事ですが、あれは当初からデマ説が流れており、当ブログの当該記事にも指摘の書き込みがありました。
その後流れた情報では、当初「包囲の可能性が有る」と言う情報が独り歩きして「包囲された」に化けたと言う見方が有り、その後続報が無い事から見て伝言ゲームによる虚報だった可能性が高そうです。
ロシアは散々レッドラインを勝手に設定して核恫喝を繰り返したけど、戦車やHIMARS、攻撃機の搬入を防げなかったし、搬入数も段々増えてる。ロシアにとって最悪なNATOの直接介入こそ一応起きてないけど、高い金と政治的代償を払ってまで日本に核兵器が欲しいかと言われると微妙だと思いますね
現状、保管基地建設や核実験の青写真すら描けませんし
ツリーがズレてしまいました、すみません…
有識者ではありませんが、一般論として。
攻撃に出る場合、守備側の配置を偵察で確認の上、準備射撃で防衛側を制圧する必要があります。
しかし防衛側は陣地を築き、戦力を秘匿配置しているので、その位置を攻撃側がすべて正確に把握することはできません。
そのため、準備射撃は榴弾砲や多連装ロケット砲による面制圧射撃が必要で、膨大な量の火力投射が必要になります。
この準備射撃をおろそかにすると、潜んでいる敵からの反撃をくらい、この戦争の初期に大損害を出したロシア軍の二の舞いになります。
強力な戦車でも、個人携帯式対戦車兵器で簡単に食われる時代なので、十分な砲兵の援護無しで敵陣に突っ込ませるわけにはいかないんです。
ウクライナ軍には、攻撃支援のための砲兵戦力と弾薬が、まだまだ足りていません。
ありがとうございます。
砲兵による露払いが不可欠ということですね。
現段階でウ軍が前進できている地域が限定的なのは、圧倒的な面制圧火力の欠如によるもの、という説明も可能そうです。
重ねての質問で大変恐縮なのですが、制空権の掌握と航空機による対地攻撃は砲兵火力の代替となり得るのでしょうか。もちろん今のウ軍にそれは不可能だとは思いますが、もしご意見があればお聞かせ願いたいです。
たとえば朝鮮戦争では、
「ヴァンフリート砲弾量」
というような歴史用語があり、38度線を越えて南下しそうな中国人民志願軍、北朝鮮軍を、ヴァンフリート将軍は、徹底的な弾幕砲撃で阻止するという防御作戦で、阻止に成功したわけです。
朝鮮戦争では、ソ連空軍や中国空軍は鴨緑江から大きく南下することはなく、国連空軍は38度線あたりでは圧倒的に優勢であったにもかかわらず、やはり砲兵火力が決定的に重要であったわけです。
インドシナ戦争のディエンビエンフーの包囲戦では、フランス空軍しか空軍はいませんでしたが、フランス砲兵は、元・日本兵が指揮したともいわれる北ベトナム砲兵に撃ち負けて全員降伏してしまいました。
硫黄島でアメリカ軍が日本軍よりも多い死傷者を出したのは、近接砲兵火力で地下陣地にこもる日本軍が上回ったからと言われ、海兵隊の爆撃だけではその劣勢を挽回することはできなかったのです。
ありがとうございます。
どうしても偵察衛星などによる情報収集能力と精密誘導可能なハイテク兵器を組み合わせた米軍の戦争をイメージしてしまい、湾岸戦争やイラク戦争のように空軍だけで敵陸軍を半壊に追い込めるのではないか、と思っていました。
ご指摘くださったように、空軍の爆撃だけで敵陸軍を屈服させるのは容易ではなく、野戦における砲兵火力は重要ということですね。
よその国の防衛ドクトリンは勝手に想像するしか無いのですが。
ウクライナ側は、どちらかと言えば囲まれているので内線作戦側と思います。
内線作戦の唯一と言って良い利点は、戦略機動が比較的に楽なことと思います。
ですから、ウクライナ側は南部戦域(?)に主力を置くとしても、東部戦域(?)
との間で兵力をやりとりをして、ロシア側の弱点を探すことができると思います。
ウクライナ側は、自軍領域の航空優勢を維持し、南部のロシア主力を受け止め、
並行して偵察活動を行なってロシアの弱点を探ることかなと想像します。
対して、ロシア側は戦力を左右に動かすだけでも大きな手間なので、
一度策定した作戦に固執するのではと思います。
最初に目論みを外してしまうと立て直しが大変かなと思います。
ウクライナは、無理かもしれないけれど、”あの橋” を落としておくべきでは。
ウクライナはもとから貼り付け型の郷土師団が半分以上を占め、徴兵で急増した軍隊ですよ、東部南部で戦略機動できる機械化部隊は一握り。そんな部隊があるならHIMARSの射撃の後の戦果拡大に使ってるでしょうさ。
内線の利に思い至るなら、急拡大した軍でも何故兵器以外の補給が順調か、ロシアがしつこく鉄道をミサイル攻撃しているかに注目したほうが宜しいかと。(youtubeで寿司弁当を食べる兵士がいてびっくりしました)
なるほど。
そうすると、今度のロシアの攻勢は比較的惰弱な場所を狙っていると。
ウクライナ側は新設した部隊を後衛に配置することでロシア軍の攻勢を
耐えようとしていると。
そのままでは、戦況に大きな変化は望めないですね。
あと”あの橋” は、やはり、早めに落とした方が良いと思います。
ロシア軍の攻勢の強さを減じることが出来ると思います。
これでウクライナ側が南部地域奪還に必要な戦力の最低ラインが引き上がってしまったのは多分事実なんでしょうが、ロシア側が予備役動員できない現状で実質的な動員限界に達していることを踏まえると「ドンバス地域のロシア軍部隊の戦力を分散」させることに成功したという表現もできるんですよね。
もちろん、じゃあドンバスが無人になるからウクライナが奪還できるという話ではないですし、戦線の広域な停滞は双方にとって政治的なダメージなので、このトレードオフをどう活かして最終的なゴールに繋げていくかという話だと思いますが。
攻勢正面を2つに分けてしまったロシアがどの程度戦えるのか注目ですね。
なんかウクライナ側の方針が読めないわ。「9月までにヘルソン奪還を奪還する!」と言ったかと思えば「ロシア軍は2.2万人でミコライウを攻める準備をしている」とかさ。
まあ英国防省の予測は、西側公式系の中でも楽観に寄っている傾向がままあるのでちょっと検討したい所ですが(笑)
東部でのロシアの軍事行動は、作戦的なそれと言うよりは、前線の村落争奪、脆弱部を必死に捜して軍管区ごとの担当州内における占領地を増やせればいいぐらいのレベルまで低調化しているようにも見えます。
南部でロシア側が兵力を増強して逆攻勢、ましてや東部と南部で同時攻勢というのも非現実的と言うか。南部戦域の空間的な広大さは多少の増強程度では埋められません。進撃=軍の拡散なわけで、総動員して現状の三倍以上の兵力を用意できたら心配しようかというレベルの話です。第三軍団の編成もまだ未達の現状ではどうにも。
南部には素人目にも分る脆弱点がいくつもありますし、ロシア側は、航空優勢に自信が持てないなら陸上兵力を入れて防御するしかありません。こちらのアクションで、相手に対応を強制する事が主導権なら、まあ潮目が変わりつつあるのかも知れませんね。
何にせよ、闇雲に兵力・装備を移送しても、それはただでさえ脆弱なロシア軍の南部戦域の兵站に更なる負担をかけることになります。浮橋だ門橋フェリーだで繋いでいるヘルソン橋頭堡に何個師団も突っ込んでも補給出来なければ意味をなしません。
> 英国防省は6日、ロシア軍はウクライナ軍の反撃に備えるため「ドンバスからヘルソンに戦力を移動させ始めており、ロシアとウクライナの戦いは新たな段階に突入しようとしている」と発表した。
ヘルソンは、ウクライナおよびロシア双方にとって戦略的重要拠点。ここに双方の主力が結集しつつあるということなのでしょうか? ゼレンスキー大統領は「ロシア軍に対する本格的な反攻は『ウクライナ南部で開始される』と明言」しているし、ロシアも呼応するように部隊の移動を始めている。
もしそうなら、「ヘルソン攻防戦」がウクライナ・ロシア戦争の行方を決定する重要な戦いになりますね。双方ともども、これまでの戦いで自分たちの欠点を認識した上での、主力部隊の正面衝突。第二次大戦後では屈指の地上戦になるし、歴史的な戦いになるかもしれませんね。
この戦いに負けたら、ロシアはクリミア半島が脅かされるし、盤石を誇るプーチンの政治生命にもかかわりますね。ウクライナが負けたら、NATOとアメリカの責任は当然追及されるし、西側に大衝撃が走る。
決戦場化するのか、そうなることを避けるのか。
10月になってこの記事・コメントを読むと、ウクライナ軍の作戦・情報コントロールの妙に改めて気が付きます。ドンバスの戦いを有利に進めたロシア軍が、ヘルソン州で始めると宣言しているウクライナ軍の反攻を「そっちも潰してやる!」と息巻いて精鋭部隊を移動させ、まんまと罠に嵌っていく様子がうかがえます。