ケンブリッジ大学が進めている軍事用途の装甲素材の研究に人民解放軍国防科技大学で研究に従事していた科学者が参加していると英国で話題になっている。
防衛や安全保障分野に応用可能な新素材や新技術の研究を確実に保護しなければ競争相手の餌食になるだけ
この話を簡単に要約すると18歳で人民解放軍の高級教育機関である国防科技大学(NUDT)に入学した中国人のジュンゾン・フェン博士(エアロゲル分野の専門家)は先端技術を応用した兵器研究で実績を挙げ、17件の防衛分野に関する特許を取得した人物らしいのだが、この人物が英国で発見された画期的な物資「グラフェン(強度は鉄の200倍でゴムのような伸縮性と銅よりも優れた導電性を備えた物質)」の研究に関わっているため中国にグラフェンの研究データが漏れているのではないかという話だ。
フェン博士は現在ケンブリッジ大学の客員研究員として軍事分野の新しい装甲素材として有望視されているグラフェン研究(同大学のナノエンジニアリング・グループ)の中心で働いているのだが、同氏が人民解放軍の制服に身を包み研究を行っている写真(2016年撮影)が発見され、グラフェン研究に関わっている別の研究者が人民解放軍と繋がりのある中国の大学(中国で核弾頭の開発に重要な役割を果たしたと見られる研究所も含まれる)に所属する研究者と共同執筆した論文が9件も見つかり疑念が膨らんでいる。
要するに人民解放軍と密接な関係にあった人物が英国の一流大学で機密性の高いプロジェクトに関わるのは安全保障上「問題がある」という意味なのだが、今のところフェン博士が不正を働いている証拠はない。
しかし駐中国大使を務めたこともある元外交官のマシュー・ヘンダーソン氏(現在はシンクタンクのヘンリー・ジャクソン協会に所属)は何十年もディアルユース分野の研究に中国人研究者が参加してきた過去を振り返り「このような研究体制は本当に英国の利益になるのか?特に防衛や安全保障分野に応用可能だと判明もしくは可能性がある新素材や新技術の研究を確実に保護しなければ競争相手の餌食になるだけだ」と警告、英国政府も潜在的な敵国の研究者と行う共同研究について助言を与える機関の設立を先週発表した。
このような厳しい世論に対応してケンブリッジ大学の広報担当者は「当大学は中国の軍事機関と正式な関係を持ったことは一度もない、中国人研究者との共同研究は専門知識の相互共有を目的にしたもので直接的に軍事応用可能な研究には関与しておらず根拠のない如何なる非難や推論も拒否する」と主張している。
果たしてフェン博士が現在でも人民解放軍との関係を維持してグラフェンに関わる研究結果を横流ししているのか本当にグラフェンと呼ばれる物質が軍事転用されるのかは謎だが、この問題はイデオロギーの対立に関係しているので馬鹿正直に自由や平等の信念を振りかざせば振りかざすほど相手につけ込まれるため非常にたちが悪い。
関連記事:中国資本の侵入を許した英防衛産業界、F-35やAH-64などの製造に中国が関与
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※アイキャッチ画像の出典:Alan Wilson / CC BY-SA 2.0 チャレンジャー2
囲い込みたかったらテニュアくらい与えなさいよ
これから軍事技術と学問の自由に関する線引が難しくなりそうだ
そうですよね日本学術会議さん
国家予算で反日論者を雇用して利敵行為を行っているのなら、予算配分を止めて潰すべきだと思う
できんの?
マスコミとかマスコミにリークする奴らが論点のすげ替えとかごはん論法とか色んな事例持ち出して長引かせるが目に見えてるぞ
果てには海外ではとかいうだろうね
情けない話だがだからこそ欧米が先に動いてくれるとやり易いんだよね
そうなるとマスコミは真っ先に口つぐむだろうけどさ
当の日本学術会議が(大学)学術と軍事を関連づけることを否定した発言したんだから、それをそのままブーメランにできるのでは
実際に北海道かどっかの日本国内研究をそれを理由に潰した前例あるんだし
マスコミに世論を作る力は無いやろ。あるなら朝日は441億も赤字にならんやろ。問題は新中派議員と公明党では?。
国籍で単純に排除すればいいかというとそういうもんでもないから難しい話だなあ。
帰化人ならどうなのか、とか。偽装かもしれないそうじゃないかもしれない。
中国(表向きは国家に危険を与える団体)に関係する組織に所属した人間を、一律排除するルールにするしかないね。人種問わず。
時限爆弾の様な物ですね。
志那製だからね炸裂はしちゃうよねぇ。
ヤバすぎて草
日本の大学の場合は自ら進んで自国の工作に加担しているからもっと草
しかも、是正せずに、国も何も言わずに取り締まれないのは大草原すぎる
とはいえグラフェンという物質は有益だな
中華人民共和国国家情報法 2017年6月28日施行
第7条
いかなる組織及び個人も、法に基づき国家諜報活動に協力し、国の諜報活動に関する秘密を守る義務を有し、国は、諜報活動に協力した組織及び個人を保護する。
これがある以上、何を言っても無駄だろうな。
はっきり法としてある以上、それ前提で対応するしかないよな。
つまり思想・能力を問わず中国の人も企業も排除するしかないし
中国に進出してる企業も撤退するしかない。
経済的インパクトだのなんだの言う奴もいるが、
ほっとけば最悪のタイミングで爆発する爆弾なんだから
放置するよりは痛みを覚悟で摘出した方がマシだ。
めっちゃ頭よさそうだな。
イギリスと中国はHSBCとかスタンダードチャータードとか香港のユダヤ系銀行を通して昔も今もズブズブ。入り込まれた、というより英中が繋がってるのを表沙汰にされて取り繕ってるんでしょ。属米反中の演技が嘘っぽく見えちゃうとイヤだから。巧い芝居にこだわるのがお国柄。イギリスほどアメリカを小馬鹿にしてる国はないし、EUから出てフリーハンドを手にしたのも、不肖の弟子のアメリカ見捨てて、謀略と覇権運営のノウハウを指南する情報コンサル業の相手先を新興勢力に転換したかったからだし。ユダヤネットワークと一体化して世界帝国経営してた経験と奸智でイギリスに勝てる国はない。
わー凄いチラシの裏だなー
電波監視センターで警報が鳴ってます
流石にMI5が動いていると思いたいが・・・
MI5はコロナ渦の為、長期休暇中みたいよ(嘘)
正直素材関係だと工学面でその人のノウハウが左右する面があるから、ファン氏が中国に帰国してしまえば流出云々はどうしようもない気も。
逆に製造装置一式を猿真似しても、工学面で工程歩合がノウハウ不足で上がらない事もある。
流出の技術レベルにもよるが、致命的と判断したら英国でファン氏を囲い込むしかないのでは。
結局のところ鉄のカーテンが必要なんだよ
経済的な結びつきでかえって西側が動けなくなってるのは本末転倒だろ
中国からコッソり利益供与されている人たちがいて、それを意気なり断つとバラされるから
身動きできないのでしょう
今更研究から外したらそれこそ中国に帰って研究を続けるだけだと思いますけどね。
研究の中心にいると言うことは有能な方なのでしょうし、中国としては研究から外されて帰国してくれる方が有難いかもしれません。
国内に1人スパイがいたら、最低30人は国内にスパイがいると思え
ゴキブリかな?
○ーチン「うちの国ならうっかり毒殺するけど、西側は甘いな」
まぁ、日本も中国・韓国系研究者が軍事関連の研究の最先端にいたりするけど、どうなんだろね
今は本人はスパイの意思は無くとも、帰国したら研究成果を愛国的に提供させられるか、あるいはすでに祖国の家族は監視された人質扱いなのか
どっちかというと、彼のほうが悲劇的な立場に見える
あの赤い怪物にエサやるのはやめようぜって流れですね。
まあ一番エサやったのは日米ですけど。
日本は歴史的に何度も中国共産党を助けてしまった。人類に対する罪です。今度は中共を率先して叩き罪を償いましょう。
>グラフェンと呼ばれる物質が軍事転用されるのかは謎だが
フェン博士は軍事応用研究について実績あるエアロゲル分野の専門家ということで、先端素材技術において中国が軍事応用に限らず彼に期待していることは明白だろうと思います。
グラフェンは炭素分子が六角網目状に結合したシート状の素材です。グラフェン自体は既に商業生産されており、より低コストな生産技術と応用の研究が先進各国の研究機関及び企業で進められています。
グラフェンはカーボンナノチューブと並び様々な応用が期待できます。例えば日本でもシリコンに代わるトランジスタ素材(消費電力が10分の1~100分の1)として産学協同研究が行われています。
別に中国と戦争やるわけじゃないんだからいいのでは
ましてや戦車
もう台湾有事が現実味を帯びてきている以上、状況によっては日本も交戦、参戦する覚悟はしておかないとダメでしょう
今回は遠い中東の国ではなく、民主主義の実質的な独立国家で、希少な親日的な隣国
震災では多大な支援もしてくれた
そんな国が中共に蹂躪されそうなのに、適当な理由をつけて傍観するのは卑怯者のする事
そんな国、イザとなっても誰も助けてくれない
この人が研究者として善良であっても共産党の命令で機密情報の提供を要請すれば従う他ないんですけどね、本国の家族に危害が及ぶ真似は流石に出来ないから折れるでしょう。そういう危険性を孕んでいる限り研究に中国人を参加させるのは人道的にも不適切だと思いますよ。
自由、平等ってやったら中国が入り込んでくるってのは西側の価値観の根本に関わることだからやべーわ。
建前としては絶対に降ろせない看板だし建前がある限り教条主義に走る人間は出る(特に世間知らずなアカデミックな世界では)
嫌なら企業にやらせるしかないんでは
大学なんてどこも中国人の留学生だらけだ
そもそもイギリスがこんなザル管理してたのが驚いた
研究開始前にこういうのはフィルターするやろう普通
ケンブリッジ大の主張は裏を返せば
>中国の軍事機関と正式な関係を持ったことは一度もない
=中国の軍事期間と非公式な関係を持っている(持ったことがある)
>直接的に軍事応用可能な研究には関与しておらず
=軍事応用も可能な研究に関与している
てことですよね。
同大が中国の軍事技術研究に係わっていた科学者と軍事応用が有望な先端技術の共同研究を行っているのは事実。フェン氏が帰還すれば研究成果は丸ごと中国に移転され、スパイ行為を事前に立証出来なければそれを阻止するのは困難。
おっしゃる通り、こういう案件は受け入れに当たって当局が審査・管理できるような法整備が必要ですね。