多くの海外メディアは国連が発表した報告書に注目しており、自律的に攻撃可能なドーロンが兵器や対象物の破壊ではなく人間を初めて意図的に襲ったと報じている。
参考:Drones may have attacked humans fully autonomously for the first time
自身の頭上を自ら守らなければドーロンの餌食になる未来、トルコ製ドローンが独自の判断で初めて人間を襲う
国連が発表した報告書によればリビアの国民統一政府(GNA)軍が反政府組織「リビア国民軍(LNA)」との戦いに投入したトルコ製のカミカゼドーロン「Kargu-2」がオペレーターの関与なし=つまりドーロンが自律的にLNAの兵士を攻撃したと指摘しており、多くの海外メディアが「ドローンが独自の判断で初めて人間を襲った」と大々的に報じて注目を集めてる。

出典:STM Kargu
GNAが使用したドローンはトルコのSTMが開発した「Kargu-2」は非対象戦闘を目的に設計されたカミカゼドーロンで、リアルタイムの画像処理機能には顔認識システムが組み込まれているため特定の自分を攻撃することが可能だと言われておりオペレーターの関与を必要とする手動モードとAIによる自律モードに対応、しかもKargu-2は最大20機の群制御(20機を1人で制御可能で完全な自律モードでも作動可能)に対応しているため事前に準備されていない防空システムでは同機の突入を阻止するのは難しく複数の目標に対する同時攻撃も可能だ。
要するに無人機やドローンを使用した大抵の攻撃にはオペレーターの関与が必要で一般的なカミカゼドーロンも人間ではなく兵器や対象物の破壊を対象しているのだが、GNAが使用したドローンはLNAの兵士を自律的に攻撃したため「こういった兵器の使用を禁止する国際的な取り組みは完全に手遅れだ」と海外メディアは言及している。
すでにKargu-2はトルコ軍が500機以上導入済みでアゼルバイジャン軍も同機を導入してナゴルノ・カラバフ紛争で使用したといわれており、国際武器取引規則(ITAR)の影響を受ける米国製部品を一切使用していないKargu-2の輸出は完全にフリーで面倒な手続きを嫌う複数の国(推定3ヶ国で砂漠・ツンドラ・熱帯地域の国)が関心を寄せているらしい。
とにかく後方の防空システムであらゆる高度をカバーするのは困難で特に移動が伴う最前線の上空はドーロンが入り込む隙きが多く、イスラエルのスマートシューター社が開発した「SMASH(スマッシュ)」などで兵士は自ら守らなければドーロンの餌食になるかもしれないという意味だ。
関連記事:小銃でドローン撃墜は可能、オランダ陸軍が実証した魔法のスコープ「SMASH」有効性
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※アイキャッチ画像の出典:STM Kargu
> リアルタイムの画像処理機能には顔認識システムが組み込まれているため特定の自分を攻撃することが可能だと言われており
この機能は暗殺用ってことかな
普通の前線で使われるとしたら人間とそれ以外の判別くらいだろうし、使用場所によってはガンガン巻き添え出るやつですね
なんかテロリストがAI搭載ドローンで大学を襲撃する映画あったよね
アレ作った人曰く大量破壊兵器とAI搭載ドローンは一緒だから規制した方がいいって言ってたような
指揮官狙い撃ちとか
「顔認識システム」が離れた位置から特定個人を顔認証し目標にできるなら暗殺テロ兵器認定確実ですね。少なくとも人間であることを自動判別し突入できるなら無差別テロに使える凶悪兵器。
爆薬は対人破片弾のようで、フォーメーションを組んだまま突入させれば効果的に面制圧できそうです。
例えば階級の高い指揮官の顔写真を入手してそれをターゲットにしたら
ドローンがサーチアンドデストロイしてくれるわけか
うーむ、恐ろしい時代になったものだ
そういえば顔認証システムを妨害するメガネがあったな
そういったものが戦場で必要になるのか
階級章を識別して襲われそう
階級章外す様になるかな?
あさま山荘事件の後、機動隊のヘルメットの指揮官表示外したらしい。
その場にいる階級の一番高い人を狙う設計が可能だとすると(というか、可能だろうが)
便衣兵不可避やんけ
カメラをだますような迷彩が流行るだけでは。
というか、現時点で可能だとしても超高性能な光学センサーが必要になるし、観測時間を長くとれないと認識できる角度・位置に来てくれない可能性が高くなるので滞空時間を長くするために大型化するからお値段爆上げ不可避。
マルチコプタータイプだからそんなに対空時間長くなさそうだし、あくまでも狙いを定めてやる攻撃(小規模な精密?爆撃)っぽいけどね
動画の内容から見る感じだと、少なくとも遠距離から人の顔を識別できるような高性能センサーでもなさそうってのも
まあ不意打ちで前線にこれブッ込まれると大変そうではある
案山子やペッパー君のようなダミー、人間側の変装等がどこまで欺瞞できるか気になる ターミネーター1のように泥を塗って赤外線をシャットアウトは出来ないだろうけど
泥を塗って欺瞞はプレデターじゃない?ターミネーター1見たの何年も前だからよく覚えてないけど
プレデターでしょ?
砂漠、ツンドラ、熱帯は
リビア、ロシア、インドネシアかな?
正解は半年後に
ツンドラってwww
どこの国か丸わかりじゃないですかぁ
いや、別の国かもしれん
スカイネットはじまったな
♪デデンデッデデンデン
ついに自己判断型AI兵器が実戦に使われたか。
この類の無人兵器がこのまま発展しては実戦に投入され続ければエースコンバット7のムギンやフニンみたいな最悪のAI無人機が後10〜15年で実現してしまうかもね。
むしろ、近未来の陸上戦闘形態はスターウォーズに類似するのではないだろうか
AT-ATとかAT-STみたいな歩行兵器が登場したら面白そう
二乗三乗則(マジレス)
個人携行型のカウンタードローン兵器はよう
この事態は非人道的である、と国連が認定して、包括的無人兵器禁止条約を制定するしかあるまい。
俺も戦闘用AI兵器には基本的に反対ではあるが仮に条約が制定されても巨額の資金を注ぎ込んで開発と実戦配備を推し進めている国々はまず無視を決め込んで加盟しないだろう。
残念ながら核兵器禁止条約の二の舞だよ。
大統領暗殺!
てな感じに使えるjan という輩が出てきそう。
日本では打撃用UAVの研究がスタートしている(リンク)けれど、打撃用UAVとはどんなものなんだろうか?
プレデターみたいな奴じゃないの
後追いかつ高価な代物になりそう
この話どこまで信じていいのかと思って元ソース追っかけたけど、国連の報告書でもさらっと触れてる程度(しかも可能性があるどまり)なんだよなぁ
なんか、「自律モード(どこまで自律的かは不明)のあるドローンで攻撃された証拠があり、自律モードで攻撃されたのであれば”ドローンが独自の判断で初めて人間を襲った”ことになる」
くらいの温度感のような。
なので、このニュースを読むとき
・どこまで自律的なドローンなのかは不明で、AIが自分で判断して攻撃したとは限らない
・自律モードで攻撃したかどうかは不明で、確実なのはこいつが使われたことだけ
というところに注意しないと駄目っぽい。
伝言ゲームで大事な前提とテーマの方向性が吹っ飛んでる感じ。
予測変換なんだろうけどたびたび顔を出すカミカゼドーロンは草
将来的には認識させるさせないのいたちごっこになるだけだと思う。AIが思いもしない認識するときもあるしAIを騙すようなパターンみたいな物作ったりして対策とかするんじゃないの?
“自己無判断型”とでも言うべき自動兵器がたくさんあるから、これも必然なのかな。
地雷、機雷、対人トラップは忍耐強くかつ無差別に人間を狩る。
毒ガスや核や細菌兵器は、おおざっぱに一定面積の人間を狩る。兵士と民間人の判定をせずに
重要なのはLAWS(自律型致死性兵器システム)の有効性が確立されたってことです。この「カミカゼドローン」の拡散は仲の悪い国同士の衝突を容易にし、紛争の頻発をもたらします。
また、より資金や技術力(知的財産盗用を含める)を投入できる国はドローンを小型化し、虫のような「暗殺ドローン」を実用化し国内統治に利用するでしょう。