アウディーイウカ方面についてロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「オプトネ方向で成功を収めた=採石場を占領した」と主張、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは「敵の言う事を信じるな」と訴えていたものの29日「残念ながら採石場を失った」と報告した。
クラスノホリフカから西への「無謀な突破」は第110機械化旅団を釘付けにするものかもしれない
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは26日「オプトネ方向から第9地区の南西1.5kmに足場を築くことに成功した。同時に0505ルートをアウディーイウカに向けて進んでいる」と報告、これについてウクライナ人が運営するDEEP STATEは「オプトネ方向での成功は事実ではなく敵の言う事を信じるな」と主張していたものの、29日に「残念ながらオプトネ付近の採石場を失った」と報告した。
DEEP STATEは「ロシア軍はスパルタク方向とカムヤンカ方向からアウディーイウカを攻撃して街を守る部隊を釘付けにした。残念ながらオプトネ付近の採石場からも我が軍を追い出すことに成功したが、ここから見渡せるのは既に占領されている南側の地域だけなので戦術的な価値は無いに等しく、防衛戦の観点から見ても『我が軍が逃げ出した』というのは正しくない。依然としてロシア軍はシェベルネとトネネキーに圧力を加えて続けている」と報告している。
ロシア軍が採石場を確保している視覚的証拠はないものの、ロシア人(RYBAR)とウクライナ人(DEEP STATE)の双方が「ロシア軍が採石場を支配している」と認めた格好で、戦術的な価値は無いに等しいという指摘も裏を返せば「ウクライナ軍はオプトネ方向を見渡せる高地を失った=ロシア軍はオプトネのポジション改善に成功した」という意味になるので、DEEP STATEの主張は「結果を小さく見せようとしている」と感じてしまう。
Avdiivka Ruzsia Offensive action pic.twitter.com/aoWa0wlUuk
— Getty (@region776) October 28, 2023
因みにクラスノホリフカ方向のⒶを攻撃するロシア軍の装甲部隊が視覚的に確認されており、ウクライナ軍の砲撃を受けて西への突破は失敗したように見える。
アウディーイウカ方面の戦況を「クラスノホリフカから西への突破」だけで評価すれば「ロシア軍は大損害を被って失敗し続けている」と映るが、コークス工場に隣接する高台を奪われ、アウディーイウカ南部やオプトネ方向でジワジワとロシア軍が前線を押し上げているため、クラスノホリフカから西への「無謀な突破」は第110機械化旅団を釘付けにするものかもしれない。
もしアウディーイウカ包囲に失敗すれば「無謀な突破で生じた損害」はヴ―レダー攻勢と同じように「ロシア軍の無能さ」を象徴するものになるが、包囲に成功すれば別の評価が下されるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России
>残念ながらオプトネ付近の採石場からも我が軍を追い出すことに成功したが、ここから
>見渡せるのは既に占領されている南側の地域だけなので戦術的な価値は無いに等しく、
>防衛戦の観点から見ても『我が軍が逃げ出した』というのは正しくない。
『戦術的な価値は無いに等しい』場所を両軍少なからぬ犠牲を出しながら攻防していたってこと?
人員や兵器が有り余ってるのなら兎も角、双方共に節約が必要な状況でそんなことするのかしら。
状況は流動的ですので、今までは価値があった陣地も前線が動くことによって価値が無くなったのでしょう
しかしだからと言ってお互いに銃を撃たずに前進や後退をするわけではありませんので、砲火を交えつつも撤収した感じでしょうか
ウ「この陣地はもう無意味だから撤収するね!」
ロ「Да.じゃあ俺たちも荷物もってそこ入るね!」
とはなりません
物は言いようってやつで、ウ「その高台から見えるのはロシア支配地でありウクライナ防衛拠点は見えないため、そこを失ってもわが軍への影響は小さい」
ロシア目線では自分の占領地を目視で観測してくる高台を奪取できたってことだし、ウクライナの攻撃の視点に立てばロシア占領地をのぞむ拠点の一つを失ったってこと
つまり双方にとってまったく無価値な拠点ではないってこと
なるほど確かに採石場からはアウディーイウカは見えないかもしれない
しかしそこにいたウクライナ軍からすれば南のロシア軍を観測できる絶好のスポットだったわけで、ここを失ったことでロシア軍の動きが掴みにくくなり砲撃にも影響を及ぼしかねない
今はドローンがあるとはいえ、恒常的に人の目で敵軍を監視できる場所があるかないかは重要だと思うし…
なのでロシアにとっては厄介な目の上のたんこぶの排除が出来たわけで、戦術的な価値は十分にあった可能性のほうが高いように思える
UN様、NHG様、ななし様
ご回答ありがとうございます。
要は『転進』という訳ですね。
>要は『転進』という訳ですね。
なんでやねん
「双方無駄な戦いをしていたわけ?」に「そうほう重要だから戦ってた」と書いたのに脈絡ないじゃん
>戦術的な価値は無いに等しく、防衛戦の観点から見ても『我が軍が逃げ出した』というのは正しくない
この表記について、実際には重要な場所と思われる場所から撤退せざるを得なかったのにそうではないと糊塗している、つまり大本営発表的に言えば『転進』みたいなものなんですねと言ってるんだと思う
そうです(NHG様、返事が遅れてすみません)
そういうのは分かるけど、ロシア軍の大攻勢という大きな流れのなかで死守するに値しない拠点から撤退することをネガティブな含みがある「転進」と揶揄するのは酷だと思うんですよ。撤退がダメなら死守するしかないんだから。
なので、なにかの大失敗を失敗ではないと強弁することに対して使うならわかりますけど、「ロシアがウクライナ支配地を攻めるうえで役に立たない=戦術的に価値がない」という発言を「転進ね」と安易に片付けるのは浅はかだと思う
撤退なら撤退で素直に認めれば何も言われないんですよ。
負けた側が「重要拠点じゃなかったから」「逃げてないし」
なんて言っても、(仮にそれが事実だとしても)この時点では
負け惜しみにしか聞こえないんですよ。例えば、退いたこの
兵力が他の部隊と合流して別の更に重要な拠点を奪った後
とかならそれが正しいと証明できるけど、この時点では
何言っても説得力無いですよ。
戦果なんて色々な物の積み重ねでしかないだろうし、無価値だからって遅滞行動もせずに戦力保持したままの敵が来るとしてアウディーイウカの周辺1km位のバッファーゾーン有れば良いとかはならんでしょ。
GoogleEaerthのデータを信じるとしたら採石場で言う高所なんてあるのかって位のレベルでむしろ掘り下げている分だけ低い感じだし、高さ的にはアウディーイウカの方が高い位置にある。素人意見としては採石場の価値は地上からの監視と直射に関しては下がった場所に居れば防ぐ事が出来る位じゃないかと思う。
城の堀みたいな扱いしたくても範囲だって直径400m位で全然回り込める状態で防御にも攻撃にも微妙な場所で無理して維持や奪還が必要かと言われたら無いんじゃないか?
クラスノホリフカの北側からロシア主攻撃線の側面を叩きたいところですが、その動きが見えないのは現有戦力で耐えるとウクライナ軍司令部が判断しているのか、予備戦力が残っていないのか
今回の大反攻で準備した攻勢用の予備兵力は、トクマク近くの第二防衛線に取り付いたあたりで使い果たしていますね。
ウクライナ側は補充兵を送り続けているようで、ロシア側が発表するほどには抵抗力は失っていないようです。
ただ、ウクライナ側からは「(補充兵ではなく、即戦力になる)部隊を丸ごと送ってくれ!」と悲鳴が上がっていますから、問題は人員の数より兵器とそれを操作するベテランの不足にあるようです。
長期的視点で今のウクライナ軍がすることはロシアの消耗戦に付き合わず、さっさとこの突出部を放棄して兵力温存を図りスロビキンラインのような防衛ラインを春までに構築することだろうな。
来年は支援が今年ほど見込めないのは確実であるし、ロシアが集めた志願兵30万人が半年後の春には戦力化されている。
目先のことよりそれに対処する計画が必要だろう。
「戦術的な価値は無いに等しく」ねぇ…。だったらなんでそこを守っていたのか、価値の無い場所を保持し続け他の地域の戦力を徒に引き留めていたわけで言い訳がましく見えるな。バフムトも価値無いなんて散々言われていたけど、未だにこの地に囚われているのでね。
今思いつきましたけど「経済的な価値」は有るのかも(希少な鉱石が採れるとか)
少なくとも石は取れるのでしょうから、核戦争後には重要になるでしょう。
4Xゲームだと採石場は序盤の重要リソースな事が多い。
記事のとおりウクライナ軍が、奪っていた土地を先にロシア軍に奪い返されていたから戦術的価値がなくなり、順序が逆なら奪うために、戦略的価値あったからオプトネ他の地域のロシア軍が優秀で、戦略的価値有利な採石場の援護射撃なしで、ウクライナ軍から土地再度奪いかえしたということでしょ。
採石場攻めていたロシア軍が戦略的価値なくなるまでウクライナ軍に防衛されていたから、少なくとも採石場攻めていたロシア軍は遅すぎたといえる。
そんなに欲しいのであればくれてやれば良いのです。
資源は十分に手に入りました。オデッサに戦略的価値など何も残ってません。
ロシアもつまらぬ戦いを仕掛けたものです、閣下。
まるで9ヶ月前のバフムートのような状況ですね。あの時は北部でソレダールが陥落し、直後に南のクリシェイフカが占領されたことで高地を失ったウクライナ軍は一気に崩れました。
今のアウディーイウカも北で高地のボタ山を失った直後、今度は南が危なくなっています。また、バフムートにおいてウクライナ軍は五月雨式に精鋭部隊を投入して消耗させていましたが、今回も南部反攻から第47機械化旅団を抽出して増援に充てたようです。(南部反攻は諦めたっぽいですねこれは…)
反対に違う点は、アウディーイウカは高度に要塞化されていること、街自体の規模が小さいこと、ロシアが投入している部隊がワグネルではなく旧DPR兵であることなどでしょうか。一つ目と三つめもおそらくはウクライナに有利な要素でしょうが、二つ目は補給の関係で不利となるでしょうね。
結論としては、ロシアがどうやらアウディーイウカを陥すと決めたらしい以上、損害には拘らず攻め続けると見込まれるため、バフムートのような血腥い戦いが続くことは間違いないでしょう。
私見ですが、ロシアは弱兵を使い潰すのが上手いイメージがあります。大量の犠牲を出し、おそらく時間もかかる(バフムートほどではないでしょうが)ものの、ロシアはアウディーイウカを手に入れると思います。
アウディーイウカの攻勢に参加しているのは自分をロシア人だと思い込んでいる一般ウクライナ人男性(西側基準)なのでロシア軍の損失は実質0ですからね。
>ロシアは弱兵を使い潰すのが上手いイメージがあります
ウクライナはNATOで訓練された精鋭を、弱兵相手に使いつぶすイメージがある…
現在ヘルソン渡河作戦を行っている部隊は確かイギリスでNATO式訓練を受けた精鋭でしたよね
守勢に回るロシア部隊は二線級でしょうが火力は上でしょうから強固な橋頭保を築いて架橋出来ないとジリジリ削られていきそうで心配です
ようやくアメリカの新下院議長として共和党のジョンソン議員が選出されたけど、バイデン政権の考えるイスラエル・ウクライナ軍事支援の予算案からウクライナは切り離そうと意図しているから、このまま進めばウクライナ軍の先細りは避けられないだろうね
ハンガリーのオルバン首相もEUのウクライナ支援案に反対してるし、あれだけ欧米諸国がウクライナをロシア弱体化の尖兵として担ぎ上げたけど、もはや本音レベルでは誰もウクライナ支援には興味持ってないのが現実だ
プーチン万歳とでも名前を変更すべきだろう
ロシアのゴリ押しがうれしくてたまらないんだろうな
プーチンの機嫌取りのために御苦労なことだな。
誰もアホらしいからやめようというロシア人が出てこないことが不思議。
じゃあ貴方がラブロフやショイグやメドベージェフだったとして、
プーチンに「この戦争あほらしいからやめろ」なんて言えますか?
いやあ、ほんとにまじでこりゃ、バンザイ突撃も馬鹿にはできないな・・・。
現代でもそこそこ有効なもんだ。
昨冬のロシアの攻勢ではウグレダール攻めた部隊は壊滅して止まったので、ロシアも別に損害度外視で無理攻めできる訳では無いはず
ただ許容できる損耗が西側の想定よりかなり高いようで、「これだけ損害受ければ保たないだろう」というところでも攻勢続けて成功させてきますね
軍の構造が違うのでしょうか
まあ現在でも、逃げたロシア兵はロシア兵上官が撃ち殺すとか記事で2~3日前にも見ましたし、民主主義の西側諸国は自国民の被害に国民が敏感ですから、例えば今の日本では大日本帝国時代の203高地の戦いみたいな損害度外視の人海戦術は国民の監視の手前もうとれないでしょう。
しかし、今のロシアは戦前の日本同様の権威主義国家ですし、今の日本ではできないことでも、今のロシアはソ連時代から引き続きできるわけです。
そのかわり、今回の戦争で明らかになりましたが、東側諸国はこちらが想定した以上にカタログスペック以下の兵器兵装だったのに対し、西側性の武器兵器は性能面では優位性がわかりましたし、なんだかんだで質(西側)で攻めるか量(東側)で攻めるかの戦いになってるとも言えるのですかね。
なんかこういうのって、ペルシア戦争の頃から変わらないんですかね・・?
(そう思うと興味深いな)
騎馬騎兵で戦車を一度は撃退した(最後は当たり前に全滅しましたが)ポーランドみたいな例もありますから。
必ずしも兵器の優劣で戦場の勝敗が決まる訳でも無いと言うのも古来から変わらぬ事実です。
もっとも、それ前提でやっても結局は必ず負けるのも事実なので「不敗の魔術師/ペテン師」なんてのはフィクションの中だけですが(笑)
孫子も「負けに不思議の負け無し」と言ってます。
戦闘不能になる損耗率30パーセントは西側であろうが東側であろうが同じ。
ロシア軍だけ50パーセントでも戦闘継続可能てことはない。
まあ現在でも、逃げたロシア兵はロシア兵上官が撃ち殺すとか記事で2~3日前にも見ましたし、民主主義の西側諸国は自国民の被害に国民が敏感ですから、例えば今の日本では大日本帝国時代の203高地の戦いみたいな損害度外視の人海戦術は国民の監視の手前もうとれないでしょう。
しかし、今のロシアは戦前の日本同様の権威主義国家ですし、今の日本ではできないことでも、今のロシアはソ連時代から引き続きできるわけです。
そのかわり、今回の戦争で明らかになりましたが、東側諸国はこちらが想定した以上にカタログスペック以下の兵器兵装だったのに対し、西側性の武器兵器は性能面では優位性がわかりましたし、なんだかんだで質(西側)で攻めるか量(東側)で攻めるかの戦いになってるとも言えるのですかね。
なんかこういうのって、ペルシア戦争の頃から変わらないんですかね・・?
(そう思うと興味深いな)
西側兵器の優位性ね
南部攻勢で何の役にも立たなかったけど宣伝には使えたね
さすがにひねくれすぎだろう。
ロシア製兵器よりかは質が良いんじゃない?
ただまあ、多少質が良くても旧式も含めて在庫が(人間含めて)やまほどあるロシアの方が、物量ならびに人海戦術で押してくるからなんだかんだでどっこいどっこいになっちゃうけど・・。
そういう意味では、最初にもどるけどバンザイ突撃も馬鹿にはできないな・・・。
現代でもそこそこ有効なもんだ。
まず人員に余裕があるのは総動員体制のウクライナだし、少なくとも南部攻勢ではウクライナはロシアより装備も人員も充足した部隊を投入できたよね
バンザイ突撃で勝てるほど甘くない
そらまあ、南部に関しちゃ防衛ラインはガチガチに固めてたんだしなあ。(それでも無駄に撃って出て犠牲増やしてたって、ここのブログの記事でも過去にあったような)
万歳アタックは、旧日本軍の十八番だったからちょっと違うかな?
正確には、ゾンビアタックかな。
いやしかしまあ、ロシア応援してくれてる人の方が、なんだかロシア兵の頑張りをいっさい無視で、死んだロシア兵も報われないでかわいそす。(まあプーチンの気まぐれで死地へ送られてる彼らも半分くらいは被害者なのかもしれませんが)
まあ、アンチウクライナが目的で、人の命とかロシア兵含めてほんとはあんまり興味がないんだろう。そういう意味じゃ、ロシア兵も気の毒。
レッテル貼りに必死ですね
ウクライナは攻撃を撃退はできていても損害はさほど与えられていないんだろう
そしてヴレダーは損害を与えられたから攻勢を頓挫させることが出来た
命令している人がその方面の司令官だったウフレダールとプーチン直々に厳命したアウディーウカじゃ気合いが違うでしょ。
なんの根拠もない話をコメントつけられても困る
バフムート周辺と比べると規模が小さいし、ロシア軍の戦力は擦り減っているはずなのに、ロシア軍は包囲を縮めつつある。アウディーイウカ以外の場所でも、戦線は膠着している。
やっぱりロシア軍が航空戦力を活用し出したのが、大きな要因だと思う。あれだけ空爆を行なえば、たとえ精密爆撃の能力が低くても、そうとうの被害を後方のウクライナ軍に与えているはずだ。
戦わずして後方に控えている部隊や、貯蔵物資が擦り減っている。ロシア軍の航空戦力を、なんとかできないものだろうか。
ウクライナ側に前線付近にもう少しSAMが配置できれば良いのでしょうけれど間もなく始まりそうなインフラ攻撃に備えて後方の都市にも割り振らなければいけないので中々厳しいのでしょうね
少し前の記事にあったフランケンSAMがそれなりに纏まった数納入されると有り難いですが…
10月だけでSu-35が6機ウクライナに撃ち落とされたと報道されてる。
ただロシアの積極攻撃の裏返しだから喜ばしいこととも言えない。
まあオプトネの採石場自体に大した戦術的な価値がないにしても、重要な事実はロシア軍が様々な方向から砲撃や突撃を行い、アウディイウカ市街に着実に接近しつつあるということです。
アウディイウカ市街を守るウクライナ軍の第110独立機械化旅団その他の雑多な増援応援部隊、補充兵は、ロシア軍がどの方向からアウディイウカ市街への突入を図ろうとしているのか、狙いを絞ることが難しく、守備部隊を分散せざるを得ず、後手後手に回らざるを得ません。
そもそもロシア軍がアウディイウカ市街の完全包囲を狙っているのか、あるいは一気に南や西、それとも北側から正面突撃、強行突破を行おうとしているのかも現時点ではよくわからず、バフムトでは完全包囲はされないまま制圧されましたが、マリウポリではウクライナ軍、アゾフ連隊は完全に包囲されて全滅前に降伏し、必ずしもどっちがどっちとは言えません。あるいは本当にまだどっちとは決めていない、占領でききればどっちでもいいのかもしれません。
戦場でのウクライナの対空装備が枯渇しているか、ロシアが航空機を量産するなんらかの目処をつけたのでは?
欧州側からパトリオット供与が発表されたとはいえ、都市防衛と戦場配備を両立する水準には到底足りず、また高価なシステムを運用する資金源も欧米の政治的混乱で枯渇しつつある
元からあった防空システムは今年の春先にはいつ枯渇してもおかしくない水準だった
流石にウクライナ全土の制空権を取られるほど困ってるとは思えないが、局所的に装備を回せなくなってる可能性は否定できない
遂にロシア軍の消耗戦が効果を発揮して来たってところだろう
人的損害と引き換えにした形の飽和攻撃&威力偵察のセットによってウクライナ軍に消耗を強いるだけで無く、次に攻撃すべきポイントを探り当てて攻勢あるいは包囲戦の成功に繋げていくと言う、バフムートで成果を上げた方法がアウディーイウカでも成功しつつある
またロシア軍は動員が順調な為に人的損害も補充出来ている為、消耗戦を続ける事でウクライナ軍を擦り切れさせる事を目指している思われる
だとすると最近の欧米側がウクライナ支援を打ち切ろうとしているのも、この戦争がウクライナ側の敗北に終わる事が明白になりつつある為、そろそろ損切したいと考えている可能性があるが、忘れてはいけないのは仮にロシア側に停戦話を振っても、彼らの戦争目的がウクライナの殲滅である以上応じないだろうし、この戦争が終わればロシアの次の目標は「ウクライナを支援した国へのお礼参り=バルト三国やポーランド等への軍事侵攻」で有る事は明らか(ロシアは未だ動員令を発令していないのに注意)なので、今度は欧米側が血を流す番なのは明らかだ
しかもNATOの弾薬庫がウクライナ支援で払底している今ならウクライナで曲がりなりにも経験を積んだロシア軍相手にNATO軍が緒戦で敗北する可能性も否定出来ない(NATOの空軍力もS-400を始めとするロシア軍の防空力を突破出来るのかは未知数)
NATO加盟国への侵攻は今のプーチンの頭には無い気がします。
それが出来るロシア軍なら、そもそも現段階でウクライナに武器を運ぶ輸送機や列車を破壊してそうです。
NATOがロシアの核兵器、核戦争を恐れて直接ウクライナに介入できないように、ロシアも何だかんだでNATOとの核戦争は望んでいないため、奇妙な妥協(大量の軍事援助を素通し)が成立しているのかと。
>ロシアも何だかんだでNATOとの核戦争は望んでいないため、
専制国家は独裁者の信じる理想が全てなので、そういう欧米の理屈は専制国家には当て嵌まらないと思う。人命よりも大義を重視する専制国家では、核を恐れたりはしない。
だから核の抑止力は、専制国家には働かないと思う。核を恐れるのは、人命を尊重する思想がある国のみだ。
核の抑止力と言うのは、歪だ。迎撃技術が未発達な専制国家では働かないのに、迎撃技術が発達している欧米の方が働いている。
誇大妄想が過ぎるわ
ロシアって国は大きくても経済規模がそれほど大きくないのよ。
NATO相手にするとかもう最初から無理ゲー。
はっきりいって軍事大国化してるポーランドの相手だけでも荷が重い。
なにしろ経済規模がイタリア・韓国以下だから。
国家予算なんて韓国より10兆円も少ない。
今でさえ軍事費と安全保障費だけで国家予算の半分使ってる。
もうこれ以上増やせないから。
ていいうか侵略に国家予算の半分使うとかアホとしか言いようがないけどね。
そういうアホなことをするから、プーチンはなにをするか分からない。専制国家は独裁者の意見が全てだから、合理的な理屈による推測が当て嵌まるとは思えないな。
バルト三国への侵攻は有り得ると思う。バルト三国はソ連領だったのだから、偉大なる祖国復活の妄想に取り付かれたプーチンにとって、ウクライナの次の目標のはず。
それにNATOに集団的自衛権なんて、結局は約束事でしかない。実際に守られるかどうかは、時の指導者が決めることだ。今のアメリカは内向きだから、集団的自衛権を守るという保証はないと思う。
この辺もプーチンが決めることで、プーチンがアメリカは動かないと判断したら侵攻するだろう。
無理ゲーだからやらないという状況判断が出来る人間なら、そもそも国境を踏み躙ったりはしない。ほとんどの人間がウクライナ侵攻を予測できなかったのだから、合理的な理屈でプーチンの行動を予測するのは危険だ。
無い袖は振れない。
戦争ってのは金食い虫だから。
昔、太平洋戦争で無い袖を振って米国に戦争を仕掛けた(しかも中国と戦争中の最中に)日本と言う国が昔居たんですが……(滝汗)
真の目的が何だろうと、大義名分が東部ロシア系住民の保護なのでウクライナに降伏されたらロシアは応じざるを得ないのでは?
そもそもロシア側が大損害をだしてまで攻勢をこの時期にやる必要はどこにもありません
いい加減にウクライナの戦果発表を基準に大損害をだしている、人的被害が甚大とかいう与太話を前提にするのはやめてほしいですね。
> 攻勢をこの時期にやる必要
今は、ロシア伝統の縦深防御陣地が想定通りに威力を発揮して、西側装備のウクライナ軍の攻撃を見事に受け止めて戦略予備まで枯渇させたタイミングです。
ここで攻勢に出なければウクライナ軍に組織再編と再補給の余裕を与えてしまいますから、攻撃タイミングとしては理に適ってますよ。
ちなみにバフムートでもロシア側の攻勢が始まったそうです。
このままではウクライナ軍は総崩れになりかねないですから、思い切った戦線縮小と戦力再編が必要かと思いますね。ただし,それをやるには政治的にハードルが非常に高く。
いろんな意味でウクライナは詰みかけている状況とも言えます。