インド太平洋関連

義務と協力の違い、中国との戦いに米軍派遣を期待しない台湾人が増加

台湾国防部は「ロシア軍によるウクライナ侵攻が国民の国防意識に及ぼした影響」を30日に発表、中国との戦争に米国が軍を派遣してくれると期待する台湾人は大きく減った。

参考:Public less confident in U.S. coming to Taiwan’s defense: survey
参考:俄烏戰爭下台灣民眾「自我防衛」意識的持續與變遷 

仮に武力統一が発生しても米国は軍を派遣しない=武器や物資による支援に留まると考える台湾人が増加したのだろう

台湾国防部傘下の国防安全研究院は「ロシア軍によるウクライナ侵攻が国民の国防意識に及ぼした影響」を30日に発表、祖国防衛に対する意識に変化は見られないが「中国との戦争に米国が軍を派遣してくれる」と期待する台湾人は前回調査よりも大きくポイントを落としている。

出典:中華民國總統府/CC BY 2.0

台湾国防部傘下の国防安全研究院(INDSR)は昨年9月「A.中国による武力統一が発生すれば祖国のために戦うか?」「B.台湾を防衛する国軍の能力を信頼するか?」「C.中国による武力統一が発生すれば米国が軍隊を派遣すると思うか?」という3点に関する台湾人の意識調査を行い、それぞれA.戦う44%+戦う可能性がある31%=75%、B.とても信頼する21%+信頼する37%=58%、C.派遣する21%+派遣する可能性が高い36%=57%という結果を得ていた。

INDSRは「ロシア軍によるウクライナ侵攻が国民の国防意識に及ぼした影響」を調べるため同じ設問による意識調査を行い、A.戦う48%+戦う可能性がある25%=73%(2ポイント減)、B.とても信頼する21%+信頼する33%=55%(3ポイント減)に関して変化は見られなかったが、C.派遣する14%+派遣する可能性が高い26%=40%(17ポイント減)に関しては大きくポイントを落とした=米国が軍を派遣することに期待しない台湾人が増加した格好だ。

出典:DoD News photo by EJ Hersom

昨年、ボルティモアの住民集会に出席したバイデン大統領は「台湾を守ると断言できるのか?」という質問にYesだと答え、司会者から「台湾が中国から攻撃されれば防衛に向かうのか?」と重ねて質問されると「我々にはそうする義務がある」と答えて注目を集めたが、ホワイトハウスはバイデン大統領の発言に対して「従来の政策に変更はなく台湾の防衛を引き続き支援する」と述べており、これは昨年8月にバイデン大統領が「米国は台湾に対する防衛義務がある」と踏み込んだ時と同じ対応だ。

1979年1月にカーター大統領が中華人民共和国との国交樹立に踏み切った影響で米華相互防衛条約を廃止、その代わりとして制定されたのが「台湾関係法」と呼ばれる準外交関係で「台湾が十分な自衛能力を維持するのに必要な防衛物資=防衛装備品やサポートを提供する義務がある」と定義しているが「中国が台湾を攻撃または侵攻した際に米国が軍事介入=防衛義務がある」とは保証しておらず、ホワイトハウスが「従来の政策に変更はなく台湾の防衛を引き続き支援する」と発言してバイデン大統領の主張を否定しているのはそのためだ。

出典:U.S. Air Force photo by Mauricio Campino

つまりウクライナと同じように台湾も集団もしくは2ヶ国間の安全保障条約を結んでいないので、仮に武力統一が発生しても米国は軍を派遣しない=武器や物資による支援に留まると考える台湾人が増加したのだろう。

因みにNATO加盟を推進するフィンランドとスウェーデンでも「加盟申請から全ての手続きを終えるまでの期間が一番危険だ」と指摘されている。

ロシアは再三「フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟すれば対抗措置を講じる」と主張しているため、両国が加盟申請に踏み切ればウクライナの二の舞い=軍事侵攻を受ける可能性があり、仮に5月中に加盟手続きが始まっても正式な加盟国になれるのは「早くても12月」だと言われている。

出典:U.S. Army photo by Charles Rosemond, Training Support Team Orzysz

要するにNATOから安全保障が提供されない5月~12月の間が最も危険で、両国は「米国と英国から何らかの安全保障に関する確約を取り付けた」と報じられているが、米国は「安全保障に関する義務と協力は異なる」と述べているためフィンランドとスウェーデンがNATO加盟申請中に侵略を受けても「米軍派遣」を行うかは未知数だ。

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アイキャッチ画像の出典:U.S. Army

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コメント

    • 匿名
    • 2022年 4月 30日

    我が国には台湾やウクライナとは違って日米安全保障条約という明確な法的規範があるし、もし日本を失えば米国は太平洋を介して中国と直接対峙しなきゃいけなくなるから、日本が侵略されても米国は助けに来ないということを今回の例だけで決めつけるのは少々乱暴。
    まあ米国が忠実に安保条約を履行してくれるのかには疑問符がつくが…

    22
      • 通りすがり
      • 2022年 4月 30日

      この記事に日本のことなんて登場していないけど?

      73
      • 名無しさん
      • 2022年 4月 30日

      そのための在日米軍基地でもあるわけで、日本が侵略されたからと言って
      基地を放棄して撤退すれば、世界中で米軍のプレゼンスは大きく失墜するだろうからあり得ない。
      とは言え、今回のウクライナのように米軍よりも先に、
      自ら血と汗を流して戦う姿勢を見せつけないといけないのは変わらない。

      59
        • ダヴー
        • 2022年 5月 01日

        肝心なのは「あらゆる手段を用いてアメリカに兵を出させる」ことですね。
        在日米軍基地はその手段の一つですし、有事には日本人自身が血を流すことも必要でしょう。
        さらに必要であれば、かつてアデナウアーがソ連側に付くぞと脅したように、日本は中国に付くぞと迫る場面が出てくるかもしれません。

        よく言われる「アメリカは日本のために戦わない」で思考停止することなく、兵を出させるために必要な事を考える事が大事だと思います。

        34
        • 匿名
        • 2022年 5月 01日

        ヒント:フィリピン

        5
          • G
          • 2022年 5月 01日

          昔あった在フィリピン米軍基地はフィリピン側が米軍の使用延長要請を拒否し、国内から米軍を追い出したので、日本とは事情が全く異なり何の参考にもヒントにもならないのでは

          21
        • samo
        • 2022年 5月 01日

        在日米軍基地には、米軍人だけじゃない
        基地で働いたり、軍人の家族として、米民間人も多数居住してる
        仮に日本が攻撃を受けたとしたら、その米民間人もタダじゃ済まない
        軍人だけが死ぬならまだしも、民間人の死は許容できないのが米国人の感情
        報復世論が一気に燃え上がりは誰にも抑えられないだろうね

        日本は善意でだだっ広い用地を容易して、民間人を住まわせてるんじゃない
        体の良い盾として日本に住まわせてるんだよ
        そして、それは米国政府も理解してる
        米国世論が日本を見捨てるとならないような方策として日米が作り上げた体制

        6
        • ゴミ
        • 2022年 5月 01日

        日米ガイドライン読めば分かるけど、米軍は自衛隊を補完するだけ。
        つまり情報や武器は渡すけど派兵は無いかもしれない。
        日本人が死ぬ気で戦うしか無い。

        11
      • 774rr
      • 2022年 4月 30日

      ウクライナ侵攻以前にアフガニスタン撤退時の様子を見てるとアメリカ頼りは期待したくとも。。。って感じがするよね
      日本は日本できちっと防衛力を増強して法制度ももう少し整備して頂きたく候

      36
        • だいぶ溜まってんじゃん
        • 2022年 4月 30日

        まずは自衛官のなり手不足を解決しないとね、海自は特に、
        でも現実的な解決策がこれもうわかんねぇな

        地道に広報と福利厚生を充実させるのが模範解答なんですかね?

        35
          • バーナーキング
          • 2022年 5月 01日

          金銭をはじめとする待遇面で民間企業と争うのは厳しいし最悪金でC国とかに持ってかれる可能性もあるからなぁ。何より最終的には「命懸けで国を衛る」覚悟が必要になる以上どんなに条件釣り上げても対価としては足りんと思うのよね。
          やっぱり「若い奴が自衛隊に憧れ、自衛官自身がそれを誇れる」という構造を作るのが理想じゃないかなぁ。
          トップガンで海軍はじめ米軍志願者が爆増した様に「自衛官カッケー」な広報活動も有効ではあるけど、どうしても一過性になり勝ちだし、何より18〜22辺りの年齢になって「カッケー」だけで人生の選択をできる奴はそこまで多くないだろう。
          結局のところ日本自体が「国を衛る」事こそが最大の目的になり得る様な魅力的な国であり、それを国民が感じられる事が重要じゃないかと。
          …逆に考えると一部界隈の「一見何したいのか分からん盲目的な日本下げ」は中長期的には確かに国防力を削いでる、って事なのかもね。

          18
          • ああああ
          • 2022年 5月 01日

          若年人口が減少しているのだから仕方ないのでは?
          今後も減っていくことはわかっているので、
          人員が減ることを前提とした編成にするしかないかと。

          除隊後のキャリアの幅が広がるといいのだけど。

          4
    • だいぶ溜まってんじゃん
    • 2022年 4月 30日

    中国は「一つの中国原則」を掲げてるけど、だからといって台湾に揚陸艦送り込んで軍事侵攻を選択するほど極端な手段に出るのだろか?

    21世紀に他国への軍事侵攻を選択するほど無謀な国はいないと思ったけど今回のロシアのせいで国の意思決定権の欠点・脆さを実感したわ

    全人代と習近平にプーチン政権以上には理性があると信じたい

    個人的には2014年のクリミア式の併合が一番中国が台湾にやりそうな手法だと思う(実際参考にしてそう)

    台湾は先祖帰りして日本に戻ってきたら?安全保障の問題は解決するよ♪(中国とのエスカレーションが加速しないとは言ってない)

    6
      • あばばばば
      • 2022年 5月 01日

      中華人民共和国が中華民国の戦力を下に見た場合、かつ侵攻に対する損害より利益が上回ると判断したのなら、実行するだろう。

      それと台湾島はサンフランシスコ条約の下日本の主権下から離され、日華平和条約(公式的には終了している)によっても日本はこれを放棄しているのだから、言及することはできない。
      そもそも台湾の住民が先祖返りしたところで、行く先は日本ではなく大陸本土だろう。

      29
    • zerotester
    • 2022年 4月 30日

    もし各国の首脳たちが、記憶を持ったままでウクライナ戦争前に戻れたとしたらどうするでしょうか。ロシアに舐められないように団結し、「もし侵略したら世界は一丸となってウクライナを支援する。戦車でも戦闘機でもなんでも送る。経済制裁も無制限にやる」と説得力がある形で宣言するのではないでしょうか。重装備や戦闘機を開戦前から渡しておくのもいいですね。

    台湾にも同じようにするべきと思えます。「戦略的あいまいさ」を捨てて台湾を独立国と認め、侵略したら世界中が中国の敵に回ると宣言するのです。中国との関係は一時的に悪化するだろうけれど、戦争になって世界中がダメージを受けるよりはマシなはずです。

    10
      • gcgir59629
      • 2022年 4月 30日

      >「戦略的あいまいさ」を捨てて台湾を独立国と認め、侵略したら世界中が中国の敵に回ると宣言するのです。
      >中国との関係は一時的に悪化するだろうけれど、戦争になって世界中がダメージを受けるよりはマシなはずです。

      それは楽観的過ぎると思いますよ。
      独立国として承認した瞬間に戦争になるでしょう。

      15
        • zerotester
        • 2022年 5月 01日

        「このままあいまいな状態にしておけば中国は台湾に手を出さない」という考え方とどちらが楽観的かということです。

        20
      • 名無しさん
      • 2022年 5月 01日

      台湾自身が独立国であることを強調してないのですよ。
      中国のとは別の国であると思っているが、それを主張すると政治的にも経済的にもデメリットが大きいので
      とりあえず今の状態をキープするのが最善であるという判断。

      14
        • zerotester
        • 2022年 5月 01日

        台湾の蔡英文相当は台湾は独立国家だと何度も言っていますね。アメリカは台湾が独立国だと公には認めていない立場ですが、だったら中国が台湾を攻めても文句を言う筋合いは無いわけで、状況を危険にしていると思えます。ウクライナ戦争以前は事なかれ主義で良かったかもしれませんが、世界は変わったのではないかと。

        23
          • ujm
          • 2022年 5月 01日

          最近の蔡英文総統は現状維持を主張していますね。

          「現状維持こそ我々の主張」 蔡総統、中国側に対話呼び掛け―台湾
          リンク
          以前の蔡英文総統でも「正式に独立を宣言する必要はない」と主張していました。
          正式に独立を宣言したら中国が台湾を軍事攻撃するので、蔡英文総統は超えちゃいけないラインを把握していますな。

          3
      • 幽霊
      • 2022年 5月 01日

      台湾を独立国と認定したら中国との交易が難しくなるので中々難しいと思いますよ?

      4
        • zerotester
        • 2022年 5月 01日

        交易は大事ですが、戦争が起こったら交易はめちゃくちゃになってしまいますならね。ロシアへの制裁を見てもわかるように。
        「台湾は独立国ではなく中国の一部である。でも中国が台湾を攻めたら米国は守る(かも)」という状態が本当に良いのかという話です。「いまどき戦争を仕掛ける国なんてないだろう」という常識は終わってしまいました。

        23
          • 幽霊
          • 2022年 5月 01日

          戦争が起きたら交易が滅茶苦茶になるのは事実ですが、中国の台湾侵攻がいつになるかが問題ですね
          1年後かもしれないし10年後かもしれない、もしかしたら100年後かもしれない
          アメリカとしては現在の曖昧な状態の方が都合がいいかもしれません
          台湾を独立国と認定して中国との関係悪化で起きる経済的損失を考えると明白にするメリットがあまり無いと思います。
          もちろん中国もアメリカは重要な貿易相手ですのでアメリカが台湾を独立国として認定しても関係悪化はそこまで酷くない可能性もありますが、正直可能性は低いでしょう。

          5
      • ああああ
      • 2022年 5月 01日

      首脳だけがタイムスリップしても、
      実際にロシアが侵攻しないと好戦的な世論が形成されないので実行不能でしょう。

      台湾は地理的に遠いのでヨーロッパの支持が得られるかは微妙です。
      第4次中東戦争でイスラエルを無視したように中立を取るのではないでしょうか。
      ヨーロッパとしては台湾が一瞬で斬首されて中共の支配下になるのが一番ダメージが少ないです。

    • 無無
    • 2022年 4月 30日

    とはいえ、ウクライナすら片づけられないロシアが新規に北欧にまで戦線を拡充する可能性は限りなく低い
    もしプーチンがその挙に出れば、それは東西両面作戦という第一次世界大戦の必敗パターンを繰り返したヒトラーの再来に等しく、西側にとってはロシア殲滅のための第三次世界大戦開始の好機という展開
    そこまでやらないと終わらないのかと暗い気持ちになる

    18
      • tarota
      • 2022年 5月 01日

      今がNATO加盟のチャンスだし、プーチンにダメージを与える手段でもある

      1
    • くらうん
    • 2022年 4月 30日

    アンケートを見るに、米軍の介入への期待が大きく下がる一方で、有事の際に戦う可能性はほぼ横ばいで、「戦う」と答えた人はむしろ増加している。いざというときには自らの力で守らなければならないと考えるようになった台湾人が増えたということでしょう。
    これはむしろ、国防に対する意識としては健全なあり方と言えるのではないかな。

    40
    • くじら
    • 2022年 4月 30日

    もう少し踏み込んだ議論をすると、仮に米国(及び主要な自由主義国家)が台湾有事において軍用装備支援する場合輸送路の確保がネックになるのかなー、と

    ウクライナは幸いにもポーランドと陸路で国境を接してるおかげで容易に物流ルート確保できてるけど、台湾の場合人民解放軍が福建に長射程の地対艦・地対艦兵器を展開したらそもそもロジルートを打通できない。中共と台湾の物量差考えたら開戦劈頭にSEADを実施した中共が台湾の防空網を潰して台湾周辺の制空権・制海権確保してるであろうことは容易に想像できるわけで……

    中国にどの程度精密誘導兵器のストックがあるか分からないから何とも言えないけど、ロシアとは工業力にせよ技術力にせよ比べものにならない化け物なのは事実じゃないかと。……台湾現状詰んでるとしか思えん

    15
      • 匿名11号
      • 2022年 5月 01日

      詰んでるとは思えませんな。

      ウクライナの戦訓は、単純に物量差があっても短期には航空撃滅はできないことを示しているのであって、中国側に絶対的な制空権獲得はできず限定的なものになる。米海軍の護衛付きで装備・弾薬を送り込まれれば、太平洋岸経由海路で兵站を確保できますな。

      長射程巡航ミサイルが有効に機能する兵器ならば、沿岸諸港が封鎖される中国側の方が干殺しになってしまうでしょうね。

      5
        • umdw
        • 2022年 5月 01日

        ロシアがウクライナの制空権を獲得できないのは敵防空網制圧(SEAD)の不徹底が原因。
        ロシア軍がSEADを重視しているのかどうか不明ですが中国軍はSEADを重視しています。
        中国軍はワイルド・ウィーゼルや精密誘導兵器を潤沢に揃えて台湾侵攻に挑むと思いますね。
        また、中国軍は第1・第2列島線で米軍を迎撃するので、太平洋岸経由海路で兵站を確保できるかどうか不明です。
        ロシア軍が準備不足だったからウクライナ軍に苦戦しているので、中国軍はロシア軍と同じ過ちは繰り返さないでしょうね。

        1
          • 匿名11号
          • 2022年 5月 01日

          「第1・第2列島線で米軍を迎撃」というなら、そもそも米国を「軍事支援」以上に戦争に巻き込んでいる時点で台湾にとっては活路を開け、中国には失敗でしょう。そして、日本や台湾の防空網や警戒網が健在な時点での列島戦での迎撃が、どこまで有効か怪しいものです。

          また、戦法の工夫や精密誘導兵器の数量を単純に積み上げるだけなら、機体・ミサイルを他の基地や滑走路代わりの高速道路等に分散・秘匿するだけの対処で、被害を局限できる。なるほど中国も周到な準備をするでしょうが、台湾側がそれを上回る対処をすれば結果は同じでしょうな。

          6
    • だいぶ溜まってんじゃん
    • 2022年 4月 30日

    中国は「一つの中国原則」を掲げてるけどどこまで台湾への軍事侵攻を検討しているのだろう?
    やるとしても2014年のクリミア式の併合の方式あたりが一番現実的だと思う

    21世紀に他国に侵攻する無謀な国はいないと考えてていたけど、今回のロシアの件で国の意思決定権の所在で簡単に戦争が起きうると実感した

    全人代と習近平は台湾に揚陸艦を送り込むほど理性を失ってはいないと信じたい

    台湾は先祖帰りして日本に戻ってきたら?安全保障の問題は解決だね♪(中国とのエスカレーションが加速しないとは言ってない)

    1
    • ミリオタの猫(時代遅れの「アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!」主義者)
    • 2022年 4月 30日

    先ず台湾は置いといて、NATOは既にフィンランドに対して「加盟申請期間中でも防衛支援をする」と表明しているのに、それが何の意味も無いとツッコまれている点が何とも(笑)。
    こうして見ると、昨年のアフガン敗走からのバイデン大統領の逃げ腰政策が戦争を招き寄せたのは確実ですね。
    只、中国の台湾侵攻の場合はロシアのウクライナ侵攻と違って海軍力が主役を担いますので、もしも米海軍が台湾へ介入しないとなったら台湾は間違いなく負けます。
    ですので、米国は中国に対して「台湾へ侵攻したら軍事力を行使する」とキッパリ言わないとウクライナの二の舞になるでしょう。
    勿論中国はプーチンとは違いますから、今台湾へ侵攻する時期では無いと考えているでしょうが。

    16
    • K(大文字)
    • 2022年 4月 30日

    アメリカの直接介入が期待できないのであればどうするか?これが本題ですよね。
    間接支援のみでも耐えられるよう防衛力を強化するのか、或いは他の選択肢を考慮するのか、これは台湾人が選ぶべき問題。
    ただまぁ、アメリカも「力による現状変更」があった場合は直接介入も排除しない、くらいは言っておいた方がいいとは思いますが。この物言いなら一つの中国原則にもギリギリで抵触しないですし。
    本来なら台湾問題については日本がアメリカのケツ引っ叩くくらいで丁度いいと思いますがね。安倍氏が「台湾有事は日本有事」と断言したのは正論だと思いますし、ならば日本もその為の用意をすべきだし、アメリカを全力で引っ張り込まなきゃならない。

    35
      • 匿名
      • 2022年 5月 01日

      先島諸島に最新式のOTHレーダーやバイタスティックレーダーを配備して中国海軍・空軍の動きが監視されているということを強く印象付けよう
      コレに手を出せば日本本土への攻撃だから言い分けが効かない

      6
      • 浅見真規
      • 2022年 5月 01日

      今後5年以内なら台湾は独力で防衛できる可能性が高い。中国人民解放軍が大量の短距離弾道ミサイルを台湾軍の滑走路に撃ち込めば制空権は握れるかもしれないが台湾軍がクラスター爆弾弾頭のロケットを使えば上陸阻止できるから。
      しかし、中国共産党が台湾統一のリミットとする2049年までには経済規模を示すGDPがアメリカを抜く可能性が高く無人兵器を大量生産して上陸作戦に大変革が起き、軍事的に阻止不可能。アメリカも直接救援も間接支援もできない。人民解放軍のDF-21を怖れ空母は近づけないし嘉手納基地から空軍機派遣すれば嘉手納基地の滑走路を大量の弾道ミサイルで破壊されるし、台湾の港は機雷封鎖されるから。
      つまり、中国本土に民主化を呼びかけるのが台湾の採りうる最良の策。

      1
    • 下僕
    • 2022年 5月 01日

    いちいちバイデンの言うことを訂正してるホワイトハウスってサキ報道官の事だと思うけど、この人ってなんかなあ。もうすぐ辞めるという記事見たけどさっさといなくなって欲しい。

      • くらうん
      • 2022年 5月 01日

      報道官の仕事は政府首脳の方針(大統領のではない)を基に応答することですから、表現の幅はあれど、基本的な内容は報道官個人ではなく政府のものと思えばいいと思いますよ。

      15
    • 折口
    • 2022年 5月 01日

    台湾を巡る戦いが中台間で勃発したとして、そのまま米軍が参戦するかどうかは時の政治状況次第でしょうね。法的に参戦義務がないのは散々言われてる事ですし、対テロ戦争後の米世論は右も左も厭戦一色で地上軍派遣には特に敏感です。しかしながら、法的な必然性も無ければ関与するかどうが微妙なラインだったのに突然やる気をだして西側同盟国を巻き込んで殴り込んでいく前例もたくさんある国なので、僕は次の政権にはそういう低い沸点と高い志を期待したい。

    台湾といえば日本が参戦してくれるという意見が一定数支持されているそうですが、法的にも(憲法)物理的にも(自衛隊の長距離展開能力の不足)政治的にも(今の日本で憲法の例外規定を作れるだけの政治的団結は無理)ほぼ不可能な要求だということをどうにかして伝えないとまずいですよね。日本の平和憲法に対する周辺国の理解が皆無なのは、日本の戦後平和主義や憲法学・平和学界隈が極めて内向きかつ自己満足的な議論に終始していたことが直接の原因であり、元を正せば日本に原因のある問題とも言えますが…

    20
    • スポンサー・ドリンク
    • 2022年 5月 01日

    1.アメリカ人は他国のために米兵が死ぬことを許さないでしょう。

    2.どういう結果であれ、結局アメリカが責められます。わざわざ兵士を送り込みたくないでしょう。

    2
    • ミュー
    • 2022年 5月 01日

    ゴチャゴチャ言う暇が有ったら、予備自になったり、空いてる土地を耕して、食いもん造る。
    自分達の国は自分達で守るしかない。
    頼れる者は我々のみ。

    15
    • 無無
    • 2022年 5月 01日

    いざ中国が攻めてくるときに、アメリカの威を借りるのではもう無理、台湾人本人こそが祖国防衛に立ち上がらないと世界からの支援も協力も得られないって、それをウクライナの戦いぶりから学んだのならば、ウクライナにとっては最高の賛辞だろう
    我が国もウクライナには学ばねば

    4
    • 日中関係者
    • 2022年 5月 01日

    日本側は日中関係の原則を再度確認する必要があります。日中平和友好条約や各種ステイトメントにより、日本が台湾分離主義勢力をいかなる形でも支援することは違法です。近年ではアベを筆頭に自民党を中心としたタカ派の政治家が公然と台独支援を主張しておりますが、これらは極めて危険な兆候であると指摘できます。日本が中国の内政に干渉し国家主権を脅かすのならば、中国は国際法上認められている自衛権により対日武力行使を実施する法的権利があります。思慮深い言動が日本に求められています。

    2
      • 匿名11号
      • 2022年 5月 01日

      何に対する「違法」か怪しいものだし、「台湾への武力侵攻」に対して「日本の積極的黙認」を強制する根拠としては弱いねえ。それに、理不尽な対日武力行使に対しては、日本側には国際法上認められている自衛権により反撃を実施する法的権利があるよ。お忘れなく。

      6
    • 四凶
    • 2022年 5月 01日

     そんな仮想戦記みたいなご都合ifなんていらない。

     各国首脳という事はプーチンだって記憶そのままに戻るんでしょ、それにいつのタイミングまでに戻るの?首脳だけ勝手に話を進めてどこまで民意を無視出来るかなんて未知数でしょ、開戦前の時点でウクライナにどんどん兵器送るべきだって話しどこにあったのか。
     ロシアは現状で核使用以外はある程度実行するのは分っているし、ウクライナの戦術とか状態もある程度分っているだろうやり直し出来るのはロシアも変わらない。現状世界に対して萎縮しないようなロシアが開戦前に準備万端にしようが開戦は避けられる可能性がどれくらい上がるのか。

    >戦争になって世界中がダメージを受けるよりはマシなはずです。
     それって中国の何を見て分析して、そう言う話に持っているの?自分達がどれだけ中国依存していているのを知った上で、中国抜きでもやっていけるという自信がありますか?
     ロシアみたいに天然ガスと石油、魚類・穀物だけと影響受けるとか分りやすい物じゃ無くて、トヨタでも部品の20%強は中国製だったように思うし、ロシアと比べて比較にならないほどの中国資本依存の企業だって腐るほどいる。身の回りの物見渡して即チャイナフリーが現実に出来るかを考えていますか?

     ウクライナの事例だけ見てこうすべきだってのは簡単だけど、それが出来るなら中国の力が無い昔にやっているとは思いません?西側が脱中国を真剣に考えるなら今から中国市場諦めて準備して10年後に強気に出るのが関の山じゃないだろうか。
     政府機関が正しい情報を上に上げているか為政者がそれを有効活用するかは別として、米政府の方がこんな素人共の想像よりまもともな危険見積もりとか状況分析しての現状でしょう。

     最後に貴方が台湾問題に対して言っているのは批判対象であるロシアや中国と同じ力による現状変更である事には変わりない事はお忘れ無く。

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