プーチン大統領に「ロシア軍を解放者としてウクライナ国民は歓迎する」と報告したロシア連邦保安庁の関係者が処罰され始めたらしい。
ようやく侵攻開始から2週間後に報告書がデタラメであったことに気づいたプーチン大統領
ロシア人ジャーナリストで同国の安全保障政策に詳しいアンドレイ・ソルダトフ氏とイリーナ・ボロガン氏は12日、ウクライナ侵攻作戦の失敗を受けてロシア連邦保安庁(FSB)第5局のトップが自宅軟禁されたと報告している。
FSBの第5局=セルゲイ・ベセダ大佐が率いる作戦情報国際連絡局はプーチン大統領に「ロシア軍を解放者としてウクライナ国民は歓迎する」と報告した張本人で、第5局は事実よりも指導者の機嫌を損なわないことを優先した報告書を提出、これを信じたプーチンは「ウクライナに侵攻しても彼らはロシア軍を解放者として歓迎するため短期間で決着がつく」と考えていたが、ようやく侵攻開始から2週間後に報告書がデタラメであったことに気づいたらしい。
そのためベセダ大佐を含む第5局の上層部は自宅軟禁状態に置かれているとソルダトフ氏とボロガン氏は報告しており、プーチンの絶対的な権力に本当ことすら報告できなくなったFSBは「手に負えない状況にあるようだ」と指摘している。
因みにソルダトフ氏とボロガン氏は長年研究を続けてきたFSBについて独自のコネクションをもっており、英Times紙が最近取り上げた「FSBの内部告発者が書いた手紙」の真偽をFSBの現職職員に確認をとったのも彼らで、事実よりも指導者の機嫌を損なわないことを優先した報告書を提出したという下りは問題の手紙の中にも登場する内容(FSBはトップの要求に沿った内容の報告書作成を要求されることが増えている)と一致するため非常に興味深い。
ただ「ロシア軍を解放者として歓迎する」という情報が間違いであったと気づいてもプーチン大統領はウクライナ侵攻を止めようとはしていないので、間違った報告書に騙されたふり=全責任をFSBに押し付ける気なのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:President of Russia
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“大国としてのロシア”を終わらせた男の一人
本当の事を言ったら逮捕
忖度してでっち上げても逮捕
中の人は大変だ
情報機関の役目は耳障りの良くない報告でも正確に伝えること、
下が上に忖度する組織はやがて必ず致命傷を負う
プーチンでなくロシアに奉仕しているのだという気概が無いから国が滅ぶんだよ
これ他人事でない
まるで半沢直樹に出てくる上司みたいだ。
ついに粛清が始まってしまったwww
ソ連時代からの伝統芸能www
成程…今回のウクライナ侵攻、クリミア併合の時に巧みな手腕を発揮したプーチンらしくない行動だと思っていたら、腹心格のFSB幹部がおべんちゃらで、彼の書いた出鱈目な報告書を鵜呑みにした結果だった訳だ。
独裁国家に代表される権威主義的社会体制下だと、今回の様に権力に近い腹心や幹部が必ず腐敗し、彼らが権力者に対して都合が良い情報しか与えなくなると言うのは歴史の証明する所だけど、プーチン体制下のロシアもその過ちを繰り返した訳だ。
そうなると、今後キエフへの総攻撃が成功してロシアがこの戦争に勝利したとしても、ロシアの将来はかなり暗いと言う事になる。
それはさて置き、現在自宅軟禁中のセルゲイ・ベセダ大佐、今後どうなるのかな?
スターリン体制下のソ連なら確実に銃殺刑だろうけど、プーチン体制下でも死刑にされるのかが気になるね。
自責の念に耐えきれず自決という名の9mmの脳出血じゃないですか。
ポロニウムまでは使わないと思います。
戦争研究所(ISW)の報告ですと、FSB職員以外にも複数の将官が粛清されているみたいですね。
キエフへの攻撃は失敗しており、ウクライナ東部・南部でも、士気と補給の問題が深刻化して停滞しているとのこと。
“RUSSIAN OFFENSIVE CAMPAIGN ASSESSMENT, MARCH 11”
リンク
福島第一原発事故直後、暴走する首相と忖度しまくった東電幹部のおかげて国が滅びかけた実績があるだけに、ロシアのことを笑える立場じゃない。
自分で現場を見に行っただけ、マシかと。
不眠不休で対応してる現場は、首相に来られても対応できないから本社でなんとかしてくれって言ってるのに、本社は忖度して首相の現地入りを止めないどころか現場に対応を丸投げして、現場の業務を妨害したんやで。
現場に見に行ったらマシなんじゃなく、リーダー、補佐役、現場で情報共有と役割分担がなされていて、組織として正しい意思決定や施策の実行ができるかどうかが問題なんよ。
今回のロシアもあのときの日本も、組織として重大な問題があったってことよ。
只、福島第一原発事故時の日本の問題は、その後不十分とは言え調査はされていてどんな問題があったのかは分かって来ているし、更に先日避難住民に対する損害賠償訴訟で東電の賠償責任が確定してる事から分かる様に、民主主義国家としての自浄作用は最低限機能しているんだよね。
それに対して、今回のロシアの件では権威主義国家の特徴である「自浄作用その物が『国家に対する反逆 』と見做されかねない」体質の為に、問題解決しようにも出来ない状況なんだけど、それについてはどう思う?
人間は必ずミスするものだから、誰かがミスしても組織に壊滅的被害が生じないようにシステムを構築しないといけない。
しかし組織のトップが暴走すると、防ぐのが難しい。
ロシアの場合は、おっしゃる通り権威主義が行き過ぎて、プーチン=国家、プーチンへの反対意見=国家への反逆になってしまったのが敗因だと思います。
菅総理のケースは、本人にリーダーとしての資質が致命的に欠けていたのも問題ですが、東電社員は、事故の責任者でもあるため、首相に対して対等に話を話ができる立場ではなかった。また、原子力規制委員会の専門家も原子力村の一員であり、また想定外の事故で状況もつかめず、苛つく総理に適切な助言ができない状態でした。
どっちのケースも、トップの資質の問題と、トップに情報を提示したり助言すべき立場の人が立場的に弱すぎて適正に役割を果たせなかったことで、組織が機能しなかったという点は同じと思います。
アメリカも、イラク戦争で戦争に前のめりの政治家達を止められませんでしが、シンセキ陸軍参謀総長のようにきちんと意見を言える人がいただけ、組織としてマシですね。
無能な働き者って、只の無能より有害な事があかと。
今回プーチンがキエフ近郊に直接現場を見に行ったら「指導者としてマシ」と思える?
少なくともロシア軍的にはクソ迷惑以外の何物でもないと思うけど。
※流れ弾()で万が一が起きて歴史の流れ的には多少マシな展開になるかもしれないがそーゆー話ではなく。
そんな物でアリバイ作りされてもな。トップは後ろで下からの報告受けてしっかりとした決断するのが普通の仕事。
仮に自分の目で見ないと話にならんと言うなら、それもあるが実際目にして明確に正しい事をしたのかなあの人は?
あの政権は一時の誤りだから
— 基本的には、悪い報告を持ってきた部下を罰してはならない、ということだと思っています。
— 原子力に限った話ではないのですが(金融機関の損失事件とか)、個人的にちょっと思っていることがあります。
— 何らかのトラブルが発生して、次の2つの選択肢から選ばないといけない、という場面があったとします。
— 「選択肢1。確実に1の事故が起きる。」
— 「選択肢2。10%の確率で失敗して100の事故が起きる。」
— もちろん、これだけなら、選択肢1の方が事故の数値の期待値は1/10で、事故を小さく抑えることができます。
— では、もし(メディアや上司などによって)1の事故でも100の事故でも同じくらい罰せられるとしたら、どうでしょう。
— この場合、罰せられる確率が10%しかない選択肢2の方が、魅力的に見えるのではないかと思いました。
— 子どもがソースをこぼしたときと、マッチをいたずらしたときとで、叱り方が同じであってはならない、というのをどこかで読みました。
— もし、いままで同じように叱ってきたのであれば、それに応じた結果しか得られないということは、十分考えられると思いました。
— そうは言ったものの、本当は選択肢1を選んだ部下に「よく事故を1で抑えた、すばらしい」と、選択肢2を選んだ部下に「この場面で危ない橋を渡ったのは感心しない」と言わなければいけないのでしょうが、現実には簡単なわけではないと思いました。
— 「事故を何とかしようとする気持ちが大事なんだ!」みたいなセリフが目に浮かびました。
当時は東電内も混乱してたからね
まともに情報が上がって来なかったし国が滅ぶ瀬戸際だったのだから元首相も必死だった
結果的に破滅的な事態は避けられたのだから元首相を非難する気にはなれない
そもそもを言えば原発の安全対策がザルだったのが一番悪い
停止予定だったり補修予算を止めたのも民主党だがな
うん、まあでも、あの事故はもっと昔からあった安全後回しの問題が表面化したのであって、当時もっとマシなトップが居たとしても被害そのものは防げなかったと思う。
もとスレッドの流れを受けるなら、時間が掛かりつつもトップを交換できる国家で良かったねと言いたい。
ちゃんとしてもしなくても逮捕されるってソ連ジョークそのものだな
>監獄で三人の囚人が話していた。
>「おれはサボタージュの罪で逮捕されたんだ。工場に五分遅刻したもんで」
>「そうか。おれは反対に五分早く出勤したために逮捕されちまった。スパイ容疑で」
>「おれなんか、時間きっかりに職場に着いたんで逮捕されたんだぞ。西側の時計を持っているという容疑で」
>その話を聞いて居た四人目の囚人は、心の中でこう思った。
>『あいつ等、この監獄に盗聴器が仕掛けられているのを知らないんだな…可哀想に、あの三人はこの後「国家機密漏洩の罪」で全員銃殺刑にされるだろう』
出口戦略が始まったみたいですね。
近々行われるであろうキエフ決戦で勝利して短期終結の道が見えたならそのままゴリ押して勝利を目指し、もし攻略失敗してさらなる長期化が決定的になればもう国がもたないから、逃げ出さないように軟禁した奴らに全部罪被せて終戦の道を探るのでしょう。
ついでにウクライナが核や生物化学兵器を開発してたって誤った報告上げてたとしてしてしまえばよいですし。
でもその状況を作ったのプーチンだよね
プーチン。お前が自分に諫言する部下にキレ散らかしていたから、
部下が調子の良い報告ばかりするようになったんだろう。
部下にどうしろってんだよ。
自分の利益を考えずにプーチンから離れれば良かった
今のロシアは金・権力はプーチンに集中してるので、それでも分かってて近くにいる上層部は全て同罪
悪いのは嘘を報告した情報部だってか。
民間人を攻撃してる時点で何の意味も無い。
プーチンは今世紀最悪の極悪人として覚えられるし、ロシア軍はその手足として遺憾なく非道を果たしたと記憶されるだろう。
つまり、プーチンは「裸の王様」というわけですな。
こないだから気になってるんだけど
ロシアのテレビ局が政府の統制でネオナチとか虐殺とか嘘ばっかり流してるの、
プーチン大統領もあれ見てびっくりしてウクライナ人への怒りを募らせてるんじゃないかと思う
一番騙されてたのがプーチンだったって?
だとしたら彼、冷徹なキレ者のイメージとは正反対の間抜けになっちゃうでしょう。ブラックジョークとしては最高ですが…。
先のFSB内部告発の怪文書はたしかに真実味を増してきてる感。
SVRがウクライナに戦争犯罪を擦り付けようとしているのくだりはまさにそれ。
しかしこれでこの間の真偽不明の文章の出所が、本当にFSBのアナリストが書いた確率が高まったのではないでしょうか。少なくともアナリストが知っている範囲での真実が書かれている、という意味では歴史的な文章になるのかもしれないですね。
今後の混乱を乗り越えて、いつか今のロシアの内情を本にしてほしいな。
>ロシアのテレビ局が政府の統制でネオナチとか虐殺とか嘘ばっかり流してるの、
それが全部ウソって単純な話じゃないんだよなあ。正確な規模はわからんが、公的機関と化したネオナチが幅きかせてるのは事実だし、その蛮行が不問に処されているのもどうやら事実。
西側報道で、「写ってはいけない腕章」がひっそり修整された話も結構有名よ
そのネオナチを育てた栄養が、ロシアによるクリミア半島併合と違うの?
悪意が別の悪意を育てるというやつ、それロシアの自業自得だよ
その組織のメンターとかスポンサーってウクライナ側なのか気になる。潜入取材したらスゴいスクープになりそうだな
親ロシア派はガチでそれだからまちがってなさそうなのがねぇ
FSB職員の手紙と称して広まってるあの文書を信じるなら、多分その手の政権に有利な報告書って政権の意向でFSB上層部が作成させたものなんですよね(ドンバス以西のウクライナにロシア兵を花束で迎えてくれるウクライナ人が居ないことはロシア当局も分かっていたはず)。
自分の周囲に自分の機嫌を取るしか能のないイエスマンしか居らず、正しい戦況が全然登ってきてなかった事に気づいてブチ切れる総統閣下(例のシーン)みたいな雰囲気になってるんですかね、今のクレムリンは。
スターリンも冬戦争中の宴会で部下の将軍(名前忘れた)に「貴様のせいだ!赤軍をメチャクチャにしたからだ!」みたいに罵倒された話があるね。で、その将軍はお咎め無し。
KV戦車の名前の元になったクリメント・ヴォロシーロフ氏ですね!
スターリンの腰巾着として振る舞って大粛清を生き延びることができ、独ソ戦の不手際もほぼお咎め無し!おかげで他人からの評判は散々ですが…。
彼に関するエピソード等は以下のリンクをどうぞ。
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