イラン議会のハイダリ議員は「ロシアに発注していたSu-35が3月末に到着する。防空システム、ミサイルシステム、ヘリコプターなどの装備品も間もなく引き渡しが始まる」と明かしたため注目を集めている。
参考:Iran to Receive Russian Sukhoi Su-35 Jets in Spring: MP
イランが第4.5世代戦闘機のSu-35をロシアから受け取る見込み、恐らくS-400も含まれている可能性が高い
イラン議会の安全保障・外交政策委員会に所属するハイダリ議員がタスニム通信(イスラム革命防衛隊の非公式メディア)に対して「ロシアに発注していたSu-35(24機)が3月末に到着する」と明かし、この他にも防空システム、ミサイルシステム、ヘリコプターなどの装備品もロシアに発注済みで「まもなく引き渡しが始まる」と付け加えているため注目を集めている。
一部の海外メディアは「ロシアに無人機を含む武器を提供した見返りではないか?」と推測しているが、米国に亡命したイラン人ジャーナリストが2022年1月に「ロシアとイランが1月中に安全保障協定(協定期間は20年)に署名、100億ドル規模の武器調達(Su-35×24機、S-400×2基、軍事衛星、MiG-29とSu-24の寿命延長+オーバーホール)を行う」と指摘、さらにロシアも2022年8月「イランから受注した観測衛星(カノープスV)を打ち上げた」と発表しているため、ウクライナ侵攻前に安全保障協定が成立していた可能性が高い。
因みにエジプト空軍は30機のSu-35をロシアに発注して2020年までに6機を受け取ったが、米国が対ロシア制裁(敵対者に対する制裁措置法/CAATSA)をチラつかせ「Su-35導入を進めればM1A1、F-16C/D、AH-64D/Eの維持に支障を来す」と圧力を加えたため、引き渡し準備が完了していた12機(+2021年にエジプト空軍向けのSu-35を10機製造)の受け取りを保留、これをイラン向けに転用した可能性が高いと見られている。
さらにロシアは昨年に打ち上げた観測衛星についてもワシントン・ポスト紙は「イランと交渉して当分はロシアが使用することで合意した」と報じており、ウクライナとの戦いに投入されている可能性が高い。
追記:インドは予定通り2023年に「S-400の第3バッチ分をロシアから受け取る」と述べているため、今のところS-400の海外輸出分に制裁の影響(ロシア設計の潜水艦=シンドゥゴーシュ級?の修理に問題が発生しているという報告はある)が及んでいる様子はない。
関連記事:ロシアがイラン向け観測衛星をウクライナの戦いに転用、戦場認識力が向上
関連記事:ロシアとイランが1月中に安全保障協定に署名、Su-35など約100億ドルの武器を調達か?
※アイキャッチ画像の出典:public domain Su-35
何かロシアは、余裕だなあ。
また大転けかますのか?
ロシアはベアリングも半導体も作れないのに
何を輸出するの?( ゚∀゚)アハハ
ウクライナで役に立たなかった兵器の処分じゃねーの?
インドはメンタル強いわ…
無神経なだけかも。
今後も制裁ネタにされうるF-16をこのまま食うのかどうなのか
喰らって国産化の糧にしてくのかな
足りないのは大問題でも多く持っている分には問題ないだろうしキープした方がロシア的には良策だと思うが。
生産体制がよっぽど盤石なのか、それとも引き渡しを拒否できるほど強国でなくなったのか。
もし契約済み案件の引き渡しを先延ばしなどしたら、ロシアが苦しい状況にあるという理解を与えることになる。
ここは強がってでも契約を実行するしかなかったのでは。
想像以上にロシアは世界を混乱の泥仕合に陥れるつもりのように感じる。
一見西側の支援でそのうちロシアが根負けするだろう風に観えているウクライナでの戦争は泥仕合化させることが目的となる対西側への形勢逆転戦略の一部に過ぎないのではないだろうか。
米国にウクライナの支援疲れが僅かでも観えようものなら中国が台湾に動き出し二正面作戦を仕掛けて且つ最新半導体技術を強奪するのでは?日本との戦いで疲弊した国民党を背後から攻撃して覇権を奪った中国共産党なら考えつきそうな戦略ではある。
今回もロシア外交の小さな記事だが裏の動きを想像するとそうとも感じられなくなってくる。
ISM製造業景気指数も50を割ってる 逆イールドも発生してる
シグナル的には世界恐慌が発生してもおかしくない。
恐慌になれば資源が売れなくなるからロシアも苦しくなるけど欧米も市民への手当を優先する声が強くなるはず・・・
台湾落とすに必要な犠牲とロシア侵攻する場合のそれを天秤にかけてどちらを選ぶべきですか?
ロシア領に侵攻して起こり得る核戦争の危機ならば、日米基地を攻撃した時点で同じです。むしろ中距離以上のBM使用のほうがよっぽど危険です。
しかも今ロシアに侵攻して西側が何と言うか?見返りに台湾なんぞくれてやると言い出しませんか?
逆に今中共がロシアを助けて得られる物はなんですか?西側疲弊で台湾弱体化ですか?残念ながら西側の海空戦力はウクライナ戦争には無縁です。台湾戦争は海空戦力の戦いです。ウクライナ地上戦での支援疲弊は関係無いです。
確かに日米が本気出し始めて今しないと今後は余計に無理になる。今ならウクライナの混乱もあり、勝てる。しかし今、事を起こすとロシアとの共闘と思われる。実際はそうでなくてもロシアのお仲間で扱われる。ウクライナ事態がなければ受けなかったであろう範囲でまで西側から経済制裁を受けるはずです。これは明らかに悪手です。
F-14がそろそろぽーいされる時期なんかね。
モスクワ=テヘラン枢軸体制は短期的にはロシアとイランに大きなメリットをもたらしますが、イランが核開発や(欧州を射程におさめる)ミサイル開発で国連やEUから”法的に”制裁されている以上、そういった国を支援し同盟するロシアと欧州の関係が法的に制限されるのは不可避です。これは今起こっているような国ごとの脅威認識に基づく自発的な反ロシアキャンペーンとは違い、過去に採択された宣言に基づいて機械的に決まる法的な制限なのでドイツのような親ロシア国もハンガリーのような反EU国も関係なく適用される可能性があります。
あと、ロシアの真の友こと米国の保守派(イランを敵視している)の意見も割れてしまうでしょう。総じて見ればこのカップリングは国際社会から見たロシアを「対立的競争者」から「軍事的敵対者」に変えてしまうリスクがあるもので、他に手段が無かったとは言え友達の選び方に失敗しているよなと思わざるを得ないです。