韓国のハンファディフェンスは9日、歩兵戦闘車(IFV)レッドバックの動画を公開して「欧州のIFVプログラムに関連するパートナー企業から多くの関心を集めている」と主張した。
ハンファディフェンス、オーストラリアと米国に提案しているレッドバックの欧州展開を示唆
韓国は北朝鮮の機械化部隊に対抗するため強力な火力、機動力、防御力を兼ね備えた歩兵戦闘車(IFV)K-21を開発、特に陸軍が要求した水上浮航能力を備えるなど海外市場で競合する他のIFVにない特徴を備えていたが、IFVに水上浮航能力を求める国が皆無だったため余計なコストと重量と映り輸出競争力の確保に失敗してしまう。

出典:Australian Army レッドバック
この反省を生かしてオーストラリア陸軍の次期歩兵戦闘車に提案するため開発されたのがK-21ベースのAS-21/レッドバックで、イラク戦争とアフガニスタン戦争の戦訓を取り入れ即席爆発装置(IED)に対する十分な保護力、RPG-7や対戦車ミサイルの脅威に対抗するIronFist、情報通信技術の発達に合わせた高度な戦場ネットワーク、戦場認識を高めるシースルー装甲の概念を実現したIronVision、燃費の改善や振動に起因した機器の損傷を防ぐゴム製履帯といった改良が加えられた結果、レッドバックの戦闘重量は42トンと大幅に増加した。
オリジナルよりも17トン増加した重量に対応するためレッドバックのエンジンとサスペンションも強化されているため「重量が47トンまで増加しても現在の機動力を維持できる」とハンファディフェンスは主張しており、将来の発展性や顧客の要望に応えるためのマージンを十分確保した設計といえるだろう。
今のところレッドバックはオーストラリア陸軍(リンクスと競合中で最終選考結果待ち)と米陸軍の次期歩兵戦闘車(GD、BAE、Rheinmetall、PointBlankと試作車輌製造フェーズに進む3つ枠をかけて競合中)に提案されているのだが、ハンファディフェンスは9日に前触れもなく公開した動画の中で「欧州のIFVプログラムに関連するパートナー企業から多くの関心を集めている」と言及してレッドバックの欧州展開を匂わせているのが興味深い。
さらに興味深いのはインドのラーセン&トゥブロ(L&T)がジェーンズに対し「韓国のハンファディフェンスと共同でインド陸軍に軽戦車を提供する準備が整っている」と明かした点で、ハンファディフェンスがインド陸軍にK21の車体に105mmライフル砲装備の砲塔「コッカリル3000」シリーズを組み込んだK21-105を提案すると表明しており、L&TはK9の現地製造を担当しているインド企業なのでK21-105の現地製造もL&Tと共同で行うつもりなのだろう。
参考:L&T ready to partner with Hanwha Defense on light tank offer to India

出典: Hanwha Defense / K21-105 Medium Tank
ただインドの防衛研究開発機構(DRDO)は国内で製造しているK9の車体を流用した軽戦車の開発をL&Tと共同で計画しているとも噂されており、ジェーンズに対して明確に「K21-105を提供する準備が整っている」とは答えた訳ではないため「K9ベースの軽戦車をハンファディフェンスと共同で提供する準備が整っている」とも解釈することができる。
まぁK21-105でもK9ベースの軽戦車でもハンファディフェンスは製造に関与できるため真の競合相手はロシアの2S25スプルートだけなのだろう。
関連記事:対中国用の軽戦車開発を検討中のインド、韓国製自走砲「K-9」を流用?
関連記事:インド陸軍の軽戦車調達に挑戦する韓国、K21-105は理想的な破壊力を提供する
日本が強襲揚陸艦アナドルとバイラクタルTB3の組み合わせに関心を示しているらしい。情報の真偽は不明。 https://t.co/htgUVpfyz7
— 航空万能論GF (@grandfleet_info) February 9, 2022
※アイキャッチ画像の出典:Hanwha Defense
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
陸自には、33年も前(!)に採用されて以来、ほぼ改良されていない89式装甲戦闘車が少数あるだけだけし、後継の話も聞かないから、IFVは1代限りで終わってしまうのだろうか?
それとも、軽装甲機動車のように、海外から買うのだろうか? そうなったときには、このレッドパックが名乗りを上げて来たらおもしろいのに。
面白いかもしれないが、仮想敵国にされてる国から買うことはないのでは?
韓国が仮想敵国って発想が酷過ぎて呆れる
その発想って日米韓の軍事的な連携が消えるだけじゃなく
日韓の軍事的な対立にもなるから中国ロシア北朝鮮が大喜びだよ
いや仮想敵国ってのは「軍事衝突が発生しうる国」であって、敵対国とは全く意味が違うのよ。
竹島どころか住民がいる対馬にまで領土問題を抱えている現状衝突の可能性が0とは言えず、政治的な関係から明言はできないが、主たるではないにしろ仮想敵国なのは間違いない。
もし防衛省が韓国との交戦を一切想定してないならその方がよっぽどヤバいよ
すいません間違えました
日本が韓国を仮想敵国にしてるって意見かと見間違えた
実際は韓国が日本を一方的に仮想敵国扱いしてるって話だから
馬鹿なのは韓国軍の側か
89式IFVの後継には、装軌装甲共通車両を開発中でしょうが
そういえば、そんな話もあったねェ。すっかり、忘れていたよ。w
実戦配備まで、いったい何年かかるんだろう?
(そもそも、IFVとして実戦配備するのか?)
令和七年度(25年)までに量産車両の一台目を納入する契約で、付随条件に努めて早期とある。
また89式の砲塔を新規製造するという話があるので、確実にIFV型も製造されるだろう。
煽りたいだけで何も調べとらんのかい!
レッドパックってなんだよ。
将来的に海外派遣するの可能性も視野に入れて防御力マシマシの車輌作って欲しいね。少なくとも国内災害派遣も考えると履帯はゴムと金属の両対応が望ましいかな
89FVも出た頃は高いとか贅沢って批判されたけど、
今の基準では大して贅沢では無いね。
後、あの頃でも川が渡れないの批判はなかった記憶。
89FVはガンポートで1億して専用照準装置含む重MAT一式でも1億だからそれやめるだけで最低2億は値下がる
高すぎで100両行かないと確定した時点でオミットモデルに切り替える柔軟性が当時の自衛隊にあればよかったかなと
UAV空母は日本こそ欲しいだろうな
いずも型ほど大型じゃなくてもいいだろうし
既存いずも型、ひゅうが型に搭載できれば、短期間で能力向上でき、既存リソースが使えるからいいんじゃない?
ASCODやCV90、Lynxとの比較が気になりますね。
丸っこくて可愛いよね、愛車にしたい
ついでにそのままク○上司の家をご訪問したい(闇)
有名なM113の写真の泥まみれの◯を再現しないように。
今や歩兵戦闘車も40トン超える時代か、日本も共通装軌装甲車ファミリーを開発してるけど価格では(多分性能も)レッドバックやリンクスには及ばないんだろうな、まぁ性能については今後の改修でどうとでもなるんだが。
最近、佐藤正久議員が「これからの日本の防衛産業はどうなる?」て感じのテレビに出演して色々と仰っていたが肝心のメーカーのやる気が感じられない、ズルズルと引きずって撤退に次ぐ撤退で最終的には財務省がケツをぶっ叩いて三菱に大部分が集約されると思う(多分)
装備庁の予算も最近やっと3000億円超えたし、これからに一縷の望みを託したいね、少なくとも性能だけは世界レベルにして欲しい
それりゃあ、儲からないのにやる気ないでしょ。
海外だって合併に次ぐ合併で、一部の超大手以外残っていないし。
HKですら財政がヤバいし、MiGですら財政難でほとんど残っていないし、兵器で儲かるのはごく一部だけ。
他の国見る感じ集約される余地はあると思う。アメリカ以外の国は陸海空軍に1社あれば多いくらいだしなあ。
>特に陸軍が要求した水上浮航能力を備えるなど海外市場で競合する他のIFVにない特徴を備えていたが、IFVに水上浮航能力を求める国が皆無だったため余計なコストと重量と映り輸出競争力の確保に失敗してしまう。
我が国の島嶼防衛にこそ必要な能力では?
仮想敵国の装備はどうかとおもうが、AAV7に加えて日米合同開発予定の水陸両用とIFV(K-21)を水陸機動団に配備してはどうか?意外と使えるかも?
島嶼防衛にこいつを使えとか個人的にK-21の水上浮航能力を拡大解釈していると思う。
まずK-21は陸軍車両で有り元々が河川を渡る為の浮航能力で、海上での運用を想定していないと思う。海からの上陸作戦はむしろ海兵隊のAAV7の役割。
世界的に見てサイドバッグ浮力付与は海上運用する車両での採用実績が無いので全くの未知。元々が国内河川を想定しているならゆったり流れる漢江の1km位が最大だろうから海上での長距離航行に不安が残る。世界で普通に海上で運用されている車両で特殊なギミックがあるのは前方展開式のべーン位で前方を浮き気味にする事で水の抵抗を極力抑える方向。
新型水陸両用車の取得理由として、珊瑚礁突破をウリにしている以上はK-21の突破能力も怪しいと言うか、そもそも想定していないはずなので無理。共同研究している新型水陸両用車は、珊瑚突破する為に3000馬力級のエンジンと水の抵抗が少ない形状を採用して速度を上げて珊瑚に乗り上げて進む事を想定しているのでK-21をどう魔改造しようが対処しようが無いと思う。
K-21は日本が想定する離島防衛全てに活用する事は無理で、AAV7並の航行能力を発揮出来るかも未知。仮にAAV7と同等レベルの航行能力があったとして攻撃力と防御力欲しさに水陸両用の履帯車両3種を運用するととか正直あり得ない話だと思う。
大抵のIFVが諦めた機能です。
ソ連のBMP、BTRは川の多いロシアに合わせた設計ですが地上で戦う車として考えると無理な設計が多いです。
従来のIFVやAPCはMBTに比べて軽防御は当たり前、その替わり軽量で浮航能力やら空輸特性
やら取り回し優先で緊急展開能力に優れるってのが定番でしたけど、今は実戦っても市街地で
RPGやらIEDやらでゲリラ攻撃仕掛けてくる連中相手の低強度紛争での平和維持活動が主任務
になって、冷戦期時代のコンセプトのIFVやAPCでは防御力の低さが問題になって生存性を重視
する方向にトレンド変更している感があります
(その手の重装甲兵員輸送車はイスラエルが先鞭者ですが)
自国の防衛ならいざしらず、いくら国際貢献だって言っても、赤の他人国の揉め事に自国の兵士
を派遣して戦死者を出す事に議会も世論も有権者達も優しくはないですからね
河川用途としての浮航能力も、陸自では73式装甲車の後、切り捨てた機能じゃなかったかと。大半の国内河川域は渡渉可能ということで。
忘れていたけどK-21が海で使えるとして、どれだけマリナイズ化されているかが疑問なんだよね。元が淡水想定なら塩害はかなりの物になると思う。
陸上ですら海の近くだと塩害被害あるけど実際に海に入るともっと酷い。短いスパンで米海兵隊AAV7レベルになる可能性すらある。
誰かが大戦中に遺棄されたLVTの動画上げてたけど今でもベアリングの動きは滑らかで元が海で使う事を想定して作ったものは特別だと思った。まぁマリナイズされた専用部品かと言われたら分からないけど、半世紀以上酷い劣化なしなら特注だと思う。
やっぱ、K-21は無理か。
AAV7もサンゴ礁乗り越えられないから、日米合同開発の水陸両用車を待つしかないか。
こいつは3,000馬力でサンゴ礁も乗り越えられる唯一の車両の予定だからな。
南西諸島などには持ってこいだけど、開発と実戦配備は間に合うのか?
子供部屋おじさん防衛産業の日本と違って、韓国防衛産業は技術もあり野心的だな
主力戦車並みに重いのか。このまま行くと駆逐艦、フリゲートが大型化してが巡洋艦や初期の戦艦並みに大きくなった海軍みたいにならない?軍艦から大きな主砲と魚雷が消えミサイルに統一されて違いが無くなったように、無人運用可能で6人くらい運べるレーザー兵器搭載の戦車モドキに統一されるかも・・・。
プーマが無人砲塔の変態だからリンクスをK21がバルーン膨らます変態だからレッドバックをそれぞれベンチャー開発してアスコッドとCV90の2強時代から4強時代へ
と思いきやアスコッド2は英軍向けでヤバすぎでCV90はマークアップしても前世代感を払拭できずで事実上は豪軍の選択肢に同じで二択状態と言える
現時点でレッドバックは全世界で採用可能性あるIFVシリーズの一つでとにかくMBTの内製化を望む国はK2選ぶからセットで売るならラインメタルに対し優位性はある
そして既に売れっ子のK9で韓国製AFVは外需で食ってける状態にあるけど次は装輪装甲かな?K808みたい古臭いのでなく今どきの8輪装輪装甲が近々ハンファから登場しそうだがEFVもどきの両用戦闘車もデモ車がそろそろかな?