韓国は4月第2週に予定されている韓国型戦闘機KF-Xのプロトタイプ完成式典にインドネシアのプラボウォ・スビアント国防大臣を招待しており、懸案だったKF-X開発費用分担金に関する協議が行われると韓国メディアは睨んでいる。
参考:인도네시아, KFX사업 분담금 20→10% 축소 요구
韓国はインドネシア離脱を防ぐため10%引き下げに応じるのか、50億ドル分の借款を受け入れるのか
インドネシアはKF-Xの開発費用8兆8,000億ウォンの20%(約1兆7,600億ウォン/約1,730億円)を負担する見返りとして自国技術者を韓国航空宇宙産業(KAI)に派遣してKF-X開発に参加させ幾つかの技術移転を受け取ることになっていたが、インドネシアは約束した開発費用の支払いを履行しておらず現時点の未払い額は6,044億ウォンに達しており両国間で何度協議を行ったが未だに解決の糸口すら掴めていない。
なぜインドネシアが開発費用の支払いを停止したのかについては謎で経済的な理由や韓国からの技術移転が思っていたよりも少ない事に不満を抱いた結果とも言われているが、これまでの報道を総合するとインドネシア側は開発費分担比率を20%から15%に引き下げることを要求中で韓国側は1.2%の分担比率引き下げしか応じていない。

出典:KAIが公開したYouTube動画のスクリーンショット
要するに開発費分担比率を5%引き下げことを巡ってインドネシアと韓国は数年間水面下で交渉を続けてきたという意味なのだが、韓国メディアの東亜日報は国防関係の国会議員や韓国軍関係者への取材からインドネシアは昨年末に開発費分担比率を10%引き下げるか、もし分担比率引き下げが困難ならKF-Xの現地生産設備の建設費用約50億ドル分の借款を韓国側に要請していると報じて注目を集めている。
開発費分担比率の5%引き下げにすら難色を示している韓国が10%もの引き下げに応じるとは到底考えられないため、韓国型戦闘機KF-Xプログラムからのインドネシア離脱を防ぐには何十年かかるのか不明だが回収可能な50億ドル借款案を飲むしかない。
特に韓国型戦闘機KF-Xプログラムにとってインドネシア調達分48機の存在は大きく、これが完全に失われてしまえばKF-Xの量産規模が縮小するため調達コストの上昇につながり海外市場に打って出る場合の足かせになるため韓国はKF-Xプログラムからのインドネシア離脱だけは絶対に防ぐ必要がある。
もしかしたらインドネシア側の狙いは端から現地生産設備の建設費用を韓国側から引き出す狙いだったのかもしれないが、なぜここまでインドネシアに対して韓国の立場弱いのかと言うとインドネシアが負担する開発費の支払いは口約束(政府間の覚書(MOU)のみ)に近く、支払い義務の不履行に対する保険(担保)が未設定のため韓国側には未払いの開発費用を強制的に回収手段を持っていないためだと韓国メディアが指摘している。
しかも現政権のムン・ジェイン大統領が進める経済政策「新南方政策」においてインドネシアは最重要国と位置づけられており、潜水艦(受注済)や国産訓練機の輸出推進なども控えているため強行に支払いを催促することも出来ないというジレンマに陥っているのだろう。
表面的にはKF-Xのプロトタイプ完成を祝うための式典に出席するためプラボウォ・スビアント国防大臣は韓国を訪問するのだが、真の目的は韓国側と長年協議を続けてきた開発費用の分担比率について決着をつけるためで韓国側にとっては10%引き下げに応じるのか、50億ドル分の借款を受け入れるのか頭を悩ませているはずだ。
関連記事:インドネシア、韓国がKF-X開発費分担額を減額するまで徹底抗戦か
関連記事:F-16C/Dの近代改修も? インドネシアが2024年までにラファールとF-15EXを導入か
※アイキャッチ画像の出典:KAIが公開したYouTube動画のスクリーンショット
韓国が折れることはもう決まってる
あとはどこまで曲がるか
インドネシアに借款を許すと、今度はその借款返済を取引材料にして韓国を揺さぶり続けるだろう
まさに進退極まる、だ
カエサルみてーだな…
韓国は兵器事業にインドネシアを巻き込んで、うまうまとカエルをのみ込んだつもりで、実は腹黒いニシキヘビに呑み込まれつつある
これを他山の石にして、護衛艦輸出に必要な各種契約締結に生かしてほしいな
護衛艦輸出を推進する日本、インドネシアと防衛装備品・技術移転協定を締結
リンク
まあ、韓国みたいに海外輸出前提での兵器開発でなければ傷は小さいとも言えるがね
ここで、FFM輸出前提でドック拡張とかやって致命的な負債を抱えたらアウトだけれども
>インドネシア側の狙いは端から現地生産設備の建設費用を韓国側から引き出す狙いだったのかもしれない
インドネシアならあり得る話ですね。
新幹線でも前科(地質調査を日本にやらせて中国に丸投げ)があるからなあ
しかも勝手に工期短縮したり中国企業に金払わないと言うね
インドネシアは値下げ他の要求が通らなかったら契約キャンセルをちらつかせている
契約キャンセルになっても他国から別の戦闘機を購入するだけだから強気な態度は崩さないだろう
冗談抜きで次は調達数を30~20機に削減とか言い出しそう
インドネシアとしてはまともに運用する気がなくて吸い取れるだけ吸い取って国産兵器開発の踏み台にするつもりっぽい
つまり、最初から韓国の金で、韓国の技術で、インドネシアに戦闘機工場を作るのが目的だったと・・・
いや、戦闘機は作れないだろ。スクラップとして売るつもりなのか?
韓国の金で建てた工場でラファール作ったりしてね。
南朝鮮が困るのは面白いんだけど、インドネシアに関しては我が国も他人事とは思えないからねえ……
>口約束(政府間の覚書(MOU)のみ)に近く、
韓国も日本との約束を反故にした実績がある。2015年の日韓慰安婦合意だ。
さて、韓国はどう出るかな?
口約束なら反故にしても良いと出るか、口約束でも約束は守るべきだと出るか。
自国のしてきたことを、韓国はよく考えるべきだ。
韓国「インドネシアががめついだけだ。問題はない」
↑勝手にこういう思い込みをしそうだけど……
ダッソー「やっぱ国際共同開発ってクソだわ、もう脱走するしか無いな」
あなたインドネシアにラファール売り込んで韓国追い詰めてる張本人ですやん。
第五世代の定義ってステルスとスーパークルーズだっけ。KF-Xのほうはスパホの同系統エンジンらしいけどスーパークルーズできるの?
KFXは4~4.5世代じゃなかった?
KFXは第4.5世代機だから別にその辺気にしなくてもいいぞ
T-50をFA-50の時に改修時に、戦闘機開発をイスラエルに丸投げするコネクションができたし、国営なんで税金だし、第5世代でも完成はするかと。
第五世代化もすでにKFXの計画に含まれているぞ
ただし、第五世代化はバッチ3という段階で、かなり当分先(2040年代ころ?)の話だが
KFXの将来的な第五世代化は中央日報がミリオタの妄想として無慈悲に否定してるよ。
リンク
>一時ミリタリーオタクの間ではKFXがステルス機として開発されるという話が出たりもしたが現在ではこれは事実でない。
KFXは韓国空軍が導入した最新鋭第5世代ステルス機であるF-35Aには及ばない第4.5世代戦闘機が目標だ。
あのステルス形状と謎空間はなんだったのか
スパクルやるだけなら軽量状態のF-15ですらできるから問題ないんじゃないかな?
50億ドル借款で手を打つしかなさそう
設備作ってもKFXのためだけに使うわけないだろうし、蜜だけ吸ってるよなぁ
外貨足りなくてスワップ連呼してる韓国にそんな余裕はない
ウォン借款なら話は別だが
人民元ならたっぷりあるニダ
宗主国様が引き取りを拒否して溜まる一方の元で貸し付ければwin-win(グルグル)
日本が換金できないドルで借款枠を作ってるようなもので隅田
インドネシアの目論見は、ムチャ振りして韓国側から交渉破棄(撤退)を引き出すことでは?
1ドル100円として、5000億円、1円10ウォンだから5兆ウォン。 KFXの開発予算が8兆7000億ウォンだから、韓国は借款でも難しいというか、インドネシアは断る口実でしょ。
日本もよくやってるから借款すればいいじゃんって思ったけどその金額だときついな。
その額の借款をすぐできるなら、分担の引き下げ応じるだろうしね。
やっぱ経済力って軍事力だわ。自国通貨の価値がここで足を引っ張るとは…
英国はあらゆる物を掛けの対象にするが、KF-Xの賭けはやらないのかな。
賭けの対象としては2030年までに墜落する機数を充てるとか。
関わらないのが一番だわ。
このお話は、単純にインドネシアが韓国を見限ったということではないのでしょうか?戦車やヘリコプター等の開発遅延ぶりを見ると、完全ライセンスでも無い限り、完成させるのも現時点では、難しそうに感じます。