ポーランド国防省は新型フリゲート調達プログラムの最終候補に英国案とドイツ案を選定、F100フリゲートにAN/SPY-7とイージス戦闘システムを統合したスペイン案は脱落してしまった。
参考:Poland shortlists Babcock, Thyssenkrupp for $2 billion frigate program
不確定要素が多いスペイン案をポーランドが嫌ったため脱落か?
バルト海に面したポーランドは海軍近代化と戦力拡張に取りんでいる真っ最中で、米国製のペリー級フリゲート、旧ソ連製のキロ級潜水艦、国産のガルドノ級掃海艇を更新する計画が進んでいるのだが、3隻調達を予定している新型フリゲートには英国(アローヘッド140)、ドイツ(MEKO-A300フリゲート)、スペイン(アルバロ・デ・バサン級フリゲート/F100フリゲート)の3ヶ国が名乗りを挙げていた。
しかしポーランド国防省はアローヘッド140とMEKO-A300を最終候補に選定したと発表、F100フリゲートにAN/SPY-7とイージス戦闘システムを統合したスペイン案は脱落した格好だ。
恐らくスペイン案は提案された中で最も優れた性能を備えていたと思われるが、技術移転や現地建造を要求しているポーランドがスペイン案を採用するためには「幾つかの要素をポーランドが直接米国から調達する必要がある=イージス関連の技術移転やAN/SPY-7の調達はポーランド自身が対外有償軍事援助経由で調達して支給する必要があるという意味」とナバンティアが述べていたので、不確定要素が多いスペイン案をポーランドが嫌ったのかもしれない。
因みに英国はアローヘッド140採用を後押しするため短距離防空システム「シーセプター」の技術移転やポーランド産業界の製造参加を約束しており、特に動きがないMEKO-A300よりも優位なのではないかと管理人は思っている。
関連記事:スペインがポーランドに提案中のフリゲートはAN/SPY-7とイージスシステムを搭載か?
関連記事:英国、ポーランドに前例のない規模での技術移転を認めシーセプター売り込みを後押し
※アイキャッチ画像の出典:Armada Española
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日本のイージスシステム搭載艦には影響あるかな?
ポーランドはAN/SPY-7調達がネックになった様だけど、日本の場合AN/SPY-7はデリバリーな段階に差し掛かっているので、その面では影響無いでしょうね。
アメリカくん!武器輸出の規制緩和、しよう!
他の計画と比べるとスペインのだけ桁外れに高価になりそうだし、そういう意味でも厳しそう
確かイージスシステム一式って日本の場合1000億前後取得費用かかってなかったっけ
SPY-7はバサン級のサイズに合わせてユニットの数を減らすんだろうけど、だとしても同じコストで他のプランなら2隻調達できるとかって話になっても不思議に思わない
軍事予算中堅国に聞きました
フリゲート、導入するなら?
選ばれたのは、英国と独逸でした。
これもウクライナ次第ではドイツが弾かれて英国一択になりそうな予感、どうにせよ水上艦はNATO艦隊参加用として、
狭いバルト海でのポーランドの戦術プランとしては潜水艦こそメインと思うけど
バルト海でドイツ製潜水艦はNS2死守のため動いたり動かなかったり…(不確定要素
通常動力潜水艦が本邦とロシア製とスウェーデン製しかないのでは?>ドイツパージ
アタック級の復活…
初期のアーレイバーク級をもらって、自力でオーバーホールする。
駄目か?
所詮アーレイバークは安物、ここはいっちょタイコンデロガOH行ってみよう!後期型ならアーレイバーク初期フライトと大して艦齢変わらないぞ!
…無理かな?
船体技術ならいいけどSPY-3の整備も入ると輸出許可のプロセスで時間かかりそう
手を入れるとしたら米国の造船所になるだろうけどいつ空きが出るのやら
米軍向けすら手が回ってないのに米軍すら諦めてる初期アーレイ・バーク…金掛かりそう
日本の造船所まではこべは出来るかもだけど。どんだけ金がかかるのやら
初期型バークを払い下げて欲しいのは台湾だろうなぁ
ノックス級もそろそろ限界だろうし
あ、ごめんなさい。一つ上の木への返信です
潜水艦と並んでの水上艦の国際ビジネスも盛んな昨今ですが(なんせあのアメリカですら
海外艦もタイプシップに加えてコンペですからね)
我が国もなんとか加われないものでしょうか。
後継者が育たないとか設備投資の金が無いとか技術の拡散やら、我が造船界もレベル低下を
言われながらも、腐ってもかつて世界一にもなった造船大国です、新興勢力とは持ってる
資産や土台のレベル違うのです。競争力はまだ十分にあると思います。
>資産や土台のレベル違う
随分と曖昧だけど、ソースは?
こういってはなんですが、領海の少ないポーランドではあきづき型護衛艦くらいで十分ではないでしょうか。
750億円くらいでコスパ良さそうですが。VLSを64セルにすれば結構使えませんかね。
技術移転や現地製造がネックになり、無理か。。
AN/SPY-7の調達は、対外有償軍事援助経由でアメリカからの調達を想定していたので、
同様にFCS-3Aなどは日本からの供給で良いのでは?
全てを技術転移や現地製造する必要は無いと思うし。
ポーランドの国防意識は立派だけど、バルト海の防衛までドイツが手を抜く予感が。
逆にドイツ海軍が頼りにならないからポーランドが頑張っているのか?