印メディアは30日、インド政府は6月15日にラダックのギャルワン渓谷で中国軍と衝突した直後、密かにインド海軍の艦艇を南シナ海に向けて出港させていたと報じた。
参考:Indian Navy Sent Warship To South China Sea After Ladakh Clash: Report
中国が文句を言ってきたインド海軍艦艇の南シナ海派遣、中国とインドの戦いは陸から海に舞台を移動
インド軍と中国軍は6月15日、両国の国境が未確定のカシミール州ラダック地域で石、鉄棒、釘の刺さった竹棒等で武装した両軍が物理的に衝突、インド軍兵士が20人も死亡(中国側にも死傷者が発生したが詳細は伏せられている)する最悪の結果となり両国の関係が急激に悪化してしまい、両国が互いに軍を増強しあうキッカケとなった事件だ。
その後、両国は国境未確定地域に配備された軍を撤収させリスクを下げるため何度も話し合いを行ったのだが、今だに対立構造は解消されていない。
両国が話し合いで対立構造を解消できない最大の要因は、国境未確定地域であるカシミール州ラダック地域のインド側によるインフラ(道路や橋など)開発にあり、中国はインドが同地域のインフラ開発を中止しない限り軍の撤収はあり得ないと要求、インド側は中国との対立は望んでいないが中国が要求するラダック地域のインフラ開発中止を受け入れる気は全くない。
結局、最大の争点で互いが譲歩しないので今だに対立構造が解消しない訳だが、ここに来て新たな争点が浮上していたことがわかった。
インド政府はラダックのギャルワン渓谷で中国軍と衝突した直後、密かにインド海軍の艦艇(艦名不明)を南シナ海に派遣して同海域に展開する米海軍艦艇と緊密な連携を行っていたと印メディアが報じている。
この措置は直ぐに両国会談で効果を発揮、インド海軍艦艇の南シナ海配備について中国はインドとの交渉の際に文句をつけてきたため、中国政府や中国海軍に意図した通りの影響を及ぼしたとインド政府関係者は評価しており、同時期にインド海軍はマラッカ海峡の出口(アンダマン海側)にも艦艇を配備して中国海軍の艦艇や輸送船の動向を監視し始めた。
さらにインドは中国がジブチに確保した中国人民解放軍駐ジブチ保障基地に出入りする艦艇を監視するためにもインド海軍の艦艇を配備中で、将来的には中国海軍の艦艇を常時監視するための無人艦艇や海底センサーシステムを整備する予定で、現在そのための調達計画を進めている最中だ。
中国からしてみればインドとの内陸部国境問題がインド洋や南シナ海に飛び火してしまい、インド海軍が積極的に動けば動くほど中国の「真珠の首飾り戦略(海上交通路戦略)」が危機に晒されるため、何らかの手段に訴えて来る可能性が高い。
最も効果的で具体的な手段は中国海軍のインド洋配備だが、肝心の空母打撃群が完成していないため外交面で何らかの動きがあるかもしれない。
ただインドは対中国戦略で後戻りが効かないほど反中・親米に傾いているため、ラダック地域から無条件で軍を撤収させるなどの譲歩を見せても靡く可能性は低く、当面は南シナ海とインド洋で米海軍とインド海軍に対峙しなければならなくなったと言える。
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※アイキャッチ画像の出典:Indian Navy / GODL-India インド海軍 空母「ヴィクラマーディティヤ」
9月上旬の日印首脳会談で、自衛隊とインド軍のACSAを基本合意するという話があったけど、安倍さんが辞めるからどうなるだろう。できれば退任前の最後に何とかやって欲しいが…
次が石破さん以外なら菅さんでも岸田さんでも方針は引き継がれるはず。
いま石橋ゲル総理なら日本は滅亡。
ゲルは二階ですら見限ってるオワコン政治家
元々は印中って、争うこともあるけど基本は是々非々で共同歩調を取ることもある、っていう立ち位置だったと思うけど
中国の膨張が続く限りは、敵対傾向は強まる一方なんだろうな
日本としちゃありがたい限りだけど
地政学の教科書通りなら衝突して然るべきで、衝突しない状況は逆におかしいといえます。
共同歩調は邪魔者同士といえど一時的な利益の合致をみた一時的なものということですね。
日本としてはありがたいのはその通りで、安倍さんの一手が後々かなり効いてきているのは確か。
彼の後任も同等以上の外交力を発揮してくれる方だと心強いです。
中国としてはパキスタンやイランとの関係強化に走るのでは
特にパキスタンであればイランほどに注目浴びないので
爆撃機や海軍攻撃機をパキスタンに派遣しての共同訓練なんかをやりそうな気がする。
東地中海や中東みたく、カシミールあたりで代理戦争の様相を呈するのは十分ありそう。
中東諸国は軒並み対イランですから自ずとそうなるでしょうね。
今彼らは自分の立ち位置をどこにするか奔走中ですね。
一方、パキスタンはもちろんなのですが、今年はスリランカへの工作がもっと激しくなるはずです。
スリランカは昨年の連続爆破テロをきっかけに親中派の兄弟政治家が復活しまして、より親中に傾くと見られています。
今んトコは仲間扱いだけど、もし仮に遠い将来中国が片付いたら、次の米国の矛先はインドに向かうだろうね。差別的な社会構造を改革しろとか、人口を抑制しろとか、貧困層を救済しろとか、閉鎖的な市場を開放しろとか言ってさ。
アメリカがインドに脅迫や制裁を科しても、インドはすでに米国と手を切っても何ら困らない動きをとっている
敵の敵は味方くらいにしかお互いに考えてないと思うよ
中国海軍の空母部隊を分散できるので日本としては助かりますね。
インドはベトナムと緊密な軍事協力体制を構築しています。
インド海軍が南シナ海で活動できるのは、ベトナムがインド海軍を後方支援するからです。
(参考:リンク )
現在インドは、対中国海軍用に、急ピッチでアンダマン・ニコバル諸島を軍事開発しており、
すでに日本、豪州、米国の艦船の受け入れを表明しています。
A・N諸島はマラッカ海峡の北、スリランカの東に位置しており、
マラッカ海峡とスリランカの両方を抑えるインドの戦略的拠点になりそうです。
(参考:リンク )
むしろ全方位で戦える中国を評価監視すべき
「ポンペオ国務長官「14億人の国家から挑戦されている」 中国との競争に危機感 …
1 日前 · ポンペオ米国務長官は1日、激化する米中対立に関し「(米ソ間の)冷戦と異なり、米国は人口14億人を抱える国家から挑戦されている」 …」
認識おせーよ USA
だからここまで増長許したんじゃ!
最近の中国はちょっとおかしいな
全方位を敵に回してる
比較的穏やかなのはロシア方面くらいで、自ら孤立しようとしてるのか?
中国はもう少し外交が上手い国だと思ってたんだが
いや下手ですよ、基本的に恫喝外交ですから。
つい最近も台湾関連でオーストリアを脅しつけたり。
今欧州全域から不信感が最高値になっている今でもコレですから。
インドさんは「非同盟」主義だった
それは中国にとっても歓迎すべきことだったはず
過去、(今も続いてるけど)カシミール地方の紛争も小競り合いは多発してるが、拡大させる方針には見えなかった。
インドに非・同盟を捨てさせたのは中国のミスだよな。
高邁たる意志あるGF民などと思っていたが間違いか。普通、今がチャンスとばかりに『尖閣領有権固め』(上陸調査、灯台建設発表又はそれ以上)を主張する意見があっても良さそうだが、1意見も無いとは・・・。
知らんがな