ウクライナ軍はルハンシク州ステルマヒフカの解放に成功したことが確認され、スバトボまで約15kmの地点に到達した。一方でロシアは「戦術核兵器を使用する代わりにルカシェンコを動かそうとしている」という指摘がある。
参考:Путин заставляет Лукашенко открыто вступить в войну – разведка
参考:Arvydas Anušauskas
参考:BAE, U.S. in Talks to Restart M777 Howitzer Production After Ukraine Success
ロシアは戦術核兵器を使用する代わりにルカシェンコを動かそうとしている
ロシア軍が撤退したハルキウ州の拠点掌握を進めるウクライナ軍はペトロパブリフカ、フルシキフカ、ボフスラフカを確保、さらにルハンシク州ステルマヒフカの解放に成功したことが確認され、ウクライナ軍はスバトボまで約15kmの地点に到達した。
ただロシア軍は東部戦線や南部戦線で新たな防衛ラインの構築に成功しつつあり、拠点解放の報告数だけで判断すれば「ウクライナ軍も前進スピードが鈍り始めている」と言えるので、このまま戦線が膠着状態に陥るのか、それとも即席の防衛ラインを突破してルハンシク州に大きく食い込むことが出来るのかに注目が集まる。
因みにウクライナ軍は「プーチン大統領は東部と南部に集中する我が軍の戦力分散を狙いルカシェンコ大統領の説得を試みている」と指摘しており、リトアニアのアヌサスカス国防相も「ロシアは戦術核兵器を使用する代わりにルカシェンコを動かそうとしている。ロシアの狙いは正面戦線の戦力をベラルーシとの国境に移動させることだ」と述べているのが興味深い。
ルカシェンコ大統領は参戦要求を拒否し続けてきたので、ロシア不利が鮮明なウクライナとの戦争に今更首を突っ込むとは到底思えないが、国境沿いに部隊を展開することで「幾らかのウクライナ軍を引き付ける」ことぐらいは請け負うかもしれない。
おまけ:BAEは「複数の国がウクライナで効果的な働きを示すM777の購入に関心を示している」と明かしたが、M777はまもなく製造ラインが閉鎖される予定(最終組み立て段階のインド発注分が完成後に閉鎖)で、最低でも150門以上の発注がないと製造ライン再開を決断できないらしい。
さらに製造ラインの再開には新たなサプライヤーを見つける必要があるので「30ヶ月~36ヶ月ほど時間が必要だ」と付け加えている。
関連記事:ウクライナ軍の拠点解放が続く東部戦線、反撃はルハンシク州奪還に移行
※アイキャッチ画像の出典:Telegram
もうジャガイモの収穫に国民総動員させてるのにどうやってベラルーシを参戦させるんですかねぇ…
そりゃあウクライナ国境周辺でイモ掘りするんじゃろw
きみはジャンケンで相手がグーを出すと言ったら信じるのか・・・
散々理由つけて断り続けてきたのに、ここまで不利になってから参戦するわけないよね
元々プーチンと仲悪いし
しかも、核使用が取り沙汰される昨今
ベラルーシって、ロシアがウクライナに核を使った場合に、西側がロシアとの全面核戦争を避けつつ核報復するため標的にするとのシミュレーションがある国ですからね
今の時期、西側に「ロシアの侵略仲間」との名分を与える行動は一番取りたくないはず
ロシア優勢の時でさえ 何もしてこなかったのに今更ね。
いっそ ベラルーシに攻撃を仕掛けてみたらどうだろ?
小早川秀秋のように あわてて 動かないなw
攻撃されたら、ルカシェンコ君
「プーチンやばい奴だからNATO入る」って言うかもな。
ウクライナの独立記念日には祝電送ってるし、勝ち馬に乗れスタイル潔すぎる(笑
ロシアが怖いから以前はいいなりになっていましたが、今やロシアがベラルーシに攻め込んでくる可能性はほぼ無いので、これ以上ロシア側に加担して国際的な立場を悪くする必要は無いでしょう。プーチンがどういう材料で説得しようとしているのか謎です。暗殺して傀儡大統領を仕立てるような作戦をする力も無いでしょうし。
やれるかね、ロシア側から離脱してくれるなら乳製品の価格が下がりそうでありがたいんだけど。ウクライナに畑でも作らないかと持ちかければ奇人のルカシェンコは動くかもしれないが、耕作地に向いてるの中部より下の筈だしなぁ。
自国寄りの壁として存在してくれるだけで満足しろとしか。
ルカシェンコ大統領も、かなり三味線を弾いてて、国民総動員令を出して農業全力投入中なのと、ここまで落ち目なロシアに対して、拒否ったところで、ウクライナに対してすら青色吐息なロシアが、ベラルーシに対して懲罰的行動を取れるとも思えません。
彼の行動は徹頭徹尾、ベラルーシ優先なので、なんだかんだ理由を付けて、日和見する気がします。
しかし、ウクライナ侵攻が始まる前のルカシェンコ大統領の態度から、今のような狸親父な粘り腰な対応は予想外でした。
今の状況下であれば、ベラルーシ国民も、ロシアとの距離を置くルカシェンコ大統領を支持するでしょう。
明らかに沈みゆく泥船ですから……。
ルカシェンコは徹頭徹尾自分優先であり、ベラルーシ優先はその結果に過ぎません
彼は冷酷な独裁者であり自身の権力のためなら政敵の暗殺や得票率が消費税以下の選挙結果をねじ曲げる事すら行っています
今のベラルーシのポジションはルカシェンコの保身が偶然利益を生んだ(戦争に巻き込まれていないという点だけですが)だけであり、彼は自己保身のため必要ならベラルーシを生け贄に捧げて亡命すらしてみせるでしょう
ベラルーシ軍は支援が来る前のウクライナと同じ古いソ連製兵器を使う貧乏軍隊のはずなのに
役に立つのか微妙
開戦直前、どっかの国に「48時間で陥落する国をどうして我が国が援助しなければならないんです?」って言われてた時ですら、
ロシア軍の経由地として協力するのがせいぜいでベラルーシ軍は動かなかった
理由は弱い(と思われていた)ウクライナ軍より格段にベラルーシ軍が弱いから
そこからウクライナ軍がNATO全力援助と戦闘訓練で地獄のロシア軍絶対叩き出すマンと化して
ロシア軍相手に徹底抗戦を続けてる今となっては、戦力差は更に開いているだろう
ついでに経済制裁も今とは比較にならないほど厳しく食らうことになるだろうし、
ルカシェンコは何をどうやっても絶対に参戦したくないし、不幸な誤解すら招きたくないだろうな
確かにそうですね…ロシアが比較的優勢だった時ものらくらと参戦しなかったルカシェンコですし
劣勢の現在なら下手すれば国境に軍を貼り付けることすらしなさそう。
さすがにロシア軍も踏みとどまりましたか。
今が遅いのではなく、ここまでが速すぎただけです。
スバトボまであと少し。
ここを奪還できればロシアの補給線は相当なダメージを受けますね。
一番はスバトボ完全確保ですが、記事にある通り既にウクライナの奪還エリアから15kmしかないんでHIMARSどころか旧ソ連製の2S1や2S3でも十分砲撃可能な距離まで奪還している事を考えると今のロシア軍では既に拠点として十分に活用できてないでしょうねぇ…
今更過ぎてウクライナもベラルーシの足元見まくってるんじゃないのかな。
ただしベラルーシ国内からロシア軍が出撃する事態となったら大分話は変わってくる…
キーウ侵攻の時点でベラルーシが根拠地だったし今更でしょ
「俺は軍事に詳しいんだ」みたいなロシアの某バカじいさんが参謀本部に口出ししなくなるだけで
30万人の動員以上の効果が露軍にあると思うんですがね
ルカたん戦略兵器だったのか……
本来ウクライナより先に血祭りにあげる予定だったのに、どの面下げて敗戦処理お願いすんのやら?
ロシアのイデオロギーでは国家としてのベラルーシ存在が否定されてるのに、どんな見返りがあれば参戦に踏み切るんだろう?
見返りは、幻のロシア·ベラルーシ連盟国大統領。
実際にプーチンがいなければ成れてた可能性大だったし、今でも野心はあるのでは。
開戦前なら魅力的だったかもしれませんが、今となってはワイマール共和政大統領もいいとこですよね
今のこの状況でベラルーシがロシア側に立って参戦するのは
政府関係者の家族がロシアに人質にされて命令出しても軍が従わないだろうし
ベラルーシ国民の心情を盛り上げるような割譲できる領土も存在しないし
どう考えても無理な気がする。
動員されたロシア兵がベラルーシで武器や装備を買取して
国境から再度キエフを狙う可能性はあるかもしれないが
この紛争がウクライナ側の勝利で終わり、ロシアの没落が確定的になったら、この御仁、何事もなかったかのようにさらっとEU/NATOへの加盟申請を出しそうだものな。
まぁ、もしそうなったら、ある意味、歴史に名を遺す人物となるな。
ベラルーシがNATOやEUに入られても、ハンガリーのオルバンみたく、獅子身中の虫になるだけかと…
いや、意外に大人しく強いものに引っ付いていく道を選びそうだと、私は思います。
また、彼の政治生命があるうちに、ロシアが復活して圧力を掛けてくる恐れも少ないかと。
ベラルーシがどこぞと国境をめぐるいざこざを抱えているなら一悶着ありそうですが。
ポーランド相手に嫌がらせのように難民を送り込んでいた前科があります。
全会一致が大原則であるNATOに加盟する事は100%不可能だと思いますよ。
加盟申請を出すのは自由ですけどね。
別に親露一辺倒でもなくて(プーチンとは元々仲悪い)一時期は西欧諸国に近付こうとしてたんで、普通にありそう
西欧諸国からすると、本人の退陣と民主化を要求するでしょうけど
この辺りの気候には詳しくないから分からないけど、吹雪や極寒の環境下でUCAVや民間のを改造したドローンは使えるのかな。アメリカ製の兵器はあらゆる場所でテストしているから、オイル交換などで適切に運用すれば大丈夫だとは思うが。
この期に及んで、通常の手段でベラルーシを越境参戦に同意させられるとは考えにくいですが…ロシア側の意図としては、今は敵を牽制出来そうな手段と宣伝の総動員と前線拠点の固守で、ウクライナ軍の攻勢を可能な限り遠方で阻止しようという事なのでしょう。
ルハンシク北部戦線は延び続ける戦線の長さが多少気になりますが、ロシア軍の増援・展開も戦力比の逆転には遠い感触、急いでいない事には善悪両面が有ります。ヘルソン州北面は戦線の長さが半分になって攻撃側・防御側共に兵力密度が増加しましたが、主導権を持つ側が攻撃地点を選べます。更なる進展に期待です。
>M777
基本、軽量化155榴というだけなので、誘導砲弾も含めた西側砲弾を使用できるという条件程度なら代替品は各種存在するように思われます。
クレミンナを正面から落とせるようならもう東部方面でロシア軍はないようなもんだと思うが、流石にそうはいかない様子。
ベラルーシの戦力はなんていくらもなくて、今でもロシア軍の再侵攻に備えていくらかはキーウ方面に残してるだろうから、
特に新しく何か手当する必要はないんではなかろうか
バフムートはどうなっているんですかね?
色んな情報ぎ錯綜している感じですが、ウクライナ優勢とも言えない状況でしょうか?
ロシア軍も頑張ったみたいけど
結局撃退されたらしいよ。
ここはウクライナは守ってるだけだしね。
ベラルーシが参戦してないのはルカシェンコ大統領の狸親父外交だけじゃなく国民性も大きいかと
やや意外ですがベラルーシでは戦勝記念日もパレードはするものの、犠牲者追悼、悲劇を繰り返さないといった参加者の
インタビューが語られロシアとは大きく違っています
(この辺はルカシェンコ体制が続いてるのに昔から変わってないそうです)
ベルラーシが動かない…とは限らないのが困りものですね
すでに領内の通過とロシア空軍の策源地としては機能しているわけですし
とはいえ現状はベトナム戦争時にアメリカに出撃基地を提供してた日本程度の立ち位置なんですよね
ここからさらに一歩踏み出すとは正直考えづらいが…
これまでのらりくらりと参戦要求を拒否してきたベルラーシが今更参戦するとは私も思わないのですが
キーウやチェルニヒウへ侵攻するなら絶好の場所に存在するのが何より厄介ですね
国境への大規模展開や弾薬の移送は今の所無いとの事でしたが…
10/9にT-72Aがベルラーシからロシアへ移送されたという動画が投稿されていました
現用の車両ではないので保管されていた物が移送されたのではないかとの事
リンク
本当にベラルーシを参戦させようとすると、西側はベラルーシの反政府勢力を煽って妨害する、そして血気盛んなポーランド軍を国境に寄せてベラルーシを動けなくする、そのくらいはやるでしょうし、
今のロシアにルカシェンコが飛びつくようなごほうびが出せるのか
東部で前進が鈍っている理由の一つに、スターリンクのトラブルがあると言われていますね。一部で通信できない現象があるそうで。原因は伝わっていませんが、ウクライナ軍の前進速度が速いためにスターリンクのサービスエリア外になったのではと推測している人がいました。エリア内でしか使えないように制限がかかってるそうで。スターリンクとトラブル解決のため作業中とのことです。
一時期に比べて遅いとはいえ着実に前進しており、スバトボから南への連絡線を切ったことはじわじわ効果が出るのではないでしょうか。
ベラルーシの場合参戦したら、後方訓練中のウクライナ軍30万人とやりあうはめになるから、ウクライナ軍と長く戦える戦力はなさそう。
元々ベラルーシの弾薬はロシア軍が使用してほとんどないとベラルーシ人が嘆いてるほどですからね。
ウクライナ軍約98万人どうにかするには、ロシアも戦時体制に移管して2500万人動員して、軍事物資の生産あげるしか無理そう。今みたいな訓練なしの兵は、スマホ取り上げて突撃させても逆効果
いくつか前の記事で。
イランのUAVがイリジウムを利用しているとあったけれども、今でも稼働しているのでしょうか。
サービスを停止するとあった時には、”日本政府が買えば良いのに” と思ったものです。
おまけの記事でM777の話がありますが、軽いのは良いのですが39口径長ですから、
使う場所は選ばないとですね。空輸機動する、とかでしょうか。航空優勢が前提かと。
現在主流となりつつある52口径長で軽いものがあると良いですね。
他の場所の記事で読みましたが、ウクライナはポルトガルのM114を謝絶したみたいだし。
M777はもっぱら牽引して使っているし代役に近いので、単純に言えばフランスのカエサルのほうが売込時に見える。