ソレダルの戦いに参加したウクライナ軍部隊の大隊長はNYT紙に「残念なことに大隊の殆どが死傷したため戦闘経験のある兵士は数人しか残っていない。補充される新兵は戦場に連れて行っても全てを捨てて逃げるだけだ」と明かしている。
参考:Ukraine short of skilled troops and munitions as losses, pessimism grow
ウクライナ軍もロシア軍と同様に「兵士の質や士気の低下」「弾薬不足」「動員逃れ」といった問題に苦しんでいるのだろう
ウクライナは西側の支援国にも自軍の犠牲者数を共有しておらず、米国やNATO加盟国はウクライナ軍の死傷者数について「10万人前後(ドイツ政府関係者は12万人以上)」と推定しているが、NYT紙の取材に応じた第46独立空中強襲旅団の大隊長(コールサインはクポルで階級は中佐/クポル中佐と便宜上呼称)は「率直な評価を口にすることで反感を買うことを理解している」と断った上で、中々興味深いこと事実を明かしている。
クポル中佐が率いる大隊(定数500名)は1年の戦いを通じて約100人が戦死、残りの400人も負傷して大隊を去ったため戦闘経験のある兵士は数人しか残っておらず、補充される新兵について「彼らを戦場に連れて行っても全てを捨てて逃げるだけで、なぜ戦わずに逃げるのかと尋ねると『銃声が怖い』『手榴弾を投げたことがない』と答えるんだ。もう全ての(国内の)訓練センターにNATOの教官が配置する必要があり、任務を果たしていないウクライナ人教官は塹壕の向こう側に送られるべきだ」と言及。
さらにクポル中佐の大隊も参加したソレダルの戦いについても「一緒に戦っていた味方部隊では何百人もの兵士が陣地を捨てて逃げた」と明かし、前線ではグレネード弾、迫撃砲弾、手榴弾といった武器が非常に不足していて「敵は向かっているのに撃つものがないんだ」とも述べているのが印象的だ。
匿名を条件にNYT紙の取材に応じたウクライナ政府関係者も「この1年で過去9年間に米国で訓練を受けた下級将校を多く失ってしまった。侵攻初期は多くの男たちが軍に志願してきたが、今でも街に残る男たちは召喚状を街で交付されるのを恐れており、召喚状を配布している場所を避けるの役立っていたTelegramのチャンネルを当局が閉鎖した」と明かしており、ウクライナ軍もロシア軍と同様に「兵士の質や士気の低下」「弾薬不足」「動員逃れ」といった問題に苦しんでいるのだろう。
結局、ゼレンスキー政権と西側諸国の間でバフムートに関する認識が食い違うのは「大統領演説や公式発表の内容」と「前線から漏れ伝わる話」が一致しないためで、ウクライナメディアは「西側諸国はバフムートの戦略的価値を疑っており『政治的な戦場』だと思っているが、ゼレンスキーや軍はバフムートが戦略的に重要でロシア軍を効果的に削るのに適した場所だと主張している」と報じている。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
>ウクライナは西側の支援国にも自軍の犠牲者数を共有しておらず
これ本当なのでしょうか。
今まで情報は共有してるけど、発表できないと思ってましたが。
もし本当であれば支援頼みであるにも関わらず、ちゃんと情報は渡さない、でも支援はもっと出せという事で不誠実の極みではないのでしょうか。
今はまだウクライナ可愛そう、世界秩序を守れで続いてますけど、早々世論的に続かなくなるのではないでしょうか。
不誠実だとは思いますが今まで何人も口滑らして発言しちゃってるからどうかなぁとも思う。
去年欧州委員会のフォンデアライエン委員長がウ軍死傷者10万人とうっかり発言してしまって怒られてましたね。
あの頃までは情報を共有していたんじゃないかと思います。
その後はウ軍死傷者の具体的な数字が支援国の要人や軍関係者の口から出たのを見ていないので、箝口令が行き届いているのか情報共有をやめたのか……。
これまでの流れ見たってウクライナは西側との情報共有はしてない部分いっぱいあるだろうと察せられる国でしょ
そもそもウクライナは汚職の多い政治が碌でもない国
その上で西側は対ロシアでウクライナを支援してるのでウクライナが戦うと言ってる限りは支援するし、ウクライナはそれに乗っかって支援しろと言い続ける関係だろう
今まで匿名兵士や捕虜や元外国人義勇兵からこういう話は漏れ伝わったけど現役の将校が名前を出して話したのは初めてのことじゃないかな。
彼は軍法会議にかけられるリスクを負ってでも多くの人に実情を伝えたかったのではないかな。
誰かが声を上げないと徴集兵の死体が無駄に積みあがるだけなのだから。
まあ以前からロシアよりはるかに動員規模の大きいウクライナがなんで数で押されるんだよって話ではありましたが、結局ウクライナは動員兵を肉の壁にして耐えてきたけど補充した分だけ減っていたという単純な話だったんですねえ
それを告発するのはまあ勇気ある行動だと思いますが、だからといってウクライナ側がその戦術を転換してロシアと互角に戦えるかというと難しい、というかそれが出来ないからこんなことになっていたんでしょう
> 単純な話だったんですねえ
まだ断定できる証拠ではないのでは ?
当事者のロシア以外の肉の壁という表現がないですし。
まあ可能性は出てきましたがね。
ロシアの肉の壁は喧伝されてきたけど何のことはない自分らがやってるイメージ悪い戦法を相手に転化してプロパガンダやってただけなんでしょ
カチンの森みたいなもん
どう表現しようがウクライナの方が動員数だいぶ多いし
> ロシアの肉の壁は喧伝されてきたけど何のことはない自分らがやってるイメージ悪い戦法を相手に転化してプロパガンダやってただけなんでしょ
これはさすがに間違いでしょ。
だとしたら西側メディアで報道されてウクライナ支援打ち切りもあるでしょ。
ベトナム戦争で自国に対してもそうだったんだから。
親露でプロパガンダしたいのかもしれんが。
ウクライナの損害に触れるのがタブー視されてる現状でベトナム戦争のような反戦報道が展開されるかっていうとそれは出資状況によるんじゃないですかね
親露だからプロパガンダってことにしたいで切り捨てるのはいいけど、じゃあ動員された百万人以上はどこ行ったんだって話を説明できる理屈があるのか?って話ですし
侵略者と戦う気概のある者はとっくに志願しており徴兵から逃げ回っていた新兵を動員しても役に立たないという、あるある状態。ワグネル囚人兵のよう督戦隊の銃前や薬物などでラリらせ無理やり突っ込ませるとかなら別でしょうが、それは西側民主国家の人権規範とかけ離れた国家や集団だからできること。冷戦時の旧西ドイツみたく、平時の兵役訓練義務(ただし良心的信念に基づく訓練拒否&代替手段としての社会奉仕期間を認める)とかないと、職業軍人でない一般民が有事に前線で役に立てるわけはなく、後方支援で頑張ってもらうしかないですね。
こういう話はいつの時代でも、どこの戦場でも、どこの軍隊でも同じであり、ただ民間の一般人に軍服を着せて、小銃を持たせればすぐに兵士として、また部隊として戦えるわけではなく、それではコミケのミリタリー系コスプレサークルと変わりません。
アメリカ軍でも、アメリカ陸軍よりアメリカ海兵隊の方が精強と言われ、またアメリカ陸軍の中でも志願兵である空挺師団や、伝統のある騎兵師団などが精強と言われる理由です。
ロシア軍でも動員兵の部隊が多いと言われますが、こちらはあくまでもすでに一通りの訓練を経験して退役した予備役兵、日本の自衛隊で言う予備自衛官を召集して編成した部隊であり、ただの民間の一般人を総動員、あるいは強制入隊させて編成したウクライナの郷土防衛旅団、あるいは空挺旅団と同じとは言えません。
ウクライナ軍は圧倒的な砲弾不足、弾薬不足と言われますが、それは実弾射撃訓練さえも困難ということであり、手榴弾投擲訓練を行ったことがないウクライナ兵がたくさんいても不思議ではありません。
ウクライナ軍の演習場にNATO軍の教官を配属しても、弾薬不足であれば、たとえ誰が教官であっても実弾射撃訓練はできないのです。
ロシア軍の動員兵は、あくまでも召集前に一通りの訓練を終えている予備役兵であり、イランや北朝鮮からの弾薬の補給もあり、別に弾薬が不足しているわけでもないために、召集後に実弾射撃訓練を行うのに不便はないでしょう。
またたとえ十分な訓練を受けていたとしても、銃弾、砲弾、擲弾、手榴弾がなければ、ロシア軍の突撃を阻止できないのは当然で、一斉に退却するのも仕方ありません。
そもそも十分な訓練を行っていない補充兵を、空挺大隊のような本来は精鋭である部隊に配属せざるを得ないのがすでに末期的といえます。陸上自衛隊でいえば、第一空挺団に突然、何も訓練を受けていない一般市民を配属するようなものです。
現役の下級将校の多くが戦死しているということは、教官や指揮官も足りないでしょう。NATO軍の将校に指揮官や訓練教官をやらせるにしても、ウクライナ語やロシア語が上手く話せないかもしれません。
兵の後ろに機関銃を置くロシア軍対、倫理的にそれができないウクライナ軍。
戦場はWWII以前の戦いそのものであるし、ロシア軍も前の兵士が倒れたら後ろの兵士が倒れた兵士の装備を拾って突撃させる戦術を行っているらしい。
もはやいつ2021年のアフガニスタンの様にウクライナが潰走し始めても驚きには値しないだろう。
ウクライナ軍全体に当て嵌まることではないので、いきなり2021年のアフガンの様にウクライナが潰走し始めたら驚きに値しますけどね。
バフムートやクレミンナでウクライナ軍が押し返している場所もありますし。
ただし、ウクライナやロシアが悩んでいる問題は、有事の際に日本や台湾でも発生するので、今のうちから対策を考える必要はあると思います。
迫撃砲や、手榴弾みたいな、そこまでに不足してなさそうな兵器まで不足しているっていうのは意外。
逆に小銃弾くらいしかない状況で市街戦とか、いったいどうやって戦ってるんだ?
というかここまで人も足りない、ものも足りないってなると、反撃のために極限まで前線への補給を絞ってるんじゃないかと、勘ぐりたくなる。
でかい兵器より手で運べる歩兵用小型兵器のほうが横流しされやすいからな。
汚職にブチギレて日本人義勇兵は全員辞めたし。
当時、パイプラインからこれから近づこうとしている欧州向けのガスを抜き取っていた国なので、
敵味方関係なく盗人は多いんじゃないですかね。
日本のウクライナ向けのCO2排出権のお金も消えてしまってましたし。
リンク
全く証拠はないですが、武器弾薬も無償で欧米から提供されたもの、横流し(ウクライナ国内であっても)すれば丸儲けです。
人的資源が枯渇しつつあるってことだね。
まぁ、総力戦やってりゃ仕方のないことだけど。
動員規模で上回っているはずのウクライナ軍がロシア軍の数に圧倒されて押し込まれる?
というミステリーに対する答えの一端を見た気がしますね。
ウクライナ軍の方が兵は多いが、新兵ばかりであまり役に立たない。それはロシア軍とて同じだけれども、ロシア軍は恐ろしいことではあるけれども有効に活用できている。というところではないのかと推察しました。
迫撃砲弾がない、というのは道が悪すぎて補給できないということがあるのではないでしょうか。
ウクライナ軍はバフムトで空爆を多用しているようですが、それも航空優勢が得られているということよりも、舗装道が使えず重砲を推進できないため、砲撃の代替として行っている側面があるのではと思えます。
もっとも、この報道内容からは、兵士の技量が歩兵砲や迫撃砲を活用できる水準でないことを承知しているための処置とも考えられますが。
前線にでてきている兵士の数はロシア軍が動員により元からウクライナ軍の三倍近い数いましたよ。
ロシアとの国境守っているウクライナ軍30万人とベラルーシとの国境守っているウクライナ軍が20万人とキーウ守備軍10万人とウクライナ軍は兵力の半分以上を防御にまわしておかなければならないから、前線に配置できている兵力は20万人が限界ですからね。
あとロシア軍は動員兵士は冬の徴兵と50万人規模でしているが、ワグネルと正規兵士の数がロシア大統領親衛隊含めて百万人をこえていましたから、訓練積んだ兵士の数ではまだロシアが圧倒的です。ロシア部隊の過半数が動員兵士になった話があるぐらいには訓練うけた兵士がまだ部隊の過半数しめます。
ウクライナは発表されてるだけでも優に100万人以上動員してるけどそこ計算のどこに消えたんだ?
ウクライナ動員兵はNATOでしっかり訓練受けた精鋭兵と基礎訓練受けた程度のまにあわせ兵で二極化してるのかな
召喚状から逃げ回ってる男を海外訓練に送ったら到着と同時に亡命申請するだろうし。
そういう人達って出国禁止だからウ国内に留まってるだけだもん。
でそんな彼らの「亡命申請」を破り捨てる事が西側諸国に出来るか?と言われるとね・・・
男性の亡命認定は既に断っているよ。
それは日本でも例外ではなく、既に男性からの亡命申請をすでに日本政府が不認定の決をしている
ちゃんと訓練受けてるのは元からの志願兵や士官だけで動員兵はまあ使い捨てなんじゃないですかね
動員した素人を西側に送って数ヶ月訓練したところでただの兵士にしかなりませんが、元から軍事訓練を受けてた者なら数ヶ月訓練すれば新しい兵器を使えるようにもなりますし
やはり短期間の訓練では役に立たないのか。
何カ月か基本的な訓練をしただけでは駄目で、その後部隊に配属になり、そこで仲間の顔を覚え、連帯感を育み、時間をかけて上官の命令通りに動くということを体で覚えて、初めて「部隊の一員」といった感じになる。
そうなれば前線で困難な状況になっても「隣のやつが戦ってるのに俺だけ逃げられるか!」という気持ちが生まれ普通の兵士が勇敢とまではいかなくても粘り強く戦うことができるようになる。
ロシア軍のように「督戦隊」なんてものは使えないだろうから、理想的には部隊の数に余裕を持たせて後方での休養を兼ねた訓練期間を充分にとり、その間に新兵を馴染ませるしかないかな。
訓練不足の新兵なら仕方無いでしょ
朝鮮戦争での韓国軍を上げへつらって弱兵臆病とか一時期散々言われてたけどちゃんとした訓練が無ければどこの国だって崩れるさ
士気か高いだけ当時よりマシだろうけど
>訓練不足の新兵なら仕方無いでしょ
>ちゃんとした訓練が無ければどこの国だって崩れるさ
その訓練不足の新兵を有用に使い潰して、着実に陣を進めている軍隊があるようでして。。。
> 韓国軍を上げへつらって弱兵臆病とか一時期散々言われてたけど
これはリッジウェイ将軍のせいというか
MBAとかで回顧録がディベート教材に使われ
エリート層の頭にイメージが叩き込まれたのが原因。
李承晩がウルトラ観念論で現実を見ないことが間違いで
両班上がりらしいと言えばそうなんです。
李承晩はメンツのため
韓国軍が前線に立つことを望み
訓練をほとんど受けていない部隊を前線に投入し続けた。
これがリッジウェイにヒンシュクを買ってしまった。
兵を訓練しないのなら支援しないと言われて
渋々前線から兵を引いて訓練をしたという話がある。
歴史を勉強するとバカな大将が一番怖いと思う。
>>クポル中佐がはもう全ての訓練センターにNATOの教官が配置する必要があり、任務を果たしていないウクライナ人教官は塹壕の向こう側に送られるべき
逆にこの人はなぜこんなにヤる気あるのだろうか。NATO加盟国にもしてもらえないくせにNATO頼り。モスクワ高等軍事学院を卒業したシルスキー大将といい、ソ連教育受けていながらロシアに完全敵対する軍人の動機は、ロシア人よりも能力的に優れていると他力借りて戦争して出世するためだろうか?NATOが給料出してるからNATOのために命張る職業軍人気質なのだろうか?
ヤヌコヴィッチを当選させ、前右派強硬政権よりも穏健と喧伝したゼレンスキーを当選させたウクライナ国民の投票数をみれば、戦わずに徴兵逃れするウクライナ人のほうが一般的で理解できるのだが、戦意高揚してる連中の真意はいまいち伝わらない。
戦前と現在とでは国民の意識はまるで違うのでは?
日本でも台湾有事なり尖閣有事なりが実際に起これば「(偽装ではなく本気で)平和ボケ」してる方々の半分以上は目を覚ますと思うよ?