欧州関連

グリペンの後継機開発へ、スウェーデンが次世代戦闘機の開発に着手

スウェーデンのフルトクヴィスト国防大臣は16日、NATOのミッションフォーラムでスピーチした中で「次世代戦闘機の開発が始まる」と発言したが詳細については明らかにしなかった。

参考:Försvarsminister Peter Hultqvists anförande på UK NATO Heads of Mission’s Forum

唐突にNATOのミッションフォーラムで明かされたスウェーデンの次世代戦闘機開発

これまでスウェーデンは独自の戦闘機を開発を続けてきた実績があり、最新の戦闘機「グリペン」は自国採用だけでなく多くの国に輸出され戦闘機ビジネスとして見ても成功している部類に入るのだが、昨年、スウェーデンは英国主導の第6世代戦闘機「テンペスト」開発プログラムに関連する協定に署名したため次世代戦闘機の単独開発はグリペンで終了するものと見られている。

英国のテンペストはプログラム参加国の要求や性能を1つに統合するのではなく、ベースのテンペストを開発したあと参加国が独自のアビオニクスやエンジンなど自由にカスタムすることを前提に作られるためスウェーデンもテンペストベースで次世代戦闘機を開発するものと思われるが単独開発の可能性も0ではない。

引用:BAE Systems テンペスト

英国とスウェーデンが昨年7月に署名したのは「両国の要求を満たすため新しい概念の開発や戦闘機に関する共同研究」についての了解覚書(MOU)で、これはテンペストプロジェクトへの参加やテンペスト購入を約束したものではなく、10年間の共同研究を通じて両国の要求を満たす次世代戦闘機の研究や両国の戦闘機(タイフーンやグリペン)をアップグレードするための新技術開発で協力を行うというものだ。

要するに「両国の要求を満たす次世代戦闘機の研究」という部分が英国主導の第6世代戦闘機「テンペスト」開発プログラムを指しているもと解釈されているわけだが、英国防省の英国とスウェーデンの了解覚書署名に関するプリスリリースの中に「テンペストプログラム」という言葉は使われていない。

以上の理由から、スウェーデンがテンペストベースではない次世代戦闘機の開発を単独で開始したとしても何ら不思議ではない。

出典:Jason Wells / stock.adobe.com スウェーデンのグリペン

では、フルトクヴィスト国防大臣が今年6月に次世代戦闘機の開発に関する発言をなぜ行ったのか?

英国とスウェーデンが進めている10年間の共同研究は1年は「おためし期間」が設定されおり、共同研究を継続するためには新たにスウェーデン政府による「承認」が必要になる。この了解覚書に署名したのは昨年の7月なので、このまま英国と共同研究を継続するのか離脱するのか判断する時期に来ていると言う意味だ。

そう考えるとフルトクヴィスト国防大臣が「次世代戦闘機の開発が始まる」とだけ発言したのは、共同研究を継続=テンペストベースの次世代戦闘機開発とも、共同研究から離脱=スウェーデン単独での次世代戦闘機開発とも受け取ることができるので非常に意味深な発言だと言える。

恐らく可能性が高いのはテンペストベースの次世代戦闘機開発だろうと思うが、もしかするとがあるのでスウェーデンの次世代戦闘機に関する続報に注目しなければならない。

 

※アイキャッチ画像の出典:public domain グリペン

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 6月 18日

    人口1000万人のスウェーデンで単独で戦闘機開発する余力は無いと思うが。

    ヴィゲンと違いグリペンは海外に売れたけど大成功したとは言い難い、テンペスト計画に参加しているから単独開発はやらないのでは?

      • 匿名
      • 2020年 6月 18日

      そういう意味ですとドラケンもビゲンも大成功なんてしていませんよね。
      大成功していないと絶対に認めない派ですか?
      スウェーデンの経済規模を考えるとむしろかなり良い成果出してると思いますけどねえ・・。

        • 匿名
        • 2020年 6月 18日

        莫大な開発費がかかる戦闘機をスウェーデンがまた開発するには国内需要だけでは無く海外に販路を求めないとやっていけない。

        西側第4世代戦闘機で最も安価だったグリペンですら販売数はパッとしないのに中立国だというだけで第5世代以上の戦闘機を開発する余力がスウェーデンに有るのだろうか?

        テンペスト計画から抜けるとかテンペストの技術を使った廉価な簡易型テンペストみたいな戦闘機なら有るかも知れない。

          • 匿名
          • 2020年 6月 20日

          現実問題として米国ですら新戦闘機の独自開発を諦めてる状況で
          弱小国家のスウェーデンが戦闘機開発とかねぇ…

          まして他国相手に商売するとか採算取れる訳がないわ
          今後戦闘機でまともに商売できる国は中露の二国に集約されて行くだろうね

          • 匿名
          • 2020年 6月 20日

          日本には「テンペストプログラム内で独自にXF9積んだ大型機作れば良いよ」と言って誘って来たんだから
          スウェーデンも同様に「独自に単発の小型機作れば良いよ」と言って誘ってるでしょうね。
          ただこれF-35より劇的に安くないと輸出は厳しいですよね。
          F-16に競り勝てないグリペンの二の舞にしかならなさそう…

    • 匿名
    • 2020年 6月 18日

    グリペンは高望みし過ぎず今できる範囲のもので堅実に作られた感があり、とても好ましい設計でした。
    ですので次世代がどうなるかはとても気になりますね。

    • 匿名
    • 2020年 6月 18日

    ベースのテンペストを開発した「あと」ってのは違うんじゃないですか?
    そんな悠長なプログラムに乗っかって独自機を開発しようって国はないでしょうし特に必要時期の早い日本は即却下していたでしょう。
    おそらく同時並行、あるいは先行して独自機の開発をする事も可能だと思われます。
    主要コンポーネントの仕様さえ決まれば開発は進められますからね。
    というか英国的にはむしろそうして欲しいんじゃないでしょうか。
    て、成果はごっそり持っていく、と。

    • 匿名
    • 2020年 6月 18日

    確か、イギリス王立空軍学校?の練習機に採用されたグリペンだったか
    日本の改元に、スウェーデン王室は練習機として数台寄贈でもしたらええ・・(笑)

      • 匿名
      • 2020年 6月 18日

      米軍の次期高等練習機に決定したボーイングT-7Aレッドホークがサーブとの共同開発だから寄贈してくれるなら完成後にこっちの方が嬉しいかも。

      • 匿名
      • 2020年 6月 18日

      偵察機F-4の無くなった現在、乗員: 2名の戦闘機も少ない
      偵察機として乗員: 2名でスーパークルーズ出来るタイフーンでも(笑)

    • 匿名
    • 2020年 6月 19日

    スウェーデンはかなり以前からFS2020と称する第5世代機を研究していたので資金が確保できれば単独開発は一応可能でしょう。寧ろテンペストの様な大型の双発機を運用した経験のないスウェーデンが同機を採用するのか懐疑的ですね。

    • 匿名
    • 2020年 6月 19日

    グリペンですら開発費の捻出に苦慮して年数がかかり、ステルス世代から遅れてしまった経緯からして次はテンペストベースと推測するのが妥当
    軍ヲタはいい加減にドラケンやビゲン時代の妄想から抜けないとね

      • 匿名
      • 2020年 6月 19日

      >いい加減にドラケンやビゲン時代の妄想から抜けないとね

      同意、その頃とは時代が違うよね、昔は武装中立国だから兵器も海外に頼らず国産化するという主義だったけど金がかかるから無理になった。

      Sタンクの後継戦車がレオパルト2になった様にグリペン後継機も単独開発は無理と思う。

      今回のコロナウイルス対策でスウェーデンがロックダウンを行わず積極的な感染防止政策を取らなかったのは高負担・高福祉経済に悪影響が出るのを避けたかったからでは無いのだろうか?

      そこまで経済状況が不安定ならば金がかかる戦闘機の単独開発はやらないのでは?

      • 匿名
      • 2020年 6月 19日

      ですねえ。 グリペン-E、そしてC/Dもこの体たらく
      2019.04.16
      軍事的雑学|スウェーデンが誇る戦闘機に異変!スホーイキラーの「グリペンE」は見掛け倒しか?
      リンク
      サーブにもカネは無いでしょう。コックムスを押し付けられてA26潜水艦を作らなければならんし
      リンク
      リンク

    • 匿名
    • 2020年 6月 19日

    最初からF35を変えない国向けに安価だが、既存第4・5世代機より強力(ステルス性脳や無人機連携など)を狙っていくのが単ちゃんかなあ…

    第四世代機と大して変わらないのなら実績でF15,16,18系列に勝てないし、自国製のグリペンの価格にも勝てない

      • 匿名
      • 2020年 6月 20日

      そこはKTFが席捲するから無理やね

        • 匿名
        • 2020年 6月 20日

        KTF…とは?

          • 匿名
          • 2020年 6月 20日

          >KTF…とは?

          世界のバランサー国家と自称バランサー国家が次期戦闘機開発を電撃統合!?

          コ◯ア・ト◯コ・ファイター計画爆誕!

            • 匿名
            • 2020年 6月 20日

            TKFにすれはトル○リアファイターで綺麗に収まるのに
            そこはプライドが許さんのでしょうな。

    • 匿名
    • 2020年 6月 19日

    サーブはカワサキと組んでXF9-1を搭載したグリペン改を作れば面白いことになるんじゃないかな。
    エンジンが太いので胴体を再設計しなければならないが、最初からコンフォーマルタンクを付けたようなデザインにして断面をひし形にして尾翼をV型にすればステルス性はF-16より上がる。
    サイドベイに近距離AAMを2~4発内蔵する。
    XF9-1のミリタリーパワーはF414のアフターバーナーより出力が上だからマッハ2z\以上でスパクルできるようなとんでもない性能になる。
    幾つかムリゲーな箇所がが出てくるだろうがそこはカナードを大きくしてごまかす。
    カワサキもP-1/C-2の開発関係者がサーブの技術や設計思想を学ぶことも出来る。

      • 匿名
      • 2020年 6月 20日

      X9Fは未だベンチマーク上でしか動作できませんが?

      いい加減現実見ましょうよ
      おジイちゃん、日本のポンコツエンジンなんて何処にも相手にされてないでしょ?

        • 匿名
        • 2020年 6月 20日

        F119やL41は神さまが作ったエンジンだとでも思っているのか。
        高性能なエンジンを作るには、高温で強度の高い部品を熱膨張を加味した精度で作り上げる技術、真っすぐな同軸シャフトと高回転に耐える高強度なベアリング、流体をシミュレーションできる高度なソフトがあればなんとかなる、そしてこういった技術を持っているなら関連した技術も当然保有している。
        多くの国が最先端のジェットエンジンを作ろうと望んでいるが、こういった要素技術が一つでも不足すれば絶対にできない、すぐ壊れるような車や戦車のエンジンしか作れないような国は論外である。
        日本はこれらのすべての技術を持っているから15トンのXF9-1を作ることができた、あと必要なのは実際に機体に載せた時に発生するであろう信頼性などの問題だけだ。
        サーブが機体に載せ発生した問題点をIHIが丁寧に潰していく、F-3が量産化する10年後には完全に熟成されたF9エンジンが用意されていることになる、これは日本とサーブの双方にとってWinWinなことになる。

          • 匿名
          • 2020年 6月 20日

          「必要な技術を持ってる」どころかジェットエンジンに関する多くの技術・部品で日本がシェアの上位握ってるんですよね。
          GE、P&W、RR全てに部品を供給してる企業、なんてのが日本にはゴロゴロありますし。

        • 匿名
        • 2020年 6月 20日

        戦車のパワーパックですらオリジナルの中身を開けてもリバースエンジニアリング出来ずにウリジナルパワーパック開発に失敗した国が有るらしいですね。

      • 匿名
      • 2020年 6月 20日

      X9Fは未だベンチマーク上でしか動作でない開発途上の段階よ?
      いい加減現実見ましょうよ

      おジイちゃん、日本のポンコツエンジンなんて何処にも相手にされてないでしょ?

        • 匿名
        • 2020年 6月 20日

        オジイちゃん、そのコメはさっき書いたでしょwww
        てかX9Fって何?w
        型式

        • 匿名
        • 2020年 6月 20日

        切れちゃった。
        型式の構成も理解してないなら迂闊な事は言わずに黙ってた方が
        要らない恥をかかずに済むと思いますよ。

        • 匿名
        • 2020年 6月 20日

        半島のポンコツ練習機はアメリカの次期高等練習機コンペに落選したし、ポンコツ第4.5世代戦闘機計画からインドネシアが逃げ出しましたね。

        • 匿名
        • 2020年 6月 23日

        ベンチマークって言葉はお隣の半島が大好きな言葉なんですが。
        正しくはテストベンチ。

    • 匿名
    • 2020年 6月 19日

    カワサキ+サーブだってさ。
    早速、妄想をブチ撒いてるミリオタ・モドキが湧いてるね

    • 匿名
    • 2020年 6月 20日

    面白いという理由だけでサーブと組むのか
    ここは中学生スレかよ

      • 匿名
      • 2020年 6月 20日

      航空口学まんでも、航空機専門の仕事にありつけない大学出もいるからな、
      口だけの仕事してマニア化するより・・

    • 匿名
    • 2020年 6月 20日

    日本のように、練習機は亜音速で十分という実例が示すように、次には実機の2人乗りの戦闘機が必要になる
    2人乗りの汎用戦闘機が減っている中、グリペンは捨てがたいものがある
    次世代競争も大事だが、それなりの伝統を持った2人乗り中型機は後進国でも必要になるだろう
    後は、安いエンジンだけ

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