今夜もクリミアのセバストポリではロシア軍の防空システムが作動、街には空襲警報のサイレンが鳴り響いており、現地住民は4日間連続で不安な夜を強いられている。
参考:Губернатор Севастополя сообщил о работе ПВО на подходах к Бельбеку
参考:В разных городах Крыма слышали взрывы, оккупанты заявили о ПВО возле “Бельбека”
防空システムが作動した地域はセバストポリ、バフチサライ、エフパトリア、ノボフェドロフカだとウクライナメディアは報じている
露国営メディアのRIAノーボスチは21日、セバストポリ近郊のベルベク空軍基地に接近してきた物体をロシア軍の防空システムが破壊したと報じており、Telegramには現地住民が撮影したと思われる動画が複数アップされている。
セバストポリ市内では空襲警報のサイレンが鳴り響き、S-400と推定される防空システムが正体不明のターゲットと交戦、クリミアのラズヴォジャエフ知事は「敵がベルベク空軍基地を攻撃しようとしたが、防空システムがケルソネソス岬とカザチカで作動した」と主張しているが、正体不明のターゲットが何だったのかは今のところ分かってない。
恐らくターゲットの正体はウクライナ軍の無人機だと思われるが、セバストポリ上空に無人機を侵入させる目的は「クリミアに配備された防空システムの反応を調べるため」と考えられているので、本当にベルベク空軍基地を攻撃する意図があったのかは謎だ。
ただ現地住民や一時的滞在している観光客にとって防空システムや対空火器の作動音は不安を増幅させるため、物理的な被害が無くてもロシア軍にとっては不愉快な事態で、謎の爆発や夜間に作動する防空システムの影響でクリミアに流入する人々(主に観光客)の数は半減しているらしい。
因みに21日夕方から現在までに防空システムが作動した地域はセバストポリ、バフチサライ、エフパトリア、ノボフェドロフカだとウクライナメディアは報じている。
追記:プーチンの頭脳と呼ばれる地政学者ドゥーギン氏(ウクライナ侵攻を支持)の娘がモスクワ郊外の自動車爆発テロで死亡した事件について「ウクライナの仕業だ」という声が多かったが、反プーチンを掲げる国民共和軍(NRA)と名乗る組織が犯行声明を発表。
NRAの目的はオリガルヒと共謀して富を独占するクレムリンや政府の権力者=プーチン政権の打倒で「世界はロシアの敵ではなくロシアも人類の敵ではないことを行動で証明する。誰もが働きに応じて報われ戦争や暴力のない社会を、権力は民衆のものであり、民衆は自分たちの指導者を自ら選ぶ社会を、権力者が自らの野望のため人々の生命を犠牲にできない社会を、ロシアに生まれたことを誇りに思い祖国で生きていきたいと思えるような社会を実現する。自由ロシア万歳!祖国から連中を一掃しよう!勝利は我々のものだ」と述べている。
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※アイキャッチ画像の出典:vitaly kuzmin / CC BY-SA 4.0
共和国民軍の正体は言葉通りでは無いだろうが、今は置いておいて
クリミア半島への観光客が半減って、この危ない情勢下でまだ半分も来ているのかよ、図太いねロシア人
夏のバカンスシーズンに他に行くところがないのでしょう。
海外に行ってもクレジットカードが使えませんからね。
普通に国内のソチに行きゃいいのに物見遊山で戦争地帯まで観光に来るバカなんだから被害が出ても別にいいのでは。いろいろ足りないと言われてるクリミアにわざわざ物資を浪費しに来るってどういうつもりなのかわからんが、ロシア人は愛国行動と思ってるんだろう。なんか笑える。
クリミアの民間人に被害出ていないことと、ロシア本国はSNSを含め情報統制されていることが合わさり、クリミア半島が半ば戦場になっているという状況をよく理解できていない人が少なくないのではないでしょうか
滞在地が攻撃対象に遠く、自身の生命の危機が差し迫っていないと感じれば、大方の人類はロシア人に限らずそんなものでは。
ウクライナ進行前のロシア記事(文化、生活とか政治的な話じゃないもの)みると良く分かる
ロシア人って夏のバカンスの為に働いてるようなもんで、
『仕事の休暇にバカンスに来る』ではなく
『バカンスを楽しむために仕事してる』人達
実はそれほど不思議なことでもなかったりする
(流石に少し先で人が大勢死んでる所でバカンスやる精神は理解しかねるけど)
正体不明ゆえS400とかも撃ってるんだろうがやっすい無人機だったらコスパわりーなw
防空体制を調べるのもあるだろうけど多分にハラスメントの面もあるのだろう。
ありゃま
ロシア国内の元気な反プー組織なんてまだ存続出来てたんだね
少しでも引っ掻き回してくれる事に期待
UAVはたいした攻撃能力はないので割り切って片道切符で防空網割り出しをやるという事なんですかね。これでロシア側の防空機材の配置や量が概ね分かってしまえば、脆弱部分次第ではHARMやKh-31を導入して本格的なSEAD任務を「然るべきときに」やっていくんでしょうね。ATACMSや他の長射程兵器が入手できるようになるまでに外堀を埋めておくという事なのかな。
それにしても、低空侵入する目標に弱いというのはS-400だけの問題ではないでしょうし、既存の防空システム全体の課題として今後対策が練られていくんでしょうね。今回はレシプロエンジンの中型UAVでしたが、これが海面高度を飛翔する巡航ミサイルでもやはり発覚はギリギリになっていくんでしょうし…
ロシア軍は、ウクライナ独立記念日(8/24)に反撃を準備しており、南部ではカリブル巡航ミサイルを主体に戦力を集めている、と8/21ウクライナ南部戦線司令部が発表しました。
またウクライナ大統領顧問ポドリャコフ氏は、ロシア軍の攻撃は複数の主要都市を標的にしており、その中に首都キーウも含まれるとの見解を示しました。ウクライナ政府によると、8/23から数日間は、キーウへの空襲を警戒して、大統領はじめ議員たちは自宅勤務になるそうです。
露国内での要人テロは経済的困窮や動員拡大で国民の不満が高まった頃に遅かれ早かれ生じるだろうという予感はありましたが、開戦半年程度での発生で案外早かったなぁという印象です。折しもナワリヌイ氏が毒殺未遂から2年で声明を出したタイミング、政権が体制維持のために抑圧してきたものはそれだけ根深く大きかったということでしょうか。
>クリミアに流入する人々(主に観光客)の数は半減
ていうかこんな状況なのにまだそんなに呑気なロシア人いるのか……。
ロシア革命前夜
各国情報通がそういいながら早や半年、まだ兆しも見えず
プーチンは元気で大規模デモも起きない
今でも迷信深いロシア人の革命のきっかけには、プーチンならぬラスプーチン的なオカルト作用が必要な気がする