東シナ海上空で初めて中国軍が運用する無人航空機「TB-001」が確認され、いよいよ日本は中国のUAVがもたらす脅威に晒されることになった。
参考:08/26[公表]中国機の東シナ海及び太平洋における飛行について
参考:08/25[公表]中国機の東シナ海及び太平洋における飛行について
大型で兵器搭載量が大きいTB-001が東シナ海上空を飛び回り始めたので中国軍の戦場認識力拡張は着々と向上している
統合幕僚監部は東シナ海上空で中国軍が運用する無人航空機「BZK-005」を確認したと25日に発表したが、翌日の26日には同じ東シナ海上空で中国軍が運用する無人航空機「TB-001」を初めて確認したと発表して注目を集めている。

出典:統合幕僚監部
25日に確認された「BZK-005」は中国人民解放軍(空軍×84機/海軍×21機)が使用している無人航空機(最大離陸重量1,240kg/ペイロード150kg)で偵察・監視型と武装型の2種類が存在し、最大運用高度8,000mに加え滞空時間は約40時間で米国のMQ-1に相当する機体と言えるのだが、2013年と2018年に東シナ海上空を飛行していることが確認されているため「初遭遇」ではない。
しかし26日に確認された大型のTB-001は日本にとって初めて遭遇する中国の無人航空機だ。
このTB-001は2016年に設立されたTengoen Technologyという中国企業によって開発された比較的新しい双胴機タイプの無人航空機(最大離陸重量2,800kg/ペイロード1,000kgという説と3,200kg/ペイロード1,5 00kgという説がある)で、最大6,000km/滞空時間35時間/精密誘導兵器、空対空ミサイル、小型爆弾などを8発~24発搭載することできると言われており、量産や供給が始まったばかりの新鋭機といえる。

出典:統合幕僚監部
要するに兵器搭載量も少なく実用性という点で少々劣っているBZK-005(それでもバイラクタルTB2と比較して約2倍の最大離陸重量)だけでなく、大型で兵器搭載量が大きいTB-001が東シナ海上空を飛び回り始めているため、中国軍の偵察・監視、電子情報の収集といった戦場認識力の拡張が着々と進んでいるという意味だ。
そのため今後、自衛隊は中国軍の有人機だけでなく無人機に対するスクランブルも増加していく可能性が非常に高い。
自衛隊は無人航空機を活用した戦場認識力の拡張が中国と比較して非常に遅れているので、そろそろ本腰を入れて整備しないと流石に不味い気がする。
※アイキャッチ画像の出典:統合幕僚監部
一つ前の中華民国空軍F-16Vの話もそうだけど、スクランブル対象が無人機でこっちが有人戦闘機だと運用コストや機体寿命の消耗に対して完全に割に合わなくなるんだよなぁ。
自衛隊も自前で弄ったり直したりできる運用コストの低い遠隔操縦式のUAVを調達する(スクランブルに対応できる以上はそれなりの規模のものになってしまうけど)か、相手が無人機の場合の特別な対処方針を出すかしないとF15やF35の機体寿命一瞬で削られてしまうよな。
関係ないけど、米海軍が南シナ海の公海上で試験中だった遠隔UUVが制御不能に陥った時、付近を航行中だった中国海軍の船舶がUUVを回収して持ち去った事件がありましたね。対処事例として、参考にすべき前例かもしれませんね?
無人機には無人機
まず無人機飛ばして接触させて、脅威判定して、必要なら有人機を飛ばすってやり方の方がいいかもですね
空自がUAVを運用する際には、有人機によるスクランブルの常態化を見直し、
24時間体制の海上・航空偵察任務を立ち上げるべきでしょう。
長時間の運用には、AIの併用も有効だと思います。
空対空ミサイルを装備させた飛行船型ドローンを領空に常駐させておけないだろうか
一々地上から上げる必要もないからメンテ・運用費用は安く済むし一定の警備効果もあり、有人スクランブル機から真っ先に撃ち落されるリスクを無くせる
スティンガーを搭載した気球でも良いから、ローコストな警戒網を構築して欲しいよね。
台風来たら撤収しなきゃだけど。
無人機の開発の遅れもさることながら、那覇基地に配備されてるF15の損耗がすごいことになるのでは
専守防衛で固定目標になるものは戦力としてあてにはならない
日本も現実としての戦争を真剣に考えたほうがいい
機体寿命はゴリゴリ減らされてますね・・・
テラ・ラボのテラ・ドルフィンを改良したのを飛ばしゃいいじゃん、とりあえずは非武装でも構わないし
その後ACSLとテラ・ラボが武装可能なのを作ればいいじゃん
そういえばシーガーディアンとアベンジャーどうなったんだろ
テラ・ラボとかフジ・インバックとか、実用になりそうなの作ってるとこは結構ありますよね。
国外の先頭グループに比べて多少性能が落ちようがコスパが悪かろうが、まずは試験導入して開発資金の供給と問題と要望の洗い出しをしてやれよ、と思います。
シーガーディアンは海保が導入する事で予算を要求したって
配備にはもう少し時間がかかる
Hamadoriをスケールアップして洋上からスクランブル発進、って出来ないかなぁ…
この日が来るのは分かっていたこと、次は攻撃型の長距離UAVを飛ばして威嚇する日が来る
粛々として備えるべし
今回はY-9がお伴に付いてるけれど、無人機単機の場合の警告ってどうしてるんだろう?
こういう無人機にもいちいちスクランブルで対応って正解なのかね?
洋上を自動で巡回する無人船とか無人水上機的なので監視した方が安上がりって事ない?素人考えだけどさ。
まぁ、情報収集装置を搭載して電波情報を取られ放題されてもそれはそれで厄介なので・・・
何でさっさとドローン導入しないんだろうな~
不思議
日本でドローンの導入が進まないのは関連する法律がネックになってるらしい。海保は見通し線外でも運用可能な英国製USVを既に運用してるけど法律上の問題で目視圏内でしか使えてないそうだ。あと以前航空祭でP1の乗員に聞いた所、P8みたいに航空機から別のUAVをコントロールするのは法律的にアウトなんだとか。
予算が増えないのと、一致する用途の機体があんまりない事が原因だと思われるので別に不思議な事ではない
日本でドローンの導入が進まないのは関連する法律がネックになってるそうな。海保は見通し線外でも運用可能な英国製USVを既に運用してるけど法律上の問題で目視圏内でしか使えてないそうだ。あと以前航空祭でP1の乗員に聞いた所、P8みたいに航空機から別のUAVをコントロールするのは法律的にムリなんだとか。
書き込めなかったと思ってたら
二重に書いちゃうのあるある
さすがに無人だったら落としても良いんじゃないの
領空侵犯なら「ちゃんと制御されているかどうか不明だった」とかいくらでも理由付けしてミサイルみたいな兵器とみなして撃墜できるかもしれないけど、さすがに警戒空域を飛んでいるだけのは不可能
それやったら日本のほうが国際的に不利になる
日本もUAV配備して対UAV用にスクランブル。
で間違えてぶつけちゃったってのは?
ほら、日本はUAV後進国だしw
航空機同士の接触事故で原因を当方の技術不足による過失だと公言したら当然責任を問われそうだけど…?
渡鳥型カミカゼドローンだな。
渡鳥がたまたま羽に突っ込んでしまった不幸な事故。
鳥なのに、やけにカタイとか。
そんなわけないでしょ
領空侵犯してるわけでもないのに
有人機の作戦機数で圧倒的に負けてるのに無人機まで対応しなきゃならなくなるとか戦闘すらせずソーティレートの暴力で行動不能にされるぞ空自
整備と補給が満足に出来なくなった所で本格攻撃されて殲滅される
空自にロイヤルウィングマンみたいな有人戦闘機の負担を軽減できる無人戦闘機があれば…
米豪が実用化したらすぐ購入してくれ
ソーティ数の暴力に対抗するならロイヤルウィングマンなんかじゃなく安価な単能機でしょうよ。
国力を差はどう足掻いても覆す事は困難だがそれでも出来る限りの備えはしておくべきでしょう。
スクランブル用の低コスト、そこそこ高性能の無人機を海外から導入するなりしておくとか。
知識の無い人間の言葉ですが。
無人機か…
乗っ取れないカナ?
何しに来たんだろ?
日本も長期滞在型の無人機をうろうろさせてスクランブルが必要かの情報を集めて必要だったらスクランブルかけるぐらいしか
思いつかねーけど。
とろい無人機にスクランブルを全部かけるのは割に合わん
無人機へのスクランブルはもう数年前からあって抑制気味になっているし今回の本題は情報収集面でしょう
日本にとって一番やられたら困る戦法だしやらない手はないよな
中国に同じ事をやり返したら、どう対処してくるのか気になる。
一方で日本人は「日本周辺は無人機の運用に適さない!」という謎の現実逃避に明け暮れるのみであった
こりゃ次の戦争も負けそうだな
そんな事言ってんのもうお前だけ
日本に無人機は要らないマンならここにもツイッターにも山ほど居るぞ?(笑)
皆無とは言わんが「明け暮れる『のみ』」は明らかな嘘。
それ言うならそもそも「日本人は」でくくってるのもおかしな話なんだよね
現実の自衛隊の状況とすら乖離してる一部のノイジーマイノリティの意見を日本人の総意で語る時点で元のコメントは煽り目的と思われても文句は言えんし実際そうなんでしょうけども
それならばむしろ安心できますが(笑)
中国はよくこんな大型の無人機を運用できると思うわ
コストを考えない独裁国家だからできる
今のアメリカだったらコストの問題で誕生すらしないで消える
中国製の無人機って凄い安いんですよ。
MQ-9 リーパーが1,700~3,000万ドルするのに、
リーパーより若干性能が劣る中国製UAV(翼龍2)は100万ドル程度。
そのような人達は低価格•低性能の無人機と高価格•高性能の無人機を混同してるからなぁ
無人機の中でも機種によって性格が全く違うのに
それな
何でフルスペックの無人機を想像するんだろう
用途別に特化させた無人機使ってくるに決まってるのに
韓国野郎と同じ、馬鹿の一つ覚え
(種類を問わず)日本周辺は無人機の運用に適さない!って言ってる奴は全く現実を見る事が出来てないから放置でいいよ、好きなだけ現実逃避させといたらいい。
そんな奴らに現実に関わらせても邪魔なだけでしょう
日本の無人機が配備がなかなか進まないのはむしろ予算の方の問題でしょう
来年度予算でようやく研究開発費が40%増になるみたいだけども
そんなに空対空センサー系が充実してるとも思えないのでステルス機で近付いて撃墜してしまえば気付かれないのでは?
随伴機が居ないときはヤッチャイナヨ!w
上は冗談としても冷戦期の米軍なら1機程度ならタイミング合わせて撃墜、即回収して知らん顔決め込む位はやりそうだよな
空対空センサーて……
無人機は普通にEO/IRセンサー積んでるから赤外線放射熱でバレるし画像認識でもバレるし取得情報味方に共有されるわ
RC-2飛ばして、色々データ収集したい
電波妨害なども行ってみては?
高高度長距離用のドローンは大抵が衛星経由リモートだから地上からの電波妨害はほぼ無意味
というか領空外の他国機にそんな攻撃行為(電波妨害)をやったら日本の立場悪くなるし、下手すりゃ中国の日本への攻撃行為の言い訳に使われる
電波妨害は論外だけど、SATCOMの電波は解析しておきたいよね。サイバー攻撃の世界の話だけど
RC-2のスタンドオフレンジってどれくらいなんだろね
中共軍のUAVが現れたところで、現在上海の造船工廠で建造中の3番目の空母を観てみましょう
これの進水は何年も先の事ではないかもしれません
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