ポーランドのDefence24は「ウクライナ軍のバイラクタルTB2は中継器を入れることで見通し通信の制限を越えた運用を行っている」と興味深い推論を披露した。
参考:Slovakia considers Bayraktar buy from Turkey
参考:Erdoğan promised Serbia Turkish Bayraktar TB2 drones
参考:Jak Bayraktary pomagają wygrać Ukraińcom wojnę
海外市場で見通し通信タイプのUAVが人気なのは「通信中継器で通信範囲を拡張すれば事足りる」と考えているからかもしれない
トルコ製UCAVのバイラクタルTB2は当初「正規軍のロシア軍相手には通用せず直ぐに撃ち落とされる」と見られていたが、ウクライナ軍のTB2は侵攻開始から50日が経過しても健在で戦果を上げ続けており、新たにセルビアとNATO加盟国のスロバキアが導入に動いていると報じられている。

出典:Ministry of Defence of Ukraine / CC BY 4.0
トルコのBAYKARが開発したTB2はMALE(中高度を長時間飛行できる無人機を指すカテゴリー)タイプの武装が可能な無人航空機(UCAV)で、米国製のMQ-9よりも小型だが滞空性能は同等(TB2:27時間/MQ-9:27時間だが増槽携行時は34時間)で専用の精密誘導兵器を4発携行することが可能だが、ウクライナ軍が導入したTB2は衛星通信に対応していないため運用範囲が見通し線(最大300km/BAYKAR発表値)に限定されているのが欠点だ。
つまり公表されているスペックを額面通り受け取れば、ロシア軍部隊から300km以内に地上管制装置を持ち込んでTB2を運用する必要があるのだが、ポーランドのDefence24は「ロシア軍の空爆が少なく前線からも遠く離れた西ウクライナのTB2の運用拠点がある。しかも道路を活用した野外運用が基本なのでロシア軍が運用拠点を見つけるのは困難だ。ウクライナ軍はTB2の運用頻度を特定されないため公開する情報の範囲を慎重に選んでおり、ロシア軍は敵がTB2を何機保有しているのか、どこから制御しているのか把握できない」と指摘。
仮に西ウクライナのリヴィウ付近にTB2の地上管制装置や運用拠点を置いた場合、通信範囲の制限で400km先のキーウにも、800km先のハルキウにも届かないことになるが、ウクライナ軍のTB2はキーウ、ハルキウ、ムィコラーイウ、ヘルソン、黒海上空で活動しているのが確認されているのでDefence24の指摘は事実と矛盾してしまう。
この矛盾についてDefence24は「管制装置や運用拠点を前線に移動させるのではなく、通信中継器を入れてTB2の飛行性能(滞空時間27時間/航続距離に換算すると3,500km以上)をフルに発揮させている可能性が高い」と予想しているが興味深い。
米海軍も見通し通信タイプのUAVをより遠くに飛ばすため「通信中継器を搭載したUAVと組わ合わせて運用している」というニュースを管理人は見かけたことがあり、イスラエルメディアも「イランが見通し通信タイプのUAVを慣性航法装置でイスラエル方向に飛ばし、シリアやガザ地区に潜入させた工作員にUAVのコントロールを引き継ぐのではないか」と危惧しているので、TB2と通信中継器の組わ合わせは事実である可能性が高そうだ。

出典:BAYKAR
さらに言えばTB2は離着陸も目的地への巡航飛行も自動化済みで、電子妨害によって通信リンクが途絶しても「自律的に設定されたポイントに帰還する機能」が備わっており、通信中継器が作戦中に破壊されても勝手に戻ってくるためTB2の生存性(直接撃墜されないかぎり失われないという意味)は高い。
TB2にも衛星通信に対応したタイプが用意されているが海外市場で人気なのは「見通し通信タイプ」なので、通信中継器で通信範囲を拡張すれば事足りると考える国が多いのかもしれない。
関連記事:イスラエルの防衛シールド突破を狙うイラン、弾道ミサイルとUAVを組み合わせた複合戦術
ロシア軍が電子妨害装置を積極的に使用しないのは非連続的な戦場環境が原因
因みにロシア軍が自慢の電子戦装置をなぜ使用しないのかについて興味深い言及を見つけた。
参考:Why hasn’t Russia used its ‘full scope’ of electronic warfare?
米Breaking Defenseは元米陸軍大佐でEWの専門家であるローリー・バックハウト氏の見解を引用して「ロシア軍が電子妨害装置を積極的に使用しないのは非連続的な戦場環境が原因だ」と報じており、明確な前線によって敵と味方が区別されていない戦場で広範囲に電子妨害を行うと味方まで影響を受けるため「使用しない」のではなく「使用できない」という意味だ。

出典:Vitaly V. Kuzmin / CC BY-SA 3.0 電子戦システム クラスハ-2
さらに米シンクタンクのハドソン研究所も「ロシア軍が電子妨害装置を積極的に使用しないは効果的な対象がいないため」と主張しており、簡単に言えば高度な西側製装備(E-3や大規模な通信システム)を圧倒することを目的に設計されたロシア軍の電子妨害装置は、分散して小規模で動く敵の通信を効果的に妨害するようには作られておらず、ロシア軍も使用しているウクライナのモバイル通信を妨害すれば自身も使用できなくなり、電磁スペクトルの森の中からウクライナ軍の使用する信号だけ見つけて妨害するのは非常に困難らしい。
関連記事:英メディア、ロシア自慢の電子妨害装置がバイラクタルTB2の阻止に失敗
※アイキャッチ画像の出典:President.gov.ua / CC BY 4.0
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
門外漢だから間違いかも知れないが、ウクライナはゲリラ電子情報戦でハイテク正規軍仕様のロシア軍を翻弄しているのかい
これは新しい概念か
というか、自前での通信網を整備せずに、ウクライナの通信網を利用しているという現状がおかしいのです
自前で確実な通信網を整備できれば、それ以外の全てをジャミングすれば良いのですから
とても「ハイテク正規軍」と呼べる様な状態ではないですよ、今のロシア軍は
バトルプルーフだなあ。バイラクタルシリーズ追加購入する国が何カ国でることやら。
セルビアは今回のウクライナ侵攻に賛成側で、しかもかつてコソボでNATOからボコられた側なんだが
どちらの陣営にも売ってしまうのかねえ?
こういうことを考えると、トルコのアナドルみたいな空母を欲する国が増えそうですねぇ。日本はこの分野に関して遅れすぎ。F35の空母搭載も急がなければ。空母がないと守れるもんも守れなくなる
開発中のTB3が艦載機仕様なのでそれを買ってお茶をにごすしかないね。
対中念頭にF-35を満載した空母と護衛のイージス駆逐艦を持つ日本なら開発中止になりましたがX-47のようなハイエンドな無人機が必要ですね。陸自の予算がまた削られてしまいますが。。
TB2の活躍は、別にアナドルのような○○母艦の必要性に結びつかないのでは?
一遍にやられる単一プラットホームで集中運用するよりは、多数プラットホームで分散運用するのが実用的だし、ならば多数安価で建造できる小型のフネの飛行甲板でも運用できる無人機が必須で、それがTB2、TB3になるかは未知数。
なる程、電子妨害装置を積極的に使用できない戦場、という状況が頻発するのであれば、妨害という一種の間接的な手段ではなく、直接的に探知し狩りに行く方向での対応が今後もっと求められる感じかな。
そりゃ指揮レベルでケータイつかうような軍ならEA自爆するだろうし、使えないわな。
というかS300、S400系統もウクライナみたいな平野ですら有用に使えてないところ見ると、高高度目標しか探知出来てないんだろうし、
露軍はEAにせよレーダーにせよ、ハードウェアに対してクラッタ処理するソフトウェア部分の質が相当低いのだろう。
しかも師団間のデータリンクが機能してるのかも微妙だから、部分的なオンオフ使い分けるとかすら出来ずに、EA自体使えないということかな。
この推測が当たってるなら何というか・・・色々お粗末だなぁ。
なにせ効果的に妨害できるのが、「ロシア軍」の通信だけじゃねぇ
横領・汚職とかで軍用無線機が消えてなければ、電子妨害も効果的にできたのかもしれないが
(有るのが民間アナログ無線+民間携帯電話だけだしな)
質の問題以前に、初歩的な通信網が構築された軍隊にすらなってないんじゃ、まあね
極端な話、全てのTB2に通信中継機を乗せて展開すれば、メッシュWiFiのように
どこまでも活動範囲を広げられるってことですかね(もちろん航続距離内の話)
TB2は無人機戦術ブレークスルーの傑作機として語り継がれそう
中継役のドローンを飛ばして通信範囲拡大するってやり方は海戦でも空戦でも使えそう
自称軍事ジャーナリストの神聖三文字君なんかは、ロシアの正規軍に無人機は通用しないと断言していた
しかし現実は全く異なりTB2はウクライナの切り札の一つとして大活躍している
それよりも笑えないのが、今回のウクライナ危機が起こる前まで防衛省内では「ドローンは戦争で使えない」という認識が主流だったという事
そんな認識の国が第5世代以上の戦闘機を開発するとか抜かしているのだから、へそで茶を沸かす話だろう
次期戦闘機やらなんやら「火の出る玩具」で遊んでないで、まずは防衛省の人間の意識改革から始めるべきじゃないかね
ウクライナにはTB2、日本にはF-3が必要というだけで遅れてるとかそういうのはないです。TB2にしてもガタガタなロシア軍だから通用した面は否定できません。ロシアより何倍も強力な中国海軍相手に海上であの手の無人機は飛ばすだけ無駄です。
TB2のようなUCAVをF-3の代わりに使うという発想が間違い。TB2やMQ-9は24時間以上の滞空性能を活かして戦場を監視するための航空機だ。
F-3に24時間以上の戦場監視なんてできないだろう?
高性能のF-3があればTB2のようなUCAVは不必要というんじゃなくて、F-3のような戦闘機もTB2のようなUCAVも両方運用することで全体の戦闘効率が高まるんだ。
ハイクラスの兵器だけで「戦争」はできないんだよ。
中国海軍相手に海上で無人セスナ機を常時浮かべてセンサーノードに使おうとしても
速攻で撃墜されそうですが
大丈夫なんですか?
現状海自の攻撃効果判定やISR任務の主力担ってるのは哨戒ヘリと哨戒機だけど撃墜されるかどうかと言われりゃ戦えばこれらも普通に撃ち落とされるし大丈夫なんですかの意味が分からん
まあ全然大丈夫じゃ無いと
23年から10年かけて最大20機のMQ-8Cを調達するみたいだしそれで様子みるんじゃないですかね
自衛隊は「ドローンは戦争で使えない」と思っているかもしれないけどUAVなら使えると踏んでいるようですし
逆に哨戒ヘリや哨戒機飛ばすのは大丈夫だと思ってんすか?
>TB2やMQ-9は24時間以上の滞空性能を活かして戦場を監視するための航空機だ。
自衛隊の場合この手のUAVには、
①艦船・航空機・巡航ミサイル・弾道ミサイルの四者の監視
②敵性国の電波情報収集
これらの機能も求めていたのですよ。
ちなみに搭載用レーダーは、高度15mを飛行するRCS0.1㎡の目標に対して、高度15,000m・水平距離40km想定で探知確率98%といった結果を実証実験で出しています。
巡航ミサイル監視の為だけど、中華ステルス対策にもなっている感じ。
>ちなみに搭載用レーダーは、高度15mを飛行するRCS0.1㎡の目標に対して、高度15,000m・水平距離40km想定で探知確率98%といった結果を実証実験で出しています。
巡航ミサイル監視の為だけど、中華ステルス対策にもなっている感じ。
ソースを教えてください。
F-3開発の纏めサイト内の「無人機関連(2)」から
リンク
事業名は「無人機用レーダの研究」です。
TB2に敵A2AD環境での生存性があるとは到底思えないので、役に立つかはかなり懐疑的です。
他ならぬウクライナが「TB2の様なUAVの威力は戦闘機による航空優勢あってのもの」戦訓をだしていますからね。
見通しの良い海上で活躍するには、ステルス巡航ミサイルのような機体のドローンでないと難しそうですね
それと名無し2様
あえて誰とは申しませんが、ツイッター上におられる時と口調が完全に同じですね
東洋経済だのプレジデントだのダイヤモンドだののゴミ記事を鵜呑みにするヤツがいる方が笑えねーな
常々あの阿呆メディアどもはなんとかならんのかと。
経済を追うことで見えるものは確かにあるんだけど、ビジネス雑誌記事はゴミすぎ。
KYTNが書いてるから仕方ないね。
KYTNが悪いんじゃなく、KYTNを含め左翼系のライターの記事「だけが」掲載されることが問題。KYTN曰く、掲載メディアから「そういう風に」書いて欲しいとの依頼があるらしい。。(内緒らしいだけど。オフレコ情報)
まぁ、その内そんなメディアは駆逐されていくだろう。朝日新聞みたいに。
kytnの公式ブログ見てると、あれがkytnの素の考えだと思うけど。
kytnの公式ブログ見たらわかると思うけど、いろいろとヤバい。
個人攻撃や誹謗中傷なんてザラ。
ロシア軍が”前評判通り”の軍隊だったらTB2も通用し辛かったと思います。
今回のロシア軍は用兵が凄い稚拙というか…….世界中の軍事専門家が首をかしげるレベルですし。
とりあえず私怨丸出しの文章は止めとけ、マトモに聞いてもらえんぞ。あと第二次カラバフ紛争の後でも国内外の専門家から「ロシア軍レベル相手には同じようには行かないだろう」って結構言われてたけど?米政府も5日でキエフ陥落の可能性とか言ってたし。
通信中継機を利用した制御距離の拡張って、CECの概念を取り入れたのか
CECの概念とは全く違います。
電子戦の肝は相手は使えなくして、自分は使い放題にするなんだけどな
そういう事を全く考えないでただ相手を妨害する事のみを考えた結果という感じがする
自分のとこの通信事情を考慮に入れていないのはお粗末が過ぎるというか
というか、その「自分達の通信事情」がお粗末すぎて、21世紀の先進国軍のレベルに達していないのが最大の問題かと
中継器を利用する発想は、いち早くトルコと共同生産や共同開発の契約を結んだウクライナならではですね。
ただ、味方艦を前進させる位しか中継手段のない海上ではちょっと使いにくい手法ですし、ウクライナもリーパーの供与を求めているところからすると、衛星通信できたほうが便利なんでしょうけど。
失礼、読み間違いしていました。UAVで中継するんですね。
前線に投入できる機数が減ってしまうのが難点ですが、比較的容易にUAVの制御範囲を広げられるのはいいですね。
記事にもありますが中継器を積んだUAVを飛ばせばいいんですよ。原理的に航続距離の続く限り操縦できるわけです。
ウクライナに供給されるリーパーは、衛星通信でアメリカから操縦されると思いますね…
ん?中継UAVは海上だと使い難いの?
海を戦場とする海軍や空軍は陸軍とは比べ物にならないぐらい対空能力があるため、中継UAVに限らず半端な無人機では活躍させにくいということではないでしょうか
それは(「中継UAVに限らず」とご自身でも仰ってる通り)どちらかと言えば前衛のセンサー・攻撃ノードが問われる問題であって、
そこから400km以上後方の中継ノードにとってはあまり深刻な要素とは思えません。
というか木主ご自身が読み違いであったと仰ってますので「中継UAVは海上ではちょっと使いにくい手法」についての話は終わりでよろしいですかね?
洋上で運用するとして中継用艦を前方に突出 させるのではなく
無人機を
最先端の偵察機~200キロ後方の中継機~200キロ後方の中継機~無人機運用艦
のように飛ばすのでは?
話の大筋には同意ですが距離はもっと長く(400〜500km?)とっていいかと。
例えば中継にもTB2を使うと想定しても、運用高度5500m同士での見通し距離は550km以上になりますし、中継専用機ならおそらくもっと運用高度の高い機体を選ぶでしょうから更に長くなるでしょう。
ここの距離が3倍違うと必要機数も1/3(カバー面積で考えれば1/9)になり実用性の評価がだいぶ違ってきますので指摘しておきます。
衛星通信型を中継機として使えば、見通し通信型も運用半径が広がるかな?
もうロシア兵器売れねーなこりゃ。。
仮に味方もろとも妨害しようともそもそもロシアにはそんな先進的な電子機器はないという皮肉
しかし西側ISR機やそこから行われるウクライナへの通信は妨害、傍受する価値はあると思うんだけどやってるんですかね
当然にしているのだろうけど
それこそ暗号化されたデジタル通信で 誰でも周波数さえ合わせれば会話内容筒抜け という露軍の古典アナログ通信と異なり…
解読して作戦に反映させるまでにタイムラグがかなり生じているのでは…
無線の多値化が進んでいて、1024QAMとかいってるのですよね?
暗号解読以前に、データを正しく受信する事自体が難易度高そう。
電子妨害が進歩しすぎて伝書鳩や伝令犬が復活するんじゃ?
ロシア軍では、部隊間連絡ですら伝令将校が復活してるから最新だな、、
ガンダムのミノフスキー粒子という設定もあながち間違ってなかったのかも
オートバイを使った伝令は電子戦下でも有効らしい
日本の相手は中国海軍空軍で主戦場の海上なのにTB2のようなプロペラ無人CAS機などどうやって使うんですか?
F-3に随伴できる無人戦闘機の開発に全力注ぐべきでは?いったい日本のどの辺が遅れてるのか全然わからないです
洋上で運用するとして中継用艦を前方に突出 させるのではなく
無人機を
最先端の偵察機~200キロ後方の中継機~200キロ後方の中継機~無人機運用艦
のように飛ばすのでは?
それは単なる空飛ぶ中継機であってバイラクタルのような戦闘用ドローンとは違いますし
その分野で日本が遅れてるとは言えないような。
やはり日本のドローン技術が他国から遅れてるとは言えないと思います。
バイラクタルは 爆弾の携行 “も” できる のであって
攻撃用カミカゼドローン ではないのだが……
戦闘用ドローン とはいかなるイメージ?
日本はドローンの技術はあるから今さら開発無用?
ここではそう言いながら
全体として ドローン無用
随伴無人機のみ有効 と読めたのだが
うーん…
やはり第6世代ステルス機に随伴して行動できる無人機を開発中の日本が
バイラクタルなどの無人cas機の分野で遅れているとは思えないです
バイラクタル程度の無人機は作ろうとすればすぐ作れると思いますよ
予算がつかない理由はそうとしか思えないです
遅れてるとは言い過ぎなような
TB2の表スペックを開示されれば同等品を作る技術は日本にもあると私も思いますよ。
そうじゃなく皆さんが仰る「遅れている」というのは、スペックで言うなら実機運用データとそれに基ずくフィードバックの蓄積としての技術、および運用ノウハウ・技術じゃないですかね?
ありえない想像ですが、もしTB2の設計図・表スペック全開示されても「何でここ、こうなってるんだ?一般的なドローン常識と違うが」という部分は沢山出てくるでしょう。
実機運用データがあれば理由あるいは単なる設計ミスか判別できるでしょうが実機なければどうしようもない。
演習でもプロトタイプでもTB2でも良いから、実機経験・データ収集しないと、日本はどんどんバイラクタルに差を付けられる。と言うことだと思いますよ。
TB2の表スペックを開示されれば同等品を作る技術は日本にもあると私も思いますよ。
そうじゃなく皆さんが仰る「遅れている」というのは、スペックで言うなら実機運用データとそれに基ずくフィードバックの蓄積としての技術、および運用ノウハウ・技術じゃないですかね?
ありえない想像ですが、もしTB2の設計図・表スペック全開示されても「何でここ、こうなってるんだ?一般的なドローン常識と違うが」という部分は沢山出てくるでしょう。
実機運用データがあれば理由あるいは単なる設計ミスか判別できるでしょうが実機なければどうしようもない。
演習でもプロトタイプでもTB2でも良いから、実機経験・データ収集しないと、日本はどんどんバイラクタルに差を付けられる。と言うことだと思いますよ。
だからグロホ導入するんじゃないの
グロホ高級仕様で高価くて数揃えらんない(しアメちゃん中身なかなか見してくんないし)
普及機 多数運用のデータ取りにはTB2の方が良いんじゃないかな
技本の滞空型無人機の研究ではOPVで無線と衛星通信を切り替えて試験をしているし
素直に衛星通信を使うと思います
実績ある兵器を自国の技術で再現・使い勝手を向上させるカスタマイズ能力は優秀と言って良いと思います
しかし、新要素に接して、それを活用して全く新しい戦法を創出する能力は周回遅れと言っても過言ではないのではないでしょうか
プロペラ機といっても船よりは速いわけですし、レーダー反射面積は小さくできるし、数もたくさん用意できます。使いどころはあるのではないでしょうか。
戦闘機と随伴できる無人機もバイラクタルは作ってますね。来年初飛行だそうですが。
クラウド・シューティングなどが可能な次期戦闘機(仮称F-3)に随伴する無人機とバイラクタルKızılelmaを同じくくりで比較するのは不適切だと思いますよ。
F-3に随伴する無人機はクラウド・シューティングが可能になるので、バイラクタルKızılelmaよりも性能が圧倒的に高くなると推定されます。
Kızılelmaがクラウドシューチングに対応しない理由は無いと思うし、性能についてはKızılelmaは製造中だけれど日本のはまだ何もないし、どっちが優れているとは私は何とも言えませんね。
そもそも現時点でクラウド・シューティングが可能な戦闘機は存在しないので、Kızılelmaがクラウド・シューティングに対応する可能性はかなり低いと思います。
Link16などのデータリンクではクラウド・シューティングは不可能ですし。
また、既に次期戦闘機(仮称F-3)に随伴する無人機に関連して、日本では「自律向上型戦闘支援無人機の機能性能及び運用上の効果に関する研究試作」という事業や、「戦闘支援AIの構想研究」という事業、「遠隔操作型支援機技術の研究」という事業なども実施されています。
他にも、日本はすでに「空戦AIチャレンジ」というAIコンペティションを実施し終えています。
艦船のレーダーでは水平線の向こうは見えず
敵の艦隊の上を闇雲に有人機を飛ばせば撃墜の可能性があり
艦艇を突出させれば撃沈の可能性もある
衛星画像は随時は更新されない
無数の小型衛星を低軌道上に上げるか 静止軌道に上げれば可だが日本の監視衛星はそんな態勢に無い
低速度の無人機なら調達や運用コストが安く
飛行機乗り 戦艦乗り という育成に時間も金もかかるヒトを浪費する可能性を無くし
そこそこ遠くの様子が見られる
また敵艦隊上空までウロウロさせなくても
数十キロ手前まででも出られればそれでもいいし
自艦の上空何千メートルかをグルグル回っていても
艦橋から見えない水平線下を見通せる
アメリカもAWACSを減らして無人機に代替させる方針ですね。それこそ中国相手だとAWACSはミサイルの餌食だろうということで。
ミサイルの長射程化でAWACS機の立つ瀬がないというのはそうなんだけど、今のドローンに積めるレーダーなんて高が知れてるしAWACSクラスのレーダー積んだらUAVのメリットがなくなるしでどう対処するんだろうってところでループする
海上の無人船も同じで今後の戦争がどう変わるのかまったく読めない
携帯用の基地局な方式はどうでしょうか?
一機辺りのカバーエリアが狭いのを、膨大な機数で補う方式。
携帯用の基地局は、大ゾーン基地局で半径7km程度、通常の基地局だとその1/10と言われ、一つ一つのカバーエリアは狭いです。
それを膨大な数の基地局を設置する事で、日本の主要地域をカバーしています。
テレビの電波塔なとが、一基で膨大なエリアをカバーしているのと対称的です。
AWACSが、その高出力なレーダーにより、一機で広いエリアをカバーしています。
UAVでその方向が困難なら、一機あたり数十kmのカバーエリアに限定して、数で補うといった具合です。
日本の「無人機用レーダの研究」では、RCS0.1㎡の目標に対して探知距離40kmを想定していた様です。
RCS5㎡だと探知距離は単純計算で110km弱。
AWACSの1/10~1/4程度の探知距離、といった所でしょうか。
16~100機でAWACS相当のエリアをカバー出来そうです。
あとカバーエリアが狭いから、個々のUAVが通信ネットワークのノードになるのかな?
> 今のドローンに積めるレーダーなんて高が知れてるしAWACSクラスのレーダー積んだらUAVのメリットがなくなるし
E-7やサーブのエリアイの様な板状のレーダーならそこそこなものが積めるのでは。
サーブのエリアイが900kgと言われてますのでTB2のペイロード150kgでもその1/6の物が積めますし、
MQ-9クラスなら空気抵抗や電源まで考慮してもそのまんま積めるでしょう。
コストや小型故の低視認性などのメリットは多少落ちるとしても、被撃墜時に人的被害がない・高高度運用でも気密不要・長時間運用でも生活設備不要、等は変わりませんので「UAVのメリットがなくなる」とは思えません。
まあ今回は直接参戦しなけりゃAWACS飛ばしても相手は指を咥えて見てるしかないという話もあったがな
さらに言えば与那国島のレーダー部隊も手を出せば純然たる本土への攻撃となり
小型機向けで、こんなのが製品化されてるから、UAVと組み合わせ使用して欲しいね。
NEC先進的小型SARシステム 小型航空機搭載用SAR
リンク › 03_necPDF
西側先進国だとTB2みたいなほどほどのUCAV持ってないほうが普通で遅れてるわけでもないのにね
日本で求められてる海上での戦闘だと攻撃なら衛星誘導対艦ミサイルや潜水艦、偵察ならレーダー衛星とかもあるので
UAVが高額なハイエンドモデル一択となったのも自然に感じる
陸上用としてもTB2みたいな中途半端なのは大国には通用しないという説も根強かったし
まぁ大国には通用しないという定説を覆したので再検証はされるとは思うけど
遅れてるはどう考えても言い過ぎだと思うわ
洋上での事だけでなく上陸した相手にも有用なのだが?
その洋上においても水平線の向こうを見るには自軍の一部の艦を突出させるか
ミサイルで落とされる覚悟の飛行機を飛ばすか
衛星監視か
落とされても人命の損失の無い無人機か なら
いつでも使える導入や運用コストも安く数を揃えやすい無人機は有効
なにも相手の頭上を飛ばさなくても
自艦の近くで高々度で飛行させても見通し距離が大幅に延びる
上陸した相手に有効な陸戦用ドローンが有用いうことは
海自の艦艇は全滅しているのが前提になりますし、
それなら海自の艦艇を守るためのハイエンドなステルスドローンに注力すべきではないでしょうか
相手は中国海軍なわけですし
研究用にバイラクタル数機程度購入するなら全然アリかと思います
わからんな~・・・。
なんで『敵上陸=空海の全滅』なんだか。
形勢不利となれば後退する、とか陽動された隙に、とか欠片も考えないのかい?
TB2クラスのUAVが中国相手に通用するかはさて置いて、海自と空自が海上の絶対防衛線とやらを断固死守とかそんなアホな事するわけないし、必然的に敵の上陸は想定しなくちゃならん。
逆説的だが陸戦UAVを持つことによって上陸部隊にその対抗策を強いる効果は期待できる。
日本の専守防衛+憲法9条の縛りでは、上陸阻止自体は不可能だよ
なにせ領海に入ろうが敵対行動起こしてくるまでは攻撃不可能なんだから
なので侵略側が馬鹿じゃなければ、100%本土上陸される縛り防衛体制
この大前提が抜けてるのと、ゲームと違って隣接ユニットがあっても通過できるのが現実
財務省に予算要求して却下されるなら、みんなでポケットマネー出しあって買うくらいの柔軟性がほしいのですが無理でしょうか。
作戦術研究開発しないと、気づいたら置いてきぼりになってしまう。
戦争での兵器は質✖️数量なのに、自国開発兵器の質さえ担保できなくなりつつある日本。物作り大国から転落しつつあるし実直に改善してもらいたい。
総合火力演習なんて、同じ内容を何年も続けていて呆れてしまうし
却下されたというか要素研究や米国のUAVの導入は進めいたがミサイル防衛やスタンドオフ兵器の開発に資金や人員を取られて
運用方法が手探り段階のUAVまで手が回らなかったというのが実際のところでは
対中なら最低限ステルスじゃないと数で劣る日本海軍空軍は安物買いの銭失いになりそうですが
それでも日本は遅れてると言ってローテクなバイラクタル買いますか?
全然遅れてなんかないのに。。
田舎の貧乏国の戦争と全員最先端の東アジアの激烈な戦争を同一視するのって危ないと思います
予算が限られてるなら最先端兵器に投資するのは間違いではないかと
その中国と対峙する台湾もMQ-9や国産のUAVを調達してるし、その中国のしかりだ。
いい加減兵器のスペック比較で優劣を語るのと戦争は別ものだと理解しよう。
TB2クラスの無人機がF-3より有用だといってる訳じゃないだ。
F-3にしか出来ないこと、TB2にしか出来ないことがあるので両方必要だねと言ってるだけ。
あと低コストの無人機は損耗してなんぼだから
ウクライナのバイラクタルも消耗してナンボって程持ってないでしょ
消耗って使い捨てって意味じゃない。有人機だと損耗リスクが高くて実行できないような作戦に無人機は突っ込めると言う意味だよね。
「消耗を許容できる使い方」を普通は「消耗してナンボ」とは表現しないんだよ。
消耗するほどリスクの高い作戦の投入する場合、消耗してナンボだろ。揚げ足とって楽しいの?
「消耗してなんぼ」から使い捨てに近い運用をイメージしてる人間が少なくとも2人いる訳でな。
てか消耗を「許容する」のか「前提とする」のか、は揚げ足どころかこの枝のほぼ核心なんだが。
今回の件で本当に日本に必要なのはTB2クラスよりも、AKINCIやRQ-4などの大型UAVであることがはっきりしたようなような
TB2のアドミラルエッセンへの偵察の失敗で海洋国家に必要なUAVは大出力の合成開口レーダーを積んだ機体で、発電量の関係で必然的に大型機なっていくんだろうな
中継機を介して進出距離を延ばす発想を2007年ごろから実施している陸自のFFRSは実は先進的だった…⁉︎
防衛省と研究協力の協定を結んでいるNICTではドローンによる中継通信(周波数ホッピングも備える)と有人・無人機間相互の位置共有システムが開発されているそうです
リンク
最近は群飛行の実験もしたそうな
リンク
こういった技術を応用すれば中長距離の野戦防空システムを低空で搔い潜りGPSスプーフィングやジャミングを避けつつスウォーム攻撃を行うなんてことも出来そうですが
遮る場所のない海上や戦域の狭い離島防衛では使用可能な場所が限定されそうという感じも
>TB2と通信中継器の組わ合わせは事実である可能性が高そうだ。
通信の見通し線限界を解決するため、無人偵察機や無人攻撃機に「スターリンク」が使用されているようです。
レイテンシ(遅延時間)がリモートデバイス(TB2以外も含む)のオペレーション上問題ないレベルであれば低軌道衛星は充分使えるとの判断がされているようです。
ウクライナ軍が衛星インターネット「スターリンク」を無人偵察機やドローン攻撃で活用
リンク
RQ-4のように大型の衛星アンテナ収納スペースを持たない(持てない)中小型のUAVをデザインするうえで、スターリンク活用はブレークスルーになるかもしれません。実際の戦場ではそれが現実に可能となりました。
自動翻訳なのか、文章が分かりにくい
最近、TB2の活躍、余り見ないように思えるんだけど、気のせい?