英国のジョンソン政権、トラス政権、スナク政権で国防相を務め、アフガニスタン撤退やウクライナ侵攻への対応で手腕を発揮してきたベン・ウォレスが正式に辞任、政界からも引退する予定だ。
参考:Ben Wallace resigns as defence secretary – read his letter in full
参考:Grant Shapps appointed UK’s new defence secretary, Downing Street says
スナク首相はエネルギー相だったグラント・シャップス氏を国防相に任命した
Times紙は先月「次の選挙に向けてスナク首相は秋頃に内閣改造を行うつもりで、ウォレス国防相は自分の役割りが終わりに近づいていると考えているため、このタイミグで政権や政界から去ること検討している。ウォレス国防相が政界引退を考えるようになったスナク首相が自身のNATO事務総長就任について米国などの同盟国を説得できなかった点にある」と報じていたが、ウォレス国防相は7月15日「予定されている内閣改造までは国防相を務め、次回の選挙に出馬せず政界引退を引退する」と表明、31日に国防相を正式に辞任した。
ウォレス国防相はスナク首相に提出した辞表の中で「任期を終えて私が去る国防省は、2019年に私が引き継いだ時よりも近代的で、より良い資金を手に入れ、より自信に満ちたものになった断言できる。私は自国の繁栄にも目を向けてGCAP、AUKUS、NCF、国家造船戦略、防衛・安全保障産業戦略に投資を行い、将来に渡って何千人もの英国人雇用を若者のため確保できたことを誇りに思う」と言及したが、同時に「今後10年間で世界はより不安定になると確信しており、今こそ積極的な投資が必要だ」とも述べている。
ジョンソン政権で国防相に就任したウォレス氏は2021年のアフガニスタン撤退に対応し、ロシアとウクライの緊張が高まると精力的にウクライナへの支援を主導、ジョンソン政権が倒れた後は首相候補に名前が上がったものの「次期政権でも国防相としての役割りを続けたい」と述べて立候補せず、トラス首相もスナク首相もウォレス氏を国防相として起用し続けてきた。
元陸軍士官だったウォレス氏は安全保障分野や軍事技術にも造詣が深く、同氏が定期的に行うスピーチの内容は非常に興味深いものがあったのだが、政界引退後は「長年疎かにしてきた人生に一部分に目を向け、新たな機会を模索する」と述べており、新たな目標や幸せを異なるフィールドで見出すつもりなのかもしれない。
The Rt Hon Grant Shapps MP @GrantShapps has been appointed Secretary of State for Defence @DefenceHQ pic.twitter.com/ln5Sw6ZRyq
— UK Prime Minister (@10DowningStreet) August 31, 2023
因みにスナク首相はエネルギー相だったグラント・シャップス氏を国防相に任命した。
関連記事:ウクライナ支援を主導してきた英国のウォレス国防相、政界引退を検討か
関連記事:豪空軍がF-35AによるF/A-18F更新を撤回、後継機候補に新たな選択肢を追加
※アイキャッチ画像の出典:UK Ministry of Defence
ウォレス国防相
「今後、10年で世界は不安定になると確信している」
もちろん。彼だけの責任ではないが、
実は、ウォレス国防相在任中に、世界は不安定な方向に向かっている。
正直、意味の分からないコメントですね。
もっと具体的に書いてもらえると有難い。
はぁ、そうですか
ではこの二人の在任期間についてはどう思いますか?
習近平国家主席(2013年~)
プーチン大統領(2000年~2008年、2012年~)
不安定になってる理由はあなたの考えとは逆でしょうけどね
アメリカが世界の警察辞めて武力介入しなくなったからアメリカ以外怖くないロシアや中国が調子に乗って不安定になってる
あなたは西側がロシアの勢力圏を崩そうとするから不安定になってると思ってるんでしょうけどそんなの昔からずっとやってるから最近の話ではない
ロシアや中国も西側の勢力圏を崩そうとしているから西側だけが悪いわけでもない
最近不安定になったというなら別の原因があるんですよ
そうか、お前の頭ン中ではそうかもしれんな
まあ国防省内における失敗、楽観的な分析の誤り、状況判断の甘さの責任をとって辞める、あるいは責任をとらされて辞めさせられるいうことですね。
スナク首相はベン・ウォレス氏や、今の国防省を信頼していない、信用していないということです。そもそもウォレス氏を国防省に選んだボリス・ジョンソン氏が信用されなくなって、すでに辞任しているので当然でしょう。この二人は一蓮托生ということです。
アメリカ政府とも対立しているようですが、これはどっちもどっちという気がします。
この記事からそのコメントはすげーな
最早感動するレベル
え………えっ…?!
ちょっと過去一番かもしれないくらいびっくりする投稿で驚いてしまった…。
散々突っ込まれてるけど、もうここまで来ると「あっ…ふーん…」という感想しか出てこんな…。
本性表したね
イギリスは次の選挙で労働党に政権交代するのが確実と言われる中、保守党の大物政治家の引退が相次いでいますね。
日英の防衛協力はずっと保守党政権下で進められてきたので、労働党になってどう変わるのかGCAPの件も含めて非常に気になります。
議会「3年でフリゲートを完成させる日本海軍と、11年も掛かる栄えある王立海軍の違いイズ何」
日本を棍棒に殴られるロイヤルネイビー
というツイートを見て英国ってフリーゲート作るのに11年も掛かるのかとびっくりした。
サンキューウォレス
君はいいツルツルだった
同じツルツルなのになぜこうも差ができてしまうのか
今日も薄毛の謎は深い
しかしまあ、急速に悪化しつつある国際安全保障の世界で国防相務めるとかストレスでハゲそうだ
あっ…(察し)
53歳で引退とはあまりに早い
ウクライナ侵略に対応する国防大臣は激務過ぎて心身が限界だったのだろうか