ブラジル陸軍が装輪式自走砲を調達するため提案依頼書(RFP)を発行、フランスのCaesar、イスラエルのATMOS、スウェーデンのArcher、トルコのYavuz、スロバキアのEVAなどが入札に参加する可能性があり、中国のSH15やセルビアのNora B-52の名前も上がっている。
参考:Brazil issues request for proposals for self-propelled artillery system
参考:VBCOAP 155mm SR – A disputa tem inicio
第三国の採用・運用実績から言えばCaesarとATMOSの一騎打ちになる可能性が高い
ブラジル陸軍は旧式のM114を更新するため2016年頃から後継装備の調達を検討、2022年に入手可能な装輪式自走砲の調達コストを調査するためフランスのCaesar、イスラエルのATMOS、スウェーデンのArcher、中国のSH15、トルコのYavuz、セルビアのNora B-52、スロバキアのEVAなど19社に費用見積依頼書(RFQ)を発行。
この内8社がRFQに回答、1社がRFP発行後に価格を提示すると回答、これを受けてブラジル陸軍は提案依頼書(RFP)と入札依頼書(RFT)を今月3日に発行した。
ブラジル陸軍は6×6もしくは8×8の高機動車輌に52口径155mm榴弾砲を搭載した装輪式自走砲(最大定員6名/走行距離500km以上/76mm発煙弾発射機/12.7mmもしくは7.7mm機関銃を取り付けるための台座)を要求しており、NATO規格の通常砲弾と長距離精密砲弾を使用でき、ブラジル陸軍の通信システムと指揮統制システムを統合しなければならず、中国とセルビアの装輪式自走砲はブラジル陸軍が採用するL3Harris製通信システムの統合で問題が生じる可能性がある。
そのためフランスのCaesar、イスラエルのATMOS、スウェーデンのArcher、トルコのYavuz、スロバキアのEVAなどがブラジル陸軍の需要を巡って争う可能性が高く、第三国の採用・運用実績から言えばCaesarとATMOSの一騎打ちになる可能性が高いが、スウェーデンもグリペン導入でブラジルとの関係性が良好なため侮れず、条件次第ではトルコやスロバキアにもチャンスがあるかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:Rowielip/CC BY-SA 3.0 Elbit SystemsのATMOS
ブラジルなら自力で開発するかと思っていた。
誰を相手に撃つのだろう。
先日チェンタウロ120を購入したようだし。
ぐるっと周りを見回すと、ベネズエラしかいませんね。
とすると、アマゾンの熱帯雨林の中で使うということでしょう。
足元を考えると、軽い方が良いでしょう。
となると、カエサル6×6の一択では。
足元が良ければ、重くても、自動装填装置が欲しいと思いますが。
HX2車体にアーチャー火力システムを統合したニューモデルがありますんでそれかタイやフィリピンに同じくアトムスの現地生産になるのでは?
カエサル6輪は車体剛性が不足という評価で8輪型に順次切り替えでしょうから軽くもなければ安くもないです。お値段でしたらアトムスだろうかと。
なるほどです。
きっと、ウクライナで評価を下げたのですね。
カエサルの立ち位置をATMOSが代替したのですね。