ウクライナ国防省の情報総局は19日「ロシアはKh-101を月35発、Kalibrを月25発、キンジャールを月2発、イスカンデルを月5発ほど生産しており、国際的な制裁にも関わらず必要なコンポーネントを入手して生産量を増やしている」と指摘した。
参考:Россияне сейчас могут изготавливать 67 ракет в месяц − разведка
経済制裁だけで露防衛産業の生産力を止めるのは不可能(問題がないという意味ではない)のなのだろう
ロシアはウクライナ侵攻の影響で西側諸国の経済制裁に直面、高度な武器や装備の生産に不可欠なマイクロチップが入手できなくなり「近い内に生産と供給が行き詰まるだろう」と予想し、ウクライナ軍も弾道ミサイルや精密誘導ミサイルの備蓄量について8月末に侵攻前の45%以下、10月末に侵攻前の30%以下まで低下した主張したが、大規模なインフラ攻撃が始まったためニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は「ロシア軍は備蓄を回復させているのではないか?」と指摘。
NYT紙はジェーンズの分析を引用して「ロシアはクリミア併合で西側諸国との関係悪化を経験したため、ウクライナ侵攻に備えて数年前から精密誘導兵器の製造に必要なマイクロチップやコンポーネントの備蓄を行っていた可能性が非常に高く、米国の制裁を招くリスクを厭わない国家や民間組織を通じて必要な部品を入手、侵攻前からIskander、Kalibr、Kh-101/Kh-555などの大量生産を開始していた。既にロシア経済は戦時体制に移行して3交代制のフル操業に入っているため我々の想像より多くの兵器が生産されている」と報じていた。
ウクライナ国防省の情報総局も1月「ロシアはインフラ攻撃に使用するKh-101を月30発、Kalibrを月15発~20発ほど生産できる」と発表、巡航ミサイルの生産量が「月26発」から「月45発~50発」に増加していることを示唆してが、情報総局は19日「ロシアはKh-101を月35発、Kalibrを月25発、キンジャールを月2発、イスカンデルを月5発ほど生産しており、国際的な制裁にも関わらず必要なコンポーネントを入手して生産量を増やしている」と指摘。
巡航ミサイルの生産量は「月45発~50発」から「月60発」に、侵攻初期と比較すると2倍以上に生産量が増加しているため「制裁回避の物流ルート」が存在するのは確実だ。
戦車などの装備類に関する具体的な数値は確認できないものの、制裁回避の物流ルートが存在する以上「生産と供給に行き詰まっている」とは考えにくく、経済制裁だけで露防衛産業の生産力を止めるのは不可能(問題がないという意味ではない)のなのだろう。
関連記事:ウクライナ国防相、ロシア軍が保有する精密誘導ミサイルの残数は609発
関連記事:ロシア軍のミサイル兵器の備蓄量は侵攻前の45%以下、イスカンデルは20%以下
関連記事:ロシア、制裁の影響下で弾道ミサイルや精密誘導ミサイルを288発製造
関連記事:米メディア、ロシアはマイクロチップの備蓄を大量に持っている可能性
関連記事:ロシアの武器生産は制裁下でも拡大、巡航ミサイルの生産は月26発から50発に増加
※アイキャッチ画像の出典:Vitalykuzmin.net/CC BY SA 4.0
経済制裁だけで侵略を止めることは出来ないなんて別に驚くことじゃないな
それだけで終わるなら先の大戦は発生しなかっただろうし
いつまでも制裁と限定的な支援だと、ダラダラと戦争が続いて世界経済にもダメージを被り続けるだけですね。
西側諸国がそれを望んでいるのならともかく、経済への影響を最小限にとどめたいと思うのなら
さっさと軍事支援を強化して決着をつけるのが唯一の道だと思います。
日本はそろそろ本格的な軍事支援に関して、決断すべき段階だと思います。
ロシアは早晩ミサイルが枯渇するとか
洗濯機からチップを抜いて兵器にするとか
しょうもないプロパガンダ垂れ流しておいて今さらって感じがする
ロシア兵が洗濯機盗む動画か拡散したような。
ロシア兵が個人の利益のため略奪した件と
国家の生産力は別なのでしょう
あのロシアが国家経済どころか国家の将来を捨ててまで、
国家経済総動員で全力戦争するとか、ウクライナ側ですら考慮してなかったんだろう
管理人さんはこの可能性を以前から指摘していましたね。
アメリカが、ウクライナに2014年からせっせと軍事支援
していたならば、ロシアが対抗して対策をしていても何ら
不思議はなく、むしろ必然とも言えるでしょう。
ロシアはKh-101を月35発、Kalibrを月25発、キンジャールを月2発、イスカンデルを月5発ほど生産
これを大量生産と言うのは個人的に違和感がある。
ここの記事で昔に「レイセオンのトマホーク年間製造能力は154発(2022会計年度発注数)に過ぎない。だから日本がトマホーク500発発注したらそれなりの時間もしくは生産拡大が必要では?」ってあったからなあ。
って事を考えるとカリブルを年300発ペースで生産するのはかなり凄くない?
大抵の国にとってアメリカの生産力は平時ですら異次元だからね。
SSBNあらためSSCNの改オハイオ級は、7連装VLSを22基装備して最大154発のTLAMを積めるらしいですが
生産キャパシティ考えるとムダ撃ちはできないですね
今後は戦時と平時のシームレスな生産力調整が課題になるのではないでしょうか
国連加盟国193ヶ国で対ロシア経済制裁を実習しているのは40ヶ国弱点。
抜け道は山程あるし、あくまで推測だけど中国が国家としてではなくとも中国企業の対ロ輸出を規制するとは思えないし、北朝鮮やイランが経済制裁下で成し遂げた事を考えるとロシアが必要な物資を確保しても何もおかしく無い。
いつになるかは分かりませんが、アメリカが数機出す→ドイツが金出して頑張って集め
という流れで、またドイツが貧乏くじ引きそう。
レス記事ミス。
中国からのチップ類の輸出が止まらないと、いくらでも作れますね。
資源と食料のある国は、強い。
なんとも羨ましい話です。
当然副作用もあるでしょうけどね。本来ロシア国民が得られるはずだった食料・資源、あるいはそれらと引き換えで得られる経済的利益を国外に流出させ続けているのですから。それがそんなに安い物ではないとは思いますが。
そもそも制限をかける(本来なら低下し過ぎた在庫を回復させる為にその何倍もの生産を行いたかったろうが、それは阻止)のはともかくとして使う分と若干の余剰まで完全に止めるなんてのは不可能だからね。だから日量生産がそれなりに行われるのは織り込み済みな話だね。プーチン大統領がハッパをかけてる欧州全土へあちこち打ち込む程の量は作れないけど、ウクライナ戦争限定ならなんとかなる(海外輸出分は滞る可能性がある)という感じかと。
そして、欧州としてはウクライナでそれを浪費してくれるのは意味がある。仮にウクライナで使ってなかったら数千発が新たに在庫に積み重ねられてた事になるんだよね。
1日2発しか作れないってやっぱこの辺りのミサイルって高級品なんだね
数量の少なさを見ると、手作業が多くて、しかも歩留まりがかなり悪いのかも(まあ日本も似たようなもんだけど)。
そりゃこの程度しか作れないなら、密輸入で半導体賄えるわな
定価なんて無くて時価なんだろうけど
あまり程度が良くない大衆紙だけど
> 英紙「ザ・サン」によると、キンジャール一発あたりの値段は約7億2300万円と推定されている
倍ちかく高いのかもしれませんね
> 小栗泉・日本テレビ解説委員
> 日本の防衛専門家によると、ミサイル1発につき約4億円
パトリオットの価格です
> 日本の防衛専門家によると、ミサイル1発につき約4億円
病原体ってさ、抗生物質を食らっても、変異を繰り返しながら薬物耐性を獲得するんだよね。
ロシアとは全然関係ない話なんだけどさ。
病原体ってそうなんだよね。
そういえば、ゴ◯ブリなどの害虫も、薬剤に対して耐性を持つようになるんだって。
制裁を受けてもいろんな方法で生き延びるロシアとは全く関係ない話なんだけどね。
そういえばウクライナ軍の話で、どうしても不衛生な前線で治療したりしてるから、
後送された患者(兵士)から薬剤耐性菌が見つかるケースが増えているというニュースを見たな。
長い目で見るととてつもない脅威なので、そういう意味でもこんな戦争は早く終わって欲しい。
病原体はちょいと違う
常に変異が生じており、抗生剤を食らった時に抗生剤に耐えられる変異体が存在したら、その変異体が生き残って増えるし
都合よく耐えられる変異体が存在しなければ死滅する。
軍事系ブログに政治思想を持ち込む人って何がしたいんだろ
過度に宇側に肩入れしすぎて天秤がおかしくなってないか
ナチスドイツの軍需生産はシュペーアの手腕もあって1944年にピークを迎えた、1944年末に実戦投入されたMe262は連合国軍の猛烈な空襲にさらされながらも終戦までに1,430機生産されている。ましてや経済制裁のみで大国の戦争遂行能力が止まるなどというのは現代でも希望的観測が過ぎる結論であったようだ。
現在のロシアでは小泉裕氏が下記のリンク(18:00頃)で指摘するように、戦時動員のおかげで年300~400両の戦車を生産し、今後数年で戦訓を学んだより強力なロシア軍が再生する可能性がある。
意味のあるウクライナ支援を続けるためにはNATOの軍需産業を活性化が必須だが、まずは労働力の確保と高価になりすぎた兵器の見直しから必要で長いプロセスになりそうだ。
リンク
まぁカスピ海がザルですし。
鉄道輸送と合わせて民需品の供給を絞れば調達手段自体は
十分に確保出来るのでしょうね。
経済的な困窮はロシア国民にとって苦痛ではあるけども
戦争に負ける方がより苦痛だと(現在は)思われているようですし。
なにしろ戦わずに負けた惨めで屈辱的な冷戦後を体験していますからね
戦争で困窮がとか言われても彼らからすればその状況に追い込んだのは西側世界だろうと憎しみを深めることにしかならない
中国や香港からのアメリカ製半導体のルートがザルみたいで、戦前より取引高が多いとテレ東で言っていた。
アメリカが音頭をとっても、中国は意地でも言うことは聞かないから仕方ないかもしれませんね。
本当にアメリカ製半導体のロシアへの供給をストップしたいなら中国ごとストップしないと無理ですね。
でもそれをすると中国を完全にロシア側に追いやることになるので非現実的ですね。
ただロシアからみると足元をみられジャンク品を高値で売り付けられているらしく不良品率が高いらしい。
制裁回避の抜け穴が存在する以上、生産工場や輸送手段を直接叩くしかないですね。
上記が技術的に可能なのであれば、その為の兵器を提供してあげて欲しい。
兵器の製造を阻止できれば、その分ウクライナ人の命が救われる事になる。
優先順位として、
核戦争にエスカレーションさせないことが優先順位1番。
自国民が死なないことが優先順位2番。
国内選挙で勝つことが優先順位3番。
ウクライナが勝つことは優先順位4番以降だから、まあ様子見ながらですかね。