台湾政府は「兵役の1年間延長を27日に発表する」と明かし注目を集めているが、野党やメディアは「台湾海峡の危機を招いた責任を兵士に転嫁するな」と批判、今回の決定に影響を受ける高校生の間では兵役免除の方法が話題になっている。
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肥満なら兵役が免除されるので健康診断の2ヶ月前から頑張れば大丈夫と話題に
2018年に徴兵制度を廃止して志願制に移行した台湾では僅か4ヶ月間の基礎軍事訓練(兵役)ですら嫌がる者が多く、過去3年間で予備役に課していた義務的訓練を放棄したとして1,000人が起訴され、台湾軍は戦闘部隊に必要な人員の60%しか確保しておらず、米国の保守系シンクタンクは「本当に台湾人は自国防衛に命を捧げる気があるのか?祖国防衛に命を捧げる気がない台湾人の代わりに米国人が死ぬことを強制されされるのは不道徳だ」と訴えて注目を集めていた。
しかし台湾民意基金会が実施した世論調査は「中国共産党による武力行使の脅威が高まっているのに僅か4ヶ月間しかない兵役期間が妥当だと思うか?」「兵役期間を1年間に延長するのが妥当だと思うか?」と質問、前者の問いについて69%が「妥当ではない」と回答、後者の問いについて73%が「そう思う」と回答、この結果を受けて台湾民意基金会は「現在の兵役が合理的ではなく1年間に延長すべきだという国民のメッセージだ」と述べていたが、台湾政府の高官は「兵役を1年間に延長する計画を27日に発表する」と明かし注目を集めている。
蔡総統は兵役の延長について午後会見を行う予定だが、既に現地メディアは「兵役の1年延長が決定され、兵役期間中の月給も6,500台湾ドル(約2万8,000円)から2万台湾ドル(約8万6,000円)に引き上げられた」と報じており、野党やメディアは「台湾海峡の危機を招いた責任を兵士に転嫁するな」と政府批判が多い。
兵役延長は1年後に開始される予定で、今回の決定に影響を受ける高校生の間では「兵役のための健康診断でBMI値が極端=肥満なら兵役が免除されるので健康診断の2ヶ月前から頑張れば大丈夫だ」と話題になっており、台湾民意基金会が実施した世論調査で兵役対象の若者は「4ヶ月間で十分だ」と回答する割合が高かったことを裏付けている格好だ。
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※アイキャッチ画像の出典:中華民國總統府 / CC BY 2.0
金すら出すことを渋る日本も他人ごとではない。
親中派の方々もしっかり防衛力を整えた上で酒でも飲み交わして欲しい。
政権にはダメージのほうが大きいのでは?どうしても徴兵期間を延ばすにしても、一年間というのはまだ日数不足な印象がぬぐえず半端なんだけど
これから中国大陸と本気で対峙の覚悟ならば、イスラエルみたく三年間とかやってくれるかと
世論の7割が支持してるんだから、ダメージは無いでしょ。当の20代前半に反対多いのはまぁ解るけど、それより上の大半の年齢層は1年の兵役経験してきた訳だしねぇ…。まぁ台湾世論にちゃんと危機意識あるのは良かった。
いや、若者の声を軽んじるのは危険だよ。兵役当事者なわけだし、学生運動にでも発展したら政府は方針を撤回せざるを得なくなる。そしてその騒ぎを中国や台湾親中は間違いなく利用するから、次の総統選で民進党が負けて親中政権が誕生する可能性が高まる。
昔、民進党の前に政権を握っていた国民党の馬英九政権(親中)は中国と「海峡両岸サービス貿易協定」を結ぼうとして大規模な学生運動「ひまわり運動」が起こって発効できなかった。逆のことが起こり得る。
徴兵が罰ゲームではなく、ご褒美扱いならば良いのだが…徴兵期間に今後のキャリアに生かせる経験や学びが得られればな…某シオニズム集団より
うわっ…兵役の月給、低すぎ…?
お小遣いか何かか?
日本もだけど軍役経験者に何かしらのメリットを供与出来るようにならないものか(全員は無理でも軍務期間の成績優秀者とかでも)
今の御時世義務だけで若者を縛るのは無理だ
原則防衛省職員として60歳定年まで雇う様にするだけでも大きい
役に立つかは謎だが…
Yahooニュースで「日本に徴兵制の可能性は?」みたいなニュースがあったけど、これに賛成を示して良いのは自衛隊に行った人と徴兵制が始まったら徴兵される対象の人だけだろうね
自衛隊に行ったこともない徴兵の対象でも無い人が国防の為・国の為なんて言っても貴方は何故自衛隊に行かなかった?となりますから。
台湾の人々は自分自身が徴兵された経験があるからいいが、日本の国民はねぇ
自身は自衛官にすら志願しないのに、軟弱な若者の根性を叩き直してやるみたいなノリで徴兵制を叫ぶバカ(国会議員含む)もいる
徴兵された経験があるのは男だけじゃん
性差別も甚だしい
今の時代は鉄砲で撃ち合うようなことはほとんどないのだから役職別に単機能化させて老人の徴兵をした方が合理的ではないか。次の戦争は対ドローン用にRWSを設置することが任務のほとんどを占めるだろうし、戦時下になれば教育期間は数ヶ月しかないのに鉄砲とベットメイキングばかり教えるのは非効率だ。
日本もいい加減若者ばかり使うのではなく高齢者の活用を考えた方がいい。
幸か不幸か、ウクライナでは両軍とも若者ばかりでなくけっこうな高齢者も動員対象となっており、50歳60歳超えた戦闘機パイロットまでいる。若者を中心に血を流した前の戦争とは意識を変えなければいかんのでしょうね。
どうせ次の選挙で野党と政権交代して中国に取り込まれるでしょ
国民がビビっちゃってる
「自国に徴兵されるのと、中共の先兵として動員されるの、どっちがいい?」って聞いてみる。
予備自衛官補の訓練を受けたことがありましたが、学生の私には時間の拘束無茶苦茶きつかったw
慣れればどうってことないんですけどね
当時は興味とそこそこ給料の割のいいバイトとして受けました。
でも、徴兵制度となると、最大公約数的にメリットと若者に受け入れられる何かが必要なのでしょうね
不満を吸収する先の何かが…
高須院長がクマと一緒に硫黄島かどっかに視察に行ったときにBMIを下げるために自衛隊の高級将校が必死に運動していたというのを思い出しました。