ウクライナの主要人物が次々と「バフムート奪還」を公言する中、ロシア人ミルブロガーが運営するTelegramチャンネルも「バフムート方面の後方地域にウクライナ軍部隊が集結しており、奪還作戦は南部から実施される可能性が高い」と予想している。
仮にバフムート奪還がブラフだったとしても「有益な嘘」といえるだろう
シルスキー陸軍司令官はBBCの取材に対して「バフムートを守る戦いで我々は多くの仲間や兵士を失ったため、街の奪還は基本的に名誉の問題だ。素晴らしい街だったバフムートは廃墟になってしまったが、我々はこれを取り戻さなければならない。この街を制圧するためワグナーは莫大な人的損失を被ったが、現在のロシア軍はバフムートを起点とする突出部に戦力を集中しているため『一種の半包囲状態』にあり、この状況を利用しない手はなく『敵が支払った代償(恐らくワグナーが被った人的被害のこと)』の1/10で街を奪還できる条件が整っている」と言及。

出典:ПРЕЗИДЕНТ УКРАЇНИ
国連総会に出席したゼレンスキー大統領も「バフムートを含む3つの主要都市の占領状態も解除する」と、これに同行した国防省情報総局のブダノフ中将も「私たちのバフムート奪還作戦はロシア軍のバフムート制圧作戦に良く似ているが、唯一の違いは都市への正面攻撃を行わないこと点で、我々は都市を包囲してから市街地に入ることになるだろう」と述べ、バフムートには軍事的にも政治的も最大級の圧力が加えられている。
ロシア人ミルブロガーが運営する「Рыбарь/RYBAR」も26日「バフムート方面の後方地域にウクライナ軍部隊が集結している。敵の部隊が集中する地域を見るとロズドリフカ、リシチャンシク、ザイツェベ、コデマといった方向での攻撃が考えられるが、リシチャンシクやコデマへの攻撃はバフムート奪還作戦の陽動だろう」と指摘。
さらに「この攻撃に特別な戦術的価値はないものの敵にとっては象徴的な意味をもつため、バフムートに対する大規模作戦は南部で実施される可能性が高く、ソレダル方面における戦いのエスカレーション、ベルゴロド方面やブリャンスク方向への攻撃もロシア軍を牽制するためのものだ」と述べ、バフムート奪還の本命ルートは「クリシェイフカ→オプトネ→M03だ」と予想しているのが興味深い。
ロシアにとってもバフムートは冬季攻勢の象徴で「戦術的に放棄する」という選択が政治的に難しく、ロズドリフカ→ヤコヴリフカ→ソレダルに進む攻撃、クルデュミフカ→コデマやザイツェベに進む攻撃は「本命ルートの援護」としても機能し、クリシェイフカ→オプトネ→M03に進むことができればバフムートやソレダルを守るロシア軍部隊はウクライナ軍の大釜に捕らえられることになる。

出典:Оркестр Вагнера | Wagner
因みにロシア軍はバフムートを守るため「準備不足の予備戦力=第25軍」や「他の前線から抽出した戦力」を同方面に投入しており、ウクライナ軍の反撃は「他の戦線の戦力を引き付ける」という役目を十分果たしてため、仮にバフムート奪還がブラフだったとしても「有益な嘘」といえるだろう。
関連記事:ブダノフ中将が語る反攻作戦の推移、冬場の戦いに慣れているため戦いは続く
関連記事:訪米中のゼレンスキー大統領、バフムートを含む3つの主要都市解放を明言
※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
バフムートの攻防、政治的象徴(例えばスターリングラード)のようになっているだけのように感じるのですが、交通の結節点以上の価値が軍事的にあるのか気になります(個人の感想です)
西側・東側関係なく、外交的・国内的にそこまで影響するものなのか、注意深く見ています。
トクマク、もしくはトクマクの両脇を切断した方が、反転攻勢には効果があるように感じます。
南部戦線が歩兵主体のため、機甲部隊に予備が生まれた、もしくは停戦を見据えて奪還の戦果を優先しているということなのでしょうか。
実際に南部に集中するように米国からウクライナは度々アドバイスを受けているようですがウクライナは受け入れない模様です。
ウクライナの反攻作戦に使える攻勢用旅団は20もないとみられるので(NATO訓練を受け装備を受け取った反攻用旅団は9個)、最大のリターンを得るため、こうした限られたリソースを最初から南部に集中せよという米国の言い分は正しいですが、ロシアに作戦意図を察知された状況で要塞線にもろに突っ込むことになりますので被害も甚大です。
一方ウクライナが実際に選択した複数の戦線に同時に圧力をかける戦法は、トクマク軸の目立つ前進はありませんが要塞が構築されていない部分でいくつかの成果を獲得でき、支援を繋ぎとめるために必須な戦果をある程度誇示できます。低リスク低リターンというわけです。
結局反攻作戦がアゾフ海に到達するという目標から程遠く失敗に終わろうとしている原因は、必要十分なウクライナの部隊編成が要塞構築までに間に合わなかったことです。適切な訓練を受けた部隊・火力・支援装備などが適切な時期に十分用意できないことが致命的なのです。
これは支援が十分でもなければ遅すぎたせいでもありますが、バフムト防衛で無駄に戦力を溶かすなどウクライナの戦略ミスの積み重ねが原因でもあります。
要約
・ウクライナは成果を出すために南部に集中するべきであり、アメリカもそう勧めている一方で被害もその分甚大であることが見込まれる。
・要塞が構築されていない(=重要でない)場所でウクライナ軍は成果を上げ、支援を継続させるのに最低限の評価を得た可能性がある
・ウクライナが思うような成果を出せていない理由の一つ目はロシアが要塞を構築する前に準備と攻勢が間に合わなかったことで、二つ目は、バフムトの戦いの犠牲や支援の遅れである。
今回も含めて、ろくにここの記事をご覧になってないようですね。
ロシア軍の予備がほぼ無くなっているのが決定的な中で、何ヶ月前の戦況分析(願望)されてるんでしょうか。
いつになったらロシア側の損失を直視されるんでしょう。
ウクライナの失敗や損失は最大限の表現で、ロシア側のそれは一切無視(擁護しようのない、ロシア軍の損失記事ではコメントしない)というのが一貫したスタイルなので、ある意味ぶれないね
リンク
9/25のDeepstateUAのテレグラム
夏の反攻作戦について総括した投稿をDeepL機械翻訳。
『結論:国防軍にとって困難な夏だったが、バフムートの防衛作戦は決して楽なものではなかった。もちろん、戦略的な成功は収められなかったが、ロボティン突出部にはすべての見込みがある。唯一の条件は時間であり、もう時間がない。トクマクの東にはすでに新しい防衛線が築かれている。敵はクラスナヤ・ポリャナ-ボルノヴァハ-ドネツク線も強化している。敵工兵の技術力は侮れない。一方、2023年は互角な戦闘でウクライナ歩兵の優位性を示した。ADや大砲が不足していたところでは、歩兵の質はすでに平準化されていた。この夏は、2024年に戦争が我々の条件通りでは終わらないことを示した。ウクライナ国家は、近いうちに直面するであろう新たな挑戦に備える必要がある。』
キエフにオフィスを構え、ウクライナの法律に従って戦況アナリシスを行う彼らの夏季攻勢の結論がこれですが、私の投稿はそれほどロシアに忖度しているでしょうか。
リンク貼り付けてご苦労さまだけど、あんたがウクライナ側の損失は過大に、ロシア軍の損失を一切言及しないっていう事実に全く関係ないね
一度でもロシア軍の、擁護しようのない失態について何か言ったことあるっけ?そういう時はたまたまいつも見てないのかな
キエフ、ねえ
メディアゾナや西側メディアを参照して何度もロシアの損失については言及していますが…
どうやら建設的議論をする気が無いご様子ですので、他の方のお目汚しを避けるため特にこれ以上何も申し上げることはありません。
そんな記憶は無いですね
あなたは知識はあるのかも知れないが、公平なスタンスでは明らかに無いよ
いつも誇張や、敢えてある事実に「言及しない」事でレトリックを形成してる
レトリックを多様しながら、「建設的議論」や「他の方へのお目汚し」等と言って、他の人を味方につけやすくするムーブをしているように見えるが(りんさんへのコメントも)、自分の考え過ぎかな
リンクウクライナの首都等の呼称の変更
>ウクライナの首都の呼称をロシア語からウクライナ語に変更してはどうかとの指摘が各方面から寄せられました。これを踏まえ、適切な呼称についてウクライナ政府の意向について照会を行っていたところ、今般、ウクライナ側から回答が得られたことから、ウクライナの首都の呼称をロシア語による読み方に基づく「キエフ」からウクライナ語による読み方に基づく「キーウ」に変更することとしました。また、首都以外の地名についても、ウクライナ語による読み方に基づく呼称に変更することとしました。
キエフ読みを続けるのって、思想がついうっかり表れたのか、プロパガンダ的にわざとなのか。
リンク
コルスンスキー駐日ウクライナ大使は”キエフ”風カツレツとこのツイートでは投稿されていますが彼は親ロ派ですかね。
ナンセンスは止めてくださいね。
よくわからんけどDeepstateて胡散臭い名前だ。
名前の通りの陰謀論プロパガンダなら、そんなのに洗脳されたらおかしくもなるね。
ウクライナはロシアと違って民主主義陣営だから、怪しくてもくだらなくても言論統制しないのは普通だ。
DeepsateUAは購読者60万人以上のウクライナ最大手級軍事ブロガーです。
この戦争をきちんと追いかけていれば頻繁に目にする大手Mapperですが。
傍から見るとなんでそんなに必死なんだろうって思うんだけどね。
よろしければロシアの予備が無くなっているのが決定的と断言される根拠のソースを出していただけますでしょうか?
8月の82旅団投入をもってウクライナ軍攻勢予備戦力は全て投入済みとDef Mon氏など複数の西側情報筋は指摘しておりますがウクライナの予備についてはいかがですか?
ちなみに今回の記事は、『ロシアは「準備不足の予備=第25軍」や「他の前線から抽出した戦力」を同方面に投入しており、ウクライナ軍の反撃は「他の戦線の戦力を引き付ける」という役目を十分果たしている』=ロシア軍予備が存在することが前提の記事ですが大丈夫ですか?
本気で仰ってます?
防衛側が他の前線から予備を持ってきているというのは、その戦線で本来やりくりするはずである予備が既に無くなっているということなんですよ?
戦術として配置換えというのはありますが、前線の前後での動きではなく横(別前線から転用)の配置換えというのは本来やってはいけない、かなりの愚策です。理由は言うまでもありませんよね。
プライムニュースでも小泉さんがわかりやすく解説されてるのでご覧ください。
そして一方は準備不足という修飾語のついた第25軍です。
「予備と呼ばれてる部隊がまだあるからロシア軍の予備は枯渇していない」という話では無いですよね?
ゴールポストを動かしますか?
「ロシアに予備がほぼ無くなっているのが決定的」というのがあなたの主張でしたよね?予備が無いのが決定的と言いながら第25軍の存在は準備不足だから~と後出しでおっしゃられるんですか?
おかしいですよね?
その小泉氏はXの投稿でウクライナ軍がロボティネ軸側面で逆撃を食らっている状況を先日(9/14)指摘されたのですが、これは予備戦力があることを示しますよね?
小泉氏は実際、「ロシア軍が兵力不足で防衛が瓦解寸前、かどうかはやはりちょっと慎重に見るべきだろう」としていますが?
管理人氏やほかの方に迷惑をかけたくないのでこのくらいにしておきますが、まず議論する上で、どちらが正しい以前に軽率に記事を読んでないと決めつける態度はあり得ないかと。
私の意見に納得されないのでしたら決めつけでなく意見で返してください。
理性的な建設的議論は大歓迎です。
本当に「予備と呼ばれる部隊さえいれば枯渇してない」というレベルの話をされてたんですか。
予備がほぼ無くとも、前線に貼り付けられている部隊が崩壊していなければ瓦解はしませんよ。「もうちょっと慎重に」を、過度に好意的に解釈されているのでは。
あなたは春ごろにで訓練不足のウクライナ兵が配置されていることに「ウクライナ軍の兵力が足りない証拠」という旨を仰ってたと記憶してますが、ロシアの事だと随分と反応が違うのですね。
当時はなるほどと思って見てましたが、同じ人が陣営の違いで真逆の事を言っているので突っ込ませていただきます。
他戦線の予備の転用という、予備が枯渇していることの証明である事にも反論はいただけなかったですね。一番大事な所なのですが。
記事を見ていないと言ったのは、そうとしか考えられないような事を仰ってるからです。
建設的議論は歓迎と仰っいますが、これまでも他の方から決定的な反論を受けた際には黙って、それでも考えは変えない方と認識しています。
他の戦線から予備を持ってくるのは枯渇の証拠って理屈がそもそも説得力に欠ける
東側の軍って単位の編成は西側より柔軟だからここに軍団ぶちこまれたり引っこ抜かれたりはそんな特別なことじゃない
ま た お ま え か
懲りないねえ
そういう煽りコメントはしちゃ駄目ですよ
意見が違うのならちゃんと自分の主張を述べましょう
りんさんやgepardさんを見習いましょう
小泉悠氏は政治的な意味合いだけで、そこを奪取する戦略的価値はないとバッサリでしたね。
ネットか報道番組かでのうろ覚えなのですが、ロシア軍が東部から戦力を抽出したことで、ウクライナ軍が相対的に前に出られるようになった(つまり特別そこに集中したわけではない)
という話は見聞きしました。
ウクライナ軍はこのところバフムト方面での増強はしていないので、ロシア側の戦力抽出と失態により前進できたのは事実でしょうね。
逆に言えばやはりこの辺は南部攻勢軸を補助してロシア軍戦力拘束のための攻勢軸に過ぎず、またここにいた第76空挺師団を南部に配置させてしまったので、その役割を十分に果たせなかったとも見れます。
いまここでバフムトについて改めて言及したのは、これ以上の南部転進を阻止するためのブラフの可能性が高いと思います。
ロシア軍から見れば、精鋭でバフムト防衛の主要戦力の1つである第76空挺を回さなければいけないほど、南部の予備戦力が厳しいという事の証明になってしまいましたが。
南部の戦況が厳しいからVDVを転身させたのか、南部での反撃を企図して戦力を集めているのか、ドニエプル川渡河を察知して第二戦線に備えて予備の拡充を図ってるのか、理由はいくらでも考えられるわけでそれを現状で判断するのは時期尚早では?
確かにバフムト南側では抽出の結果ウクライナが優勢で前進し続けているが、方々で言われている通りロシアのバフムト防衛計画にとって重要なのは北側の防衛ラインであって南側の後退は許容範囲であってもなんらおかしくないのだから、現状で守りきれると判断したのなら抽出もされて当然だろう
もちろん南部の戦況が悪すぎてバフムトを危険に晒してでも抽出せざるを得なかった可能性も大いにあるとは思うけどね
>南部での反撃を企図して戦力を集めている
第76空挺はオリヒウ攻撃軸のコパニに張り付けられており、防衛任務中です。
>第二戦線に備えて予備の拡充を
ここに予備はもういません。Ukraine control mapとOSINTにより、この近辺の部隊は2か月以上ほとんど交代させられていないのが確認されています。第一から第二までローテが組めていません。7月の時点で、ポポフ少将が訴えていた状況の中に、兵士の不足により交代ができていない事も言及されています。
>重要なのは北側の防衛ラインであって南側の後退は許容範囲であってもなんらおかしくないのだから、現状で守りきれると判断したのなら抽出
それは南部戦線が苦境の為、相対的に抽出できるところからかき集めた事をポジティブな言い回しにしたというだけかと。
南部は言われているようにホルリウカとの連絡線を守るためにロシア軍はクリシェイフカを厳守する動きを見せていたのに、許容範囲というのはかなり疑問です。
また、東西関係なく、他の戦線から抽出して、押し込まれている前線に送り込むという動きは泥縄式の下策であることは変わりありません。事実、その後更に泥縄式に準備ができていない部隊をあてがっています。これらは、どう好意的に捉えても戦力に余裕のある軍の動きではなく、その場しのぎのものです。
ロシア軍の司令官もはるかに強い言葉で訴えていたものです。もう解任されてしまいましたが。
ザポリージャの要塞化された防御ラインを現在のように少しずつでも削り取り、前進するためには熟練した歩兵部隊を大量に必要とする。これを冬から春にかけてバフムトで大きく損耗したことはウクライナが犯したミスの中でも最も致命的なミスだ。
ウクライナ軍参謀本部の当初の作戦計画を知る由はないが、仮に西側訓練を受けた反攻作戦用旅団でザポリージャ戦線を突破しアゾフ海に到達することが目標だったとすれば、既にそれは頓挫している。
バフムトの消耗戦を損切りしていればトクマク軸でもう少し成功した可能性があるだろう。
バフムト戦線はウクライナ公式が陽動であると公言したが、5個旅団以上の戦力を持つ軍団が既に数か月も攻撃作戦を行っており、合理的作戦意図以外に何らかの政治的意図が働いていると考えるべきかもしれない。
右派セクターの代表格であるアゾフ部隊(複数あってややこしい)が主力であることを考えればなおさらである。
要約
・ウクライナは南部の要塞を攻略するのに必要な戦力をバフムトで消耗させるというミスを犯し、結果的にはその計画は頓挫している。
・もしバフムトの防衛を放棄して南部に集中していれば南部攻勢は進展していた可能性がある。
・バフムト軸での構成はアゾフ大隊を含む5個旅団以上の戦力による攻撃作戦であるため陽動ではなく、軍事的な目的以外に政治的な目的も含まれている可能性がある。
ご苦労さまです
いいかげん「事実に主観を混ぜ込みご飯にするのは止めたら?」って嫌みを理解しても良さそうなものですけどねえ…。
バフムートの損切りをしたほうが良かったというお話ですが、その場合ウクライナは続けて都市や戦略的地域を失う危険性はなかったのでしょうか。具体的にはどこでロシアによるバフムート付近での攻勢を止められたことになるのでしょうか?
高地となっているチャシブ・ヤール周辺になるでしょう。同様に高地になっている都市のアウディーウカは開戦時からロシアの攻撃を跳ねのけ続けています。
盆地に存在するバフムトは周辺の高地を抑えられると補給ルートが丸見えで多大な損失を受けるので抗戦に適しませんでした。ウクライナ軍が現在バフムト南方のクリシェイフカ周辺から迂回するように攻勢軸を動かしているのは周辺高地を抑えようとする動きです。
> バフムトで大きく損耗したことはウクライナが犯したミスの中でも最も致命的なミスだ
これ根拠の少ない希望的観測に見える。
上で誰かが言ったけど、ロシアの損耗を無視したらミスかどうか判断できない。
当時の報道の情報ではウクライナとロシアの損耗比が1:5とか圧倒的にロシアが削れているとしていたし、今のロシアの予備兵力の枯渇や、あれほど激しかったロシアの攻勢が消えて、ウクライナに一防滴に攻められていて、砲撃戦でも撃ち負けてきている。
状況証拠からバフムトでミスしたのはロシアだと言える。
バフムトにこだわっているのはロシアでウクライナはそれに付き合っていると高橋杉雄氏が言っていたけど、自分もそう思う。
むしろ投資効率がすこぶる良いのでウクライナがロシアほどの大兵ではないがバフムトにbetしているだけだと思う。
ロシアがすかして前のめりにならなければ5個旅団もウクライナは投入してないと思います。
歩兵中心なら意表をつくのは難しいし、大軍を配備したくないし、冬もくるから実行しないと思う
私も、戦略的に重要なのは、バフムトでなく、トクマクからメルトポリの方だと思います。
ここが、この戦争のウクライナ側の焦点だと思います。
また、もし、象徴的なバフムトを奪還するにしても、チャシフ・ヤールなどから進み西から直接にバフムト市街に取り付く方が早く、また、ロシア側の補給は東から来ています。
とにかく周りから攻めるというなら、ソルダーやバフムトの北側の方が重要です。南のクリシチゥウカやアンドリュウカは、あまり意味がないと思うのですが。
でも、戦争は相手があることですし、相手の反応や意外性もありますから、何があるかわかりません。だから断言はできませんが。
要約
・戦略的に重要な土地はバフムトでは無くメリトポリ&トクマク方面である。
・チャシブ・ヤール方面(真西側)からバフムト方面を奪還することがウクライナ軍にとって効率的である。
・バフムト方面の戦術的な要衝は南側方面ではなく北側である。
ご苦労さまです
今、コメントした後で少し考えたのですが、
確かに、トクマクからメルトポリやマリウポリの方が戦略的に重要なのは確かです。しかし、だから、トクマクなどはロシア軍も戦略的な意味を承知で固く守ります。
しかし、バフムトは市街戦になれば、兵士の数の多いウクライナ軍にかなり勝機があります。まして、ロシア正規軍はワグネルのような戦い方はできません。
例えば、南のクリシチゥウカも、ロシア軍は、ウクライナ軍が攻めてきたら損失を出させますが、無理な死守はしません。入ってきたウクライナ軍には砲撃し、もしウクライナ軍がいなくなったら、また進出したりします。
ウクライナ軍と比較して兵士の少ないロシア軍としては、バフムトも相手に損害を与えながら引く可能性もあります。
そうなると、市街戦の進展や再奪還は、ウクライナにとって良い宣伝になります。
ウクライナが、実際の戦略でなく、宣伝戦略を重視するなら、バフムトに力を入れるのもあるかもしれません。西側の援助頼みですから。
各種、ご説明ありがとうございます。
ウクライナの置かれている現状は、絶妙に難しい状況であると認識していまして(以下、私見です)
【前提】西側は過剰に兵器を備蓄させない
攻勢に出ない場合(戦果がない時)…西側諸国から援助の減るリスクがある
犠牲が大きい場合(消耗戦による膠着)…長期戦を見据えるのであれば兵力が厳しくなるリスクがある
仰る通り、戦争は相手があるものであり、ミスが多い方が負けるという格言も目にします。
外交面が、非常に大きく影響する局面ですから、ウクライナの選択は非常に難しいですね。
ウクライナの戦略はロシア軍の東西の連絡線を分断することなので、トクマクのほうがはるかに重要はなずです。バフムト攻めに意味があるとすれば、ここにいるロシア軍を包囲して一網打尽にできたらデカいということでしょう。難しそうですが。勝算があるとすればレオパルドやエイブラムスによる機甲突破でしょうか。地雷だらけのザポリージャ方面よりは戦車が活動できているようですし、戦車の性能で押せればあるいは。
個人的には、管理人さんが示唆しているようにロシア軍を引き付けるためのブラフではないかと思っています。ただロシア軍はそう決めつけられないでしょうね。
エイブラムスは30輌程度に過ぎず戦線を動かす主役とはなりえないでしょう。更にこれからの泥濘期のバフムト地域で燃費が凄まじく悪いエイブラムスを運用できる補給能力があるのか非常に疑問です。
個人的にはエイブラムス旅団は首都警戒かクピヤンスク方面の防衛に投入し、その分浮いた部隊を回してくる可能性はあると思っています。
もちろんバフムト奪還よりトクマク包囲の方がずっと重要です。ウクライナもそれは分かっていて、戦力の多くはトクマク側に割いてます。
しかしゼレンスキーがバフムトは取り返すと明言してるわけですから、バフムト攻勢がブラフということもないでしょう。
ウクライナのやってることは一貫して「自軍の損失より大きな損失をロシアに与える」ですから、この大原則を守って無理に急いで攻めたりしない範囲においてはバフムトでも攻勢を行うことは有用だと思います。ウクライナ側も「損失が大きくなる市街戦は避けて包囲戦をやる」と言ってますしそこは大丈夫でしょう。
ブラフならばなおさら「バフムトを絶対取り返す」と言うでしょう。「これはブラフなんですけどね」なんて言ってたらブラフになりません。
もし本当にバフムート奪還を狙っているのなら名誉の問題って発言はしない方が良かったかもですね
バフムトの戦いではロシア軍全体で10万人の死傷者、2万人の死者でその半数がワグネルだと言われています
その1/10って普通に多いですよ
ロシア軍の死傷者やウクライナ軍の反抗作戦での死傷者数が大きすぎて感覚が麻痺してるんじゃないかと心配です
名誉のために死ぬ1/10に当たるウクライナ兵の家族はその死に納得できるのでしょうか
なのであくまでも政治的に放棄することのできないロシアを消耗させるための戦略だと言うべきだと思いました
個人的には管理人さんや他の方も言っているようにブラフであることを願います
犠牲になる1/10という数字をまず憂慮できるのは、戦場から遠く離れた平時の日本的考え方だと思います。
残酷な戦争の現実に直面してるウクライナでは、まず頭に浮かぶのが「救われる9/10」という数字であり、そこに希望を見出すしかないのですから。
もしバフムートを取れちゃったら、ロシアはその分の戦力を他に回してきそうで嫌な感じ。
殺さず活かさずで、南部方面を先に貫通させてしまうのが理想的に思えるけど、どうするのかな。
もしバフムトが取れたら、という話で言えばロシア軍も相応の損害が出ているはずですので、そこの戦力を他に回せるという気楽なものでも無いと思います。
ただその場合、東部バフムト方面のウクライナ軍も相応に消耗してるかと思いますので、政治的なことはともかくとしても戦局の全体的な事としてはあまり影響が無いのではと思います。
個人的に、ウクライナにとって一番避けたい結果は、前線が固定化して支援に疲れた国、特に米国から停戦の提案が出てくることだと踏んでいます。
勝っていても負けていても、前線が動いているかぎりは、国土を奪還できる可能性があります。
6月7月からの反転攻勢では、トクマクを囲む防衛線までやっと半分進んだところ。トクマクの中心部まで1/3進んだくらいです。メリトポリはまだはるか先です。
ウクライナはこれからも歩兵中心に攻めると発言しているので、侵攻速度は現状維持でしょう。
ここにロシアが兵力を集中すれば、現状の速度を維持することも難しく、前線が固定化する可能性もあります。
以上から、ウクライナはロシアの兵力を分散させる必要があります。
今の状態で停戦すれば、2014より占領地は広がっているので、実質ロシアの勝ちです。
占領地をじっくりロシア化し、再軍備をすればいい。
他国に軍備を頼っているウクライナは、第二次侵攻が起こったら何もできずに負けるでしょう。
フィンランド、朝鮮半島の状態を避けるために、ウクライナは反攻をやめられない。一方ロシアは停戦してもかまわない状況じゃないでしょうか。
ロシア側は大統領選挙をプーチンの当選で終わるまで戦線を維持するハラかと思います。
仮にロシアに優位な状況で停戦できても、身体障害者やPTSDを抱えた人間が大量に復員する事に耐えられるかは謎。
これはウクライナ側も同様ではありますが。
Nattoさんの懸念に、自分も全面的に同意です。
西側の軍隊ならば、両軍とも許容できない人的被害です(ウクライナは本土防衛ですから、特にロシアですね)
アメリカは、復員軍人に対する報道も多いですが、社会復帰できない事・家族が戦死により鬱なる事などの弊害が明らかになってきました。
国家として、どこまでの犠牲を許容するのか重要な命題で、非常に難しい問題ですね…。
ノブレス・オブリージュの精神であれば、上層部や国会議員の子息も前線に行けばいいのですが…そういう文化はないのでしょうね(当方、把握しておりません)
本当にロシアに予備選力がなければバフムトを取れるだろうけれど、戦局には影響なくともロシア大統領選には影響大でしょう。ロシアは足りない戦力を何とか搔き集めて必死に抵抗せざるを得ないのでは。
それでトクマクの側に向かうロシアの戦力を多少なりとも引きはがせれば、ウクライナ側としても御の字でしょう。
予備を全て投入済みのウクライナ軍がこれ以上バフムートにちょっかい出してたらロボチネ突出部の維持すら困難になるのは目に見えてる。ロシアの予備もカツカツだけどウクライナもカツカツよ。ブラフかと思う。
ウクライナは今ある予備はほぼ投入済だとしても、定期的に西側からレオパルド1やM2ブラッドレーやマルダーなどが訓練された兵士込みで入ってきてますからね。
現在の戦況ではMBTが活躍できる場面はほとんどなく、歩兵戦闘車の方がむしろ重要になってます。将来的にはウクライナはCV90を大量に自国生産することも決めてます。
gepardさんは宇軍の「出来ている事」よりも「出来ていない事」を中心に論じるから少し辛めの印象がありますね。たしか以前この場で某氏が「NATO参戦論」に固執しすぎと強めに指摘していましたが、傍目にはgepardさんも「バフムトの固執は致命的失敗論」に固執しすぎな印象があります。
たしかに宇軍は同地に固執・消耗したけど、大局的な目線で見たらワグネルに強いストレスを掛け、そのことがプリの反乱→プリゴジンの粛清→ワグネルの崩壊、そしてスロビキンの失脚を誘発した。バフムト攻防を起点にデカいドミノがゆっくりと倒れているなら今後更なる政変が起こらないとも限らない。結果がわかるのはまだ先だろうし、現時点で宇軍の「致命的失敗」を連呼するのは賛成できないですね。 でも、gepardさんの豊富な知識と論理的な考察はいつも参考にさせて貰っています。
ありがとうございます。励みになります。
例えばウクライナが反攻作戦を行わず、防御に徹する戦術をとれば彼らの作戦目標は独立の維持と評価できるので、「現状は作戦目標を順調に達成している」と結論付けることができます。しかし今回はそうではありません。世界に向けて「アゾフ海へ向かう、クリミアを奪還する」と高らかに宣言してロシアの防御ラインに突っ込み、ほぼ頓挫したわけですので作戦失敗と論ずるしかないのです。
これはどの親ウ・親ロ・中立のどの立場をとっても事実を分析すれば同じ結論になるだろうことご理解いただけますと幸いです。
バフムト防衛に関しては反攻作戦の直前の冬というタイミングが致命傷になったと理解しています。
歩兵でのじりじりとした攻勢には経験豊富な歩兵部隊が大量に必要です。これを防衛不可能な都市で囚人兵と交換で消費してしまったリソース管理のまずさは何回も指摘するに値するミスだと思います。
ロシア国内の政変については専門外ですが、ワグネルの力をバフムトをそいでプリゴジンを粛清する準備をしていたという評価も可能です。この辺りはおっしゃる通り結果がわかるのは先のことでしょう。ですのでこれについてあまり現時点で断定的な評価は致しません。
「これはどの親ウ・親ロ・中立のどの立場をとっても事実を分析すれば同じ結論になるだろうことご理解いただけますと幸いです。」
こんなこと言ってる親ウ、中立の軍事ブロガーっているの?
上にリンクを貼り付けさせていただいているDeepstateUA(ウクライナ国内の親ウ戦況ブロガー)は戦略目標は達成できなかったと評価、他にはSuriyakmaps、DefencePoliticsAsia、日本ではXで活動する朧月氏(ウクライナ支持を公言)などが今すぐ思いつくだけでもあげられますね。
中にはいますが、少数派ですね
日本だけで見ても小泉氏や防衛研究所の高橋氏、元陸将の岩田氏始め、多くの著名な専門家は現在進行形の戦況で、成否はこれから、もしくは成功しつつあるという立場です
彼のよくやる一般化レトリック、もしくは個人的願望かと
失敗したということにしようとも、アームチェアウォリアーの主張に関係なく前線は動き続けるんですが
この不透明な状況で作戦失敗と論じてる軍事ブロガーは少ないと思うんだよね。
管理人さんだってそんなこと言ってないし。
gepard氏は自身の願望にマッチする情報源しか見てないような気がするんだよ。
この夏は、戦争が2024年に我々の条件通りに終わらないことを証明した。ウクライナ国家は、間もなく対処しなければならない新たな課題に備える必要がある。
とウクライナブロガーのDeepstateUAがテレグラムで書いていますが。
だからそんな一部の意見を取り上げて「これはどの親ウ・親ロ・中立のどの立場をとっても」などと、なぜ一般化してるんですかという話
私が挙げた人たちの意見がある時点で、「どの立場でも同じ結論」は完全に破綻してるんですが
やはり不利な意見には反論されないようですね
DeepstateUAは購読者60万人以上のウクライナ国内のブロガーでは最大手クラスの軍事ブロガー・Mapperなんですが…(親ロ大手のRybar,Wargonzoは購読者120万人)
複数の西側情報源が頻繁に引用している大手ウクライナブロガーが「一部の意見」?
Rybarがロシア側の不手際を報じたら「一部の意見」にならないことは明らかですよね。
ウクライナの最大手級軍事ブロガーの総括が無視に値しますか?
誰もつっこまないけどディープステートって・・・
独立の維持なら全ロシア軍をウクライナ領土から追い出す事で、余裕があるのに反攻しないのは、むしろ逆コースです。
守勢になるのが独立の維持には全く寄与しないと思う。
戦略的な物の見方も知らず、軍事に関する知識もほとんどない全くの素人の浅慮ですが
バフムートに関しては、ロシアがここに固執することを逆手に取って時折アピールを繰り返すことで
ロシアの戦力を多少なりとも釘付けにする、またはキルゾーンとしているのだと思いたいものです。
個人的にはブラフや陽動の類だと思いますね
現状、ロシア軍の精鋭であるVDVのおよそ半数を拘束・さらに相当の出血を強いることに成功しています
この状況を維持し続ける事が南方での勝利に繋がると思います
多大な犠牲を払って手に入れたバフムートを守るために、さらに犠牲を払う
代償が大きかった故に捨てる事もできない
引くも地獄とどまるも地獄か
露軍兵士にはまことに気の毒だが生まれた国が悪かった
肥やしとなって平和の礎になってもらうより他にない
一点突破という意見はNATO式の電撃戦という前提もあるのでは。なんとなく想像なんですけど、仮にウクライナがトクマク周辺に全戦力で攻勢かけたら地雷原で渋滞したりしないんですかね?大軍で攻め寄せても力押しで突破できる陣地じゃないし、結局、最前線で一列に並んだ工兵がちょっとずつ地雷処理頑張ることになりそう。だったら前線は薄く広げて各方面でじわじわやるほうがマシな気がします
そもそも反転攻勢の最初でロボティネ方面で集中攻撃したら地雷とKa-52で大被害くらって、以降はウクライナはMAXで歩兵戦闘車4両程度の小規模グループに分かれて行動するよう作戦を大転換しました。トクマク戦線に戦車を集中させたって後方で余らせるだけです。
進軍速度は砲兵火力と地雷処理の車両・工兵の数で決まります。
上の方にあった議論の要約※いくつかの煽りを除外しています。「こんなこと言ってないです」等はどうぞ。
たむごん様
バフムトでのロシア軍とウクライナ軍の戦いはスターリングラードの戦いを彷彿とさせるものの、この戦いがどこまでの軍事的または政治的な意味合いを持つのかは疑問がある。また、バフムトに拘るよりも南部のアゾフ回廊への圧力を強めた方が効果的ではないか?
gepard様(1回目)
ウクライナは成果を出すために南部に集中するべきであり、アメリカもそう勧めている一方で被害もその分甚大であることが見込まれる。しかし、要塞が構築されていない(=重要でない)場所でウクライナ軍は成果を上げ、支援を継続させるのに最低限の評価を得た可能性がある。ウクライナが思うような成果を出せていない理由の一つ目はロシアが要塞を構築する前に準備と攻勢が間に合わなかったこであり、二つ目はバフムトの戦いでの犠牲や支援の遅れである。
りん様(1回目)、またきん様(上段)※意見が似ているので纏めさせて頂きました
この意見はこの記事の記述を恣意的に無視し、願望に基づいてロシア軍の損害を度外視して議論しているのではないか?
gepard様(2回目,上段)
キーウの情報源でも、「バフムトとロボティネの戦闘が行われている中でロシア軍は防衛を強化しているため、ウクライナ軍は今後苦戦するだろう」と言った趣旨の発言がなされているため、願望(個人の主観)に基づいて議論をしているという2人の指摘は当たらない。
りん様(2回目,上段)
このソースを用いた主張は「ロシア軍の損害を無視して願望に基づく議論をしている」批判に対する反論になっておらず、恣意的に論点をずらしている。
gepard様(3回目下段,りん様の1回目の投稿に対する反論)
ロシア軍の予備戦力の喪失に関するソースを出して欲しい。また他方では、「現時点でウクライナ軍攻勢予備戦力は全て投入済み」との主張も西側から出ている。また、今回の記事の記述によって「バフムトが他のロシア軍を引きつける」=「ロシア軍の予備が他に存在する」ことが示されている。
りん様(3回目下段)
ロシア軍がバフムトに軍隊を送った事実はロシア軍の予備が他に存在する事実を示すものでは無く、ロシア軍が他の前線から部隊を引き抜いたことを証明するものであり、記事内の記述「準備不足な部隊」からもその事実は示唆されている。他の前線から軍隊を再配置することが不合理なのは小泉氏の意見からも自明である。
gepard様(4回目下段)
「準備不足な部隊」が存在すること自体が「ロシア軍の予備戦力の喪失」と矛盾している。また、小泉氏の意見でもロボティネのロシア軍の逆襲などによりロシア軍の予備戦力が存在することが示されているので、この主張は小泉氏の意見の一部を無視している。もっと記事を読んだ上で建設的に話して欲しい。
まとめありがとうございます。
戦略予備師団としての空挺軍VDVについて考えると、バフムトには第76赤旗親衛空挺師団だけでなく、第106赤旗親衛空挺師団も投入されていました。
ザポリージャ州の方面、戦線に移動したのが第76赤旗親衛空挺師団だけだとすると、逆に第106赤旗親衛師団の方はバフムトの方面、戦線に、予備として残っている、引き抜いていないと考えられます。
ウクライナ軍がバフムト市街への正面攻撃を行わない、行えない現状では、この方面には2個も貴重な空挺師団はいらないということでしょう。
また空挺軍の師団には第76と第106の他にも、第7、第98の二つの赤旗親衛空挺師団があり、他にも複数の赤旗親衛空挺旅団があります。軍管区に所属しない独立兵科である空挺軍は、もちろん戦略予備であり、地区や地域の防衛には拘束されません。
もちろん損害も多いかもしれませんが、ロシア空挺軍の方でも当然、新入隊員の募集、訓練や、部隊の再編成を行っているでしょう。もちろんベテランより練度は低いでしょうが、新入隊員が多いのはウクライナ軍も同じです。
素晴らしい…
不要な言葉があると読んでいて不愉快になり、内容が入ってこないのですが、こうやってまとめていただけると話の流れが追いやすいです
返信が増えるほどコメ欄がクッソ縦長になる仕様はスマホには不向きですね
ヤコヴリフカ→ソレダルだのクリシェイフカ→オプトネだのクルディミフカ→コデマだのそんなウクライナにとって欠片も補給ルートない場所を打通してバフムト包囲に持ち込めると本気で考えてるのならまるで正気とは思えない
さすがに普通に考えてブラフだろうと思うけど昨今のバフムト南に戦力をつぎこんでるウクライナを見ると本当にやらかしそうで怖いな
「そこまで固執するような場所か」って感じだったバフムートが、互いに引けない象徴的な場所になっちゃってる感じか。ガダルカナル島と言うよりヴェルダン要塞攻防戦が近いのかね。
単純にそこまで固執するような場所なんでしょう
ロシアもウクライナも最初からバフムトは重要だって言ってたわけだしね
そもそもバフムト無価値論の論拠は大きくアメリカのバフムト放棄進言に依存してるわけだけど、それは「ドンバスはどうなってもいいから今夏の攻勢に全てをかけて成功させて戦争を早期集結させてもらいたい」っていうアメリカの都合も反映されたものであって、純粋に軍事的な理論から出たものであるとは言い難いし、だからウクライナも受け入れなかった
そりゃそうだよね、仮に東部戦線を捨てて南部攻勢にオールインして成功させてロシアを講和のテーブルにつかせられていたとしてもクリミアドネツクルガンスクは返ってこなかっただろうから
記事の中見出しの。
”仮にバフムート奪還がブラフだったとしても「有益な嘘」といえるだろう”
という見方で良いのでは。
ウクライナ側にはNATO及び米軍の顧問(参謀?)が居るのでしょう。
武器援助?や作戦指導?を担当しているのでしょうが、その仕事の内容は、
今までの経過をみていると、的を外したものが多いような気がします。
戦略目標の設定は良いのですが、機動戦による短期決着にこだわり過ぎと思えます。
援助金額・他の諸事情はあるのでしょうが。
どんな戦場であっても航空優勢を握って、圧倒的な火力で押し込める米軍であれば、全戦力を一点に集中させることで、時間をかけずに突破できたかもしれません。
しかし、ウクライナ軍にはそのどちらもありませんでした。地雷と戦闘ヘリが密集していた地点に、大軍を集め、狭い隘路を通って攻め込めば、いくらウクライナ側の戦力を増やしたところで、すぐに渋滞してしまい、被害は増すばかりだった可能性もあります。
また、ウクライナがトクマク周辺で決戦に臨もうとしても、ロシアがそれを受けて立つとは限らず、別方面で反撃を食らう可能性もあったでしょう。実際、オスキル川を渡河してきたロシア軍は、中々全貌がつかめず、ウクライナの戦力を安易に南部に集中させるわけにもいきませんでした。
結局、この手の議論は「選ばなかった選択肢は魅力的に見える」と言う心理学上のよくあるシチュエーションに該当するのではないでしょうか。そして心理学では「選ばなかった選択肢に関する情報が少なければ少ないほど、後悔は強くなる」というデータがあります。
NATO含めて、すべてのこの戦争の観測者は「トクマクに戦力を集中した場合」の情報を全く持ち合わせていないので、いつまで経っても「トクマクに戦力を集中した方が大きな戦果が得られたのでは」と言う幻想から逃れることは出来ません。
私個人はロシア軍が下手してリソースを無駄にしてる現状は、今後の総力戦を準備するロシアにとって生産人口含め大変だなと見てます。
総力戦やれる程、人口に経済、資源含めての生産基盤があると良いのですが。
私もそう思います。
ロシアが総動員する前にロシア軍を損耗させきり、有利なボジション取りをしておかなければ、国力差で圧倒されかねないと思います。
バフムト攻防戦から今のザポリージャ反攻でロシア軍を削りまくり、長射程砲の集中的破壊を中心とした阻止作戦はベストな選択だと思います。
逆に米国のザポリージャへ戦力を集中作戦は失敗へのベストプラクティスに見えます。
最初に取られた米国のザポリージャへ戦力を集中させた電撃的な突破作戦でウクライナの被害が目に見える結果で表に出てきました。
現在の小部隊に分散した歩兵・砲兵主体の作戦でのウクライナ軍損耗は発表されて無いので、少なくとも最初よりはウクライナ損耗が少ないと思われます。