インド空軍は2021年にテジャスMK.1Aを83機発注したが、現地メディアは24日「80億ドル以上の費用をかけて約100機のMK.1Aを追加発注する」と報じており、空軍は今後15年間で300機以上のテジャスを取得する計画らしい。
参考:IAF to order around 100 more LCA Mark-1A fighter jets for over USD 8 billion
空軍は今後15年間でMK.1を40機、MK.1Aを180機以上、MK.2を最低でも120機取得する予定
インドは1980年代に国産戦闘機の開発を開始、政治的問題や技術的問題で紆余曲折を経験したものの忍耐強く状況を乗り切り、完全作戦能力を獲得したテジャスMK.1の実戦配備が2021年1月に始まったところだが、既に発展型の開発が進められている。
テジャスMK.1を再設計したテジャスMK.2の全長は1.35mほど延長され、カナード翼追加による失速特性と燃費の改善、S字ダクトやステルスコーティングを採用することで正面方向のレーダー波反射率を抑制、推進力と燃費が改善されたF414INS6(最大推力IN20/85kN→INS6/98kN)、国産AESAレーダー、デジタルレーダー警告受信機、電子妨害ポッドなどの統合が予定されており、特に国産AESAレーダー「UttamAESA」はEL/M-2052を上回る検出レンジと同時追尾能力に加え電子妨害に対する耐性も備えているらしい。
MK.2の開発完了は2027年頃になる予定だが、老朽化したMiG-21の事故が相次ぐ空軍は早急な更新を行う必要があり、MK.2に採用予定の新技術(国産AESAレーダー、デジタルレーダー警告受信機、電子妨害ポッドなど)をMK.1に統合したMK.1Aも開発中で、空軍は2021年に83機(単座73機+複座10機)をMK.1Aを発注済みだ。
初飛行を昨年7月に済ませたMK.1Aのプロトタイプは順調にテストを消化中で、複数の現地メディアは24日「空軍がMK.1Aの追加発注に関する計画を国防省と安全保障機関に提出した。追加発注の規模は約100機(契約額は80億ドル以上)で政府の承認もまもなく得られる予定だ。空軍は今後15年間でMK.1を40機、MK.1Aを180機以上、MK.2を最低でも120機取得する予定だ」と報じている。
因みにインドの国防研究開発機構(DRDO)とヒンドスタン航空機(HAL)は第5世代戦闘機「AMCA=Advanced Medium Combat Aircraft 」の開発も進めており、本機の開発は予備設計や詳細設計を終えた段階=基本設計の最終段階を意味するクリティカル・デザイン・レビュー(CDR)に到達、政府がAMCA計画を承認すれば2026年までにプロトタイプのロールアウトが可能らしい。
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※アイキャッチ画像の出典:Venkat Mangudi/CC BY-SA 2.0
テジャスの前輪はダブルタイヤですね。
グリペン同様に前線基地での使用を考えたのかな。
それとも、これもグリペンと同様に、艦載化を諦めていないのかな。
なぜか艦載してデータ収集する海軍型(NP1、NP2、NP5)はシングルタイヤを採用してる。
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本当ですね。何故だろう?。
第4世代機の先進国以外の空対空勝負は、機体数と中長距離のミサイル性能が分けるんじゃないかと。
一方でSAMに対抗する能力が十分ではないと考えられるので、全体的な戦闘機による戦闘の推移は双方のSAMの配備状況に大きく左右されると推測します。
J-20には通用しないけどJF-17と互角なら今の処はいいって判断なんじゃないですか。第五世代機は別に開発してるみたいですし。
テジャスくん艦載化しないと空母に乗せる飛行機ないんじゃ。
将来的に新型艦を作って載せるのかは知らないが既存艦に載せる為のラファールMでしょ。
その人口も複雑なカーストや国内問題に寄与しまくってますし、核にせよ探査船月着陸にせよ戦闘機にせよ全体としてはようやっと米の1960年代近辺というところでは。