ロシア連邦航空局は中国にボーイングとエアバスに止められた旅客機のスペアパーツ供給を打診、しかし中国側はロシアの要請を拒否したと報じられている。
参考:Китай отказал России в поставках авиазапчастей
対米国で強調路線をとっていた中国にスペアパーツ供給を断られたのはロシアにとって痛いだろう
ボーイングとエアバスはロシアへの経済制裁に対応して露航空会社に対するスペアパーツ供給を停止、保有するボーイング製とエアバス製の旅客機運行に重大な支障を来す恐れがあり、ロシア連邦航空局は中国にスペアパーツ供給を打診したものの断られたと報じられている。
ロシア連邦航空局の責任者は「各航空会社にスペアパーツの供給先を探すよう指示したが、私の知る限り中国側は要請を断ったと聞いている。そのため我々はトルコやインドといったパートナーを通じて交渉を行うだろう」と述べたらしい。
果たしてロシアにスペアパーツを供給しても良いと手を挙げる国が現れるのかは謎だが、ロシアにスペアパーツを融通した国が現れれば「経済制裁の抜け穴」として同じ措置が講じられる可能性もあるので、おいそれと名乗りを上げる国は無いと思うが、対米国で強調路線をとっていた中国にスペアパーツ供給を断られたのはロシアにとって痛いだろう。
因みにロシアの航空会社が保有する約980機の旅客機の内、西側のリース企業を通じて調達している515機(推定市場価値100億ドル)は今年3月末までに制裁の影響で契約打ち切り→回収される運命にあり、ロシア系リース企業を通じて調達している機体もスペアパーツ供給が断たれているため、このまま行けばロシアの航空会社は運行する機体がほとんどなくなり倒産に追い込まれるかもしれない。
追記:ロシア政府は新たな法令を提出、この法令が承認されればロシアの航空会社はリース契約の打ち切りに応じる必要がなくなり、契約で定められた期間内は旅客機を保持することができるようになるらしい。まぁスペアパーツの供給先が見つからないと無意味な法令ではあるが、、、
関連記事:エアバス、ロシアの航空会社にスペアパーツ供給を停止
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※アイキャッチ画像の出典:The Russian Presidential Press and Information Office / CC BY 4.0
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ロシア空軍機を貸与するしかないか。
乗り心地は旧ソ連時代に戻るだけ。
でも中国にも見放されつつあるのだろうか?
残るはブラジル、ニカアグラ、シリアとアフリカ諸国。
いい加減にゲームオーバーにしろよプーチン。
中国くん見放すっていうか元々国連でも大っぴらにはロシアと協調してないし……。
協調してなくて対応に苦慮しているなあ、と思ってたけど、ここに来て協力を拒否するとは。下手すると中国に部品を売ってくれなくなるからか?やっぱり中国ですらウクライナ侵攻はドン引きか。よりによって北京オリンピック中だしね。
あとはインドトルコだけどトルコはすでにサボタージュ気味で論外、インドはロシアに恩を売って対中戦略で協力させるという手があるけど、ウクライナ侵攻に肯定と取られるのはデメリットのほうがでかそう。
単独でもインド相手に十分な軍事力がある中国と比べると、ロシアありきのインドではインドの方が苦しいだろうな。
中国にとってはウクライナも重要な貿易相手ですしね…
>やっぱり中国ですらウクライナ侵攻はドン引きか
というか、今のロシアの「ルガンスク/ドネツク人民共和国」独立承認は満州国と同じですので、その論理を中国が認めるわけにはいかないのですよ
それに、代金を紙屑と化したルーブルで支払われてもね……。資源との物々交換という手もあるでしょうけども
ところが、そんな中でロシアと協調しているのではと疑わせる行動をしている国が中東に二カ国もあるんですよ。
それは、サウジアラビアとUAE。
先日、米国がロシアからの原油と天然ガスの禁輸をやると言う話と最近の原油価格高騰に絡んで、この二カ国と電話会談をやろうとした(つまりは原油増産の要請)んだけど、この二カ国はそれを拒否したんです。
表向き、両国は米国の中東政策への批判を理由に会談を拒否したらしいんですが、最近この二カ国はロシアや中国と接近しつつある動きをしていただけに、もしかするとサウジとUAEは裏でロシアのウクライナ侵攻を支持しており、現在経済制裁で苦境にあるロシアと協調して「原油を人質にした『逆制裁』」を狙って西欧や日本等の結束を乱そうとしている可能性が疑われます。
産油国というのはお仲間でありつつライバルだから、
ロシア原油の禁輸で儲けてるのはその2ヶ国、もう少しロシアには苦しんでもらいたいのかもよ
どうでしょうね…サウジとUAEは産油国と言う繋がりだけで無く、米国の中東政策の変更で実害を被っていると言う点でロシアと組む理由(つまり米国を恨んでいる)が有りますから、単に儲けたいだけでは無いかも知れませんよ?
まあOPECだって一枚岩じゃない。サウジがロシアの味方するならアメリカはイランとの核合意に復帰して制裁解除と引き換えに石油を売る、ということだってやろうと思えばできる。
別に中東諸国は信念をもってロシアに味方しているのではなく、どちらについたほうが国益にかなうか、という話なんだろうから交渉の余地は十分あると思うが。
確かに、国益重視で組んで居ると言う一面も有りそうですね。
また、過去にもOPECの決定を裏切った産油国は結構ありましたから、今回もそんな国が出そうな情勢では有ります。
UAEが原油増産指示表面して、原油価格が急落しのでは?
空軍機貸与って、そんなに民間大事かね。国防に穴開けてまでやる必要ないだろう。
まぁ軍自体の稼働率とか落ちそうなのを考えるとまともなシート付きなら民間で面倒見てもらうのは有りだろう。
それにしても反西側の中国くんちょっと冷たすぎやしませんかね。それくらい中国市場を無視できる企業なんて居ない位の大見栄切ってほしかった。
>まぁスペアパーツの供給先が見つからないと無意味な法令ではあるが
国内路線を維持できること、無理して事故が起きても「外国のせい」に出来ることから国内政治的には無意味ではないと思えます。
いつの時代も制裁破りをする国がありますしね。
プーチン「俺たち対米でズッ友だよな?」
習「ウクライナごときオリパラの幕間でちゃっちゃと済ませられるよな?」
プーさん×2「どうしてこうなった…」
しかしロシアの無敵っぷりが光るね。リース品の航空機は借りパクする、債券は紙屑ルーブルで踏み倒し。
今この瞬間だけは、ロシアに勝てる国はどこにもない。
このあとロシアの扱いがどうなるかは、まぁ…
ロシア与党が生産停止の工場を国有化提案 「撤退はロシア国民への戦争だ」
リンク
今この瞬間だけの無敵ムーブはまだまだ続く..
クリミアでの成功体験からウクライナで泥沼にはまる様が満州国での成功体験からの日中戦争での泥沼のようだ
正直今のロシアからは大日本帝国魂を感じる
現代の徳政令と呼んでいい気がする、この先待ち受ける運命も含めて
正確には以下のとおり。
プーチン「俺たち対米でズッ友だよな?」
習「基本は協力するけど、ウクライナについては知らんがな(勝手に戦え)」
プーチン「どうしてこうなった…」
習「ウクライナ戦が長引くと俺達が損をするんだけど、どうするんだよ!」
というわけで、中国はウクライナ問題についてロシアに肩入れしているわけではないので、
中国にとって重要案件(天然資源と食糧)以外はロシアを助ける理由がない。
習「国恥地図を何時持ち出そうかな。キッシー分かっているよね。」
こういうご都合主義で毎日話が替わるような国が、どうして欧米になりかわって世界ルールを作れるのさ、笑うよ
ロシアは自らのふるまいで、世界のリーダーたる力量なんか無いのを証明してくれてるよ
同床異夢ってやつ?
ていうかさ、ロシアって都合良すぎない?
対外債務をルーブルで返すことができるという法令、旅客機を外国に返さなくてもいいという法令・・・それともこういう法律はロシアに限らずほかの国でも施行しているものなのかな?
ベネズエラのエネルギー国有化政策とかひどかったしなあ。
国際的な契約を交わすときは、どこの国の法律に準拠するかというのを取り決めることになってるので、そこをどうするかは契約する人たちの取り決め次第
だけど、どっちみち法律の原則として後から作った法律でその前の出来事を決める(いわゆる遡及法)のはご法度、というのが普通の考え方
強いて言うなら「”これから”返せと言われても返さなくていい」と言ってるから遡及法じゃないといえないこともないのかもしれないけど、その辺真っ当にやるなら契約の解除条項についての正当性を争うべきなんで
「返せっていうけどそれが契約違反ですよね?」とならずに「返さなくて良い」とした時点でまあお察し
マリウポリの産婦人科の病院が爆撃された映像が欧米では大きく報じられていますね。赤ちゃんを抱えた母親の映像とか。西側メディアが取材に入ってるようですし。
キエフ郊外のイルピンではニューヨークタイムズの記者の目の前で子供が殺されるという事態も起こっています。ロシアが戦争犯罪をしているのは隠しようがなく、国際刑事裁判所も調査を開始しています。
そんな状況では、中国といえどもロシアに大っぴらに味方しにくいでしょうね。
大きな踏み絵としてはIMFの資金引き出しですね。他の国はロシアの引き出しをブロックしているけれど中国はまだしていないので、中国元での資金引き出しに応じるかどうか。
なんかあれだな、ウクライナ侵攻が始まるまで、日本にとってはロシアより中国のほうが軍事的にヤバい感じだったけどロシアの戦争犯罪のせいで相対的に中国が普通に見えてきた・・・・本質は変わってないのに。
実際普通なんだろうよ。トランプ前大統領が会食中にシリアだかイランにトマホーク打ち込んだ時も思ったけど、習近平主席は高圧的だけど狂気度はトランプやプーチン程高くないように見える。
中華の賢人の言葉通り、戦わずして勝利を得ることを目指し、できる限り調略で何とかしようとしてるように見える。無論少子化で出力が出せなくなる2030年代というデットラインが引かれているので、どっかプーチンみたいにヤバくなるかもしれないが。
もともと軍事的暴走というリスクでは一人独裁のロシアのほうが危険でしたからね
逆に言えば中国が軍を動かすときは相応の覚悟と勝算をもって動かすでしょうから、ロシアみたいに下手を打って半ば自滅するようなことが期待できないのが怖いところですけど
中国としてもここで安易にロシアの肩を持つと
台湾の状況が悪くなるから仕方ないね
水面下での協力とか、表立ったところでも制裁に引っかからない範囲の何かはするだろうけど
中国がロシアと離れていくとインドがロシアとどんどん近くなっていきそう
対中国やクワッドで考えるとすごい複雑だな・・・
インド国内じゃロシア擁護も少なくないって聞くし
クワッドは経済分野に関する安全保障がメインなので、クワッドに軍事的要素は期待しない方が良いですよ。
クワッドの面子で中国と戦闘することはないでしょうし。
①中国がロシアと少し距離を取ったところで、中国と米国の対立は変わらない。
②今戦争後、ロシアが軍事的経済的にに凋落するのは目に見えている。
③今戦争で、ロシアの軍事技術の優位性が欧米に比べて高くないことが証明されつつある。
④ロシアを支えても経済的に足を引っ張られるどころか制裁対象になる可能性。
対中国を考えたら、もうインドの取れる選択肢にロシアとくっつくのは無いと思うよ。
中国とロシアが共同開発するCR929旅客機の開発も頓挫しちゃうのかな
昔の珍宝島みたいに中ロで揉めてる所は今もあるの?
領土問題はとりあえず解決しましたけど、中央アジアで中国の影響力が拡大しているのを、ロシア(プーチン)はあまり快く思っていないですね。
まぁ、今回の戦争でロシアは弱体化するので、中国の影響力拡大をロシアは止められないと思いますけど。
中央アジアに限らず、ロシアはもう中国に頭が上がらないでしょうね。
周辺国と陸続きである大陸国家は、貧しさにさえ耐えられれば不死身ですから。
架空会社を使い第三国、第四国経由で割高であっても本気で必要とする物ならば入手が可能なので、経済制裁はとどめまでは刺せません。資源が豊富ですから物々交換が容易。
個人的利益を追求する人間がいる限り、制限をかける事はできても止める事はできません。
航空機メーカーが本気をだすなら、ロシアが運用している機種と全く互換性の無い新機種を発売して、型落ち機のアフターサービスを全て終了したうえで、ロシア以外でも維持ができなくなった機体を共食い整備に回せないように解体廃棄までを監視の元で行う。くらい必要です。現実的ではありません。
なので、必ず不正ルートで部品や修理技術者がロシアに流れます。
かいくぐられたら、地道にモグラ叩きするしかないでしょう。
ロシアとの付き合い方の基本的な心構えは、「近づかない」「相手にしない」「口にする言葉より、行動で判断する」どうしても関わらなければならないなら「間に第三国を介在させる」と私は考えています。
食べ物が無くなったら、人が共食いしてまで生き残る民族ですから、西洋的常識や東洋的道徳観は通用しないと考えるべきだと思います。
パールバックの「大地」のような世界感だなと、キエフとモスクワの同時中継を見ていて感じます。隣の街は別世界
共食いっていえば、フィリピンでの日本軍だよね
食い物無くなると誰もが野獣だよ、だから補給を軽んじる軍隊はだめ
中国にとってはプーチン政権が退陣しようが仮にご本人がコロコロされても、野党勢力である「ロシア連邦共産党」とも蜜月関係にあるので一方的に損をすることはないですからね(-_-;)
プーチンが勝てばそれでよし。負けても親中勢力のロシア連邦共産党と協力関係を維持できる。プーチンと一蓮托生する義理はないってことでして。
プーチンの借りパクはスケールが大きいなぁ
ロシアからインド洋やペルシャ湾までは、友好国というか反アメリカ国で陸路つながっているので
輸送コストアップを我慢すれば、大抵のものがロシアへ輸入可能である。
ただ、ロシア国内では、それらは金持ちや権力者のような上級国民から配分されていくことになるので
ロシアの一般市民の不満はたまっていくが、それがどこまでのレベルになるかだと思う。
国内線飛行機乗るのに政府の許可がいるというレベルではなく
お金で医療水準が区別されるようになれば、アウトかなとは思うが、確実ではない
中国の飛行機を買えばワンチャン。
メンテも中国企業に任せればロシアに直接輸入してないから..?
言っても中国はボーイングにしろエアバスにしろパーツの生産国になるから、これで制裁を喰らうと完成機やほかのパーツの極右が受けられないからダメージはでかいわな。
メーカーも売れないというよりはパーツの入手困難で生産ができないが、代りのパーツ生産国候補はいくらでもある。