ハーンシク州知事のガイダイ氏は23日、リシチャンシクの南に布陣していた防衛ラインをロシア軍に突破されたことを認め「複数の拠点を奪われた」と発表した。
参考:Россияне захватили еще два села в Луганской области – Гайдай
降伏したウクライナ軍兵士は「2日間何も食べていない」という報告があり、ポケット内の抵抗は限界に近い
リシチャンシクの南東に位置するToshkivkaをロシア軍に奪われたことで防衛ラインが崩壊、ウクライナ軍は後退を重ねてリシチャンシクから約1.2kmのBila Horaでロシア軍の前進を食い止めているが、Toshkivkaから西に進むロシア軍の前進を阻止出来ず、Loskutivkaまで一気に抜かれていまいゾロテ周辺のポケットはほぼ閉じられてしまった(完全に閉じられたと評価するアナリストもいる)。
ゾロテを守るウクライナ軍の大半は殿部隊(2,500人以上との噂)を残してポケットの外に後退したと言われているが、これが事実なのかは分かっていない。
ただゾロテやHirs’keに向けて前進するロシア軍(従軍記者?)撮影の画像や映像にはウクライナ軍兵士の死体が多数映し出されており、降伏したウクライナ軍兵士についてもロシア側は「2日間何も食べていない状態だった」と報告しているので、これが事実ならポケット内に取り残されたウクライナ軍兵士の抵抗も限界に近いはずだ。
上記の戦況マップのゾロテ周辺は「ウクライナ軍支配地域」と表記しているが、この範囲を今でも保持している可能性は限りなく低いと管理人は思っている。
因みに上記の戦況マップが約1ヶ月前のもので、パポスナ周辺の突出部が拡大しているのがよく分かる。
関連記事:ロシア軍がほぼリシチャンシクに到達、ゾロテを守るウクライナ軍も包囲寸前
※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
バフムートを落とされたら本格的に終わる。リシチャンシクの部隊も撤退して迎撃するしかないのかなぁ。というか上のマップだとバフムートなのに下だとアルチェモフスクになってるのなんでだろ。いやでも管理人さんの地図は見やすいなぁ。
wikipedia英語版「Bakhmut」によれば、
リンク
>Name change
>
> 1571 – 1924 Bakhmut
> 1924 – 1941 Artyomovsk / Artemivsk (Artemivsk until 1930s)
> 1942 – 1943 Bakhmut[citation needed]
> 1943 – 1992 Artyomovsk / Artemivsk
> 1992 – 2016 Artemivsk
> 2016–present Bakhmut
日本に例えれば、「江戸」→「東京」→「江戸」→「東京」→「江戸」みたいな変遷なのかも。
1ヶ月くらい前の士気も練度もボロボロ
命令拒否多発のロシア軍崩壊間近
練度も士気も高いウクライナ軍
西側援助も受けて大反抗へ
っていう話は何だったんだ。。。
それとも被害をわざと出して苦しいんですアピールなのか。
何でこんなことになってるんだ。
ロシア軍の補充と再編成が成功し、国境線からの太く頑丈な兵站の構築が出来たんでしょうね
キーフ撤退から暫くの混乱と苦戦は本物(陽動ではない)だったんだと思いますが、態勢を整え自分の得意な戦い方に持ち込むことに成功した結果が今の状況なんだと思います
遠くから見ている我々も、そしてウクライナ自身もやはり自分の見たい情報への偏りやフィルターがかかってしまうってことなんでしょうかねぇ
ウクライナ優位やロシア苦戦のニュースは絶対真実
逆にウクライナ苦戦やロシア優位のニュースは悪質なプロパガンダって無意識に判断してしまっていた自分が恥ずかしい。
しかし西側推定のロシア死者が4万くらい
負傷者は3倍として初期の侵攻軍はまるまるいなくなってるはず。
いかに火力で負けてようとも不発率が半分とかいう情報があるなかなぜジリジリとはいえ押せてるのかわからない。
不発弾が半分というのは精密誘導ミサイルの話なので今は関係なくなってる(撃ち尽くしたと目されてる)
今のドンバス地域の主役であるりゅう弾砲やロケット砲の砲弾(精密誘導能力はない)ははたらふく抱えてるようなので今はロシア軍有利に事が進んでるところ
ロシア軍側では親露派民兵が多数投入されており、彼らがロシア軍の死傷者として勘定されている可能性が高い。逆にウクライナ側の民兵の損害は「ウクライナ軍死傷者」として勘定されていないのではないかという疑惑もある。
真実は定かではないが、発表以上にウクライナ側が劣勢な可能性は高い。
イギリス国防省がロ軍はドンバスに大量の予備兵力を投入する準備をロシア領内でしているというレポートを先日出してましたね
訓練部隊を投入というニュースもありましたし、ルガンスク人民共和国の予備軍を使ったりも
あの手この手で人手を引っこ抜いてきてるようです
兵士は畑で採れるという伝統はソ連時代から続いてますね
ISWはロ軍の前進が都市部で遅いのは歩兵戦力の不足が原因だとレポートしてましたから、それでもやっぱり兵士不足は深刻なようです
士気なんて極端な話演説一つで変わりますからねえ。練度だってロシアのほうが実戦経験は豊富なのだし。
ただまあ西側の支援がちゃんと届けばまだ天秤がどっちに傾くかはわからないと思いますけどね。
ここ一ヶ月で親露派OSINTからロシア支配地域での鉄道橋の修理が完了したという報告がいくつか上がっていました
ロシア軍の物資輸送状況がかなり改善されたようです
当初はガタガタで損害出すけど、改善して欲しいモノを奪い取るのがソ連時代からの勝利の方程式。
これが通用しなかったのがアフガニスタン。
補給線はとにかく大事、太く短く。
補給線の長さで今度はウクライナ側が苦労するって5月頃から学者さん達が言ってたのは本当だった。
ロシアは使えるBTGを全部使ってこんな狭い包囲網を閉じるのがやっと
こんな体たらくでウクライナ全土占領目指してたんだぜ
最初に来ていたロシア兵がどちらかというと素人より方が多かったのでしょうね。
最近きてるロシア兵は、職業軍人の比率があがってるのか、それとも砲弾の雨で面で潰すから兵士の質とか関係なくなったのか雰囲気が変わりましたよね。
関係ないけど、ロシアの中で弾圧はされるほどじゃないけどプーチンに批判が上がっていて、その内容がプーチン手ぬるいもっと徹底的にやつけろ。と、退役軍人から批判というかエールというかを浴びていてビックリしました。
現場の状況は相当に悪そうね
セベロドネツク・リシチャンシクは元々突出部だから周りがやられたら囲まれて終わりですよね。
セベロドネツクに固執したのが悪かったのかなあ。
拠点都市の死守を求めて、固定された狭正面で聖域から優勢な戦力を集積した敵に攻撃されているんですから、普通に不利な戦いになりますよね。問題はウクライナ側の全体から見た生じた消耗の規模と影響ですが、さて?
もう日本のニュースはウクライナの戦況を細く伝えなくなってるから、ここまで東部戦線が悪化してるのを日本人の大半は知らないだろうね。
遠く離れた国のことだから関心が薄いのは分かるけどアジア唯一のG7の国として、これでいいのだろうか、、、
日本は対中国に傾注する必要がある。正義感で物事を考えると国を危うくする。支援はしたいが、できる状況にない、という状況は何も恥じ入る必要は無い。日本もウクライナにアレコレ送れ、日本も台湾にアレコレ送れ…「あげ好き」もいい加減にしろ、そんな話は単に「ええかっこしい」の無責任な主張に過ぎない、と個人的に思う。
時間を稼ぐと言うよりはどこまで抵抗出来るかって段階に近い感じだな
敵の補給線を叩き味方側の補給線を維持するのは戦争の原則だが
NATOから敵の補給線を叩けるような長距離兵器や航空戦力の提供がないのがきついな。
海に囲まれている日本は防衛面では恵まれているとはいえ
長射程かつ迎撃されにくい対艦・対地ミサイルやS-400のような長射程の地対空ミサイルが
今以上に必要かも
ロシア軍のドネツ川渡河作戦を効率良く阻止した点、T-1302から北への突破を阻止し続けている点、セベロドネツク及びリシチャンシク南部戦線への支援のため、射程的に同方面のウクライナ軍砲兵部隊は恐らくT-1302とT-0513の間に展開していると思われます。
セベロドネツクで射撃量に10倍の開きがあるということですから、東部戦線のウクライナ軍は砲及び弾薬が圧倒的に不足しているのは確実です。本来なら殿軍の後退を支援するために支援砲撃を集中すべきですが、それに足る弾薬も全く足りないのでしょう。
追加投入も間に合っていない状況なのでしょうね。
MLRSがまとまった数があって昔みたいにクラスター弾頭が使えれば砲兵の差をカバー出来るだろうけど。
戦争にレフェリーは居ないから武器に制限の無い方が有利。
一時期、プーチンが直接作戦に介入しているから、ロシア軍の作戦は失敗しているんだ、というような報道があったが、今になって改めて考えなおしてみると、逆にプーチンが直接作戦に介入して、指揮をしているから、急にロシア軍が強くなったという可能性もあり得る気がする。
プーチンは悪魔だ、狂人だ、ヒトラーだ、というような人格攻撃を真に受けると、そんなことは絶対にあり得ないという結論になるが、現状の戦況はロシア軍の圧倒的優勢、逆にウクライナ軍の圧倒的な不利なわけで、状況判断を誤っていたのは、ゼレンスキーであり、バイデンであり、ジョンソンらだったということになる。
この特別軍事作戦が、プーチンの非常に強い意志で遂行されているのは間違いなく、今の作戦の推移にも当然プーチンの強い意志、意図が反映されていると考えるのは普通だ。
プーチンはスマホを持っていないから、戦場の現状を把握していない、などという報道もあったが、今になってみると果たして現状を正確に把握しなかったのはどっちの方であったのか?
プーチンの作戦介入ですが、個人的にはセベロドネツク攻防戦が始まった辺りからプーチンは過度の作戦介入を止めていると思います(将軍の更迭はやっていますが)。
その証拠に、ロシア軍はセベロドネツク攻防戦に入ってから着実に立ち直っています。
実はこれ、WW2独ソ戦時のスターリンと同じパターンでして、彼は独ソ戦序盤では結構作戦に介入していたのですが、それが悉く失敗した後、徐々に作戦への介入を止めて軍事面は将軍達に任せた結果、ソ連は独ソ戦に勝利します。
もしかすると、今のプーチンとロシア軍の関係はWW2独ソ戦時のスターリンとソ連軍の関係と似た状態なのかも知れません。
只、現在のウクライナ東部方面におけるロシア軍の優勢は自らの持てる力を東部へ結集した結果なので、果たしてこの後ウクライナ軍を撃破して首都キーウ再攻略まで繋げられるのかどうかについては不透明な部分が残ります(個人的には、プーチンは東部を制圧するだけで満足する様な男では無いと考えています)。
日露戦争の旅順攻囲戦で日本軍の攻勢を受けた時に、コンドラチェンコ中将は「戦争は息を吸う時もあれば息を吐く時もある」と冷静に防戦の指揮を執り撃退したそうです。
ウクライナも今は息を吸う時なのでしょうし、ゼレンスキー大統領(ウクライナ軍首脳)もロシア軍攻勢の1週間を予想しています。
大局の判断にはまだ時期尚早では?
同感です。
両国の余力的にも今年いっぱいは流動的で、惰性でも1,2年は続くでしょうから、数日の戦況ではなんとも言えないでしょうね。
ロシア側の兵器在庫は現時点でT62初期型を投入しているくらいなので、楽観はできないがここから大幅に改善されるとは考えにくい。兵士はもっと悲観的。
ウクライナもかなり苦しいところだけど、西側が急な方針転換でもしない限りは比較的新しい武器が継続的に入ってくる。
東部でまともな支援も受けられずにやられた部隊は本当に残念ですが、日本人としては一喜一憂しない方がよさそうです。
キーウ侵攻では大統領直轄とも言える国家親衛隊のSOBRやOMONの投入が確認されているので、プーチン大統領を中心とした政治家が指揮していた可能性は非常に高い。
そして東部に集中を始める直前に作戦の総司令官が着任している=それ以前に総司令官が存在しなかったことからも、ロシア軍が立て直したのはクレムリンからの干渉が無くなったか、非常に限定的になったことがうかがえる
ゾロテのウクライナ軍ですが、本日午前中にかみぱぱさん(@kamipapa_ro)がTwitterで呟いた処によると「狭い包囲の隙間を縫って退避に成功した」との事なので、少なくとも壊滅は免れた可能性が有ります(ロシア側撮影の画像や映像の信憑性が不透明なのも理由)。
只、ロシア軍の進撃状況を見ると砲撃だけでなく丘陵地帯での戦い方も会得した感があり(先日、多くの方がリシチャンシク周辺は丘陵地帯だから簡単に進撃出来ないと主張していたが、ロシア軍は順調に進撃出来ている)、いよいよロシア軍が得意の縦深攻撃へ入る準備が出来つつある印象が有る為、もうそろそろウクライナ軍はリシチャンシク放棄のタイミングを、そしてNATO諸国は全面介入の検討をしないと行けないでしょう。
以前から、私は「ウクライナ軍単独ではロシア軍に勝利する事は不可能であり、どこかの時点でNATO軍を全面介入させる以外に勝ち目は無い」と考えており、色々な方々から御批判を受けて来ましたが、遂に「その時」が近づいていると確信します。
そりゃあ、いくら何でも浮足立ち過ぎですな。
「その時」が来るとすれば開戦初期にキエフが陥ちて、東部のウクライナ軍が包囲殲滅された時だったでしょうが、最早それはない。ウクライナ側から補給面で最も不利な場所の局地戦でロシア側が包囲壊滅に例え成功したところで、全体には波及しませんがな。
なんとなくですがウクライナ側の武器か弾薬不足で火力を集中できず突破されたのではないかと思います
本来火力を投射できれば突破が難しいはずですから
個人的に今の支援内容ではウクライナが厳しい状況になっていくと思います
今からジャベリンの雨をT-62で突破してキエフ占領したらすごいと思います
ここでBila Hora~Mykolaivkaの線を確保出来なければ、本格的にリシチャンシク突出部全体の危機ですね。迅速に突破されると流石に地積が足りない。
阻止に成功しても深さ50km、幅25kmの回廊で、どこかが突破されたら手当が間に合わない状態ですから、好むと好まざるとに関わらず突出部は順次畳まなければならない段階になりました。
収容線はバフームート~シベルスクの小河川の線か、
バフムート~クラマトルスク間の南北に延びる丘陵線ですかね。
いいえ、ここ数日のロシア軍の進撃ペースが異常な程速くなって来ている為、下手をするとバフムートも数日中に突破される可能性が有ると思います(この付近は丘陵地帯の為、多くの方がロシア軍は攻めあぐねると予想していたが、ロシア軍は順調に進撃出来ている)。
もしかすると、ロシア軍は得意の縦深攻撃を始める準備が整いつつある可能性が有り、もしもそれが始まれば一気に首都キーウまで突進する可能性も否定出来ないと思います。
う~ん、ここで見解の相違を潰し合うより、続報のニュースのチェックの方が有益かと思いますよ。
東部戦線が一段落したら、次のターゲットはドニエプル川の右岸の(ウクライナ南西部の)ヘルソンかもしれません。ドニエプル川を越えて進軍できればウクライナ全土制圧できるからです。
ゼレンスキー大統領がわざわざ橋を残してくれてるみたいですから。(アメリカからHIMARSもらったので破壊できるのに橋を破壊せずに放置するなんて、ロシア軍が本格的に西部になだれ込むようにしておいてウクライナ消滅の危機だとNATO軍参戦を求めるつもりなのかもしれませんけど、もし仮にそうなら、わざわざロシア軍にウクライナ西部への侵入経路になる橋を放置して瀬戸際状況を演出するような不誠実な相手は見捨てて欲しいです。万が一、アメリカが参戦したら、第三次世界大戦勃発で、東アジアでは北朝鮮は核実験やICBM発射実験し放題です。)
念のため、補足しておきます。
私はドニエプル川にかかるヘルソン周辺の3つの橋が残存しているか否か確認していません。しかし、破壊されたというニュースも知らないので、多分、破壊されていないだろうと推測しています。また、ウクライナはアメリカからHIMARS(射程約80kmの精密攻撃できるミサイル発射できるランチャー)を軍事支援でもらっているはずなので橋は破壊できるはずだと推測しています。
管理人さんの今日公開の最新記事『ウクライナにHIMARSが到着、バイデン政権はHIMARSの追加提供を発表』によれば、HIMARSがウクライナに到着したのは昨日みたいなので、以下の部分は今月末まで一週間ほど様子見の保留にしておきます。失礼しました。
>ゼレンスキー大統領がわざわざ橋を残してくれてるみたいですから。
>(アメリカからHIMARSもらったので破壊できるのに橋を破壊せずに
>放置するなんて、ロシア軍が本格的に西部になだれ込むようにしておいて
>ウクライナ消滅の危機だとNATO軍参戦を求めるつもりなのかも
>しれませんけど、もし仮にそうなら、わざわざロシア軍に
>ウクライナ西部への侵入経路になる橋を放置して瀬戸際状況を
>演出するような不誠実な相手は見捨てて欲しいです。
>万が一、アメリカが参戦したら、第三次世界大戦勃発で、
>東アジアでは北朝鮮は核実験やICBM発射実験し放題です。)
腐っても世界第2位の軍事大国ということなんでしょうねえ・・・。
初戦はグダグダでも体制を整えてくれば、やはり地力がある・・。
あとは、ウクライナはどれだけ西側の兵器を受け取れるかなのかなあ・・。
アメリカでウクライナ向けのレンドリースが制定されたというけど、これがもっと機能してくるのはこれからなのだろうか・・?
ロシアは精密誘導弾がなくてもロシアに近い地域は砲撃時の照準どおりにほぼ正確に砲撃できるために、東部は不利だな。
ただ東部明け渡すと戦車部隊が首都近郊まで来るために防御戦ある程度しないといけない。
キーウ近郊はソ連遺産のウクライナ軍がダム破壊したりすると戦車部隊が通行出来ない地形になったりと攻めるのに不利だが、東部地域はロシアに近すぎて簡単に動かせない普通の弾道ミサイルが正確にあたる位置なためにウクライナ軍不利すぎる。
苦しい。
けれどウクライナ側はリシチャンスクとそれをつなぐ補給線を放棄できない。
なぜならそこが高台だから。
ここ以上に地の利を活かせる戦場もなく、ここから退いたところで、丘陵のない平野という、さらに不利な戦場が待っているだけ
セベロドネツクは…もう撤退するほかないだろうけれど
東部がまずいのは確かだろうけど、どうもロシア軍が強いというより、ウクライナ側が東部の補強に力を入れていないからとしか思えない。
砲撃の比率でいっても、ザポリージャ付近の宇軍は比較的カウンター砲撃をしているのに対して、東部はほぼ0.
高台と洞穴を活かした硫黄島プレーでしのいでいる。
逆にヘルソンは明らかに主力が投入されていて、蛇島への攻撃も続いている。
ゼレンスキー大統領も東部より南部を重視していることを示唆する発言をしていたし、限られた戦力の中で6月12日の解放宣言をさせたくない以上の頭部を守る動機が、少なくともウクライナ首脳部はあまり無かったんじゃないかな。
今週の初め辺りに、ロシア指導部がルハンシク全土への到達を6/26に設定しており、セベロドネツク周辺域に訓練予備兵を含めた相当数の追加リソースを注ぎ込むとウクライナ国防省が報告していましたが、もはや均衡が崩れたと見る他無いですね
セベロドネツク、リシチャンシクでの戦いで、ロシア側のリソースを十分過ぎるほど浪費させた筈ですし、ウクライナ側も政治的な事情で主力部隊を磨り潰すのでは無く、次の戦いに向けて、近日中に計画的撤退へ移行するのではないでしょうか
後方のクラマトルスク、スラビャンスクが双方の本命である筈ですし、ロシア側はセベロドネツクで想定以上のリソースを浪費し、更にウクライナ領内に兵站線を伸ばしながらドンバス地域を進む必要がある為、途中で攻勢限界を迎えるのではないかと、個人的には見ています
というよりも、すでにウクライナ軍は政治的事情でセベロドネツクやリシチャンスク、あるいはその前のマリウポリで主力部隊を磨り潰してしまった後の状況がまさに今の戦況であり、すでにもう戦略的な予備部隊はないように思えます。
6月後半の反撃とかいうのが今もないのはそういうことではないでしょうか。
主力部隊は、国家親衛隊であるアゾフ連隊、アイダル大隊、スヴォボダ大隊、海軍歩兵旅団、戦車旅団、空挺旅団、山岳強襲旅団、さらには外国人義勇兵で編成した国際義勇軍など、だったはずです。
何より榴弾砲の砲弾がないとかいうような話では、戦略的な予備部隊となる野戦部隊の編成は困難といえます。
戦略的な予備野戦部隊があればこそ、一般市民で編成した領土防衛隊のような時間稼ぎのためのハリツケ部隊も機能するが、それがすでになくなっていれば、昔マンシュタインだとか、モーデルがやったような機動打撃というのは不可能です。
今はもう満洲侵攻のときの関東軍のような主力部隊がいなくなって骨抜きになった部隊が、弾薬や食料が尽きて、勝手に退却するか、投降するかしているような状況に見えます。
最近、『ウクライナ軍有利の情報やロシア軍不利の情報はなんだったんだ』だとかそういう嘆きがコメントにありますが、状況が流動しているだけで今の戦況で過去の戦況を否定するのはおかしいと思います。
また、このルガンスクをめぐる戦いも、広い戦線のごく一部であることも忘れているような感じのコメントもみうけられます。(うごいている戦線が少ないので戦況図の場所がルガンスク周辺が多くなり、印象が強くなっているかもしれません。)
また、報道もウクライナ有利ばかりというのも誤りで、少なくとも私の知る限りではウクライナ兵の脱走や火力不足を指摘する番組が多いように思います。
総じて思いますのは、このルガンスクをめぐる戦いがどうなろうと、不利な方が戦争を止める理由にはならないし、有利な方も決定的な勝機になることも考えがたいので長い目でみた方が良いと思います。多分、先は長いです。
オデッサ、ニコライ、ドニエプル、ハリコフのラインで取られた状態で終戦が最悪なのにいつまで東部で遊んでんだろ
東部戦線をドニエプルで再構築してニコライに全力でオデッサを守らないと内陸国になって経済的に死ぬぞ
「正義は勝つ」という言葉は有れども、結局「力ある者が勝つ」のでしょう
最後に勝った者の主張が正義となり歴史として残るのでしょうな