ベラルーシ国防省の補佐官は16日「合同部隊に参加するためロシア軍部隊の規模が9,000人弱になる」と明かし、装備も鉄道輸送でベラルーシに運び込んでいる様子も目撃されている。
参考:В Минобороны Беларуси назвали численность контингента РФ, который прибудет в страну
冬に向けたロシア軍の新たな戦略は果たして何処に向かっているのだろうか?
ルカシェンコ大統領は今月10日「国境沿いに増強されるNATO部隊に対抗するためロシアと共同で合同部隊を創設する。ロシアから大規模な派遣は期待できないが、それでも1,000人以上になるだろう」と発表していたが、ベラルーシ国防省の補佐官は16日「合同部隊に参加するためロシア軍部隊がベラルーシに到着し始めた。この移動には数日掛かる見込みで派遣戦力の規模は9,000人弱になる見込みだ」と明かし注目を集めている。
New “tactical sign” appears on equipment being moved on Belarus.
The white triangle. pic.twitter.com/chHD9FFa4o
— Jay in Kyiv (@JayinKyiv) October 16, 2022
さらに鉄道輸送でベラルーシに向け装備を運び込んでいる様子も目撃(補佐官曰く航空戦力も持ち込まれているらしい)されており、この装備には新たなシンボルが描かれているため「特別軍事作戦に合同部隊が投入されるのではないか?」という指摘が増えてきた。
今のところベラルーシ軍が合同部隊の指揮下に程度の戦力を提供するのかは不明だが、この補佐官は「創設される合同部隊の詳細は駐在武官に対するブリーフィングで明かす」と述べており、戦力比率が1対1だったとしても2万弱なので特別軍事作戦に投入されても侵攻初期のようにキーウを攻略できるような規模ではない。
We see this 🔺 sign pop up on pro-Russian social media accounts more and more in reference to a possible attack coming from Belarus into north Ukraine.
Today footage came out of Belarus where a military column was also holding new strategic marks that look the same. pic.twitter.com/kayypVazAY
— NOËL 🇪🇺 🇺🇦 (@NOELreports) October 16, 2022
Triangles are tactical markings of the Belarusian army, so the video simply shows a Belarusian military train. Another good way to tell the difference between Belarusian and Russian military vehicles is the white licence plates used by the Belarusian army (see below). https://t.co/fR7p0eIsux pic.twitter.com/C0SjsPkEvr
— Tadeusz Giczan (@TadeuszGiczan) October 16, 2022
露下院のカルタポロフ国防委員長も合同部隊について「ベラルーシ国境近くに部隊を配備し始めた敵対国への対応で特別軍事作戦に参加する必要はない」と説明しているが、仮に限られた戦力をベラルーシ方面からウクライナに投入するならウクライナのエネルギーインラインにダメージを与える限定した作戦=リヴネ原発やチェルノブイリ原発(運転自体は停止)への攻撃でも狙っているのだろうか?
ロシア軍の新たな戦略が何処に向かっているのかは謎だが、不足する装備を牽制のためだけにベラルーシに持ち込む余裕が現在のロシア軍にあるとは到底思えない。
関連記事:ルカシェンコ大統領、ベラルーシ軍とロシア軍による合同部隊を発表
※アイキャッチ画像の出典:Jay in Kyiv
やはりこれはウクライナ戦への配備でなく、ベラルーシの離反を防ぐためのお目付け役と思うよ
すでにロシアチームは精神的にガタガタなのはカザフスタンでの集まりで露呈してるし
プーチンは誰も信用できなくなってる
キーウは攻略できなくてもミンスクなら攻略できるんじゃないですかね?
併合すれば偉大な業績とやらも追加できる
あと占領地で強制動員すれば大砲の餌も大量に手に入るし一石二鳥ですね
この部隊は反ベラルーシ派の国内デモの抑えとベラルーシ離反を防ぐための部隊に見える。特別軍事作戦初期のように電撃的な占拠は不可能だろうしほんとになんとためにの部隊だこれ。
記事中のツイートでは三角形はベラルーシ軍が使用しているマークで移動するベラルーシ軍を写しているだけという主張だが果たして。
ロシアはウクライナへの侵攻当初、首都・キエフ攻略のためにキエフ州の北にあるチェルノブイリ原発にベラルーシ・ホメリ州から国境を越えて侵攻し、チェルノブイリ原発を占領した事例がありますからね。この時は放射線量が高く立ち入りが規制されている通称「赤い森」でロシア軍は塹壕を掘ったり、車両の走行で堆積した放射性物質の粉塵が巻き上がるなどした結果、70人を超えるロシア兵が被爆。結果的に撤退を余儀なくされました。
仮にベラルーシ・ロシア合同軍がウクライナへ侵攻しなくても輸送される装備には2S7ピオン・203mm自走カノン砲が見られ、国境を越えての砲撃が懸念されるのでウクライナ軍は警戒しなくてはなりません。ザポーリジャ原発で起きた様にチェルノブイリ原発に向かって砲撃し、放射能汚染を狙うことも考えられるので油断ならないと思います。
ベラルーシ陸軍は常設だと1万6千人程度らしいです。ここから戦時動員で数が増えるのか本当にこれだけなのかは分からないですが、どっちみちルカ政権で大規模動員令は無理でしょうから9000人のロシア軍にベラルーシ軍の戦闘職種部隊が参加しても2万いくかどうかってところでしょう。あとベラルーシには準軍事組織の内務省国内軍が11万ほどいるそうですが、これこそ国外に出したらミンスクの春が始まってしまうので半分も動かせないのではと。
ロシアにとってある程度実務経験のある戦闘職種9000人は決して安くないでしょうけど、戦争全体で見ると合同部隊の価値はうーんという感じあります。ロシア兵1万弱がベラルーシで釘付けになってくれてればウクライナ的には御の字でしょうけど、その人数を外国で遊ばせとくのはあり得ない話で、何するつもりなんだろう…。
既に新兵を教育すべき教官や装備までウクライナに投入して消耗済みですので、動員した兵士への教育をベラルーシにアウトソージングしたのでは? という見方が有りますね
30万(?)の臨時動員の他にも定期的な徴兵が有りますし、そちらの方は(今後のロシア軍の維持を考えられれば)全て溶かしてしまう訳にも行かないですからね
軍隊より国内軍の方が多いのが何とも言えない。
2月のキーウ侵攻は比較的限定的なミサイル攻撃で、かつ暖かくなっていた時期だから失敗した。したがって容赦なしの無差別攻撃でウクライナの生活インフラを徹底的に破壊し、なおかつ極寒の季節に侵攻すればワンチャンいけるのでは……とクレムリンのバカ野郎が考えている可能性がある。
ロシアだしそこまで非現実的な事を考えていても何の不思議もないな
芋掘りが動員のための国内外への欺瞞だったわけだが
この移動すら欺瞞で実際にはベラルーシから核攻撃という展開に期待
ウクライナで磨り潰したくない政治家や軍上層部の息子なんかをこっちに派兵して
徴兵された実績作りしている?とか