カナダのトルドー首相はウクライナ侵攻の節目にあたる2月24日「レオパルト2A4を追加提供する」と発表、これでポーランド主導で編成中のA4戦車大隊は定数の40輌を確保した格好だ。
参考:Canada to send Ukraine 4 more Leopard tanks, lays further Russian sanctions
A4戦車大隊の最後のピースはカナダの追加提供でカバーされた格好だ
カナダはドイツ製戦車のウクライナ移転が認められると直ぐに「レオパルト2A4を4輌提供する」と発表していたが予想より各国の腰が重く、定数40輌の戦車大隊を編成するのに必要なレオパルト2が集まらないという事態に直面。
ドイツ主導で編成中のA6・A5戦車大隊 | ||
ドイツ | 18輌 | 当初発表は14輌で新たに4輌追加 |
ポルトガル | 3輌 | 提供数が4輌という説もある |
スウェーデン | 10輌 | レオパルト2A5相当のStridsvagn122 |
計31輌 | ||
ポーランド主導で編成中のA4戦車大隊 | ||
ポーランド | 14輌 | 既に4輌がウクライナに到着 |
ノルウェー | 8輌 | 提供時期は不明 |
スペイン | 10輌 | 当初発表は4輌~6輌で新たに4輌追加 |
カナダ | 8輌 | 当初発表は4輌で新たに4輌追加 |
計40輌 | ||
その他 | ||
フィンランド | 3輌 | A4ベースの地雷処理タイプ |
オランダ | 提供断念 | 共同部隊からの移転にドイツが反対 |
デンマーク | 提供拒否 | レオパルト1改修費用の支援のみ |
ドイツのピストリウス国防相が必死に保有国の説得に回ったことで状況が改善し、カナダのトルドー首相はウクライナ侵攻の節目にあたる2月24日にレオパルト2と155mm砲弾の追加提供を発表、これでポーランド主導で編成中のA4戦車大隊は定数の40輌を確保した。
フィンランド国防省は23日「13番目の支援パッケージに3輌のレオパルト2が含まれる」と発表したが、その後の会見で「提供するレオパルト2A4は主砲を取り除いた地雷処理タイプで、ウクライナに対する戦車支援で我が国が占める割合は大きくない。(ロシアを接する)東部国境を守る必要があり、まだNATO加盟国の地位を得ていないため自国の安全保障に妥協できない」と明かし、A4戦車大隊の最後のピースはカナダの追加提供でカバーされた格好だ。
Les chars de combat sont en route pour aider l’Ukraine.
Le premier Leopard 2 canadien est parti.
Le soutien du Canada à l’Ukraine est inébranlable. pic.twitter.com/DrW95mMWJS
— Anita Anand (@AnitaAnandMP) February 4, 2023
Today, an @RCAF_ARC aircraft departed Halifax carrying the first Leopard 2 main battle tank that Canada is sending to Ukraine.
Canada stands with the people of Ukraine – and we’ll continue to provide Ukraine’s Armed Forces with the equipment that they need to win. pic.twitter.com/N1MLq40cL6
— Anita Anand (@AnitaAnandMP) February 4, 2023
The first Canadian Leopard 2 main battle tank that we’ve donated to Ukraine has now arrived in Poland. Alongside our allies, we’ll soon be training the Armed Forces of Ukraine in the use of this equipment.
Canada will continue to #StandWithUkraine. 🇨🇦🇺🇦 pic.twitter.com/ylO6rQaJWb
— Anita Anand (@AnitaAnandMP) February 6, 2023
Canadian Armed Forces soldiers partner with Polish and Norwegian Armed Forces in Op UNIFIER to instruct Ukrainian recruits in Leopard tank fundamentals in south-western Poland on 20 February 2023.#DemocracyAllies #StandWithUkraine pic.twitter.com/nPSglRJjzc
— Canadian Armed Forces Operations (@CFOperations) February 22, 2023
因みにカナダはレオパルト2の追加提供と合わせて155mm砲弾×5,000発の提供も発表している。
関連記事:フィンランドがレオパルト2のウクライナ提供を発表、提供数は3輌
※アイキャッチ画像の出典:Anita Anand
レオパルド2が集まって来ましたね、後は砲弾ですね、最新のDM73であればL44砲でも装甲貫徹700mm台後半(770mm辺り?)はいけそうなので、近代化改修後のロシア戦車の正面装甲(750mm辺り?)抜けちゃいますね、これでロシア戦車の優位性は無くなりましたね、徹甲弾3BM60(弾頭部には3BM66と印刷されている)が支給されだしているとの事なので、ワンサイドにはならないと思いますけれど。過去に製造された90式の主砲も在庫がもう無いらしく、ライセンスの関係で変更出来ない徹甲弾DM33(JM33)の貫徹力も460~480mm辺りらしいので、近代化改修の検討が行われて何年か経っているみたいですけど、10式の主砲と砲弾に更新するなり、戦車ごと交換するなりして欲しいですね。
参考
スペックの見方が違います、装甲は一桁減らしてください 例7800mm⇒780mm 砲弾の名前はDM33⇒DM73+L55砲の組み合わせ
リンク
90式の主砲を10式の物に換装するという話もあったが。
90式が配備されている北海道に限れば、中国にしろロシアにしろ大量の戦車の上陸は無理でしょう。
もし上陸してくるなら歩兵でしょうから、金かけて無理して徹甲弾の威力を上げなくて良さそうな気がします。
交換するかは不明のままです、しかし、主砲の再生産となると結局お金掛かるし、どうせなら砲弾ごと10式のに統一してしまった方が購入する品目が減るのと、有事の際に北海道から九州に移動させる演習とかしているはずで、10式120mm装弾筒付翼安定徹甲弾はDM53に似ているらしいのですが、JSW120mm砲専用で、弾速DM53+L55砲よりも120m/s位早いらしいので、当てやすくなるという意味でも変えて‥個人的には10式になってもらいたいのですが、情報待ちです。
少しずつだが確実に機甲部隊を編成できるようになるね
あとは予備パーツと整備システムの構築だけど…
NATO加盟無理そうなのに2A5を10両も出すスウェーデンと、明日にも加盟できそうなのに一両も出さないフィンランドがすごい対照的だなあ
フィンランドの言い分はまあ理解できるけど、純粋にスウェーデンは今回貧乏くじを引かされてるね
米英は、スターリンに言われてフィンランドへの武器援助を止めた過去があり、お陰で対ソ連戦に敗北して領土を取られたフィンランドと同時期のスウェーデンの歴史を見れば当然の対応だとおもいますが。
ゲームチェンジャーには程遠いと言った感じ、まさかA4の方が多いとは思わなかった。
T-90の正面防御はRHA換算の貫徹力は600mm以上、T-72の改修モデルは500mm以上、反応装甲で更に300mm程度嵩上げしてると言われてるので
A4 → 主砲弾はDM33弾使用で貫徹力480mm程度
こいつらだと現行のロシア製砲弾(3BM42)は防げないので未改修のT-72辺りまでが限界
A5 → 主砲弾はDM53弾使用で貫徹力600mm程度、ハンターキラー能力が付与されるのはここから
対APFSDS用の反応装甲に対応してないのであんまり優位は取れない。
A6 → DM63+L55砲で貫徹力750mm程度、対APFSDS用の反応装甲に対応
T-90に対し完全に優位が取れる。
なんだかんだ言ってドイツが一番ちゃんと支援してる気がする、ポーランドなんて口だけだし
A4とされる車両も(ひょっとしたら)C-tech装甲とDM63を備えているかもしれないから(震え声)
公式情報でA4対応してる >DM63
リンク
カナダにLeopard1C2は残っていないのかな。
120mm砲に換装するだけで、戦力になりそうだが。
近い将来での妄想を一つ。
ウクライナが125mm滑腔砲を止めた場合、次はどうなるのかな。
STANAG 4385(120mm滑腔砲)をそのまま採用したら、現在のT64/72/80は、
砲身はもちろん機械装填装置も、多分、砲塔ごと交換しないとですね。
ここで妄想(笑)ですが、T64のコルジナ装填装置にチャレンジャーの砲弾と装薬を
入れる(笑)ことは出来ないかなと思います。砲弾は縦置きなので可能かなと思ったり。
うまく嵌れば、あとは、砲身を交換すればいいのかな(笑)。装薬の周りに防火壁も。
55口径長だと長すぎるので、50口径長で。そうすると、今の125mm砲と同じ長さです。
施条砲にすると使える弾の種類が増えます。榴弾の威力も正味の120mmになります。
現在行われている歩兵戦闘の援護にちょうど良いとも思えるのですが。
米英は、スターリンに言われてフィンランドへの武器援助を止めた過去があり、お陰で対ソ連戦に敗北して領土を取られたフィンランドと同時期のスウェーデンの歴史を見れば当然の対応だとおもいますが。