韓国メディアは26日、陸軍と海兵隊で運用されている自走砲の射程を飛躍的に伸ばすことが可能な「155mm射程延長弾(K315)」の開発が事実上完了したと報じている。
参考:‘최대 54km 타격’ K9 자주포 155㎜ 사거리 연장탄 개발 완료
最大射程54kmの155mm射程延長弾「K315」が完成、今後GPS精密誘導キットの開発も
韓国の陸軍と海兵隊は国産自走砲「K9(約1,100輌)」や米国製のM109A2をライセンス生産して改良を施した「K55A1(約1,000輌)」を運用中で、通常の155mm砲弾以外に国産の射程延長弾「K307 HEBB(ベースブリード榴弾)」を使用している。
このK307弾を使用すれば最大40km先の目標に攻撃を行うことが可能だが軍はさらなる射程延長を要求、これに応える形で開発したのがロケット推進とベースブリードを組み合わせた新しい155mm射程延長弾「K315弾」で、この新型榴弾は点火直後に空気抵抗による減速を抑えるためのガスを噴出、その後内蔵されたロケットモーターに点火して飛距離を稼ぐため最大54km先の目標を攻撃することが可能だ。
ただガス噴出やロケットモーターの燃焼による影響で通常弾に比べ弾道にズレが生じやすく平均誤差半径(CEP)と破壊力が低下するのが欠点と言える。
この欠点を補うため韓国はBAEシステムが開発したGPS精密誘導キット「LR-PGK」と同等のモノを開発してK315弾の欠点を補う計画らしい。
韓国防衛産業の関係者によれば陸軍と海兵隊は2022年からK315弾を調達する予定で調達規模は約12万発と予想、さらにK9を導入した国(トルコ、インド、フィンランド、ノルウェー、エストニア、新たにオーストラリアが加わる予定)の幾つかは韓国からK307弾を輸入して使用しているため海外輸出にも期待できると語っている。
仮にK315弾がGPSによる精密誘導能力を備えると米軍の「M982 エクスカリバー弾」と競合してくるため、価格次第では155mm自走砲を保有する国から関心を集めるかもしれない。
今年6月に中国と軍事的対立を経験したインドが米国に緊急輸出して欲しいと要望したのが「エクスカリバー弾」で米国やインド以外にもカナダ、ドイツ、イタリア、オランダ、スウェーデンが採用しており、新たに導入を検討している国も少なくないため潜在的な市場性は非常に有望だが調達コストが高いのが欠点だ。
エクスカリバー弾の調達コストは1発約6.8万ドル(約700万円:初期生産ロット時は20万ドル以上していた)もするため、エクスカリバー弾よりも安価で射程の長くGPS誘導の155mm砲弾が完成すれば韓国防衛産業が期待する海外輸出も夢ではないが、大規模量産に移行したエクスカリバー弾は今後も調達コストが下がってくることが予想される。
しかし世界最大の155mm自走砲運用国(米国やロシアよりも多い)である韓国軍が大量に導入すればコストを下げることが可能なので、案外面白い勝負になるかもしれない。
まぁGPS誘導のK315弾が完成すればの話だが、、、
※アイキャッチ画像の出典:대한민국 국군 Republic of Korea Armed Forces / CC BY-SA 2.0
今度こそ、北朝鮮軍の砲台に命中させられると良いですね。劣等テロ組織朝鮮労働党を殲滅だ!
でも文在寅大統領様では無理か…
GPS誘導なら練度の心配もなくなる‥‥のか?
というかまた整備不良でやらかすんじゃないだろうか‥
GPS誘導は最終段階なので、砲弾を誘導範囲内に撃ち込むのには今まで通りの手順が必要だから練度は重要ですね。
むしろGPS諸元を操作する知識も必要だから、より広範な知識が必要になります。
航空爆撃じゃいかんのか
どうしても即応性と持続的な投射力に劣るし、何より陸軍の要請に都度空軍が動いてくれるとは限らないので。
ドローンじゃいかんのか?
ドローンだと投射重量に欠ける
砲填兵器の最大の利点はガ島への艦砲射撃や米軍反抗の際の上陸支援の艦砲射撃が極端な例だけど、空爆何それ的な威力があったわけで単位時間当たりの投射重量にある・・ちゃんと動作すればだけど
この射程レベルで誘導弾頭になると、多連装ロケットにGPS弾頭のせるのとどちらが費用対効果が上がるのか、
あと砲兵もヒットエンドランを求められる時代に、履帯式自走砲と装輪式ロケット車両のいずれが生存性が高いのか、これは各国軍担当者の判断を知りたいとこ
いずれにせよ北朝鮮だけじゃなく、その背後の中国やロシアとも直接対峙する可能性を考慮しないといけない韓国陸軍の選択やノウハウはうちの国としても興味が湧くね
どうしても日本は空と海に偏重しがちになるから
普通は、多連装ロケットでアウトレンジなんだろうけど、ここは珍しい戦場だからね。
RAPと誘導装置コミだと結構炸薬量は少なくなるんだろうね。
精度があればいいやってのは分からなくはないけど、どの程度になるんだろう。
スリップリングで弾体回転も抑制してやらないといかんし、そういった開発能力あるんだろうか?
例によって外部からの導入なのかね。
隣の国なら同レベルになるのか?
54Km程では、今ならUAVで反撃されそうだ
弾道弾を撃つと相手に射点を知られるし、移動速度もUAVの方が早い。
キナ臭い状況ではUAVが先行徘徊している場合も考えられ逆に一方的な損害が・・・
知らんけど。
ここは、珍しい戦場で、各機コンクリートシェルターを持つ、東側自走砲が1000台以上、首都を狙える射程を持つ機種で待機。
なので、韓国の自走砲には悪いが、一機一殺の覚悟の戦闘が、UAV出撃前に終わる。
先進国かつ政府が強い力を持ち、兵器開発・輸出に枷がない。また、休戦中で大量の陸軍の兵器を必要とする。
陸用の軍事兵器ならトップレベルの商品を開発しても正直おかしくない。
ただ、日本への敵意が無ければいいのになぁ。
陸自はこういう誘導砲弾配備してないけど大丈夫なのか?
日本の場合、敵の進行中に対艦、対空戦闘があって、それを切り抜けて、敵が上陸しても、艦砲射撃か航空爆撃で、大きい4島(本州等)なら次に、多連装ロケット、次に自走砲だけど。多連装ロケットのGPS弾も持ってないね。
ま、航空爆撃までの兵器に予算を使いたいんだろうね。
今注目の南西諸島方面だと、155mmクラスの通常火砲じゃ島内では射程過剰・島嶼間射撃では射程不足で、かつ運び込むには色々と“重い”兵器なんよね
ぶっちゃけ、島嶼間射撃が可能な対地攻撃も出来る長射程対艦ミサイルとか、同様に島嶼間射撃が可能な高速滑空弾とかの誘導ミサイル系に全振りしている印象
島嶼内射撃でも96マルチの改良型で対処する方針の模様だし。アレならば、徘徊型自爆UVA的な運用も可能だろうし(射程延長≒航続時間増加だろうし)
配備はしてませんが、技本時代に「弾道修正弾」として155mm榴弾と120mm迫撃弾を研究開発してます。
また、127mm艦載砲用ロケットアシスト砲弾の研究開発を最近行いました。
情勢的に南西諸島の防衛・奪還が作戦の要点になっていて、上陸戦支援砲撃を護衛艦の127mm砲で行うということですね。
つまり陸自特科は目下正面作戦での出番がありません。あるのは島嶼部配備のSSM部隊及び現在研究開発中の極超音速滑空弾の完成後でしょう。
GPS誘導といってもコストの関係で軍用じゃなく民間用の信号を使うと思うから妨害されそうな予感
北を相手にするにそんなコンセプトでいいのだろうか・・・
たかが飢餓輸出のために自国の国防も犠牲にする勢いですね
弾頭威力の小さいGPS誘導弾と多少CEPが大きいとしても弾頭威力の大きなBB弾、その有効距離差が約10Km。(公表通りなら)
さて実際の戦場でどっちが使い勝手が良いのか?
威力は小さいけど下手でもあたるGPS弾? 強力な制圧力のBB弾?
アウトレンジ優先? 数は力だよ?
うーん、足場の良い平原や砂漠ならGPS弾、陣地に制約のある丘陵地帯や海岸線ならBB弾って感じなんだろうか?
北も相当な長距離砲兵を整えてますからね、半島は山も多いけど、ソウル近郊はけっこう平原だから、首都圏防衛戦闘で北の侵攻軍とソウル挟んでの撃ち合いを想定してるのかも
バイラクタルTB2みたいなUAVで、正確なGPS座標を指示するかレーザー照射すれば、無駄撃ち無くなるから、炸薬量少なくとも十分に役に立つんじゃないだろうか。
UAV側に爆弾積まなくて攻撃出来るから、搭載弾数制限から開放されるだろうし。
うーん、砲兵にとって「無駄打ち」ってのは全く敵のいないところを打つことなので、少々意味は違いますが。。。 UAVがなり代わると観測兵が扱いやすくなるという意味はあります。
例えば米軍教範では半径15mを有効距離として30mごとの格子状に打ち込むことになっています。この辺が相手をつぶすミサイルと面制圧の違いですね。
弾頭威力の小さいものを同数打ち込むのであればこの距離が小さくなるので、加害範囲が小さくなり、なるべく密集したところに打ち込むことになりますが、現在の散兵距離では効率が下がるのは否めません。
難しいところかと。
逆なのでは?
足場に制約があり移動ルートや築営可能地点が限られている山岳地帯は精密誘導弾
制約が少ない平野部ではBB弾
素人考えだとこうなる
私も中の人ではないので陸自のドクトリンというわけではないですが。。。
射点が自由に選べるということはなるべくアウトレンジして継続射撃で叩きたいはず。10Kmは結構なエリアを選べることになります。また、退避もしやすいので相手レンジギリギリまで近づくということも視野の一つ。退避中の敵砲兵力の削減に時間がかけられるからです。こちらも予期しない地点からの応射に対応しやすいので退避に入りやすいと。
対して射点に制約のある地点では時間当たりの火力投射量を増やして短時間で射撃を終え、退避行動に入りたいはず。特に技量に優れる砲兵ならなおさらでしょう。射撃機会自体も少ないでしょうから。
種々の書物では、基本はこうなるはずですが、射点制約のある時っていろいろご意見ありそうで良く分からない。応用の方が難しいのは当然ということなんでしょうけれど。また、10Kmという距離自体の評価も難しいと。まあ私もしょせん素人なので。
露骨にエクスカリバーと競合する砲弾に軍用GPS使わせてもらえるのかね?
自走砲の費用対効果(含む残存能力)は評価しずらい。性能より運用次第だろうか。
休戦ラインを挟んで真正面から殴り合わざるを得ない韓国軍は、僅かな距離でも射程を伸ばしたいでしょうね。
しかし朝鮮半島は信じられんほどの火力密集地域だなぁ…
本州より狭い半島に常備軍だけで3か国190万人もいるwww
これが完成したらK9のライセンス提供国に吐き出されたりしないのかな
ちょい心配
大規模砲撃戦とか胸熱。
朝鮮半島各都市への被害も甚大で、色々お得。ただし、難民は勘弁
ソウルを火の海にする。あと平壌も灰にする。
どうせなら、青瓦台を破壊してみたら
しかし、韓国ネタのこのサイトは飽きた、韓国好きだね、、、
そりゃあホル韓の派生サイトですからね。
世界の軍事ネタをバランス良く拾ってる思いますけど?
別に根拠のない韓国の軍事ネタでもないのに何が不満なのか良くわからない。どうしても韓国ネタが見たくなければクリックしなければいんじゃないの?
飽きたのなら、読まなきゃいいし、書かなきゃいい。
他人を巻き込まず、一人で処理してください。
誘導って陣地転換した自走砲をホーミングできるんだろうか。今後ドローンを活用する戦争では一度入り込んだドローンを見つけることなんてできなくなるだろう。木の上や山の中の茂みに隠れて三次元空間を飛び、太陽電池で充電だってできる観測員が生まれたようなものだ。
そういった環境で自走砲同士の戦闘は射点も逃走先も全部丸わかりな状況で撃ち合うことになる。今はまだ相手が誘導弾を持たない北朝鮮だから大丈夫だが、今後、北が手に入れたらもはや自走砲は戦車と同じ運命をたどるだろう。あとは長距離ロケットが飛び交う戦場となる。
威力の減少はGPS誘導である程度カバーできるだろう
このまま自走砲の射程が伸びるとMLRSとの差別化がしにくくなるな。MLRSは一度撃つと弾薬補給しないといけないから、連射なら自走砲有利か?
でも一度撃ったら場所が標定される以上、瞬間的な火力投射はMLRSかな。
う〜む…
アメリカが、クラスター禁止でMLRSの単弾頭、長射程化したのが先が。北が、中国のカチューシャコピーを大量生産して東側に売りまくったのが先か。
他弾頭ロケット弾は、100km超えがトレンドかも。
>BAEシステムが開発したGPS精密誘導キット「LR-PGK」と同等のモノを開発して…。
過去の事例からしてこれってパクリなんでないかなと。
「開発が事実上完了した」
これがなあ。彼の国なので、シミュレーションで実弾は撃ってません。とかありそうだし。
大体、現政権は新北なのに、射程延長して大丈夫か?また領主様に怒られないか?宗主国様は?
日本海は超えられないぞ?
砲弾のロケット推進って世界では普通になってるけど
パリ砲のように初速を上げて射程を伸ば選択肢はないのか
砲弾が安くなると思うんだが
海でやってるレールガンの陸上版がいつになるかですな。
電源含めた一式を車両搭載にコンパクト化できるか、いずれにしても時間の問題と思うけど、そんなに速いとは思えない