台湾メディアのコモンウェルス(CommonWealth Magazine)は台湾有事に関する世論調査の結果を12日に発表、58.8%の回答者が台湾有事に米軍が介入することを期待していると報じているが、その他にも中々興味深い数字が幾つも並んでいる。
参考:民調解密》6成民眾不擔心兩岸開戰 台灣人多相信美國挺台?
参考:Poll: 60% of Taiwanese expect US military to fight for Taiwan
民主進歩党も国民党も「台湾を守るため全力を尽くす」というバイデン政権の言葉を馬鹿正直に信じるのは危険という認識で一致か
まず「1年以内に中国による台湾侵攻が発生すると思うか?」という質問に回答者の63.7%が「発生しない」と答えており、1年前の調査よりも15ポイント以上増加するという結果に民主進歩党の羅致政氏は「台湾人が中国との緊張状態に慣れていることに関係がある」と分析したが、国民党の黃介正氏は「中国軍の軍事的脅威の高まりを認めることは兵役延長や緊急時の訓練など代償を支払うことを認めるようなものなので、現実を直視したくない台湾人の実情が反映されている」と悲観的な見方を示した。
さらに「中国による台湾侵攻が発生した際、米国は台湾を救うために軍を派遣すると思うか?」という質問に回答者の58.8%が「派遣する」と答えたが、ここでも民主進歩党と国民党は異なる見解を示しているのが興味深い。
現在の米国はベトナム戦争後と同じでアフガニスタンとイラクでの失策に国民の不満が高まっており、これ以上米国人が海外で命を犠牲にすることを容認できなくなっていると主張するフランシス・フクヤマ氏(著名な米政治学者でスタンフォード大学上級研究員)の話を引用して国民党は「米国を当てにするのは台湾にとって大間違いだ」と語り、民主進歩党は「米国は第一列島線に穴が空くことを望んでおらず台湾が勝手に中国へ降伏することは許されないが、緊張感が高まれば米国は台湾の防衛計画や徴兵計画に口を挟み内政干渉の度合いを高める可能性があるため、どちらにしても台湾にとって歓迎すべき事態ではない」と述べ複雑な台湾の事情が垣間見える。
民主進歩党は「若者は米国との国交断絶を経験していないため『米国が絶対に台湾を見捨てることなく無条件で助ける』と信じている」とも述べており、民主進歩党も国民党も「台湾を守るため全力を尽くす」というバイデン政権の言葉を馬鹿正直に信じるのは危険という認識(程度の差は存在する)で奇妙にも一致してしまった。
最後に「台湾は米国と中国との関係をどうするのが良いのか?」という質問に回答者の46.7%が「米国と中国のそれぞれと同程度に関係を保つべき」と答え、31.1%が「米国との関係を優先するが中国とも平和的な関係を保つべき」と答え、6.4%が「中国との関係を優先するが米国とも平和的な関係を保つべき」と答え、民主進歩党は「我々の答えは非常にシンプルで脅威は中国だ」と強調したが過度に米国との関係を深化するのは危険で「中国を理由に米国の言いなりになるべきではない」と釘を刺している。
つまり台湾を舞台にした米中のゲームにおいて米国を選んでも中国を選んでも台湾の自主性を毀損するだけなので「台湾が中国との戦争を回避して生き残るためには米中間で踊り続けるしかない」と民主進歩党は説明しており、管理人は勝手に「台湾は無条件に米国を中心とする西側陣営の支援を受けて中国の脅威に対抗することを望んでいる」と思い込んでいたが米国に傾けば中国侵攻を招き、中国に傾けば価値観の異なる共産党に飲み込まれ、どちらかを一度選択すれば以降の台湾に選択肢はなくなる=自主的な決定権がなくなるので米国と中国の間でバランスを取り続けるしかないという意味だ。
因みに40歳以下と以上で台湾独立や中国や米国との関係に大きなギャップが存在し、40歳以下の回答者は自分たちが中国人ではなく台湾人だというアイデンティティを持ち「台湾の独立を支持して米国を信頼する」と応える割合が高く、40歳以上の回答者は自分たちが台湾人であると同時に中国人でもあり「中国の力が米国を凌駕する」と考えている割合が増加、特に中国との関係についての質問に回答者の45.7%が「現状維持」と答えたが40歳以下の回答者は「台湾は独立しても中国との関係も平和的に維持すべき」と考える割合が多い。
※アイキャッチ画像の出典:中華民國總統府/CC BY 2.0
では、国民党を見棄てて断交し、大陸の共産党を中国の正当政権と認めた米国の国策を今になってひっくり返すのかと。
公的には、台湾併合を中国のいう内政問題にしてしまったのは米国自身なんだよ。
これを覆すのはバイデンどころかトランプでも可能だったのかどうか
金を持ってる14億人とガチのケンカする覚悟あるのか、
そうならないように、中国が軍事侵攻に踏み切れないような支援と政策をやり抜かないと、開戦された時点で米国は敗けてることになる
外省人と内省人とかの、台湾ならではの事情もあるんだろうが、それでも米中のパワーバランスを渡り歩こうという気がある気概がある人の割合が多いのは良いね。正直、もっと中国寄りだと思ってた
台湾ほどではないけど日本も似たような問題は抱えてるわけで……
台湾有事が発生してかつ米国が全面介入を渋った場合に本邦がどう対応するかはそもそも表立った議論さえ控えられてる印象
在台邦人約二万人の保護のために在外邦人等保護措置を発動するにとどめるのか、それとも集団的自衛権を行使して日本単独で全面的に介入するのか。台湾有事に関わる言説見てると米軍は対中で武力介入する前提で、その上で本邦が後方支援にとどめるのか、あるいは米国と並んで台湾に派兵&海空でのアクション取るかの択一問題という前提でしか議論されてないのはちょいと楽観的に過ぎるかな、と
管政権時代の現職閣僚の台湾有事における存立危機事態認定は明らかに日米共同介入しか想定してないわけで……まあ現実的に日本単独で介入してもどうにもならんと言われたらそれまでだけど
単独介入はアメリカも中国も喜ぶ大平洋戦争開戦並みの最悪の一手だから議論すらしないんだよ
米国、台湾の意思関係なく、中国の台湾島への侵攻に武力介入しなければ、日本の領土である与那国島~石垣島までも取られますが。
米国の承認なしではミサイルを撃てない航空自衛隊はともかく、海自と陸自でどうにか与那国島沖の海域を守らねば、日本が崩壊する。
南西諸島の国防上というのは理解できますが、単独介入はあり得ないでしょう。
勝てない戦争をするのは全てを失うことだというのが大平洋戦争の教訓です。
その名前の横に画像をいれるやり方教えていただけませんか?
「E-MAIL( 必須 ) 」に入力するメールアドレスで、gravatarというサービスに登録すれば表示されます。👇のコメントに書きました。
リンク
ありがとうございます😄
先の大戦から何も学べなかった系はよく居るよく居る
羹に懲りて膾を吹いてる面もあるからね。
単独介入をするかどうかはともかく、単独介入を辞さない覚悟は決めて明確に示した方がいいと思うけどね(宣言しろとは言ってない)。
①中国は常任理事国であり不利な案は拒否権を行使できる
②中国の経済と軍事力はアメリカに匹敵するほどのパワーをつけつつあり日本単独では勝てない
③日本は台湾を国家承認していないので軍事介入の根拠の正統性が中国と比べて薄い
④アメリカが台湾を放棄または何らかの理由で介入をしなかった場合に日本が単独で介入すれば、相手側に日本を攻撃する大義を与えてしまい、沖縄本島まで侵攻される可能性がある
この上記の理由を考えると自発的に台湾問題に単独介入するとかありえんでしょ
日本単独で介入しても滅びるのは止めらんないって現実を直視しようぜ
アメリカのサポートが無かったら日本は防衛の範囲で留めるべきであって、けしてアメリカ抜きで台湾に深入りしてはいけない
アメリカが世界の全てではないだろうし、日本にとって台湾と大陸の間にある海峡がどれだけ重要なシーレーンであるかもわからないのか。そんな人間がいるから中国を増長させているって事をわかれよ。
台湾単独で一瞬であっても、日本の介入があれば、一か月や二か月程度どうにか伸ばせるだろ。その間に頭を下げて国際世論に訴えかけて、援軍を用意するんだよ。
侵略する側にとって、戦域が拡大して長期戦になる事が、想定していた計画がアクシデントに狂ってアドリブになる苦痛が分からないわけじゃないだろ
そんなに現場に血が流れる事を嫌うのであれば、国を守る事よりも、日本を中国に高く売れるかを考えておけよ
えぇ‥😱国を守るためにアメリカ抜きで介入するなって主張してるんだけど
日本はあなたが思っている以上に軍事力がないし軍拡してもその差は埋められない
だからアメリカと協力して対抗しようと動いてるの
それを単独で動いてみて1ヶ月耐えれば国際社会が援軍出してくれるとか‥
考えが甘過ぎるよ
あと核保有国で常任理事国、アメリカさえ介入を拒否するレベルのやつ相手に応援出す国は残念ながらこの地球上には存在しないし、存在すると言うならその候補国を上げてみて欲しいね
じゃあ中国が日本に攻撃を始めたとして、アメリカがしっぽを巻いて逃げ出した場合、日本は無抵抗に滅べと仰りたいのか?
先のアフガニスタン潰走も自国の軍隊が戦わずして、米国任せにした結果、米国すら逃げ出した事が一因であるのに、日本が、台湾が、自国の防衛の為に動かなければ、どの国も手は貸さない。
日本が弱小国で、中国は切り札を大量に抱えているのだとすれば、日本がするべきは中国の切り札をできるだけ多く吐き出させることだろう。
なんで国家承認を受けていない台湾と日本を同列に扱っているのかわからない😣
日本はれっきとした国家承認を受けた国で国連にも所属している
日本の領土が攻撃された場合、戦う意思を示せばアメリカが直接は戦ってくれなくても、拒否権等の妨害行為やアラスカ経由で補給をしてくれるし、カナダも資源や食料を送ってくれる
中国と敵対している国も侵略だといって非難してくれて日本を支援する建前も出来、貿易船を装って資源や武器の援助をしてくれるでしょ
だから大平洋戦争の時のように干上がることはない
台湾の場合は国家承認を受けていなくて中国の内政問題って位置だから、アメリカや西側諸国の国は政治的な正統性の擁立が難しく、国民の支持も割れる
このため相当な覚悟がないと軍を送るのは難しい
また本土に近すぎるため軍事的に奪還するのは難しく、補給も困難
アメリカが介入してくれる前提条件が違いすぎて比較対象にもならない
台湾の問題と日本の滅亡危機は別にリンクしてない
ただ防衛的に不利な状態に陥るだけ
あと台湾の問題で一生懸命戦わなくてはいけないのは、日本じゃないからアフガニスタンの例えは間違ってるよ
話を元に戻すね
仮にあなたの言うとおり介入した場合、アメリカ以外で誰が援軍を送ってくれるのか?教えて欲しいのと失敗した時、相手に大義を与え沖縄まで攻め込まれる問題についてどう考えているのか教えて欲しい
日本の領土が攻撃されてもアメリカが防衛しなかったら条約違反ですねえ
「日本が先に参戦したからアメリカに参戦義務はない」とか言い出すのであればここで散々出てたアゼルバイジャンがアルメニア本土を攻撃したらロシアに防衛義務が生じるって話はいったい何だったのかって話になるし
逆に中国の側からすれば「台湾を攻撃した場合戦火どこまでが広がるか分からない」という状態は非常に厄介だし台湾への攻撃を躊躇する動機になるでしょう
それが嫌だから戦わずして勝つべく戦狼外交を繰り広げているのだし
アメリカが安保で提供してくれるのは日本領土内の防衛であり、日本が単独介入して他国の領土(台湾)に自衛隊を部隊を送った時に参戦してくれるものではないです
日米安保条約には自動参戦条項はありませんので、アメリカが日本を見捨てても条約違反にならんのですよ。それに、仮に条約違反だったとして、敗戦国に一体何が追求できるの?
台湾政府が国家であろうとなかろうと、そこが日本にとって台湾海峡が重要な地域であるのは変わらないだろ。
そもそも日本は中東地域から原油を購入し、欧州からの船も多くは南方から来る。台湾抑えられるという事は半分以上の海上流通を圧迫される事と同意義であり、日本へ来る船便のコストが高騰する事に他ならない。
国連にとって未だ日本は敵国であるのだから、アメリカに安保理決議の拒否権があろうが関係ないし、個々の国交で支援や援軍の交渉をしなければならないだろう。
故に平時から外交的アピールと、有事には血潮が流れる事を厭わなければならなくなる。
今、日本国が外交努力によってオーストラリアや英国等とも関係を強めようとしている事ご存じでない?
台湾の防衛というのは、台湾の国防ではなく、日本の国防の話だぞ
質問の答えになってないよ
国連の話は中国が日本制裁決議を提出した場合を助けてくれるよって意味で書いただけ
敵国条項を引っ張りだそうが日本の支援してくれる国には関係ないし従う義理もない
関係を強めている=日本が単独で介入したら援軍で戦ってくれるわけではない
その上げた国々が台湾のために戦ってくれるのはアメリカがいることが前提なのは理解できている?
中国に対抗できるのはアメリカだけでイギリスもオーストラリアもアメリカ抜きの戦える能力を持った国ではない
日本の兵器はアメリカの制御下にあり日本の防衛には使用を許されているけどアメリカの重要な国益に反することには使えない
君は上に挙げた事実を元に組み立てていないから単独介入なんて無謀な考えがでてくるんだよ
国会にいる人やちょっと軍事に詳しいオタクは日本の国力や置かれている立場を理解してるから単独介入なんて馬鹿げた話を議論に出さないの…OK?
PS.台湾を放棄してる時点でアメリカが戦争を回避してるわけだから、巻き込まれる恐れがある日本単独介入行動なんて許すわけないしできるわけ無いでしょ
シーレーン防衛を言うなら台湾海峡の前にマラッカ海峡でしょう。
中国の軍事圧力でマラッカ海峡を通過出来ない事態を想定したシミュレーションもしていますよ。
その場合はフィリピン諸島の南側を迂回するルートとなり、台湾海峡は通らない。
輸送コストと日数の増大となり、日本経済には大打撃ですけどね。
残念ながら日本に台湾とマラッカ海峡を防衛する能力は無いでしょう。
通常火力に対する時代錯誤も甚だしい。
日本の単独支援で台湾陥落を1ヶ月も2ヶ月も先延ばしに出来るわけがない。
そもそも自衛隊の備蓄弾薬だって米軍からの補給前提なのに1ヶ月も2ヶ月も戦えるわけがないだろ。
仮に日本が介入して台湾陥落を1ヶ月も2ヶ月も先延ばしに出来たとして、頭を下げて国際世論に訴えかけても国際社会が動かなかったどうするの?
頭を下げるんじゃなくて明確に利害が提示できなければ国際社会は動かんよ。
>40歳以下の回答者は「台湾は独立しても中国との関係も平和的に維持すべき」と考える割合が多い
中台の微妙な関係理解できてない人間が増えてるんじゃないかという気がする
独立宣言なんて宣戦布告みたいなものでしょ
おっしゃる通り、台湾民はいささか甘いとしか。
独立宣言は危険、しかしあいまい戦略はいつか中国に通用しなくなる。
方策は台湾自身よりも各国の対応だと思うんだけど。
中国か台湾かのいずれかしか国交を結べない国際社会のしばりを破って、双方と国交を継続する新思考を実践できるのか、もちろん中国は決して認めないだろうが、
そもそも誰が誰と交際するかを他国が指示できるのかという、独立国家の尊厳に踏み込めるかですな
蔡英文の前には馬英九が総統だったのだからこの割合は納得
6割しか米軍介入に期待してないってのは残りの4割の内訳は中国の侵攻があったら諦めるしかないと考えているのか、逆に中国寄りなのかどんなもんなんでしょうね。まさか独力でどうにかなるもんでもないでしょうし。
その4割が中国人でもあると思ってる層では?国際的切り崩し見てると、言うほど有効と思わないですけどね曖昧戦略
どこの国もある程度ある世代間による意識格差だと思います。国民党統治を知ってる世代は長いものに巻かれろ的な人も多く逆らって自分が不利になるよりは耐えることを善しと考える人が多いような気がします。自由化を知ってる世代はその思想を守りたいと考える人が多い気がします。また中国から流入している人達は、地球タクシーという番組で自慢げに「いつかここは中国領になる」と確信しているように語ってました。これらは台湾総統選で注目していた時期の印象です。総統選挙中もフェイクニュースを分析調査していた大学生グループの足跡も印象に残っています。民主主義は色んな意見を時間はかかっても収束していく過程が大事だし、その意識を台湾は守っていると私は感じています。
中国が苦労することになるのは台湾攻略よりもその後の統治の方かな
そちらが上手くいかなければ結局併合は失敗しそうだし、なんとか親中派世論を増やしたいところだろう
間違いなく西側諸国からは総スカンだろうから、経済的にもますます厳しくなるでしょうね。
体制維持のために億を超える人間が消えそうだ。
一度中国共産党が台湾を占拠したら、台湾人を大陸の再教育キャンプに収容して
指導者層と本土の貧しい農民を台湾に移住させるだけで統治できるような気が
台湾の人口は中国のウイグル族の約2.1倍強程度でしかないのだから
帝国は作るより維持する方がずっと難しいからね。香港ですら苦労しているのに台湾を維持出来るのか?私は本土の支配もソ連の事を考えれば30年代あたりから難しくなると思うから例え手に入れてもすぐ手放す事になると思う。