日本が導入を進めているグローバルホークについて防衛省が2020年春に導入中止を決定したにも関わらず、イージス・アショア断念の代償として「導入継続」を安倍政権が2020年夏に決定したと報じられている。
参考:無人機導入、米配慮で継続
日本の装備調達は貿易黒字の相殺という側面があるため安全保障や調達コストだけで測れない政治的な要素も考慮しなければならないが、、、
ノースロップ・グラマン製の無人偵察機「グローバルホーク」は初期型のRQ-4Aと機首部分を延長するため再設計を行い主翼幅も拡張したRQ-4Bがあり、現行のグローバルホークはRQ-4Bベースで画像偵察装置(U-2搭載機器の派生型)と電子情報を収集するためのSIGINT装置を搭載したBlock30、地上監視用レーダー(海上を移動する目標の検出と識別機能も後日統合されている)を搭載したBlock40の2タイプだ。

出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Juan Torres
米空軍はBlock30とBlock40をNATOはBlock40ベースのRQ-4Dを導入、韓国と日本はBlock30ベースの輸出仕様Block30iを導入・導入中だが、米空軍は有人機のU-2よりも運用・維持コストが高く中国との戦いで生存性が怪しいRQ-4/Block30を2021年度に早期退役させたいと議会へ提案(この時は提案を議会が拒否)、これを受けて日本よりも先にBlock30iを導入中だった韓国は2020年4月に「米空軍がBlock30を全廃(20機)すれば保守部品等の製造単価が高騰=運用・維持コストが上昇する恐れがある」と指摘。
補足:RQ-4B Block30iを先に導入した韓国では同機に要求される保守サポート費用(機体や収集したデーターの情報処理装置等のサポート費用や訓練のための模擬飛行運用維持費用など)が当初予定の4倍に達して問題になっており、維持費高騰の原因は米空軍、NATO、韓国、日本が運用する全てのRQ-4を足しても40機で保守部品等の製造単価が年々上昇しているためらしい。因みにBlock40はE-8Cの信頼性低下を埋める維持される。
日本でも2020年8月に政府関係者が「グローバルホークの維持費高騰」を理由に導入中止を視野に検討を行っていると報じられていたが空自向けのBlock30i初号機が2021年4月初飛行に成功、しかし米空軍は再三要求していたBlock30の早期退役が認められたためRQ-4の運用数は40機→19機(Block40が1機墜落して失われている)に半減する上、画像偵察装置とSIGINT装置で構成されたグローバルホークは日本と韓国のBlock30i×計7機になってしまうため特に搭載機器の保守部品は調達性や製造単価の面で不利になるしかない。

出典:Chargé d’Affaires Chris Del Corso
では何故日本はBlock30iをキャンセルする機会があったにも関わらず導入を強行したのかだが、共同通信は複数の日米関係者からの証言に基づき「2020年春に防衛省はグローバルホーク導入中止を伝達したものの、イージス・アショア配備が断念に至ったためトランプ政権に配慮する形で導入継続を安倍政権が2020年夏に決定した」と25日に報じており、防衛省の決定を政治的判断で覆し「年間130億円の運用・維持費(3機分)がかかるグローバルホークの導入に国民の理解が得られるのか不透明だ」と指摘した。
まぁ日本の装備調達は対米貿易黒字の相殺という側面もあるため安全保障や調達コストだけで測れない政治的な要素も考慮しなければならないが、このような不透明な装備調達のやり方は絶対に国民(特に若い方々)の支持を得られないので透明性を確保して導入理由をきちんと国民に説明できるやり方へ改めるべきだろう。
国民に説明しても理解できない反対されるだけだから「説明しないもしくは最低限の説明で済ませる」というアプローチはいい加減「卒業すべきだ」と個人的には思っている。
関連記事:韓国が日本のグローバルホーク導入に期待している効果とは?
関連記事:非常に賢い判断、日本がグローバルホーク導入を再検討する理由
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※アイキャッチ画像の出典:ノースロップ・グラマン
F-35,イージス、グローバルホークwww
ゴミ売り付けて友好国を債務のワナにはめようとするアメリカ・・・ww
死の商人なんてとんでもない ただの情報商材屋レベルの恥ずかしい詐欺国家アメリカ・・・
世界から嫌われるのもナットク
F-35がゴミというのはちょっと納得できませんね。
あと無闇にwwwをつけるのもどうかと思いますよ。
リンク
グローバルホークは同意見だけど、F-35とか他のを混同しない方がいい。
アメリカの負の側面の存在は否定できないが、実際に世界をリードしているのはアメリカで世界に必要な国。
世界から嫌われている情報商材屋レベルの恥ずかしい詐欺国家とは違う。
アメリカが消えたら世界中が幸せになりますか?
グローバルホークに関してはそうだけど、F-35とイージスは違うでしょう。安易にF-35をこういう風に持ち出すから説得力が無くなる。
F-35とイージスがゴミだって?
ちょっとナットクできませんね。
しかし、アメリカが消えたら世界が幸福に包まれるかというと…
負の側面がある一方で数えきれない正の側面もあるわけで
それらアメリカのゴミよりも、まともで優れた兵器や装備があるなら教えて頂けませんこと?
自衛隊に必要かどうかまず聞いて買いなさいよ。
政治家は素人なんだから。
自衛隊を弱体化させるのかい。
使いこなせない大きなおもちゃ買うくらいなら隊員の個人装備とかもっと有効な方に予算使ってください
高くついたもをんだね。
どうせ買うんだから徹底的に使い込んでいろいろと学習してほしい。
防衛費が増えても買うのが使途不明米国兵器じゃねぇ・・・・
つーかイージスアショアに至ってはより筋悪案件として復活してるし
SPY-6にすべきだったと主張したハーフ田んぼさんを叩いてた人たちは
本当に心から猛省して頂きたい。
いや、何故?
またしても、またしてもキヨタニ先生の正しさが証明されてしまいました。
キヨタニ先生は最初からグローバルホークはまったく役に立たないから必要ないと
下記の記事で言っておられますし、安倍政権の問題点もしておられました。
(リンクは貼らないのでググってください)
2014/09/05 8:00
オスプレイの拙速導入は、安倍政権による濫費
防衛省概算要求に隠された問題(後編)
キヨタニ先生の先見の明はもはや預言者レベルでしょう。
「いい加減、そろそろ敗北を知りたいなあw」と思っているのではないでしょうか。
そしてキヨタニ先生を叩いていた方たちは猛省して頂きたいと思います。
虎の威を借る狐かな?
いや、虎ではなく猫かも。
何の生産性のないコメントを書き込むより、まずはキヨタニ先生のブログで
下記の記事でも読んで少し落ち着いたらいかがでしょうか?
↓
2021年12月26日
防衛費をアメリカ様に貢いで歓心を買い、自衛隊を弱体化させるのが日本の防衛政策
>キヨタニ先生の先見の明はもはや預言者レベルでしょう。
「いい加減、そろそろ敗北を知りたいなあw」と思っているのではないでしょうか。
そしてキヨタニ先生を叩いていた方たちは猛省して頂きたいと思います。
このコメントも何の生産性もないと思うのですが。
それに言うほど先見の明があるとは思えません。
猫に失礼だろう
何の生産性のないコメントを書き込むより、まずはキヨタニ先生のブログで
下記の記事でも読んで少し落ち着いたらいかがでしょうか?
↓
2021年12月26日
防衛費をアメリカ様に貢いで歓心を買い、自衛隊を弱体化させるのが日本の防衛政策
kytnだけが指摘してたのならわかるけどグロホの問題点はkytn以外の人でも疑問を呈してる案件なので、この件でkytnが持ち上げられる事はないと思うけど
というよりも他の件でkytnはやらかしまくってるのでそれ加味しても先見の明があるなんてとてもじゃないが言えない
少なくともユーロファイター推してた件に関しては現状完全に予想外れてる
kytn「ユーロファイターを蹴った以上、産業を維持したいならレッドホークみたいな簡単な航空機を生産させてもらえ!」
アメリカの兵器はブラックボックスが多いし技術移転に消極的と言った後にこの結論である。レッドホークの性能や機能を見て簡単と言えるのは凄いと思いました(悪い意味で)
やっぱりどうも言ってる事がケースごとにバラバラなのがねぇ・・・その場その場で言ってるように見えて信頼性の面であの人を信用できんわ
ただ、現行の日本の航空機の開発リソースは次期戦闘機関連に目一杯注がれてて余裕がないので、T-7AなりM-346なりライセンス生産する、というのは選択肢として有りだとは俺は思うかな
清谷氏がタイフーン推しした理由は当時の条件では最も自由度が高く、日本に戦闘機のサプライヤーを残せるというのが真意なので…結果的に全く自由度の無いF-35をノックダウンで組み立てることで日本の戦闘機サプライヤーは仕事を失い撤退が続いた訳ですから、結局言った通りになったのでは?
F-3を待ち望む声はありますが一度散り散りにサプライヤーの再構築はゼロからスタートに等しい(撤退したダイセルの代わりに「確実に射出されるシート」を造ってくださいって言われて造れますか?)ので、その全ては我々の税金で賄われる訳です。
そうならない様にダッソーやユーローファイター陣営はラインが途切れない様にあの手この手で世界に採用を働き掛けてる訳ですから。
サプライヤーを重視する、という点はわかるのよ
ただ、そのためにタイフーンを今から入れるのが正解だったのか?と言われるとすまんけど俺は無理だと思ったよ
質と量ともに凌駕しつつある仮想敵に最早今後通用するレベルの機体じゃない
ここでタイフーンを推すのは米軍で海軍がいらねぇって言ってるスパホを生産する羽目になったのと同じように感じるよ
まぁ、予想を外してるという言い方は確かに俺が間違ってたね、すまん
正しくは見立てがそもそも違っていたというべきだった
f-2追加なら理解は出来る
さすがに今のタイフーンの現状見てアレを導入するのが正解だったとは言えないよなぁ…
日本で魔改造なんて夢見てた人達もいたけども
ご存じとは思いますが…ホーネットシリーズは最も成功した艦載機で、本来米海軍はスパホを配備しながら並行して次期戦闘機を開発する予定でしたが、ズームウォルト級や次期空母の開発に手間取ってる間に費用が高騰した為に議会が痺れを切らして予算を縮小した影響で2択を迫られスパホ配備を諦めて資金を次期戦闘機へ集中せざるを得ないというのが事実ですので、スパホの評価を捻じ曲げるのは同意できませんね。
どうしてスパホの評価を捻じ曲げてる事になるのかな?
実際米海軍は予算を縮小された以上はF/A-XXに集中させてスパホブロックⅢは既存期の改修による機能付与でいい、新規ではいらないって言ってたのに結局議会から12機新規で作れって通されたみたいだけど
普通に考えるなら、その資金をF/A-XXの開発予算に当ててやるべきだったのでは?
中露の5世代機か出てきた今、自国の産業維持のためにスーパーホーネットやタイフーンを選定していたら対抗できただろうか。という話で、ホーネットの性能をバカにしている訳ではないのでは
イージスアショア中止の影響もあって、その外交的な配慮を米国にしなければいけないという論は理解できる
けれど、その配慮の道具がRQ-4でなければならなかった理由なのかと言われると疑問点は尽きない
例えば、F-35の追加調達とかでもよかったのでないか?
他の使い道があるもので、配慮を見せるという方法論がとれたのではないのか
これで安倍氏は国防なんて適当に考えてて、アメリカの機嫌を気にするばかりの小人物という認識に
あーあ、これで限られた額の防衛費のムダが増えるのか
安保法正だけやって法的正当性確保を投げ出したの本当に酷いと思うよ。アメリカの為だけと言われて仕方ない
はて、自由で開かれたインド太平洋戦略がそんなに気に入らなかったか。
自由で開かれた戦略のその後はどうよ
いつも口先だけ
RQ-4は在日米軍が運用しているからね
日本はドローンに関して完全に遅れていて運用経験が全く無く、不安要素が大きかった
それですぐに融通やサポートを期待できる同系統の大型ドローンとして、また在日米軍による対北朝鮮配備の実績をみて同様の使用用途を考え導入を決定したという可能性はあるかも
どうせなら、F-35Bを追加して欲しかった。
42機では、おおすみ型代艦の分が足りない。
清谷信一の評価なんて「江畑謙介になれなかった人」で十分だと思うが、彼の推す自衛隊向けの兵器と編成は知りたくはある。何々を導入するのは間違ってるという記事ばかり目につくからかもしれないが、彼の記事からは日本を守るために自衛隊がどんな兵器が必要かみたいなのが見えてこないので。
何を考えてこんなの買ったのか、プロセスが不透明でないかという内容の記事には賛同したり納得したりできる部分はあるが、どうにも日本とアメリカの兵器はダメという結論を元に書いているように見えるから、結論やまとめ部分で矛盾や引っ掛かりを感じるのよな
グローバルホークは自衛隊の無人機運用の礎になってくれれば良いと思ってる。どうせガタが来る頃には今とはレベルが違う無人機がワラワラ市場に出てくるだろうから、その時に改めて買えばいいし。
kytnの話はまぁ置いとくとして、真面目な話、RQ-4ブロック30をここで見送ってたらそれは空自の無人機運用体制の獲得がさらに後年にずれ込むという事にもなると思うのよね
果たしてこれ以上空自の無人機運用の時期を後ろにずらして問題がないのか、という点を考えたら導入止む無しだったのかと、思う所はある
もっとそれの根本は2015年頃の早期導入を実行しなかった事がそもそもの原因なのでアレだけど
2015年にグロホを導入出来ていたら、現時点で6年程運用していて、メンテンナンス用の部品の高騰などが深刻化する頃には次の無人機にシフト出来てただろうからさ
でも、よく考えたら2015年頃って情勢がガラッと変わった時期だから予算をそっちで取られちまったのかなぁっていうのもありそう(あの時点で防衛予算の増額方針をもっと明確に打ち出せてたらよかったのに
同意できる部分はあります。
RQ-4は防衛省が必要と判断し導入計画を進めたわけですが、コスト高騰で他予算をも圧迫するので自ら中止を決定したわけです。コストが予算枠に対し適正ならば同様機種の導入は必須でないまでも今後必要なんですよ。
それが外交政策上の上位判断で覆されたのなら、政府が防衛予算増で補償すれば問題はありません。
納税者側から見れば納得し難い経緯ですけどね。
まさにそうなんだけど、実は自衛隊自身がどんな装備がいいか、どう予算配分していいか分かってないんじゃないかな?
もう少しいうと、以下のように。
・予算が無くって身近な装備やトイレットペーパーが実費。
・単年度予算が原則なので、長期的な計画を立てにくい。
・世界の防衛産業が過当競争なので、不採算だと突然供給が止まったり補修部品が高騰する。
・主に対応する仮想敵国が変化し(ソ連→ロシア→北朝鮮→中国)対応が追い付かない。
・兵器の進化(ドローンや極超音速兵器など)で優先順位が変わってきている。
もちろん、担当各部署では対応してるんだろうけど、全体組織としてはアメリカ海兵隊みたいに結構がっつり変えないといけないんじゃないかな?陸自の攻撃ヘリ部隊なんてどうしていいか分からないんじゃない?それとも複合ヘリ待ちか?
画像偵察装置と電子情報を収集するためのSIGINT装置を搭載したBlock30、
このSIGINT能力が洋上船舶と航空機を対象とするのであればブロック30でもよいのでは
太平洋に出てくる中国空母の上空に張り付けておこう。
地上監視能力は日本の場合使い道が少ないし、電子情報収集機も手ごろなのがないから
完全国産かメンテ費が安価で目的に即した機が入手できるまでは、しかたないかと
追加調達するならIAIのヘロンとかどうかな(個人的嗜好)
無人機を複数機、6時間交代でずっと中華空母に張り付かせたいのだが
太平洋に出たあれに張り付くには、進出と交代に時間がかかりそう
空中給油で滞在時間を延ばす無人機が欲しい
費用対効果だの実性能だのわりとどうでもいいというかこの手の実物を装備し運用する知見と実績が必要なだけでホントの所は米軍からすれば世代遅れの性能でも日本からしたら唯一無二の能力なんですよ
陸自ではベル412の末裔を今頃になって装備化始めてるがこれは実績が優先で飛行性能は二の次の典型ですよねRQ4は他に選択肢がない(国産化はまだ無理)以上これが最適解という他ないのですよ
逆に今これで高高度滞空無人機の運用経験を得なければ一体何でしてそれを得られるのかという話にもなりじゃあRQ9でいいではないかという話にもまたならないのです
兵器購入で対米貿易黒字の相殺という側面はよく語られるが、なんならiPhone買って国民にばら撒いた方がマシだろう。高いものを買う免罪符に使い過ぎや
その一方で国内の防衛産業は撤退が相次いでるし何がやりたいのか分からんわ
防衛費を有効に活用してるとはとても思えんね
iPhoneじゃ生産国は中国なんですが・・・
この記事で分からなかったのはイージス・アショア中止の為、という部分です。SPY-7は中止になってないと思ってたんで。どゆこと?
まぁこの手の機体は欲しいよね、だけどこの機体ではないだろうな。という程度の話。
色々あるけどAAV7的に導入してみる運用してみる、ということかと感じました。
代替品が手に入らないから仕方なく型落ちを新品定価しかも維持費の上乗せで買わされるという、売り手市場で泣かされてるオチ
夢も希望もない
「報じられてる」って、【誰】が報じてるの?
情報源の正しさは確認してるのか?
共同通信ですね。
記事中では「複数の日米関係筋が25日明らかにした。」とあります。
とりあえず別ソース待ちですかね。