ウクライナ軍とロシア軍はヘルソン州を巡り激しい地上戦を繰り広げており、31日もザポリージャ州、ヘルソン州、クリミア、ロシア領ベルゴロド州で複数の爆発が観測されている。
参考:В оккупированном Крыму вспыхнул пожар
参考:В российском Белгороде прогремели взрывы
参考:В Херсоне раздаются взрывы – СМИ
ウクライナ政府はヘルソンの反撃についてメディアやインフルエンサーに「出来るだけ黙っていて欲しい」と要請
ウクライナ軍とロシア軍は31日も激しい戦闘を繰り広げており、午前4時頃にザポリージャ州のトクマクでロシア軍の弾薬庫が破壊され炎上、午前6時頃にはクリミアでも大規模な火災が発生、現地住民が逃げ出し始めているロシア領ベルゴロド州でも複数の爆発が発生、ヘルソン州でも空港があるチョルノバイエフカ地区やビロゼールカ地区のロシア軍陣地に向けてウクライナ軍が砲撃を加えているらしい。
In Tokmak, Zaporizhia region at night around 4:30 am local time. It is reported that there was a detonation of Russian ammunition. Presumably area of railway station and elevator.#Ukraine pic.twitter.com/SyWhA6et4d
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Красногвардейский район, тревожно pic.twitter.com/tcmmWdqYWG
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Белгород, ПВО надежно pic.twitter.com/40tkS1Q2nw
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In the morning in Kherson, pinpoint strikes were heard on Russian positions in the direction of Chornobaivka (photo 1) and Bilozerka(photo 2)#Ukraine #Kherson pic.twitter.com/mostuHLH1r
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さらにアントノフスキー橋、ノーバ・カホフカ水力発電所、ドニエプル川の支流=インガレット川に架かる橋も継続的にHIMARSの攻撃を受けており、ヘルソン北岸地域へのアクセスは依然として遮断されているため「ドニエプル川流域は完全にウクライナ軍の管理下にある」と言われているが、ウクライナ軍の地上部隊がヘルソンに向けて前進できているのかは不明だ。
英国防省は「ウクライナ軍が比較的脆弱な部分を狙い反撃を仕掛けて敵に後退を強いているが、ロシア軍は予備戦力を投入して防衛ラインに空いた穴を埋めるだろう」と指摘、ウクライナに向けて移動中の第3軍団(15,500人)が予備戦力として投入されるかもしれないと予想しているが、現状では第3軍団に配備されている比較的優れた重装備(T-90MやT-80BV)をヘルソン北岸地域に持ち込むは難しいだろう。

出典:Conflict Intelligence Team
ただアントノフスキー橋やノーバ・カホフカ水力発電所は徒歩による通行は可能だと言われているので、1万人を超えるロシア軍兵士が増援としてヘルソン北岸地域に向かえば無視できない存在になる。
因みにウクライナ政府はヘルソンの反撃についてメディアやインフルエンサーに「出来るだけ黙っていて欲しい」と要請しており、英国防省も「短期間に南部の戦線が書き換わることはない」と述べているので気長に朗報を待つしか無い。
関連記事:ロシア軍、ウクライナにT-90MやT-80BVを装備する第3軍団を投入か
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※アイキャッチ画像の出典:Special Kherson Cat
短期間で戦線が書き換わることはないだろうけれど、
変わるときは一気に変わる
ザポリージャ原発にIAEAの査察が入ってるしやるなら今よね
優良な重装備の有した第3軍団をその優良な装備から切り離してヘルソンに投入するか?
第3軍15000人を投入するといっても、渡河ポイントはダムとアントノフスキー橋と桟橋しかない上、そのどれも常に監視・攻撃可能で、そもそも桟橋と橋はすでに破壊されている。
ロシア側の目線に立ってどうすれば安全に投入できるか考えたら、橋を攻撃されないように南部戦線押し上げるしかないとしか思い浮かばなかった。
緊急に増援が必要だとなれば、部隊の態をしている何かがそこにいるなら、無茶振りは戦争の常です(笑) まあそこまで錯乱した状況かとなると微妙ですが…、そうなればウクライナ的には好都合なんですけどね。装備と切り離されれば、兵員は各地方に割当募集の低充足大隊の集成ですし。第三軍団は最大限でも低充足の5個旅団以下とは言え、ドネツク市西側とかにまとまって投入されると面倒かもしれません。
さて、第三軍団の話題になると「工場から最後のティーガー2を受領してベルリンに迫るソ連軍を迎え撃つ」的な末期感が漂うのは何故でしょう?????
すでに補給が困難になっている所に、さらに15000人も突っ込んでくれれば
食料・水を現地から略奪しても足らなくなりそうな気配が
どっちみち市街戦になると視界の狭い戦車は不向きであり、ヘルソン市街の防戦に限ればT-90M戦車や、T-80BM戦車、歩兵戦闘車などは必ずしも必要ないかもしれない。
ロシア軍としては、とりあえずドニエプル川西岸のヘルソン市街さえ死守できれば、ウクライナ軍の反撃失敗を政治的にアピールできる。
徒歩で運べる対戦車兵器、あるいは小型の自動車や輸送ヘリコプターなどで運べる武器や弾薬、食料、燃料だけでもドニエプル川の西岸地区にどんどん運び込むかもしれないし、指揮下の部隊を市街戦用に臨時に再編成するかもしれない。
あるいは戦車でも、戦車用の渡河機材を使えば、ウクライナ軍の阻止砲撃はあるにせよドニエプル川の西岸に持ってくことはまったく不可能とはいえない。
さらに射程距離の長い榴弾砲や、多連装ロケット砲などは、無理にドニエプル川の西岸に持っていかなくても、東岸からでも間接照準砲撃は十分に可能だ。
スターリングラードの戦いでも、ソ連軍の砲撃はドン川の東岸から行われた。ノモンハン事変でもソ連軍の砲撃はハルハ川の対岸から行われた。
ドニエプル川の東岸に戦車を待機させて、ウクライナ軍の砲弾が少なくなったころに橋を修理して、一気に戦車を西岸に渡すことも考えられる。
戦車や航空機の支援で邪魔し合っていなければ、奪還も現実的だったろうに、現状の戦力じゃ難しいのでは…
それにしても国連もNATOも役に立っていないな、ロシアの進行に対して。NATOとか対露組織なのに、今ロシアを潰す絶好の機会をフイにしてると思います。
ロシア潰したら今度はロシアが不安定要因になるし、その恨みが向くだろ。だらだらとロシアが消耗していく、誰が見ても悪役のままでいてくれる方が政治的には楽なのでは?
国連もNATO支援も無いウクライナ対ロシアのガチンコ対決したらどうなるのかね。普通に効果の薄い制裁や情報共有とか対レーダーミサイルやMLRS関連供与無しにウクライナがどこまでやれるのよ。
周知のとおりNATOの加盟国にウクライナは含まれておらず、したがってNATOの動きが限定的であるのはある意味当然でしょう。
国連が安全保障の分野(特に常任理事国間で意見が対立するケース)でそれほど実効力を持たないのも、今にわかったことではありません。
しかしだからといって両組織が相応の意義を持っていることまでは否定できず、いかなる組織にも問題点や不備は存在するものであり、それをことさら取り上げて役立たずと断ずるのは少々早計ではないでしょうか。
潰すというのはどこまでのことを言うんだろうな。ソ連崩壊、フセイン政権打倒、カダフィ政権、アフガニスタンと悪名高い奴らの体制崩壊したら幸せで平和な時が訪れて何の問題も起きてないのかね。
無理してガンガン攻めれば損害も大きくなるし、機動戦をやるほどの機動戦力もウクライナ軍には無さそうなので、砲爆撃で相手を削りながらじりじり進むという東部戦線のような展開になるのかもしれないですね。逆パターンですが。
砲兵戦でウクライナ側のほうが優位に立っていそいうなのも逆です。
ロシア側は補給がきついし、士気も低いので一気に崩れるというパターンもありえるでしょうけれど。
第3軍がヘルソンに向かうかは定かではありませんがドニプロ西岸は南部軍艦具の49軍隷下に東部軍管区の部隊を臨時に編入した例にない体制が機能するかが露防衛の焦点と言われてましたね。今朝は未完成のポンツーン橋か浮橋が攻撃されたと思わしき白煙の上がる画像まで出回ってましたし橋梁破壊が輸送ボトルネックと化して浮橋の船着き場前に出来たトラックの長蛇の列が衛星写真に撮られる状態で順番待ちに重装備の列まで加わるとほぼロジスティクス破綻となるので増強はあるにしても短期的には規模も質もかなり制限された形になるという点は疑いの余地はないです。こうした状況は貧弱な渡河機材が生命線だったノモンハンみたいでなんだかオチが見えつつある気もしますが時期尚早ですかね…?
ウクライナの今回の攻勢初日の戦線図は、歩兵の浸透攻撃の典型みたいなことになってましたね。そもそもが両軍の最前線は間隙の大きい拠点陣地の連なりでしたから、攻撃準備射撃で敵の指揮連絡を麻痺させた上での素早い浸透前進だったんですかね。問題はここからです。
Pravdyne→Tomyna Balka、ヘルソン西郊外への突破が本当なら、更にその西側ドニエプル河口部Oleksandrivka周辺のロシア軍は孤立状態なわけですし、ヘルソン北西Kyselivka、M14道路正面の部隊は側面を脅威されているわけです。教科書的にはここからロシア軍戦線の動揺・倒壊に期待したい所ですが、さて?
ウクライナの情報操作乙
同時多発タバコの不始末なんだがwww
イギリス情報筋も「長期戦になる」と予告しているので、おそらくそうなんだと思う。
ロシアは補給線を攻撃されているが、ストックはかなりあるはずで、まずは無理に機動戦を行わず損害を抑えながら、それでいてロシア軍を刺激して弾丸を吐き出させるというフェーズかと思う。突撃はロシア軍の弾丸の残量が減って反撃を受けづらくなってからではないだろうか。
少なくとも初戦のロシアみたいに一気に反撃とはいかんね
泥の季節までかかるかもね
攻勢なんてそう長くは続けられないしましてやウクライナに弾薬の余裕はない
9月前半までに目立った前進なければ作戦失敗と見ていいかな
ロシアも地雷敷き詰めてまちかまえているだろうから、へルソンの孤立した地域を前線に出来れば勝利で、地雷の撤去でそれ以上は進出無理かな。
第三軍団は優良な装備と訓練受けている督戦隊ぽい5個大隊除いて、一万ほどの寄せ集めロシア兵士へルソンに援軍にいかせそう。