ヘルソン州とクリミアを接続する橋が攻撃を受けたという報告があり、ウクライナ軍支配地域から160km以上離れているためパルチザンによる攻撃かもしれない。
HIMARSの射程距離外で連日報告される爆発や黒煙が何を物語っているのかは明白で、遂にウクライナ南部での本格的な反攻準備が始まったのかもしれない
クリミアに接するヘルソン州チョンハル周辺で黒煙が確認されており「クリミアとヘルソン州を結ぶ橋が攻撃を受けた」という報告があるが、ウクライナ軍支配地域から160km以上離れているためパルチザンによる攻撃かもしれない。
今のところ「クリミアとヘルソン州を結ぶ橋が攻撃を受けた」という話を裏付ける視覚的証拠はないが、ヘルソン州チョンハル周辺の黒煙が事実なら「ロシア軍の補給を遮断するため橋を攻撃した」という指摘は信憑性があるので中々興味深く、HIMARSの射程距離外で連日報告される爆発や黒煙が何を物語っているのかは明白だ。
遂にウクライナ南部での本格的な反攻準備が始まったのかもしれない。
На Чонгарі прямо зараз бавовна. А це майже Крим pic.twitter.com/np7x0GRrim
— КРИМський бандерівець (@CrimeaUA1) August 10, 2022
因みに損傷したノーバ・カホフカ水力発電所の橋の様子がSNS上にアップされており、ウクライナ軍の攻撃が命中して損傷を与えたという主張を裏付けているが、本当に車輌の通行が不可能なのは謎だ。
New photos of old damage (about three weeks old) near the bridge over lock near Nova Kakhovka dam. Railway bridge usability is under a big question. #Kherson #Ukraine pic.twitter.com/lHGDFDcpNy
— Special Kherson Cat 🐈🇺🇦 (@bayraktar_1love) August 10, 2022
📽️Damaged road bridge at Kakhovka Hydroelectric Power Plant in #Kherson Oblast as a result of Ukrainian artillery strike.#UkraineRussiaWar pic.twitter.com/R3TUCB68d7
— MilitaryLand.net (@Militarylandnet) August 10, 2022
追記:クリミアに住むロシア人や観光客は基地での爆発後、ロシア本土とクリミアを結ぶルート=クリミア大橋に向かう道に殺到して「大渋滞を引き起こしている」と報告されているが、爆発から24時間が経過した現在も渋滞は解消されてないようだ。
24 hours later, still traffic jam to leave Crimea pic.twitter.com/NkLnQ630dK
— Jay in Kyiv (@JayinKyiv) August 10, 2022
追記:ゼレンスキー大統領はロシア軍占領地域の住民に向けた演説の中で「占領者が何を約束しても連中の残された道は逃げることだけだ。既に占領者はヘルソンや南部から逃げ出す時期が来たと感じている。ハルキウ、ドンバス、クリミアからも逃げ出す時が来るだろう」と述べた。
関連記事:基地爆発後にロシア人がクリミアから逃げ出す、クリミア大橋は大渋滞か
関連記事:ウクライナ軍が水力発電所の損傷を確認、ヘルソンへの補給路遮断に成功
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
ロシア軍の南部への再配置は輸送手段の関係上クリミア大橋経由の鉄道でなされ、これを狙った攻撃や、荷下ろし中の事故も報じられています。しかし、ドンバス-ヘルソン間に使用可能な線路はなく、秋の泥濘期を前にクリミア-ヘルソンの鉄道は依然重要な交通手段です。
サキ空軍基地の爆発が事故でなくクリミア大橋攻撃の意思表示とすれば、ドニエプル川のロシア軍の分断や橋の破壊工作は実際に橋を破壊してみせることでヘルソン・クリミア州からの撤退を強いる一連の警告のように見えます。
ウクライナの戦争終結条件は諸説あっても領土回復にあることは一致しています。この点、ロシアの掲げるウクライナの非軍事化・ナチ排除(≒兵力の撃滅)とは条件は異なり、穏当にロシアが退けばそれでよし、さもなくばクリミア大橋攻撃に踏み切ると思わせるだけで構わないということです。
もっともドニエプル川で分断された兵力の降伏・撤退が手痛い失点なら、ロシアがヘルソンを手放して失点を重ねるとも思えません。ただ、その場合でもクリミア大橋が落ちればヘルソン・クリミア州はキエフ突出に似た状況に陥り、よしんば橋が落ちなくても兵力供給に慎重になれば半ば目的を果たすことになります。
引いても守ってもロシアはジレンマを強いられることになるのでしょう。
ロシア軍の南部へのシフトはヘルソンを睨むウクライナへのリアクションとされますが、今度は分断で再度のリアクションを迫っているように見え、守備側が主導権を握っているのは不思議なことです。
ここに至って橋を落とす事に拘りって有るのかな?現状だと穴が空いただけで影響大なのだから落とす事に拘る必要があるのか。そもそもATACMSは供与されたとしていくら炸薬量が多くとも落とすならば一区画の橋脚部2箇所に集中させる必要があるが、そこまで綺麗に命中するだろうか。
落とすくらいなら同じ数で間隔開けて大穴開けても同じ位の効果はないだろうか。
本国に撤退するすべがなくなるっていう心理効果は大きそう
それにロシア軍のヘルソンからの撤退を考えたときもクリミア(孤島)に退くという選択肢を潰せれるかもしれない
完全に孤立したとしても防御を固めたロシア軍陣地を攻め落とすのは一筋縄ではいかんと思う。
防御側のロシア軍の数倍の火力と兵力を投入しなければならない。
防御側が玉砕覚悟だと備蓄だけで2~3か月くらいは戦えるのは沖縄硫黄島、最近だとマリウポリでも実証済みだし。
そしてヘルソン市街の建物を砲爆撃で完全に破壊して進軍しないと対戦車兵器にボコボコにされてしまいウクライナ軍機甲部隊の墓場になる。それはまさにキーウ近郷の逆バージョン。
奪還できても自国民を数万人殺して自軍もロシア軍の損害を上回るかもしれない作戦をするとは思えない。
最新の情報によると
Su-30Ms 4機
Su-24M(R)s 7機 を損失した可能性が高いっすね
仮にこれが正確な情報なら当然施設も相当のダメージをうけているから整備・補給能力も大きく低下している可能性がありますあります
モスクワ撃沈に次ぐ大きな戦果になるでしょうね、ええ
HIMARSによる攻撃説、特殊部隊による爆破工作説(公式)、現場猫説 いろんな説が飛び交っているけどこれもうわかんねぇな
少なくともこれでクリミア方面の防空・制空能力は大きく低下した
これだけははっきりと事実を伝えたかった
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Oryx兄貴のソースだからある程度信用していいんじゃない?(適当)
9日と10日の衛星画像を比較すると3機のSu-30と6機のSu-24は確実に破壊されたようです
損傷を受けて飛べない機体も多そうですしロシア軍には大打撃ですね
複数箇所に爆発痕がありますし、火災じゃこうはならないと思います
なんらかの手段による攻撃なのは間違い無さそうです
空港の件、Twitterに出回ってる写真では、
空港施設の方をピンポイントで攻撃して、その爆発の巻き添えで航空機も破壊されているようです。
もうこの空港は使用不能なのでは。
あとベラルーシ本土のziabrauka航空基地も爆発あったけどなんか怪しさ感じるんでしたよね?
codの特殊部隊並の隠密作戦があった可能性が微粒子レベルで存在している?
『撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ』
・・とはほんまよう言ったもんだなあ・・。
もともとキーウを3日で占領して花束で迎えられる予定だったからね
最初からそんな覚悟は無い
こちらの衛星写真によるとサキ空軍基地併設の弾薬庫は無事でエプロン上での爆発だったことが伺えます。
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乾季の8~9月が過ぎると再び雨季に入るので、攻勢が事実ならウクライナ軍視点としては夏の間にドニプロ東岸にロシア軍を放逐して東部に兵力を集約させるのが目標になるでしょうね。
ロシア側も戦争期間通して沿ドニエストルや西オデーサでのブラフや挑発で戦力の分断を計ってきたのでここが失落するとリンクして東部地域も以降ほぼ停滞するんじゃないでしょうか?何にせよ終わりの見えない戦争になりそうです。
高解像度の事前写真が出てきてるけど、野積みの弾薬を爆破したようですね
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どうして・・・どうして?現場猫
ちゃんと手順を守っていても完全とは言えない戦場において、想定の甘さから始めたゆえに失敗の連続
本当にこの戦争からは教訓が多過ぎて、途中の今でもお腹いっぱい
東部戦線の抑えが効いてないときに南部で大攻勢はじめるのは若干不安もありますが、南部地域を先に回復できるとロシア海軍の活動を相当制約できるようになるんですよね。
ATACMS配備を警戒してロシア黒海艦隊は既にセヴァストポリを出てノヴォロシースクに艦隊を避難させていますが、射程300kmの何らかの兵器がウクライナの手中にあるという前提なら、クリミア半島に手出しできなかったとしてもメリトポリ近辺まで進出できればノヴォロシースクも射程内に入るんですよね。
湾内に閉塞されている訳でもないので逃げることはできるでしょうが、ロシアが使える次に大きい黒海の港ってゲレンジークかトゥアプセかソチくらいなんですよね。ゲレンジークはノヴォロシースクから近いのでダメですし、いずれも湾港機能としては全然お話にならない規模なんですよね。他の船全部追い出しても黒海艦隊を全部収容できないでしょう。ここに元からノヴォロシースクを母港にしていた潜水艦隊のキロ級7隻も入りますから、いずれにせよ南部攻勢がある程度成功してしまえば黒海艦隊の脅威度はかなり下がるんじゃないかと
Twitter見るとZさん達もこの件にはダンマリ
ロシア軍損耗50%情報あります。5月中旬に1/3損耗であったことから、1/2損耗までは「あと1/6」なので、そろそろ損耗1/2になっていてもおかしくありません。
波風ぐりんさんのtwitterによると、部分的にドネツクで多少進軍もあるようです。
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また、戦況地図からはドネツク市付近では2月24日以降ほとんど東進しておらず(キエフ・マウリポリ・ルハンシク侵攻を優先してたこともありますが)、むしろロシア側が守りに専念しているくらいに思えます。
プーチンはこれまで何度もクリミアに対する攻撃は許されないことなどと警告(恫喝)してきましたが、そのプーチンロシアがこの爆発を事故によるものと言い張っていることは非常に興味深いことです。
ロシア側が掲げるこの戦争の大義もゴールポストも、その言い分はころころと変遷してきておりとてもまともには取り合えませんが、その有様はまるで認知の歪んだ虚言癖の人間が陥るような支離滅裂さ。嘘に嘘を重ね、恫喝と暴力で反対勢力を抑えつけてきたことが災いして、ロシアは既にジレンマに陥っているように見受けられます。
実際のところ、クリミアを攻撃されたからといってロシアが特段これまで以上にできることなどない(あるいはより一線を踏み越えた場合のリスクはロシアの方が大きい)のでは…?
ロシアは度々、NATOの支援やロシア領(とみなしている地域)への攻撃に対して警告してきましたが、実際にロシアがやってきたことは、せいぜい精度の低いミサイルを都市に向かって打ち込むくらいで、それ以上のことは出来てません。
民間人への攻撃も、以前からずっとやってきたので、警告としての意味を成していません。
このまま、NATOはロシアのエスカレーションを巧みに避けながら、支援を強化していくのだと思います。
戦争の時代感が一気に現代に戻った感じ。
3次元的な戦略になるとどうなるのか注視したい。
中国の台湾周辺における恐喝演習が終了した様ですが、この演習による中国軍の戦力分析等の情報があればブログで紹介して頂けませんか?
脱出民がいるうちはクリミア大橋攻撃ができないな、まさかこれを見越しての偽装事故だったりしないよな
でもパルチの攻撃なら違うかね、そもそもそんなことのために戦闘機何機も犠牲にするとも思えんしな
あがっているMilitaryLand.neとかのtwitterの投稿動画、ノバカホフカ水力発電所の橋の画像見ると、確かに穴ボコはあいているが、普通に自動車は走っているように見えるのだが、気のせいだろうか?
本当に車両の通行が不可能なのかどうかは謎だ?というが、twitterの投稿動画を見る限りは本当に謎なのだろうか?
というか、ハイマースの砲弾は確かに命中しているが車両の通行は可能なのではないか?
クリミア大橋への道が渋滞しているのは、本当に基地の爆発が原因なのか?単なる海水浴客の帰りとか、お盆休みの帰省ラッシュとかではないか?
いや、ウクライナにはお盆休みはないかもしれないが、ただ道路が渋滞するだけなら、戦争でなくても普通にある話だ。
それよりもやはりハイマースの砲弾が命中している橋の上を、普通に車が走っている投稿画像の方が気になる。これでは補給の遮断も、ロシア軍の孤立もない。
乗用車と軍用車両では重量は全く異なります。
アントノフスキー橋への攻撃の時から一貫して、「人や乗用車は通過できるけど、軍用車両は通過できない」程度の損傷を狙っていますよ。
まあ、1台ずつ渡れば渡れないこともないかも知れませんが、輸送効率が著しく低下するのは明らか。
24時間続く渋滞は普通ではありませんし、そもそもこの時期は観光地へ向かうクリミア方向が込み合うことが当たり前で、ロシアへ向う側がここまで渋滞することはありません。