航空ショーなどのイベント等で飛行展示を行う英空軍のタイフーン･ディスプレイ･チームは28日、ユニオンフラッグ（英国旗）塗装を施した特別仕様のタイフーンを公開して注目を集めている。

参考：RAF Typhoon Display Team

今後2年間英国及び海外のイベントに派遣されるユニオンフラッグ仕様のタイフーン

英空軍のタイフーン･ディスプレイ･チームが公開したユニオンフラッグ仕様のタイフーンは機体の各所に英国旗をモチーフにした塗装が施されており、特に左右主翼下部（＋カナード）には英国旗が大きく描かれているのでイベント等での飛行展示で地上から見上げる観客に強烈なインパクを与えることができるだろう。

出典：RAF Typhoon Display Team

ディスプレイ･チームのパイロットを1年間（2021年）担当するジェームズ･セインティ大尉は「この機体で文字通り国旗を掲げられることを誇りに思う、この機体を見れば観客も同じ誇りを共有できると確信している」と述べており、このユニオンフラッグ仕様のタイフーンは今後2年間英国及び海外のイベントに派遣される予定だがタイフーンへの機種転換に関する訓練にも使用すると同機が所属する第29飛行隊（タイフーンへの機種転換を担当する部隊）の司令官が語っている。

出典：RAF Typhoon Display Team

因みにディスプレイ･チームとはブルーインパルス（英空軍のレッドアローズ）などの曲技飛行隊とは異なり航空機自体の飛行展示を行うことが目的で、米空軍も正式にF-22Aデモストレーションチーム、F-35Aデモストレーションチームと言った各航空機毎のデモチームを組織しており、F-16、A-10などにもデモチームが設定されているのだがF-15のみ公式なデモチームが設定されていない。

これはF-22のデモチーム立ち上げに伴いF-15のデモチームが2006年一杯で廃止（27年間活動）されたためで「F-15の時代の終わりを告げている」と当時は言われていたが、米空軍は新しくF-15EXを導入中なので再びデモチームを設定する可能性が出てきた。

出典：U.S. Air Force F-35Aデモストレーションチーム

つまりF-15はデモチームをF-22に奪われたのだが一周回って再びF-22（2030年退役開始予定）からデモチームを奪い返すことになるかもしれないと言う意味で、そうなれば「F-15再来の予兆」とでも人々は言い出すのだろうか？

少々話が脱線したがユニオンフラッグ仕様のタイフーンは個人的に好みで特に機体下部の塗装は非常にカッコいいと思っており、日本に飛来してくれれば会場に駆けつける自信がある。

Flying colours – @RAFConingsby unveil a new paint job for their @RAFTyphoonTeam this season: pic.twitter.com/oNADaFwNjx

— BBC East Yorks and Lincs (@looknorthBBC) May 28, 2021

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※アイキャッチ画像の出典：RAF Typhoon Display Team