英国はサウジに「サルマン皇太子のロンドン訪問」を要請したためGCAP参加に関する協議が行われると予想されているが、英国王立防衛安全保障研究所は「プログラム遅延に繋がる要素に日本は全て反対しており、イタリア参加も当初反対していた」と明かした。
参考:UK invites Saudi crown prince Mohammed bin Salman to visit
参考:Saudi CP Mohammad’s expected visit to Britain and GCAP
参考:Saudi Arabia’s bid to join GCAP: divisions, financial clout and geopolitical stakes
日本と英国ではGCAPに要求する各要素のバランスに違いがあり、この差を埋められるのかがポイント
英国のスナク首相とサウジアラビアのサルマン皇太子は今月17日、貿易、投資、防衛、安全保障協力についてオンライン協議を行い、ダウニング街(首相官邸のこと)も「英国とサウジの協力関係を前進させるため首相と皇太子は今後も協力を続けると述べ、出来るだけ早い直接会談を楽しみにしている」と表明、英国はサルマン皇太子に「年内のロンドン訪問を要請した」と報じられている。
MENA地域の防衛市場を分析するTactical Reportも「サルマン皇太子がロンドン訪問中、両国間でサウジのGCAP参加に関連した協議が行われる見込みだ」と言及しており、サウジ参加に前向きな英国とサウジアラビアの間でどの様な話し合いが行われるのか注目されるが、防衛市場の動向を報じる英国のShephardもサウジのGCAP参加について興味深い指摘を披露した。
取材に応じた英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のイザベラ・アンティノッツィ氏は「サウジがGCAPにもたらす貢献は資金のみだ。しかし英国とイタリアはアフォーダビリティの向上に貢献しうるサウジのプログラム参加に前向きで、逆に日本はアフォーダビリティの向上に興味がなくプログラムの着実な前進と確実な協力関係だけを望んでいる。少し前に話した日本の関係者は2035年に対する切迫感と緊張感を訴え、これを妨げる全ての要素について反対している」と言及。
さらに「日本はイタリアのGCAP参加にも反対し、彼らはGCAPが英国との二ヶ国間プログラムであり続けることを常に望んでいた。そのためイタリアはGCAPに参加するため(日本との)関係を強化しなければならなかった」と、Shephardも「複雑な国際共同開発に新たなメンバーを加えることは間違いなくプログラムの意志決定を遅らせ全体の作業スピードを遅延させる」と指摘し、アンティノッツィ氏は「これがスムーズで成功したメンバー追加だと考える人々は国際共同開発の歴史を知らないだけ」と付け加えている。
但し、BAEでテンペストプログラムの責任者を務めるハーマン・クレイセン氏は「55年間に及ぶサウジとの関係を継続させたいと考えており、各国がサウジのGCAP参加について話し合いを始めている。サウジ側の要求がハッキリすれば参加条件に合致するか判明するだろう。我々は間違いなくサウジとの関係を維持したいと強く願っているし、戦闘機分野の協力は戦略的で長期的な関係に不可欠な部分だ」と述べているため、英産業界も有益な商業的機会を求めてサウジ参加を支持していると見ていいだろう。
結局のところ日本は装備品の共同開発や海外輸出を行わず割高な防衛装備品調達を容認してきた土壌が、一方の英国はアフォーダビリティの向上と産業界の商業的機会を追求してきた土壌があるため、GCAPに要求する各要素(装備品に対する要求要件、開発資金の負担額、産業界の関与、商業的な機会、雇用問題、防衛装備の輸出、装備品と外交のリンクなど)のバランスについて温度差があり、これを上手く調整できるのかがGCAPの枠組みを維持する鍵になりそうだ。
因みにアンティノッツィ氏は「サウジはGCAPに参加するため過剰な支払いを提示するかもしれない。これで英国とイタリアを買収できる可能性は高いが日本はどう動くかわからない。日本が受け入れ可能なのは英国とサウジの二ヶ国間協力、つまり一部の技術開発かサブシステムの協力に限られるだろう。GCAP参加は英国ではなくサウジ自身が主導しているものの、この提案は中東における英国の永続的な影響力に繋がる可能性があるため魅力的な提案なのは間違いない」とも述べている。
関連記事:英メディアはサウジのGCAP参加を概ね支持、日本人アナリストは反対理由を説明
関連記事:サウジアラビアが要請したGCAPへの参加、英伊は前向き、日本は反対
関連記事:利害が一致した英国とサウジ、戦闘機分野における協力関係の強化を約束
関連記事:サウジアラビア、英国主導のFCASプログラム=テンペスト開発に参加
※アイキャッチ画像の出典:防衛省 次期戦闘機のイメージ
結局はお金ですよね
開発にはかなりのお金が必要ですし、開発が順調に進まなければ余計にお金がかかるでしょうから、その時必要な資金を潤沢に出してくれる可能性が有るサウジアラビアを引き込みたいのは理解できます。
「サウジアラビアを戦闘機開発に参加させると中国に情報が洩れるから嫌」というのなら、F35みたいに性能要求は呑んでやるから重整備や最終組み立ては認めないメンバーとしてサウジアラビアを迎えれば良いのではないか。どうせアラブ人に科学技術力なんてないんだし、機械の製造や整備は丸投げするでしょう。でも金は沢山持っているんだから機体は多く調達してくれるだろうし、そうすれば一機当りの単価が下げられるんだから悪くない話です。
性能要求にしてもサウジアラビアは領土が広いので長い航続距離を望むはず、イタリアよりは求める性能は日本に近いはずです。
サウジは大きくても海上での活動を考えなくていいから日本と一番乖離してると思う
日英伊は比較的に海空軍力を重視している国々で、またマルチロール機の中のマルチロール機というF35導入国でもあるという共通事項が多いので、
今回求める戦闘機の方向性は共に空軍用の広域制空権を確保なのではと思います。
一方でサウジですが、恐らく買える中で一番良い物を買うぐらいの発想で、政治的な思惑は強くとも、そもそも戦闘機自体の性能の方向性とかは余り考えていないのではと。
というか、造った経験が無い買ってるだけだった国なので、そうした方向性が示されても技術や軍略というより、政治色の意見として聞くべきだろうなと考えます。
なのでサウジは金だけ出して、ノクックダウン生産までにして・・・ぐらいに内容を纏められないと、確かに揉めて遅延する懸念は大いに考えられますね。
ただ、日本の安全保障戦略にインド洋地域のシーレーンや中東の石油もあるわけで、中露の影響力を抑えるにも単純に断って良い話でもありません。
サウジって陸地だけで東西も南北も2000km近くありますよ?
日本はともかく英伊の領海より広そうですけど(海外領土を除く)。
「日常的に洋上飛行する」のに必要な程度の塩害対策は(半)島国の英伊はもちろん輸出するには絶対必要なんだからサウジも「不要だからやめろ」とは言わんでしょう。
日本が艦載機みたいな塩害対策を求めるならともかく、そうでなければさして乖離しないのでは。
的外れ、お金の問題ではない。
金満国家サウジならば日本も諸手上げて迎え入れている。日本はアメリカの属国だからアメリカの代理発言をしている。
アメリカ・バイデンは” My administration would turn this repressive kingdom into a global “pariah.”” はサウジをこじき国家へ戻してやる!と明言して敵視示し突き放しながら、脱米近中はダメ!と日本使って邪魔をしている。
残念ながら中米ロどこの国も最新鋭戦闘機は外に出さない時代だからサウジは根本的に諦めたほうがいい。GCAPに入ったにしろ他者に付け込まれるだけだ。
純軍事的側面から見るとサウジアラビアの参加反対の日本の姿勢は正しいかもしれないが、最近の中国の中近東政策、特にイランとサウジアラビアの仲介などを考慮すれば、主力戦闘機・主力戦車の共同開発といったものは、安全保障上の大いなるつながりとなる先例が多くあるだけに、広義の意味で対中政策となるのではないかと思います。特に原油の多くをサウジアラビアを中近東に依存する日本にとっては二重の効果があるのではないでしょうか。是非とも英国に遅れをとることなく、共同開発の波及効果を目指した提案を外務省・経産省と伴に防衛省が行う事を切に望むところです。
記事の通り中東への影響力を保持できる政治的な利益もあるし、軍事的な利益を損なわないように政治側に後押しする力があればねえ。スケジュール遅延になりそうな要求が出たときに何かをバーターに便宜を図って話を通したり、カショギ事件ほどのやらかしはどうにもならないとしても、何らか政治リスクだらけの国だから、何か起きたときにプログラムに影響が出ない範囲で国内政治を決着させたりね… そういう後ろ盾が期待できないならば、どうしても防衛相は安全寄りの選択しかできなくなる。
両天秤にして中立に立つようなつもりのとこまで、敵か味方かで完全に塗り分ける行為が得にならないのはアメリカも承知してるでしょう。もちろん陣営の親分として、俺に付いてくるのか?来ないのか?っていう態度を示す必要はあるけど、友達の友達が完全に味方でも敵でもない状態くらいは許す度量と、時にそれを上手く使うしたたかさを持ってるとは思うんだけどね。まあ、昭和の時代ならともかく、今の日本の政治家、官僚、産業界の力でサウジにあまり手を突っ込むのは火遊びにしかならん気もするが。
サウジって来年BRICSに加盟するんだよね?
軍事同盟では無いにしろ大丈夫なのかしら
出資の見返りにロンチカスタマーとして機体の優先割当てと国産兵器のインテグレート権を与える位までならともかくパートナーとして開発・製造に参加したりサプライチェーンの一部を担わせるのはリスク高すぎて無理だよね。中国がサウジ通じて影響力行使したり計画そのものをサボタージュさせることすら可能になるわけで。
BRICSは経済協力がメインの組織ですね。
しかしサウジは上海協力機構(安全保障の協力がメイン)の対話パートナー国です。
BRICSを平たく言えば「G7どもが勝手に作った基準に対抗するための集まり」なので、全てにおいてG7に反目する組織ではないです。
インドと中国が一緒にいることからもわかるように運命共同体などでなく、既得権益に対抗するための一時共闘を持ち掛ける場所程度のつながりですね。
サウジの資金に関しては魅力的ではあるので是非欲しいところですが最近サウジは中国と仲がいいのも不安点。日本としてはある程度の価格高騰は気にせず2035年に絶対間に合わせるというつもりなのでしょうか。あと研究所が言っている日本とイタリアの関係強化とはなんだったんでしょうか。何か約束をしたんでしょうか。まーなんにせよ日本国民としてはF3(仮称)が出来るのが楽しみです。
財務省としては開発費用が軽減されるのは歓迎しそうなものだが
岸田政権は財務省閥だし防衛省の意見など軽く見られそうな気がするが
アメリカの意向とか何か他の政治的な要因がありそうな気がする
サウジも日本政府に働きかけてるだろうし、優柔不断な岸田総理からすると違和感が
岸田総理は元外務大臣だしサウジと中国の本性を知ってるだろうし、それは無いんじゃないの?
その結果が軍艦島かい?
そりゃ韓国も軍艦島で妥協する理由がないし、日本政府も腹の中で期待してないでしょう
なんでもかんでもこちらの思惑通りに動く国は属国でしかないし、日本にそんな国は存在しない
失望している人は何に期待してたんだろうか?
別記事「英メディアはサウジのGCAP参加を概ね支持、日本人アナリストは反対理由を説明」で危惧した通りの流れになりつつある。
巨額の資金を出す以上は当然口も出してくるわけで、例えば中国製の弾薬をインテグレートさせろとか中国製の無人機とチーミングしたいとか言ってきたら結果がどうなるにせよ揉めて開発が遅延するのは疑う余地も無い。
そういうのは初めに断っておけばいいだろうと考える人もいるだろうが資金力にものを言わせて反故にされゴリ押しされない保証もなく日本にとってはひたすらにリスクしかない。
はっきり言って英政府に対しては我が国かサウジの二者択一を迫り決断出来ないようなら時間の無駄なので離脱もやむなし。
まあ仮に日本が離脱してもイギリス・イタリア・サウジアラビアは打撃を受けるとしても開発が無理という事にはならないでしょうね
逆に日本は2035年までの開発は無理でしょうし、開発を進める為の多額の資金をどう捻出するかのかと、かなり揉めそうです。
むしろいなくなる方がスムーズに進みそう。
サウジの参加ですでに軽減した開発費が高騰して赤字になるのが約束されているので損切りの良い機会だな
サウジとの関係は我が国にとっても最重要と言えると思いますが
それらを考慮してもスケジュール遅延を一切許容できない程に我が国の安全保障環境が悪化していると言う事でしょうか
我国の次期戦闘機はF-2更新が当面の大前提です。F-2の主翼はCFRP複合材構造ですが、その耐用保障が35年余りという見積りなんでしょう。
その場合、機体寿命を延長するには主翼の新造・交換が必要になりますが、同機の主翼は左右別に日米で分担生産されました。生産設備が現在も保管されているかが問題ですが、(特に米側で)廃棄済な可能性が高いです。つまり、主翼の再生産には相当の設備再投資が必要と推測されます。
スケジュール遅延が許容できないのはその辺りにあるのでは。
国際共同開発において各国の目的や要求が違うのはよくある話。
しかし、日本としてはサウジの参加でプログラムが遅延するのは確実なので、どんな要求も飲みたくないというのが本音だろう。
これではどんな擦り合わせも出来ない。
遅滞だけではなく、高騰もですぜ。
たいした削減できてないので日本側からしたら『赤字』開発になりそう。
金ヅルの立場で共同開発に入れて貰っていた日本だが、大金持ちのサウジの登場によって、ただの邪魔者になったね
そのうち英国やイタリアから切り捨てられるだろう
それなら喜んでバイバイ出来るんですよ
その説はこのブログの以前の記事で否定されてますね。
というかそれが事実なら日本は喜んでGCAPとサヨナラ出来る訳です。
捨て名HNでもコメント内容の稚拙さで今まで韓国関連で荒らしコメしてた人だとすぐわかりますね。
何度か管理人さんに削除食らってたと記憶してますが、それでもやるって事は、デマってそんなに楽しいものなんですか?
まあ別に入れてやっても良いんじゃね
サウジのオイルマネーが魅力的なのは事実だし
機密漏洩の危険があるって言っても
足元の日本のサイバー防衛があの感じじゃ
サウジが入っても誤差の範囲だろ
仰るとおりです
新型戦闘機が2035年に間に合わないリスクより、情報ダダ漏れの今の防衛省の方が遥かにハイリスクでしょう
未来を見据えることも大事ですが、今を改めない者にはそもそも未来は訪れません
むしろ開発おけるサウジマネーに関していうと
逆に経費が増えて大赤字になりそう。
中華は情報が欲しいなら日本から直接好きなだけ盗める
わざわざ外国を経由する必要なんて無い
誤差どころか存在しないリスク
この記事でも、サウジを参加させたらイギリスはサウジとの強固な関係を築けると思ってるようですが
イギリスはまだかつての国際的プレゼンスがあったころの英国の感覚で夢を見てるようですのでもう議論してもダメかもしれませんね。
前のめりになって目がキラキラしてる人には何を言っても失敗して全て失うまで目が覚めません。
寧ろ日本は離脱は内々で決定して、資金的にも技術的にも独自開発が難しいのであれば米との共同開発を目指した方が良いと思います。
次期戦闘機開発はF2の轍を踏むなという事で色々やってきたんでしょうけど、F2より酷い展開もあるもんやなあとw
英国との共同開発の話が2年くらい前に出た時にはこれは日本側の開発現場は面白く無いやろうなと思ってましたが
もうこうなってくると現場のモチベーションが下がると思います。
それでもこのまま進んで何の勉強もしてないサウジにこれまで培った最高の技術的な知見を全部開示する事に比べたらマシと思いますが
サウジを仲介した中共からのアプローチの疑いはないだろうか。
いずれにせよ、中共の絡むものは断っては?。
あり得ますね。
中国にとって、サウジを使ってGCAPを引っかき回し分断するのはリスクも低く良い戦略と思います。
さらば共同開発!我が代表堂々退場す!
になりそう。
英伊がサウジの金に目が眩まないとは思えん。
変な妥協するなら抜けた方がいいかもな
むしろなるのでは?
日本側がマジで開発予算面での共同開発メリットが消え失せてるし。>サウジ参加
金を出すのと経費がかからないのは別だからね。
なんか日本版ラファールになりそうな悪寒
我が国にとってはレオナルドすら要らねぇのにサウジ?そろそろ抜ける算段を整えないとね。決断しないと戦力化が遅れるだけだぜ
日本がパージされるか、2035年に日本の防衛を担保しうる提案(地域的にほぼないがNATO加盟のような何か)があれば
サクッとサウジ加入は肯定されそうですがわかんないですねえ。
7月末に『浜田防衛大臣とサウジアラビアのハーリド国防相が防衛装備の輸出や装備の共同開発などで協力すると合意した。部隊間交流も強化する』という各社の報道があるから、この話もしたとは思うんだけどね。
単に文句たれてるだけなのか、駆け引きしてるのかは現状インシャラー。
火種の多い地域だからそこら辺も気にしてるのだろうか
仮に加入したとしたらかなり異色な組み合わせではあるが
イタリア、イギリスと日本は状況が違いすぎますね。
中国がイギリス、英国を攻撃するのは結局は欧州全体とアメリカを敵に回す。
その時の状況如何ではロシアも。
一方、日本を攻撃するのはあくまでアメリカだけを敵に回す。
台湾は元から敵、インドは遠すぎる。
ドッグファイトが起きるわけではないにしても、航空、対艦の主力の情報流出に敏感になるのは仕方ないでしょう。
イタリアももたらすメリット以上に経済の脆弱性から中国につけ込まれるリスクがある。
サウジとどうしても組むなら、決して中露に靡かないように欧州、アメリカと一蓮托生の覚悟で全てを共有するしかないですね。
日本の反対がバーターなら珍しく上手いなと思いますが実際の所どうなのやら
英国を窓口にしたGCAPへのアクセスというのは悪くなさそうに聞こえます。日本側が警戒するのは開発プロセスの複雑化による納期の伸びと、好ましからざる第三国への技術情報の流出です。英国を挟んだ参加なら前者に関しては技術アクセス範囲自体がかなり絞られますし、後者についても世界一硬いとも言われた英国の情報管理の管理下に置かれるのなら安心とまでは言わずとも不安を述べるほどではないような。まぁサウジがそれで満足するかというと分からないですが(その形だと結局サウジの軍事産業を英資本に持っていかれる)
結局はそこの条件バトルだと思うんですけどね。
何故か「サウジが無条件フルパートナーとして参加して金にものを言わせて好き放題して開発が右往左往して大幅遅延して開発費は単独開発の4倍以上に高騰。金に目が眩んだ英伊が何故かそれを全面的に容認する」という不可解な前提で話をする人が多いのが不思議です。
日本がF-1F-2で色々懲りてるのと同様、英伊も色々経験してきてて、テンペストの頃から「過去の轍は踏まない」と明言してそれなりに説得力のある対策はしてきてる様に見えるんですが。
イタリアの参加で既にこれだけ揉めてるのにイギリスの用意したそれなりに説得力のある対策とやらに説得力がある様にはとても見えないです
条件バトルと言っても既にどの分野をどの国が担当するのかの交渉が始まっている現状で日本が納期を重視する以上、その条件は「サウジは金だけ出して設計には何も関わるな計画参加の旨味はこちらが決めて提供する」としかならないわけで、そんなものサウジ側が受け入れられるとは到底思えない
これを言い方次第ではハードルの高さが少し違うだけとも表現出来るけど、結局実現不可能なハードルなら全面否定と変わらない
GCAP前の時点では「参加国は共通機体を買え」じゃなくて「必要な仕様があるならテンペストの技術や部品使って好きに作れば?」だったんですよ。
現時点でGCAPでは「共通のベース機体作る」となってますがそれは現状の3カ国で最大公約数的なベース機体が作れそうだからそうしただけでしょう。
仕様の乖離する要求があるなら以前言ってた通り別に作ればいいだけです。
共同開発のメリットは薄れますがサウジが英伊が自国の要望を投げ捨てて跪くほどの巨額(何十兆円か知りませんが)を出せるなら安いものでしょう。
別に作ればいいだけ
まあ言うのは簡単だけどね
日本としては今からそんな悠長なこと出来ないからサウジ蹴るだけ
それで話は終わり
それは「サウジを拒否すれば日本が蹴られる」と言ってる方々に言ってください。
私はサウジの要求と英伊の思惑を把握した上でベストな選択をして欲しいと思うだけです。
天下のBAEが旗振ってるんだから、技術の管理やサウジ一国の意向で生産や運用に支障がでたりといった可能性は低いのでは
当然F-35におけるトルコのようなケースもあるけど、中国の意向でサウジが横やりというケースはグローバルサウスを標榜するサウジが中国に肩入れして旗色を明らかにするかというと考えづらいと思う
*一度書いて書き込んだ記憶がないので再カキコ(二重になってたらすみません
仮に参加させるとするならばサウジが導入した東風ミサイルの情報と引き換えでしょう
そのくらいやらなければいけません
それやったらGCAPの全情報を流されても文句言えなくなる訳ですが。
フランスの気持ちがわかるわ
その結果ラファールが生まれたのだから離脱もそこまで悪い選択肢ではないのかもしれない
サウジが入ればどうせ他の国も参加したがり更なる遅延もありうる
F-3再分離でお互い作りたい物作った方が全員幸せになりそう
日本だけ抜けてもいいだろうな、メリットがどんどん薄れていくし
今の状況なら日本だけで作ってもF-2みたいに2桁機数作ったら終了とかにはならんだろう
ステルス性の高い戦闘機は、機体制御がソフトウェアに依存してますからね。
日本の配備機数に対して、膨大な開発費(ソフトウェアの開発コスト)が見合うのかという問題が常にあります。
F2なんかは(非ステルスですが)、部品取りにより稼働率が下がっていると言われています。
日本は、防衛装備の共同開発に対して、安全保障面のメリット(戦時の武器調達)や開発コスト(量産化によるコスト低減)をどこまで求めているのか整理する事が重要と思います。
企業もボランティアではないですから、製造機数の少ない戦闘機を作ったとしても、部品のためのラインは廃止・縮小されて共食い整備になってしまいます。
金は出すけど口も出す、技術は無いでは開発が遅れるだけで日本にとっての利点が無さすぎる
開発終わったものを買うというのなら(英国経由で)売ればいい
そもそもGCAPってある程度共通のものを設計してそこから各国がそれぞれF-3なりテンペストなりの派生機を開発するような計画だったと個人的には理解してるけど、技術ない生産設備ない作りたい機体ないの技術移転狙いで参加して機体製造出来るんだろうか
必要なら好きな仕様の機体を作れる、ってだけでしょ?
特に具体的な要望がないなら1番好みの吊るしを買えばいいだけでしょう。
売る側はその方が喜ぶに決まってるんだし。
吊るしを買うのが嫌だからこうやって開発計画に参加しようとしてきてるんだが…
「作りたい機体ない」と書いたのはご自身では?
別の名前「」さんだったらしらんけど。
サウジ参加→開発遅延→微妙な性能の高価な戦闘機の完成
までありありと見えるのにアフォーダビリティもアルカイダもあるかい
サウジマネーで買収されてるだけじゃねえのかイギリス
本件で気になるのは、イギリスが日本の意向無視してサウジと勝手に話を進めていることだな
大体どの英字記事を見てもGCAPはイギリスが手動する枠組みで日本やイタリアは”参加国”といった書き方されている
広報内容を見る限り、3カ国の平等な枠組みのはず(ワークロード比率とかはおいといて)なんだが、イギリス側が他2カ国もとい日本の意向をどの程度真剣に考えているのか
わしゃ心配じゃよ
サウジアラビアとしても近頃は米国との関係が冷えてきてしまっているので、英国に頼りたいというのは理解できます。
日本としては余計なお金がかかるかもしれませんがF-2の延命などBプランを打っておいた方がよさそうです。
それにしても、サウジアラビアの貢献は資金のみというのはあけすけというかなんというか身も蓋もないですね。
BAEも「サウジ側の要求がハッキリすれば参加条件に合致するか判明するだろう」明言していて、言い換えれば「どんな条件で参加するかは具体的な要求が出てからの話」で明らかに無条件フル参加とはいってないし、日本も「仕様や納期は絶対に譲れない」と言ってるだけでハードルの高さが少し違うだけなのに「英伊は全面支持、日本は全否定」みたいに解釈してる人が多いのは何でなんだろう。
イギリスが引き込もうとしてなければこんな話になってないから
それと「無条件でフル参加」は別の話ですね。
日本だってイタリアだって英国が引き込んだんですよ。
あんたが言う無条件でフル参加が何を指してるのかまるで理解できないけど、互いに容認不可能な参加条件なんか交渉がまとまるわけがないからお断りって話
日本側の求めるハードルの高さを飛ぶことをサウジが容認するならいいけどそんなことあるわけないんで
そのセリフの後ろで「我々は間違いなくサウジとの関係を維持したいと強く願っているし、戦闘機分野の協力は戦略的で長期的な関係に不可欠な部分だ」とも言ってるわけで、英政府が前のめりになってるのと合わせて条件に合致してなくても英側が譲歩する可能性は高い。
つまるところ「日本が受け入れ可能なのは英国とサウジの二ヶ国間協力、つまり一部の技術開発かサブシステムの協力に限られるだろう。」をサウジが受け入れるか否かが鍵。
問題はサウジがそれ以上の要求をしてきて日本が拒絶、だが英伊はサウジの資金と市場を諦められないとなる可能性が最も高いしそこで揉めればそれだけで時間の無駄。
そもそもユーロファイター絡みでドイツが輸出拒否してるのと似たような条件で日本がサウジ向けの武器輸出を拒む可能性が高く、そうなったらサウジ仕様は日本が一切関わってない特別仕様を造る必要があるんだがそれが可能か、サウジが納得するかってとこまで考えると英伊サウジの思惑こそが一致して日本の要求は通らなくなり計画離脱以外の選択肢が無くなるというのは必然的に想定される未来でしょ。
殆どの人はこれを「ハードルの高さが少し違うだけ」とは考えてないのよ。
>「我々は間違いなくサウジとの関係を維持したいと強く願っているし、戦闘機分野の協力は戦略的で長期的な関係に不可欠な部分だ」
だからと言って必ずしもGCAPにフル参加させなきゃいけない訳でもないでしょう。
英伊が何も言えなくなる様なマネーパワーをまんま受け入れてフル参加させるならリターンもそれなりに持っていかれる訳ですが、それを英伊の産業界がよしとしますかね。
伊なんか4:4:2の2になるのも断固拒否して1/3きっちり出すからリターンよこせ、と言ってるくらいなのに。
てかドイツの話が出ましたがサウジマネーと英伊は束になっても結局「自国産業のプラスになる」「既に輸出してる機体の完成品輸出」すら出来なかった訳ですよ。
なのに今回は「自国産業のワークシェアを損う」のも厭わず既に進行中のプロジェクトを崩壊させてまでサウジマネーを全面的に受け入れる…というのは考え難いと思いますけどね。
結局英伊の「賛成」も日本の「反対」もサウジの参加希望でさえも100でも0でもないんですよ。
そしてファクターも「サウジの参加」だけではなく仕様やワークシェアや人権問題やGCAPのお題目やその他諸々山ほどある訳です。
ただまあ日本政府や防衛省が海千山千の英伊やサウジの皇太子様相手に渡り合って日本の望む形に話を持っていけるかといえば正直無理だとも思うので、
結局F-35を買えなさそうなサウジが「とにかく早くステルス機が欲しい」という願望を優先して比較的穏当な要求で済ませてくれる事を願いますが。
日・サウジアラビア首脳会談 リンク
クリーンエネルギーへの転換支援とか前から色々やってますよ
あとサウジだって金でゴリ押ししなくても合意出来るんだったらそっちの方が良いと思いますけど
各社の報道を見るとやはり基本的に「3カ国での共同開発」なのは変わらず、サウジ(やUAE)が中核メンバーとして参加することはなく、参加するとしてもあくまで「準パートナー」となる様ですね。概ね予想通りで個人的には一安心です。
まあ準パートナーにどこまでの権限が与えられるかは分かりませんが「『共同で開発するコアプラットフォーム』には口や手は出せないけど『そこからの派生』は三国同様自由にできる」辺りが現実的でしょうかね。
自国で開発する技術がなければ三国それぞれの派生機から好みの部品をチョイスするもよし、三国のいずれかに協力してもらうもよし。
技術供与やワークシェアも「協力する三国のいずれか」の分に限れば面倒は最低限で済むでしょう。
例えばサウジがイタリアに金を出して協力を依頼すれば、イタリアは自国仕様をサウジの要望に寄せて「『三国対等』の体面は保ちつつ出費を大幅に軽減する」なんて事もできるでしょうし。
その後の報道を見るとやはり基本的に「3カ国での共同開発」なのは変わらず、サウジ(やUAE)が中核メンバーとして参加することはなく、参加するとしてもあくまで「準パートナー」となる様ですね。公式の発表ではないですが概ね予想通りの内容で個人的には一安心です。
まあ準パートナーにどこまでの権限が与えられるかは分かりませんが「『共同で開発するコアプラットフォーム』には口や手は出せないけど『そこからの派生』は三国同様自由にできる」辺りが現実的でしょうかね?
自国で開発する技術がなければ三国それぞれの派生機から好みの部品をチョイスするもよし、三国のいずれかに協力してもらうもよし。
技術供与やワークシェアも「協力する三国のいずれか」の分に限れば面倒は最低限で済むでしょう。
例えばサウジがイタリアに金を出して協力を依頼すれば、イタリアは自国仕様をサウジの要望に寄せて「『三国対等』の体面は保ちつつ出費を大幅に軽減する」なんて事もできるでしょうし。
結論は出てる。
元々自国での単独開発もやむなしとしてた日本としては最悪は離脱もアリ。そもそも中東について等距離外交してた日本がその1カ国と共同開発なんかするわけ無い。輸出すら日本の名前ではしないだろうね。
交渉にならないので早めに単独で英伊から離れていくのもアリだよ。
「最悪○○もアリ」は全然結論じゃないでしょう。
選択肢としてアリなのは同意します。
使えるもんなら手札として使うのもアリでしょうが正直リスカブス外交にしか見えないのでやめた方が良さそうです。
拒否という結論ですよ。
英がどう判断するかは知らんので他国の出方によっては、最悪でちゃぶ台返しの離脱ということさ。
負担は増えるかもだが日本にとっては自国の目標や目的優先だろう。
だから「【他国の出方によっては、最悪で】ちゃぶ台返しの離脱」は結論じゃなくて選択肢なんですってば。
離脱や拒否の話してるのは分かってますし、その選択肢を否定するつもりはありませんが
「結論は出てる」と言われると「ならその結論を書いてよ」となります。