ロシア関連

露ステルス爆撃機「PAK DA」製造を開始、2021年中にプロトタイプ完成予定

ロシアのタス通信は26日、以前から噂されていた新型ステルス爆撃機「PAK DA(長距離飛行のための将来航空複合体)」のプロトタイプ製造が始まったと報じている。

参考:Russia begins construction of the first PAK DA strategic bomber

ロシアの新型ステルス爆撃機「PAK DA」もいよいよプロトタイプの製造が始まる

タス通信は26日、軍事産業複合体の情報として新型ステルス爆撃機「PAK DA」のプロトタイプ製造が始まったと報じている。軍事産業複合体の情報現はPAK DAの設計が完了して機体製造に必要な素材の出荷が始まっていると語り同機のプロトタイプ組み立ては2021年までに完了するらしい。

画像の出典:ロシア国防省 PAK DAのコンセプトイラスト

別の情報源によればPAK DAのコックピット組み立てはプロトタイプ組み立てよりも先行して進められていると言っており、ロシアにしては珍しく事前に明かしたスケジュール(プロトタイプ完成は2021年頃、初飛行は2025年頃、空軍への引き渡しは2027年頃)開発が進んでいるようだ。

ツポレフが開発中の次期爆撃機「PAK DA」はロシア初の本格的なステルス爆撃機で、無給油で約1万2,000kmを飛ぶことができ最大7,000kmの射程を持つミサイルが搭載できる全翼機の大型爆撃機だが、超音速飛行は出来ないらしい。

米国も現在、ステルス爆撃機B-2の後継機となる次世代ステルス爆撃機「B-21レイダー」を開発中で予定通り開発が進めば2030年までに量産機が空軍に引き渡される予定だ。中国が開発中のステルス爆撃機H-20は今年の11月に開催予定の珠海航空ショーでプロトタイプが披露されるかもしれないと報じられている。

出典:西安飛機工業公司が公開したYouTube動画のスクリーンショット

補足:中国国営TVはステルス爆撃機「H-20」が完成すると中国空軍の攻撃半径は6,000km以上に到達し米中間のパワーバランスに変化をもたらすだろうと言及、同機の最大離陸重量はB-52やB-1に匹敵する200トン以上、通常兵器または核兵器を最大45トン搭載することができ、開発中の極超音速ミサイルも4発まで搭載可能らしい。しかしステルス戦闘機J-20や輸送機Y-20と同じように搭載エンジンの開発に手間取っているため当面は出力の劣る既存エンジンを搭載して初期生産が行われるという情報もある。

以上のように、爆撃機開発自体が珍しい現代において3ヶ国が同時期に似たようなコンセプトの爆撃機を開発することはもはや奇跡に近く、管理人のようなミリオタにとっては注目すべき10年間になるはずだ。

 

※アイキャッチ画像の出典:dfikar / stock.adobe.com

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 5月 26日

    露ステは量産の暁には日本海遊びに来てくれるかな?
    「行ったけど日本のスクランブル上がって来なかったYO!見えないんだNE!」とか言ってプレッシャーかけてくれたら国防意識多少盛り上がるかな

      • 匿名
      • 2020年 5月 26日

      普段から訓練でステルスのまま日本に来るとデータ取れるだけなんだよなあ。
      演習や本番以外は普通にリフレクター付きで来るよ。

      1
      • 匿名
      • 2020年 5月 26日

      さすがに反射板付けてくるんじゃないの・・
      おそらく一番の盛り上がりは空港に乗り付けての亡命なのは間違いない

        • 匿名
        • 2020年 5月 26日

        第2の ベレンコ中尉 搭乗で……

        • 匿名
        • 2020年 5月 27日

        今のロシアなら普通に旅客機に乗って成田あたりに来るでしょw

        • 匿名
        • 2020年 5月 27日

        可変翼から全翼ステルスへ。

        今や米中露しか持っていない大型爆撃機にもトレンドが有るのかな。

        B-2は別格として全翼ステルス爆撃機は金食い虫になりそうだけど新型戦車のT-14が高価格で配備が遅々として進まないと言われているロシアが財政的にコレを一定数配備して運用出来るの?

        1
          • 匿名
          • 2020年 5月 27日

          戦車より航空機を優先は日本も同じなのでは
          まあ、T-14は技術不足による未完成というところが大きいのかな

    • 匿名
    • 2020年 5月 26日

    やはりロシアの機体は美しいな・・・・・。
    無尾翼機にとって翼端の垂直翼は飛行安定性に非常に有効なんだが、これがあると長波レーダーで検出されやすくなるのが問題。
    アメリカのB-2はこれを無くして電子制御で機体を安泰させる方法をとっているようだ。
    ただそれも万能ではなくB-2の離陸時のような事故も起きる。

    宇宙空間で書けるボールペンを開発したアメリカと鉛筆を使ったロシア、さてどちらが正解になるか。

    1
    • 匿名
    • 2020年 5月 26日

    B-2やF-22が与えた影響って本当にでかいなあ・・。
    ステルス機といったら大体これらの形状の影響受けてますからね。

    • 匿名
    • 2020年 5月 26日

    F-3も米露中の爆撃機に次いで、あるいは同時期に姿を現して実戦配備されるでしょう

    1
    • 匿名
    • 2020年 5月 26日

    ノースロップさんはやっぱり正しかったんだなって

    1
    • 匿名
    • 2020年 5月 26日

    これだけ同時期に全翼機が出てくると泉下のノースロップが大喜びしてそう…

    • 匿名
    • 2020年 5月 27日

    >プロタイプ組み立て

    プロタイプって何?

      • 匿名
      • 2020年 5月 27日

      試作機のことだな
      ガンダムでもプロトタイプガンダムってあるでしょ
      あれと同じ(アムロが乗ってたガンダムも試作機だけど)

        • 匿名
        • 2020年 5月 29日

        「プロトタイプ」なら知ってますが、
        「プロタイプ」という言葉は聞いたことがありません。
        しかし、ここの管理人さんが書き間違えるなんてことはあり得ませんから、きっと「プロタイプ」という言葉があるのでしょう。

        1
    • 匿名
    • 2020年 5月 27日

    ロシアや中国で大型ステルス爆撃機って胡散臭い
    そもそもどのレベルに到達すればステルス機だと言えるみたいな評価基準が無いから、F-15SEレベルでもステルス機だと言い張ればステルス機に分類されるみたいな感じだし
    大型機でステルス機ってピンとこない

    • 匿名
    • 2020年 5月 27日

    タンデム複座のようですが1万2000キロ(空中給油でもっと延びる?)の航続距離があってもトイレや仮眠スペースがとれないから厳しいかも。

      • 匿名
      • 2020年 5月 27日

      確かにタンデムではつらいですね。
      サイドバイサイドならSu-34のようにギャレーやトイレ付きっていうのが例え噂でもそうかな?って思えますが。

        • 匿名
        • 2020年 5月 27日

        よく言われるけどSu-34のトイレって尿瓶と同じような物だしギャレーも無いよ

          • 匿名
          • 2020年 5月 28日

          やはりあれは噂だったのか…。

    • 匿名
    • 2020年 5月 27日

    実機待つべし
    航空ショーでチラ見せしたものの、実は開発頓挫しましたなんてのはソ連以来の国技だからね

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