日本は次期戦闘機(F-X)と連携して作動する無人戦闘機を2035年までに配備する方針だと日経新聞が報じている。
参考:無人戦闘機2035年配備、有人機と一体運用 防衛省方針
次期戦闘機と同時に配備する無人戦闘機には「自律的な飛行制御」や「AIによる戦闘支援能力」は含まれていない?
防衛省はロッキード・マーティンから支援(※)を仰ぐ形で戦闘機F-2の後継機となる次期戦闘機(F-X)開発を進める予定だが、これとは別に次期戦闘機と連携して作動する無人戦闘機を2035年までに配備する方針だと日経新聞が報じている。
補足:日本がロッキード・マーティンから支援を受けるのはレーダーを含む電子機器等のミッションコンピューターへの統合、機体の設計をコンピューターで行うデジタルエンジニアリング、運動性能とステルス性能の両立の3分野だが、飽くまでこれは「予定」であり今後ロッキード・マーティン側と条件を詰めて米政府に関連技術の輸出許可を取り付ける際に拒否されれば支援を仰ぐ企業の変更もあり得る。
日経新聞の説明によれば無人戦闘機の開発を3段階に分けて行う構想で、2035年までに次期戦闘機と同時に配備する無人戦闘機はひとまず「パイロットによる個別操作」や「複数の無人戦闘機を同時に制御するチーミング技術」に対応したものになり、防衛省は次期戦闘機1機と無人戦闘機3機による4機編隊を想定しているらしい。
来年度から編隊飛行を行うための技術要素を獲得するためSUBARUが比較的速度の遅いヘリを母機に使用して「パイロットが無人機に指示を送り飛行を制御するためのプログラム開発」を開始する予定で、次期戦闘機と無人戦闘機との間でリアルタイムに情報を共有するシステムの研究は三菱重工と三菱電機が行い、具体的な無人戦闘機の設計や仕様に関しては基礎研究が終了する2025年以降になると日経は報じている。
そのため現段階で無人戦闘機の能力を論じても無意味だが次期戦闘機と同時に配備する無人戦闘機には構想3段階目に盛り込まれている「自律的な飛行制御」や「AIによる戦闘支援能力」は備えておらず、防衛省も「無人機に搭載するAIの構想も検討する」とだけ記述されており、日本が無人航空機に関連する技術開発で出遅れているのを改めて実感させてくれる。
自律的な飛行制御やAIによる戦闘支援能力に対応した無人戦闘機の試作機を米国、英国、豪州、ロシア(中国は謎すぎて不明)が完成させてテストしている最中なのに、今から15年後に配備する国産の無人戦闘機がAIによる自律的な制御に非対応というのは流石に実用レベルとして厳しいのではないだろうか?
勿論、AIに関する研究も同時並行で行われるはずなので2035年に間に合わないというだけの話だが、世界的に軍事的対立が増加したため各国の国防予算は増加の一途を辿り、その一部が無人航空機関連の開発に流れ込んだせいで各国の技術開発は予想よりも早く進行しているため「AI搭載の無人戦闘機」登場は確実に2020年代に達成されるだろうと管理人は思っている。
防衛省が無人航空機に関連する基礎研究として約27億円(遠隔操作や飛行制御の研究に25億円+AI研究に2億円)を2025年までに投資すると日経新聞が報じているのだが、果たしてAIの研究に5年で2億という数字は世界のトップ集団に追従していくのに適正なのだろうか?
日本の場合、無闇に開発を加速させても有人戦闘機随伴型の無人戦闘機を統合できる戦闘機(可能性があるとすればF-2のみ)がないので次期戦闘機の開発と歩調を合わせるしかないのだが、流石にAIによる自律的な制御に非対応というのは信じたくない。
関連技術:爆速で完成する米空軍の無人戦闘機、プロトタイプ引き渡しは5ヶ月以内
明けましておめでとうございます。本年も航空万能論をよろしくお願いします。
※アイキャッチ画像の出典:財務省 令和2年度防衛関係予算のポイント
米政府が輸出を拒否したら、テンペスト計画に参加かなぁ。
イギリスと無人機も共同開発ってことになるんだろうね。
母機が違っても、共通化すれば運用はできるだろうし。
今年最初の更新ありがとうございます!
やっぱりテンペスト計画に参加するべきだったのかも。
無人機に関する技術ももらえただろうに。
テンペスト計画とは条件などの面で合流は難しいでしょう
次期戦闘機の開発が失敗すれば穴埋めもままならず日本の戦闘機の数は大きく減少してしまうかもしれません
テンペストには今さら入るつもりはないでしょう。
2035年時点でF-3と連携する無人機が日本独自のものである必要は無い。
ロイヤルウイングマンやヴァルキリーなどと連携できればまずは役割を果たせる。
それでつなぎにして、その間に国産機の研究を行えば良い。
管理人氏がそこまで悲観することでも無いと思うが。
管理人は日本が独自で出来ない 15年後?でさえAIや自立機能が予定でさえない事に悲嘆してる
今現在世界各国がやってるのに十数年先でさえ日本はできないんかーーーーーい!ってこと
F-35での運用も考える必要はあるし
アメリカの計画に合流もあり得そう
あけましておめでなたくない記事で悲しい……
しかし目をそらすわけにもいかない
「余はそのような報告は聞きたくない」は破滅への道
まず耳の遠い国防族にな
信じようと信じまいと、装備品に搭載可能な水準の自動制御技術やAIを持ってないからね
できるかどう目星も付かないものを載せますとは書けない
好意的に見れば、今後調子よく進めば搭載することにもなり得る。15年後の技術なんて誰にも分らない
管理人ちゃん今年もよろしくね
とりあえずリソースは将来戦闘機に集中してほしい
アレもコレもと手を出すと肝心な所が中途半端になる
相乗り出来そうなプロジェクトがあるなら乗らせて貰おうそうしよう
それもあるよね。一種に何でもやらせようはフラグの合言葉。
2035年までに配備するならあまり風呂敷を広げてると間に合わないし、取り合えず現時点で欲しい性能のみを確実に確保するって感じだな
日本の国防と国力を考えると、どうしても他国と比べて地味というか革新性がないのは仕方ないんじゃないかね・・
次期戦闘機は国産だが、随伴無人機は自力開発出来ず米国産になり
日本語で考えて制御する仕様変更分のコストを要求されて
日本向け無人機3機で次期戦闘機2機分の価格になりそう。
明けましておめでとうございます。
アメリカの軍事関連研究費は817億ドルで日本は2000億もいかないくらい。
学術会議で大学の軍事研究も阻まれるし。
記事でも触れてるけど、米国よりも遅れてるのは研究予算が桁違いだから仕方ないとしても英国やオーストラリアよりも遅れてるのは問題じゃない?
いやその2国は所属地域がめちゃ安定してるから研究に多くを注ぎ込めてるだけでしょ
忘れがちだけど日本は中露との最前線にいるんだから
あけましておめでとうございます。
①個別に操作
②有人機が複数の無人機を同時に動かす「チーミング」
③無人機の編隊が自律して戦闘参加
ですので、②は①の「直接操作」とは異なる「(指示に応じた)僚機としての自律的行動」を行い、
③の「(有人機を含まない)無人機の編隊」での行動は行わない物の
「AIによる(有人機への)戦闘支援能力」を行うのでは?
2035年に実現するレベルとしては妥当だと思うけどなぁ。
実現できるかどうかは心配ではあるけど。
明けましておめでとうございます
新年早々イラッとする話ですね
ボンクラ国防族議員は、F3輸出とか恥ずかしい妄想の段階なんだって悟って総退陣して欲しいくらい
どうして日本人はこんなに世界に対して鈍感になっちまったのか
戦闘機に限らず一種類に様々な役割を与えようとして上手く行った事なんて歴史上ほぼ無い。確実に形にする為に今ある技術を優先してるってだけでしょ。
方向性は間違ってないよ、ただ周回遅れだから
世界に対して鈍感なのはいつもの事だから。問題はどう追い付くか、でしょう。
最初はブラウブロで良いですよ。次はエルメス。その次はキュベレイで。段取りを踏んで手戻り無く基礎技術を開発して行けば多少の遅れは取り戻せる。追い着き追い越せ出で着実に進めて行けば言いと思います。
今の学術会議を一旦解散させて新たに「大学の軍事研究を視野に入れる事を条件」に新学術会議を作って欲しい。
勿論戦争を目的にする訳では無いが世界の常識に合わせる事は必要だし、現在の「他国には協力する」様な事は有っては成らない。
学術会議が国営なのは別に良いけど、日本の防衛の為の研究を妨害する奴らは許せない。
P-1も何周おくれかの哨戒機になってしまいましたが、戦闘機も無人機も同様になりそうですね。
今頃スタンドオフ兵器開発とかもそうだけど、日本の防衛産業ってトレンドをとらえる能力が無くなってしまっているのかもしれない。
豪州はアメリカと組んで極音速ミサイルとか無人機とかしっかりやってるのが羨ましいです。
アメリカ政府や国防総省が日本を当てにしてないのも影響してるんでしょうね。
釣り針見えすぎだぞ。もっと隠せよ。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
予算に関しては恐らく、コロナ禍からの批判を避ける意味もあるのではと感じます。今大々的に予算を投入しても、あるいはF-3にまで火の粉が飛びかねません。来年度以降にもう少し動きが出るのでは。
それにしても日経の記事には「1人のパイロットが複数の無人機を動かしたり」とあるのですが、偵察だけならともかく、戦闘中にこんなこと可能なのでしょうか。複座で専用のパイロットが随伴しても、誰にでもできることには思えませんが。
話だけ聞いてると将来のパイロットがニュータイプになるのを前提にしてるみたい。
この記事を書いてる記者自体が問題を理解できてるんでしょうか。
ニュータイプじゃなくて、強化人間をつくるんじゃないんですかね
防衛省/自衛隊の方がいらっしゃいましたら♥を押してください。
明けましておめでとうございます。
日本のリソースを考慮すれば無人戦闘機に割く余裕はないので、有人戦闘機に全振りするのは良策だと考えます。
逆に過度に悲観的になったり犯人捜しをしたりして不毛な議論を行うのはいかがなものでしょうか?
コロナ禍で後ろ向きな考え方になりがちですが、そんなときだからこそ前向きな考え方を持ち続けたいものです。
しかし、今から15年後の安全保障を見極める上で無人機は重要なのではないでしょうか?
もちろんリソースを適切に振り分ける事が大切なのは言うまでもありませんが…
記事中にあったAIに5年で2億は素人な自分から見ても圧倒的に少ないように感じます。
いや2億は単年予算でしょ?
防衛予算、次期戦闘機にしろ何にしろ1年単位で予算確保してるじゃないですか。
AIだけ5年単位の予算なんて取らないでしょ。
日経の書き方が曖昧なので正確なことは分からないが、仮に単年だったとしても2億は少なくない?
確かに日経の書き方が微妙に分かり難くはあるけど言葉尻に捉われ過ぎでは?
他の予算の公表の仕方考えれば「AI構想限定の5年分の投資額」なんて発表する訳ないじゃないですか。
「遠隔操作と飛行制御の研究には総額25億円、AI構想には2億円」は「無人機の遠隔操作と飛行制御『全体』で(単年)25億、内AI『構想』に(単年)2億」でしょう。
そして5年間2億ずつ掛ける訳でもないでしょ?
次期戦闘機の初年度予算は111億でした。じゃあ15年で1700億程度ですか?んな訳ゃないですよね?
コメ主さんの言う通り「過度に悲観的になったり犯人捜しをしたりして不毛な議論を行うのはいかがなもの」かと思いますよ。
「無人航空機に関連する基礎研究」が2025年までに投資する項目で、その1項目が「AIの研究」。
2025年までに投資する総額が約27億円で、その内「AIの研究」の予算が2億円。
「AIの研究」のフェーズが単年の線も。
「総額」の言葉尻に捕われ過ぎ。
結果、およそ現実みのない言説になっちゃってる自覚くらいあるでしょ?
もし分かった上でやってるなら付き合うだけ面倒くさいので勘弁していただきたい。
「無人航空機に関連する基礎研究」における比率が7%程度に過ぎないのが「AIの研究」の位置付け。
無人航空機の本格的な開発ではなく、基礎研究で。
「AIの研究」も、字面から受けるような本格的なものでなく、方針検討とかの仕様策定レベルなのでないかな。
開発の極々初期フェーズの。
なので、予算も微々たる値止まりと。
「研究」じゃなくて「構想」ね。
明けましておめでとうございます。
本年も早々の更新ありがとうございます。
UAV、AI技術は確かに遅れてますよね、この辺のおくれはF-3が次世代機になれるのか少々疑問を感じてしまいます。実際には5.5世代機相当かな?それでも自国開発は何としても成功させて欲しいですが。
開発もするけど、メインはLoyal WingmanとF-35でなんとかならんかなーっていうひそかな願いを感じるのは自分だけかな。
そんなになんでも後からほいほい参加だの売ってくれだの都合のいい奴だなっては思うけど
元々日本は無人機はセンサーやミサイルキャリアーとしての性能を求めていて、意思決定は人間が行うという前提があるので自立編隊&戦闘は法的にも未整備で今の段階で研究以外は行う事は出来ないと思います。
一応AIによる意思決定以外の機動制御などは既存分野なのでAIだけの基礎研究ならそこまで研究費は大きくならないはずだと擁護してみる。。。
同感です
そもそも日本と他国の無人戦闘機の開発目的が違うと思われる以上、同一視する事自体がおかしいのではと考えますが、皆そう言う事には意外と気付かないんですよね
皆様、新年明けましておめでとう御座います。
空自の次期戦闘機、個人的には無人戦闘機抜きで開発するだろうと思っていたので、むしろキチンとした開発戦略を持って無人戦闘機も開発しようとしている事を評価しています
恐らくAIによる自律的な制御に非対応なのは、開発の目的が「次期戦闘機をサポートして、パイロットの生存率を高める」事に徹する為だろうと思うので、むしろよく我慢したなと感じています
管理人さんは、AIによる自律的な制御に非対応なのを嘆いている様ですが、その前に「マクロスプラス」を見た方が良いですよ
同作に出て来る無人戦闘機“X-9ゴースト”を見ていると「今、米国、英国、豪州、ロシア(恐らくは中国も)が開発しているとされる無人戦闘機って、性能は別にしても機能面ではX-9と同じだよな…本当に、近未来に完成出来るのか?」と感じてしまいます
まあ、まさかX-9みたいにAIが暴走するとは思いませんが、現在各国が開発中の無人戦闘機用AIや自律的な飛行制御システムについては不明点が多過ぎる上に技術的なハードルも高いので、下手をしたら試作段階で総崩れになって全部開発中止になるんじゃないかと言う気がします
その意味では、実は空自が一番着実な開発手法を執っているのかも知れません
もしAI搭載の無人戦闘機がモノになったら、一番着実な開発手法を執っている日本が圧倒的に不利になるだろうね。
まぁこれはAI搭載の無人戦闘機がモノにならなかったら日本が一番予算と人材を浪費しなかったことになるから、どっちが正解かは蓋を開けてみるまで分からない。
ただ一般的に安全保障上、敵が持つ可能性が高い技術は対抗上同じものを持つというのが鉄則で、リソースが足りないとか実用化するとは思えないという理由で対称性を放棄するのは得策ではないよ。
日本が出来ないことは実用化するか疑わしいとレッテルを貼って、何でも日本のやり方が一番正しいと思いこむのは危険ではないだろうか?
問題はそこなんですよね
実際、20世紀初頭に英国が戦艦ドレットノートを竣工させた時、日本を含めて多くの海軍の戦艦が時代遅れになり、特に日本では一度戦艦の国産化を達成していたものの実力不足を悟って、もう一度英国へ超ド級巡洋戦艦を発注して技術導入を図っています(因みに、その時輸入したのが艦これで一般にも有名になった金剛)
だから、過去の例を見ても日本のやり方が絶対正しい訳ではありません
一方で、1930年代に流行った複座双発戦闘機みたいに各国が手を出したけど単なる予算と人材の浪費になった兵器開発も多いので、こればっかりは蓋を開けてみないと分かりませんが、日本の無人戦闘機の場合はあくまで優先順位上、自律的な飛行制御やAIによる戦闘支援能力は後回しにせざるを得ないと判断してるだけで、対称性を放棄している訳では無いと思いますが、それが正しいかどうかはまた別の問題です
まぁ現段階では何をいっても正解かもしれないし不正解かもしれないので厄介ですが、飽くまで個人的な考えとしては有人機開発を優先して無人機開発を後回しにするというのは間違ってる気がしてゾクゾクします。
仮に無人機開発に回すリソースがないなら、オーストラリアが開発中の無人機を導入するなどの動きを検討すべきだと思います。
飽くまで個人的な考えなので絶対に正しいかは自信がもてませんけど
航空自衛隊はその性格上「スクランブル任務」が平時の重要任務と見做されている為、それに無人機を使うのは危険である以上(最悪の場合、敵性では無い所属不明機を撃墜し、無辜の人命を殺害してしまう恐れがある)、有人戦闘機を優先せざるを得ないと言う事情があると思います
更に、日本の航空自衛隊向け次期戦闘機とセットで開発する無人機と他国のAI搭載型無人機に求められる性能・機能にはかなりの隔たりがある(空自向けはあくまで次期戦闘機のサポートに徹する傾向が強いのに対して、他国のAI搭載型無人機は有人機のサポートに留まらず無人機単独で作戦遂行可能な機能と性能が求められている可能性が高い)可能性が高い為、両者を比較する事自体が誤っているかも知れません
まあ、此れも個人的な考えに過ぎませんが
当然、横から失礼します。
ふと疑問に思ったのですが、日本も無人戦闘機に搭載するAIによる自律的な制御を第3段階で開発すると防衛省が言っているのに、日本の無人戦闘機と他国のAI搭載型無人機に求められる性能と機能に差があると考えるのはおかしくないですか?
日本が2035年に配備する無人戦闘機がAIによる自律的な制御に非対応というのを何とか正当化しようとしているようにしか見えないのですが、、、
もし他国のAI搭載型無人機に求められる性能と機能に差があるので日本の無人戦闘機にはAIによる自律的な制御が不必要なら第3段階で開発する必要性はなんなんでしょう?
これは単純に必要な技術的要素の開発が遅れていると素直に受け取るのが正解なような気がします。
突然、横から失礼しました。
ああ、ゴメン
その辺りについて説明するのを忘れていたよ
上の方でも「優先順位上、自律的な飛行制御やAIによる戦闘支援能力は後回しにせざるを得ないと判断」しているのだろうと書いているが、それは日本の無人戦闘機用AIに必要とされている自律的な制御能力が他国の無人機用AIよりも桁違いに高いからではと思っている
海外の無人機開発でも最大のハードルの一つが「敵(有人)戦闘機を撃墜する能力の獲得」とされているから、恐らく空自の無人戦闘機に搭載するAIはそれを狙っているんじゃないかな?
空自の任務上、そう考えるのが妥当だし、だからこそ次期戦闘機と組む無人戦闘機には満足出来るAIを搭載する見込みが無いので、次期戦闘機のサポートに徹する機体に止めざるを得なかったのではないだろうか?
そして、それこそが防衛省が「無人戦闘機に搭載するAIによる自律的な制御を第3段階で開発する」真意ではないかと自分は考えている
上の方でも書きましたけど、2035時点でやらないと言ってるのは
「無人機の編隊」での「自律して戦闘参加」であって
「自律飛行制御」や「有人機の戦闘支援」はやるでしょ?
というかそうでなきゃ「複数無人機とのチーミング」なんて出来ないですよ。
有人機パイロットが自機飛ばしつつ2機も3機も無人機コントロールするんですか?
そうまでして連れ歩く無人機は戦闘始まったら支援してくれないんですか?
そんな訳がないと思いませんか?
軍事技術とタグ付けできるなら義手義足開発まで禁止しようという連中が大手を振ってる以上、
この国の軍事開発が低迷するのも当然の話
アメリカの無人幾~にしてもあの国の航空機産業規模を考えれば日本が太刀打ちできるはずがない
それでも「他国から中枢技術の無償開示を受ければ即座に国産化可能」などと世迷言を並べない日本はよくやってるよ
徒に日本の無能を嘆く仕事は無毛に任せておけばよい
2011年頃に「日本はファントムの後継機の選定に失敗する。F35の開発は難航して高額になる事は必至で選べず、日本の調達能力は低いので空白になる。」と言う記事を見た。素人では10年先も予想出来ないのだから15年後なんて我々に分かるわけ無い。
それ、どなたが言っていたのか覚えていらっしゃいませんか?
時期的な事を考えると、恐らく日本がF-22Aの調達に失敗した直後だと思いますが、まさか清谷信一か田母神俊雄ではないですよね?
田母神俊雄さんってそんなに悪いイメージがないのですが・・・
田母神氏を挙げたのは、F-22Aの調達に失敗した後の空自F-X選定に関して、元現場の人間(小松基地の第6航空団司令の経験あり)なのにタイフーンと言うヘタレ戦闘機を推薦していた事を記憶していたので「もしかして…?」と思ったからです
あけましておめでとうございます。
しかし、なんのために無人機分野で経験豊富なノースロップ・グラマンを協力会社にしているのやらという気もします。
X-47Bをリメイクしてもええんやでと言いたいです。
パイロットが無人機の飛行制御までやるというのは無理がないでしょうか
まったく自律制御できないものを配備するというのは少々信じがたいです
無人機の飛行制御を戦闘機のパイロットが行うと言っても、飛行コースを大まかに設定すれば飛行自体の制御は自動で行われるのでパイロット自体の負担そうでもない。
ただ途中で敵機に遭遇したりしても設定通り飛ぶので、パイロットが回避コースを指示したり帰還を命じる必要があるので、これをAIが自律的に判断して任務を行うのが「自律的な飛行制御」や「AIによる戦闘支援能力」と呼ばれる部分に該当するのよ。
管理人が指摘しているとおり米国、英国、豪州、ロシアは「自律的な飛行制御」や「AIによる戦闘支援能力」を備えた無人機を開発中で、これを備えていない戦闘機随伴型の無人戦闘機はMQ-9程度になるから役に立つか心配してるんじゃない?
最新のMQ-9管制制御システムは昔と違って飛行コースを大まかに設定するだけで飛んでいくので1人のパイロットで複数機を管理しているから、日本が2035年に実用化するレベルとよく似ているかもね。
AIに夢を見てるかもしれないがどんなUAVも機体性能が基準である、バイラクタルTB2も飛行時間以外はセスナと変わらない、この程度の性能では日本海を超えることはできない。
性能はサイズ(価格)に比例するから、小型のUAVは電波妨害で処理し中型は機銃で大型はミサイルで落とすことになだろう。
日本が開発するウイングマンはF-3よ同等の速度と航続距離とステルス性と武器搭載能力を持たせるのだから必然的にF-3を簡略化・無人機化した物になるだろう。
F-3を90機、ウイングマンを400機かな。
昔は日本はエンジンができない、アビオが出来ないとさんざん言われていたが今では世界最高のF-3が完成できる道筋が見えてきた、タブーだった長距離ミサイルも難なく開発するだろう。
完成するのは15年以上先なのだから今のAIとは比較にならない能力を持つはずだ、防衛省の能力を甘く見てはいけない。
俺の希望としては10式戦車のような自動射撃システムを搭載してもらいたい、レーダーなどで相互の位置と速度と距離から銃弾の到着時間を計算し相手の未来位置に機銃が向いたところで自動発射するシステムなら、安価なドローンも簡単に撃墜できるし、地上攻撃も数キロ離れたところから確実な命中を期待出来る攻撃が可能なので、安全性が高くA-10以上の対地攻撃力を持たせることができる。
個人的攻撃をするつもりはないけど、もう少しUAVについて調べてからコメントしたほうが良い。無人航空機=UAVは今のところ用途を正確に指し示す分類や名称が決まってないので一言にUAVと言っても千種万別だから。
バイラクタルTB2がセスナと機体性能が変わらないからと馬鹿にしているけど、こいつはRCSが0.1m2程度でラファールや巡航ミサイルよりも低観測性能が優れているし、衛星通信対応型も確認されるから大陸から日本海を渡るぐらい問題ないよ。
ここの記事で知ったけで小型UAVはRCSが一桁小さくて有人機や巡航ミサイルの検出に対応したレーダーだと捕捉することも照準をつけることも難しいらしい。
あとF-3と同等の速度と航続距離とステルス性と武器搭載能力を備えたウイングマンが作れても、肝心なのはソフトウェアだからね?
その程度のRCSの機体なら簡単に見つけられるのがF-3のハイパワーレーダーで使用する相手に対して相手に対して多種多様な索敵モードを持っている、20年前のF-2でさえ空対空、ルックダウン、空対艦、艦船と艦の周囲の機体を同時に対処するモードなど複数あり、必要なら小型のUAVを見つけるモードを追加するだけ。
見つけさえすれば10倍の速度で急行し機銃で撃ち落とせばOK、UAVのレーダーではF-3を見つけられないし小型のミサイルではF-3に追いつけない。
UAVの機体自体はRCSが低くてもパイロン下のミサイルや回転するプロペラは盛大に電波を反射する。
それに日本のAIが遅れていると決めつけるのはおかしい、国産各社の自動運転車は多分世界の最前線にいる、各社これを持たないと生き残れないから。
>RCSが0.1m2程度でラファールや巡航ミサイルよりも低観測性能が優れているし、
RCS 0.1㎡は、巡航ミサイルのレベルです。
AAM4辺りだと、ルック・ダウンでもダイレクト・キル出来る程度の値です。
>AIの研究に5年で2億
こんな予算じゃ今時TVゲームも作れませんぜ
これはブログ主様に勘違いがあるのではないかと思います
「自律的制御に非対応」というのは、自動で敵を識別して攻撃判断を下すようなことはしないという意味で、「AIに非対応」というのは、畳み込みニューラルネットワークを用いた状況判断を行わない、という意味かと愚考します
この無人機では「随伴して離着陸、飛行し、パイロットの指示に基づいて(人力でプログラムされた通りに)敵のレーダー網を掻い潜る経路選択をして、敵を攻撃しに行く」くらいのことはすると思いますし、これなら他国もどっこいどっこいのレベルだと思います。
日本がこの分野で立ち遅れてるのは事実なので、危機感は共有するところではありますし、アメリカなどはAIの利用なども早めに進めてくるでしょうから、たしかに今後出遅れる可能性もありますが
ブログ主はまるで今回開発される機体がプレデタ-のような遠隔操縦するタイプであるかのように書いてるけど記事中にある「比較的速度の遅いヘリを母機に使用して「パイロットが無人機に指示を送り飛行を制御するためのプログラム開発」」は以前に「遠隔操作型支援機技術の研究を開始へ」リンクという記事が出てて「遠隔操作型支援機とは、有人戦闘機の任務を支援するため連携行動する将来無人機であり、有人機からの僅かな指令伝達で複数無人機が戦術的な目標を達成可能な遠隔操作機能を持つものであり、有人機を上回る高運動性も求められる。」とありリンクここに示されている仕様書によれば無人機に空戦させることも視野に入れたかなり高度なロイヤルウイングマンの開発を目指しているもののように思いますね。
そもそも日本は中露相手に使えるレベルに達してないから実用機の開発をしてこなかっただけで技術研究は昔から地道にやってますし、現在各国が開発してる機体が正規軍同士の戦闘に耐える性能を持っているのかそもそも実用化できるのかも実際には未知数なのに目に見える機体を作ってこなかったというだけで諸外国に比べ無人機技術で大きく後れを取ってると決めつけるのはいかがなものかと。
比較的危機感を持っているであろう軍オタ達ですら富国のやり方を知らないのが我が国の民だから強兵など夢のまた夢なのよね。
防衛予算がまた微増で終わった事に危機感を持ちそっち方向にも掘り下げてほしいなと個人的に思います。
てことでこの動画をおすすめします。
リンク
あけましておめでとうございます。
とりあえず「富国」と「強兵」は全く別の概念ですよ。
※「強兵」のためには「富国」が一番確実な近道ではある。
富国に関しては、人口が右肩下がりな状況を改善しないと無理じゃないかな。
この20年で、世界経済に占める日本の割合が大きく減少したようだけど、その傾向は今後も大きくは変わらないと思います。
新年おめでとうございます。
今年も更新よろしくお願いします。
遅ればせながら、今年初コメです。
基本的にはF35があって、その随伴機が開発されている現状で、急いでAI機を開発する必要は無いだろうと思いますね。
F3の主任務がアラートで、日本が専守防衛なのは10年程度では変わらないでしょうから、AI機の出番は少ないはずです。
どちらかと言うとAI機を伴って侵攻してくる敵機をいかにインターセプトするか、撃墜するかが主体なので、「研究」は必要でも実用は後回しでしょう。
リソースは長射程ミサイルとレーダーの長距離化に割くべきだと思うので、これくらいのペースで十分かなぁと思うところですね。
いずれにしても、国産のUAVを開発するのならその時点での最先端仕様で作るだろうしその時点で非搭載だが将来的に必要と思われる装備(機銃など)の予定地が機内に用意出来れば、更にUAV機自体が高性能なら幾らでもアップデート出来るし必要なら別機体で内装型武器搭載機を作れば良い。
国産機は予算さえ有れば思うが侭に改造できる。=ミッションコンピュータを交換=高次元のAI搭載など。
今は基礎研究と身の丈に合ったUAVの開発で実績やノウハウを蓄積して欲しい。
この記事と少しズレますが、、
AIへの過剰な期待って、技術の本質を理解しないまま、表面だけを報道するメディアの影響が大きいですよね。
極端な話AIなんか使わなくても要求を満たせればいいだけなのに。
その業界にいる身として、マスコミの誤解と過剰な期待が迷惑なのはその通り。
AIの本質は経験の蓄積による極めて「人間的」な微調整にあるという残念な現実があります。
周回遅れからの急速なキャッチアップはむずかしい世界です。ですので、コンスタントに他国に追随する努力と投資はし続けるべきという管理人さんの危惧に共感します。
そもそも何をして『AIによる自律制御』と言っているかもわからん誤報の多い経済新聞の軍事関連記事に対してあーだこーだいうことに意味があるのかどうか。
2011年まで防衛者は無人偵察機の研究開発でTACOMっていう無人機を5機ほど作って実際に硫黄島で運用試験してましたよね。
あの後実戦部隊での運用試験で空自のどこかの部隊で運用試験しているはずですけど、その後運用試験が終了したとの発表もありませんしどうなってるんだろう?
あとこのTACOMで自立飛行やF-15との情報共有試験も既にやっていることから、実際は要素研究は結構できているのでは?