コロンビア陸軍が砲兵戦力の近代化を行うため155mm自走砲「Caesar」の調達交渉を開始したと報じられており、フランス製の自走砲は最近引き合いが多くなっている。
参考:Colombia to buy 12 French-made Caesar howitzers
トラックタイプの自走砲はフランス、イスラエル、セルビア、チェコが激しくシェアを争う激戦区
ベネズエラはロシアや中国から次々と武器を調達して国軍の近代化を図っており、テロや麻薬組織と戦う装備を優先して安全保障に不可欠な重装備への投資を後回しにしてきたコロンビアも米国にM1A2エイブラムス調達を打診、さらに更新計画が頓挫したクフィルC10/C12の穴をカバーするため韓国製のTA-50とFA-50の調達を決定(契約交渉はこれから)した報じられていたが、今度はフランスから155mm自走砲「Caesar」を調達するための交渉を開始したらしい。
コロンビア陸軍の砲兵戦力は105mm榴弾砲/GIAT LG1をトラックの荷台に搭載した「Joya SAA-1」と4×4軍用車輌の後部に106mmの対戦車砲を搭載した「M462/M40A2」だけMLRSは保有しておらず、ロシア製のMsta-S、BM-21、BM-30で構成されるベネズエラ陸軍とは大きなギャップが生じており、これを修正するためコロンビア陸軍は155mm自走砲「Caesar」を計12輌(3回に分けて4輌づつ調達)調達すると報じられている。
装軌車両タイプの自走砲は韓国のK9が海外市場を席巻しているが、トラックタイプの自走砲はフランスのCaesar(計8ヶ国採用)、イスラエルのATMOS(計9ヶ国採用)、セルビアのノーラB-52(計5ヶ国採用)、チェコのDANA(計7ヶ国採用)に支持が分散しており、米陸軍も新たにトラックタイプの自走砲開発に乗り出すため非常に競争の激しい市場と言えるだろう。
因みにフランス製のCaesarはブラジル陸軍の次期自走砲(36輌調達予定でイスラエル製のATMOSと競合)に提案中で、サウジアラビア陸軍がCaesarの追加調達(100輌規模)を検討している。
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※アイキャッチ画像の出典:public domain Caesar6×6
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うちも売れればいいのになぁ
中南米の面倒くさい所にわざわざ絡む必要ないでしょ。
何でもかんでも売れればいいというもんじゃないよ。
機甲科を除く陸自は、筋金入りの買い物下手だからなぁ
普通に重装輪ベースの完全国産車であれば、こっちの都合だけで売り込めるだろうけども
呑気なこと言っている場合じゃない。世界中で紛争が勃発している。
ウチのは乗員むき出しがなぁ・・・
カエサルもむき出しなんですがそれは
トラック式自走砲なら乗員スペースはエアコンがついていて、
牽引式の移動や待機中のトラックの荷台に比べると快適な環境にいられるのかな?
陸自で使っている19式装輪15榴弾砲と99式自走155mm榴弾砲って、性能はどうなのかな? まぁ、日本製だし信頼しているけど、国際市場で売れるものなのか? お値段が太刀打ちできないんでしょ?
なぜ、実践経験の皆無な日本製を信頼してるのか意味分からんわ。
19式の真ん中に乗員用の座席があるのは知ってるだろうか。あのクーラーもなければ、横になるスペースもない非人道的な座席だけの場所。
同期が特科だけどもあの席にだけは座りたくないと言ってるぐらい劣悪みたいよ。
値段の問題ではなく、「性能が低い」から純粋に売れないだけ。
防衛省・自衛隊は国産企業を囲って上級幹部の天下り先確保のために軍需産業があるから、現場の人間からしたらゴミばっかり送られてきて非常に困ってる。
ソースをくれ
調べても信頼できる専門家がボロクソに叩いてるような話が出てこないし
調べると試作車では車体はドイツ製とのことですが、現在は日本製なのでしょうか?
うまく調べれなくてそこら辺が分からないので教えてくださいよろしくお願いします。
車体はドイツ製のHX2です。追加装甲も付けれます。重くなって空輸が面倒になりますが。
現場の評判はさんざんなんですね。あの手の軍用車の乗り心地は悪いとは聞いてましたが…。存じませんで、すみません。でも、武器が自国で生産できるということは、国防上重要だと聞いています。それを良いことに、国際競争力のない親方日の丸の仕事をしているのかな。
高度経済成長期の頃はそういう話はあったらしいよ。
今は企業にそんな余裕がないから、どうかねえ。
自衛隊は隊員への負担軽減の面で見識が西側先進国の軍に遅れているのかも。
日米合同演習で米兵は元気一杯なのに自衛隊員は疲れ果てていることがある、という記事を読んだことがあります。
米軍では将兵のパフォーマンスを長期間維持するために休憩のあり方を重視し研究もしているが、自衛隊では休憩時間を惜しんで頑張ることを良しとする傾向がある。実戦経験の有無の差ではという見解でした。
車両類の乗り心地や艦艇居住区の広狭等に関しても、今後優先順位を上げ影響の研究を行い防衛装備に反映させる意識改革が必要になるのではと思います。
トラック式自走砲の座席は横になれるようなスペースがあるのが世界標準なのでしょうか?
軍用車両といえばトラック式自走砲に限らず可能な限り省スペース化を図っているイメージなのですが
性能というが普通にいい気がする。陸上自衛隊は詳しくないが、少なくとも海上自衛隊はちゃんとしてる。あと、軍事車両にくつろぐスペースあるの?冷房に関しては今年から16式装甲車が今年からつけられるから、後々にはちゃんと恩恵を受けられると思うが。日本のやつが売れないのは性能低いのも多少はあると思うが、ほんとんどの理由は多分実績がないから。そうりゅう型潜水艦なんて欲しい国いっぱいあるだろうけど、いまだに買う国がいない。高いのもあるだろうけど、今までの実績があるのを先に買う。こっちの方が安心できるから。で、日本もレーダーが売れると思ったらこれだよ。運が悪すぎる。というか、ゴミばっかだったらなんで採用するの?現場の自衛官の声も少しは入ってるでしょ。というか、一つ質問。
あなたは本当に自衛官。自衛官がこんなに、日本の悪口言ってるとは思わなくて。間違ってたらごめんなさい。
私は空ですが、現場の声が届いてる気はしないですね
座席に問題あるから19式の性能が低いって言われても座席と性能はあんま関係ないからピンとこないし、そんなに乗りたくないっていうなら高機動車か軽装甲機動車を1台与えれば済む話で大した問題でもない
それなのに座席一つで非人道的だ、性能が低いんだ、売れないんだ、ごみばっかりなんだとか針小棒大に騒ぎすぎ
武器の性能を武力の部分だけに限定するのは間違ってると思いますよ。
この「人権無視」の座席に座るのは当の命を張って国を守る現場の陸自の隊員なんですから。
陸自の隊員の使命は敵を潰す事であって座席を我慢することではありません。
居住性が設計のパラメータに入っていないのは重大な問題と思います。
居住性は兵士の士気と体力温存に関わります。
士気がどんだけ大きな結果に結びつくかはウクライナの戦争で実証しています。
敵を攻撃する作業以外の部分で兵士の士気と体力を無駄に削る兵器は性能が低いと言っていいと思います。
あなたが居住性でウダウダ言うなという言葉が出てきたり、この兵器が居住性を軽んじた設計になってるのは
日本の職場環境そのものもまたブラック気質であり、社員の厚生を軽んじているから出てくるものと思います。
この兵器を設計してるメーカーの人もサービス残業や土日出勤で設計してるのでしょう。
そんな人から使う人の居住性を配慮した兵器は生まれません。
つまりこの、多分日露戦争より後の日本に発生したブラック気質が負の連鎖を生んで日本は経済的にも勢いが無くなり国を亡ぼしつつありますので、
ここはまず正の連鎖に変える為に居住性が悪い兵器は「性能が低い」という認識で行った方が良いと私は思います。
どこにも座席を我慢しろだとか武器の性能を武力面だけ見ろなんて書いてないんだよなあ
座席に関してはむしろ逆に他の輸送車両を用意したらどうかと提案してるぐらいなんだが
武器の評価に関しても運用まで考慮してるのが伝わってない
例えばウクライナ戦争で活躍してるM777そのものの連射能力や射程は大したことないけど、ドローンや誘導砲弾を活用して精密砲撃を実施することで戦果を挙げてる
それと同じように19式も他の人員輸送車両を用意して兵器単体の居住性の低さを補えば運用に悪影響を与えるものでもないし、19式自体に快適な座席が無くても火砲としての性能が低下するわけでもない
なのに座席一つで「非人道的だ」「性能が低い」というのは騒ぎすぎだって言ってるの
まあ、結局工夫次第でどうにかなるということか。19式に随伴車つければいいだけの話でもある。
対ドローン用の車両は随伴必須になるかもですね。
他国の軍は随伴して自衛隊には同種の車両が無いとか、有りそうなのががが
19式の場合、車体の設計は日本ではないよ。
そもそも19は兵員むき出しで遮蔽物もなく動きも遅いFH70の後継だぞマシになってる。
地形を想像するとM1A2なんて運営できるのか?と思いますがt台湾もですが他に西側戦車の選択肢がないところがつらいところ。
懐具合が良くなさそうな国だけに、まずは装軌車両タイプの自走砲という選択なのでしょうね。
西側第三世代で数に余裕があるのはもうエイブラムスぐらいしかないですからね
台湾もですが燃料代で泣きを見ないか心配になります…
19式の例の特等席ですが、非装甲なら一両当たりのコストを安く数多く配備でき便利だし無いよりもマシなのはわかりますが、
乗る人の負担は完全無視ですよね。そういうのもうやめたほうがいいんじゃないかって思います。見ていてつらくなるので
クーラーくらいはつけて欲しいですよね。でも、今年から16式装甲車が、クーラーつくみたいだから希望はあるかも?
今時クーラーがないと、人間以上に電子機器が根を上げますからね。
ウクライナ戦争の映像を見ていると、露軍も宇軍も歩多くの歩兵が装甲車の上に跨乗しており、疲れそうだなと思ってます。あれよりはマシではないでしょうか。
19式の例の席ってさぞかし便利なんでしょうし必要なんでしょうね。安いしなんで売れないのか不思議です
売っても利益が出ないし売りにくいから
19式の車体はドイツのMAN社製で日本単独での輸出ができない
日本製は荷台に乗っている砲の部分だけ
19式装輪自走りゅう弾砲に限らず10式戦車も99式自走りゅう弾砲も今のところ海外移転を目指す装備品のリストに入っていないと思いますよ。
過去記事「防衛装備庁、国産装備品C-2やUH-2の海外向け広報動画をYouTube上で公開」
リンク
広報動画で紹介されている装備品は以下の通りです。
J/FPS-3、J/FPS-5、JTPS-P14、P-1、もがみ型護衛艦、哨戒艦(開発中)、おおすみ型輸送艦、自走式機雷処分用弾薬EMD、自律型水中航走式機雷探知機OZZ-5、C-2、UH-2、8×8重装輪回収車、NBC偵察車、機動衛生ユニット
皆さん済みません…19式の話じゃ無くて、ベネズエラとコロンビアの軍事的対立や両軍の装備関連の話もして下さい(大汗)。
ベネズエラとコロンビアではねえ。たとえば、ブラジルの人たちに、自衛隊機に対する韓国のレーダー照射事件なんて話しても、ピンとこないのと同じだろうな。
ところで、ベネズエラって経済状況どうなってんだろう? 石油産業なんて壊滅的な状況なんでしょう? 経済だけでなく、外交、内政もひっちゃかめっちゃかなんだろうけど。国民の食糧事情はどうなってるのか? ろくに食べられないのに武器だけは結構揃えているんですね。
コロンビアのマフィアもギャングなんて生易しい代物ではなかったよね。それとの戦いはどうなっているのやら。
ついでにおバカな話をさせてもらうと、自走砲と戦車とどちらがいいかと言われれば、私は断然自走砲だな。もう兵隊になることなんてありえない齢になっちゃったけど。
自走砲なら、地平線の彼方を索敵して、照準を合わせて数発ぶっ放して、敵の反撃が来ないうちにすたこらサッサと移動するという戦闘スタイルで、生存率が高そう。
ウクライナの戦闘状況の映像を見ると、ロシアのT72戦車の残骸が沢山で、戦車兵の生存率って低そうに見える。首ちょんぱの状態になっているのはロシア製戦車の構造的欠陥によるものだそうだけど。いくら装甲が厚いと言っても、敵が待ち構えるところへ突っ込んでいくという戦車の戦闘スタイルは気違いじみていると思っている。
制空権が完全に敵に奪われていたら、戦車と自走砲の生存率に差はないのかもしれないけれどね。
以上アホな素人の考えです。
これで分かるよね。批評を考察だと思ってる人が多い。
ここの管理人も「日本は情報公開ガー」って言っているけども、無責任な素人批評家相手に情報公開する意義が極めて薄いんですよね
エサを与えても、「ヘイワガー」「ユシュツガー」とか明後日の方向にしか話が進まないならば、情報公開しないほうがマシです
議席を確保して政治主導で予算が確保されており、輸出も狙わないならば、わざわざ情報公開する意味が無いんですよ
民主制のルールを理解してないならば独裁制への移民をお薦めしますが
国民は誰もが素人なんですよ、理解されなくとも説明は尽くさないと
今のロシア国民みたいに政府の大本営発表を仕方なく信じるふりをしてる姿がうらやましいですか?
管理人さんはそこまで素人じゃないと思うけどなぁ。少なくとも、ここのコメ欄に書いてる俺らよりは知識ある。
無責任な素人批評家相手じゃなく納税者である国民に説明義務を果たす努力がもっと必要だとここの管理人は言ってるんですよ。
情報を与えても反対されるだけだから黙って進めれば良いと言う考えは民主主義に反するし、これまで安全保障について真剣に議論してこなかったから、無責任な国民が多いですよ。
それをいい加減改める時期が来てるのは事実だと感じています。
自身は防衛省を擁護しているつもりかもしれませんが、変化を否定していたら何の改善もありませんよ?
コロンビアとベネズエラが経済難民問題と反政府勢力支援で剣呑なのは判るけど、背後では反米左派政権のベネズエラに嫌がらせでアメリカがコロンビアを操っているのが見え見えで、しかもベネズエラのバックにいるロシアは今支援どころでない、
双方の親分がウクライナにかかりきりで動けないし、小競り合い以上の紛争やれるのかすら怪しい
19式の装甲化されてない上に自衛火器に乏しいと言うのはゴリゴリ戦闘する前提の軍隊からは敬遠される要素なんよね
正直ライバルが多数居るトラック式自走砲界隈で売れるのは難しいと思うよ
ラインメタルがYouTubeで流してるプロモ動画で、HX3(19式の車体はHX2)に自動装填っぽい砲を積んだ車両が映っていたので、ラインメタルも装輪式自走砲の分野に乗り込んでくるかもしれませんね。まあ、自動装填砲が全てに優れている訳でもないんですけども。
あれはまず低コスト化ありきで、MANのトラック改造して99式の砲乗っけただけだかんね
19式って最近採用されたから最新式だ!…っておもってる人多いけど
一般道路を自走して展開でき、比較的安価で数を揃えられるのが強み
日本の国内事情に特化した装備
輸出したいならそれに向くモノを開発しなきゃだめよそりゃ
国内事情に特化したというよりは陸自の運用思想に特化した装備と言えるのでは。
19式の場合は自走化による戦略・戦術機動性向上と陣地転換の迅速化、ネットワーク環境下の射撃管制システム実現、及び砲操作員の省力化を主眼とする装備です。
それらの能力向上で従来型牽引砲を上位代替するものであって、乗員防護は牽引砲よりはまし程度で妥協されてます。
おっしゃる通り、輸出するなら相手国の要求に応じた防護力追加は必須でしょうね。
敵火力の射程範囲外からの火力投射が主目的の自走砲に関しては、装甲化や自衛火器を必要とする場面での運用を前提としていないため、それらを備えているほうが少数派かと
装軌型としては売れているK9自走砲にしても装甲とは言っても重要箇所への14.5mm徹甲弾防御や砲弾破片防御がせいぜいで、ターミネーター2のような30mmはもちろん20mmでも撃ち抜かれますし、自衛火器も機関銃一丁(それも車外設置のためハッチから上半身を出す必要があるもの)だけです
砲同士の打ち合いにしてもMLRSのような多連装ロケット砲に単位時間当たりの投射火力、機動性、射程距離、命中率、砲弾の多様性などで撃ち勝てる自走砲はありませんし
砲兵が自衛戦闘を強いられる時点でダメな印象はあります。
19式に限らずあのジャンルの砲は、牽引式火砲の置き換え需要かと。
用途的に、ゴリゴリ自衛戦闘させる事は想定していないと思います。
長年、麻薬組織との内戦を続けてきたコロンビアも、FARCの政治政党化と武装解除で外に目を向けるようになったか。まあ、日本で言うところの革マル派や赤軍派みたいな連中と、カバは未だに好き勝手してるみたいだが。
コロンビアもベネズエラもあまり知らないのだけれども。
地形図と経済状況を見る限りでは、もし開戦となれば、
最初は海軍と空軍の戦いになると思う。
コロンビア側から見て、マラカイボ周辺の資源と相手の首都カラカスを
初めとした海港を海上から封鎖できなければ、絶対に勝てないと思う。
陸戦はあまり人のいない熱帯雨林で延々と行うことになりそう。
大砲も戦車も必要だろうけど、先に機雷と潜水艦とSSMと
戦闘機に投資をした方が良いのではと思う。