米国はウクライナを支援するため徘徊型弾薬「Switchblade」を大量に提供しているが、装甲車輌に対して効果的なSwitchblade600の供給は殆ど期待できないらしい。
参考:Tank-Busting Switchblade 600 Drones Have Not Arrived In Ukraine
Switchblade600はAeroVironmentの技術者が1機づつ手作業で製造しているため納期は未定
米国はウクライナを支援するためAeroVironment製の徘徊型弾薬を計710機提供しているが、その内訳は40mmグレネード弾相当の威力をもつ「Switchblade300(重量2.5kg/滞空時間15分/飛行距離10km)」が700機、対戦車ミサイル相当の威力をもつ「Switchblade600(重量22.7kg/滞空時間40分以上/飛行距離40km~90km)」が10機で、今のところSwitchblade300しかウクライナに提供されていない。
Switchblade300は兵士や軽車輌に対してSwitchblade600は装甲車輌に対して効果的なので、ドンバスの戦いでロシア軍の戦車や歩兵戦闘車を破壊するなら断然後者の方が役に立つ。
しかしSwitchblade600は国防総省が研究目的でプロトタイプを極少数調達しているレベルなので米軍在庫も製造ラインも存在せず、ウクライナに提供する10機のSwitchblade600もAeroVironmentの技術者が1機づつ手作業で製造するため「納期は未定」だと報じられている。
装甲車輌に対して効果的なSwitchblade600の提供は「ウクライナ支援」というよりも米国側の希望による「実戦テスト」の意味が強く、ウクライナ向けにSwitchblade600の製造ラインを1から立ち上げるのかも不明で、フェニックス・ゴーストと呼ばれる新しい徘徊型弾薬を用意したのは「そのためだ」と米ディフェンスメディアは指摘しているのが興味深い。
つまりAeroVironmentに製造ラインがある無人機を改造、装甲車輌に対して効果的な徘徊型弾薬を急遽用意したのが「フェニックス・ゴースト」で、アフガニスタンのタリバンは装甲車輌をもっていなかったため米軍の特殊部隊はSwitchblade300しか必要とせず、これがSwitchblade600の本格量産を妨げたと指摘している。
関連記事:米陸軍がカミカゼドローン導入を本格化、英国も対外有償軍事援助を利用して同一機種を発注
※アイキャッチ画像の出典:AeroVironment
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実戦テストとは聞こえが良くないが、ウクライナには役立つだろうしその成果は西側の軍備に反映されるから
気の毒だがロシア兵には協力してもらおう
ドンバスの決戦までに間に合えばいいが
宇)なぁ~んだ。
米)ひぃー。
中)良いのありまっせ。
300のほうは本当に非対称戦用なんだな
正規軍相手に10kmの飛行距離では下手すると反撃食らうし、迫撃砲とクアッドコプターの組み合わせの方が撤収時間まで含めて安全な場合まである
結局のところ、アメリカは対テロ戦争ボケ、ロシアは特殊軍事作戦ボケで
本当の戦争を知っていたのはドンバス地区で「親露派武装組織」と8年間
戦っていたウクライナ軍だけというオチなのか。。。
ウソかホントか。アメリカとNATO義勇兵の話を聞いちゃうとね……
そんな事無いでしょ、ウクライナとアメリカ戦力比較した上でそんな話してるの?
そもそも米軍に関してはt対機甲なんか制空権取って固定翼だろうが回転翼だろうが使い放題なんだし、陸上戦力だって腐るほどあるんだから。
ウクライナと言う特殊事情があって、効果がありそうだから提供される兵器が少なかったからと言ってボケは無いと思う。別に米軍に関して言うなら喫緊で必要とされるような状態じゃなかったんだから。
その本当の戦闘を知っているウクライナが何で必要な兵器持ってないのって話にならないか。
洋上には空母打撃群と水陸両用即応群が陣取って、本土からはB-1、B-2、B-52
が精密誘導弾をたんまり積んで飛来して来て、洋上の護衛艦群からは巡航ミサイル
がバカすかと撃ち込まれる手厚い航空支援、火力支援の元で米機甲部隊や海兵遠征軍
の戦力とまともにぶつかったら、この程度のロシア軍だったら瞬殺されてますな
(例え相手がウクライナ軍であっても同じ、それこ3日でキエフは落ちるでしょう)
それをあなたのような非対称戦のボケと言うのでは。
何故ウクライナと米国の比較するのか戦略や国力上理解に苦しみます。
> その本当の戦闘を知っているウクライナが何で>必要な兵器持ってないのって話にならないか。
古臭い戦車と火砲をロシアにぶち込んでやるのが効果的だと戦況が示していますが、そもそもロシアが侵攻したのが1番アウトです。
その反論するなら米軍が正規戦に耐える体制じゃないって話する必要があるんでしょ?特定の装備持ってないだけで時点で非対称線ボケ扱いされる方が理解に苦しむ。
別にスイッチブレード600無くても今の米軍が正規戦に困る事は無い。あなたの言う古臭い戦車と火砲を米軍が不足としてるんですか?
2030年までに対中見据えた海兵隊再編だとスイッチブレード600は必要になってくるだろうが大規模な再編を流石にすぐにやれっていうのも酷な話だろうし、ウクライナみたいな戦争はむしろ陸軍が中心。
何で比較するか理解に苦しむってウクライナが正解、米軍が間違っていると言うなら比較するのが普通でしょ?
それにロシアが進行したのがアウトを出す意味が分からない、国同士の正規戦の話なんだから発生原因は蛇足だと思うけど。
ウチのじい様は21世紀始め頃の自衛隊の対ゲリコマ訓練やブラックホークダウンを見て、これではすぐにやられてしまうと言ってた。
市街戦ならあれは良いかもしれないが、シナ戦線では駄目と言ってた。
別のじい様はブラックホークダウンの動きに感心してた。皆、前しか見ないから簡単に後ろに回られるらしい。
戦争のやり方は時と場合によって変わるけど、痛い目を見て生き残った者がベターなやり方を見つける。
「羹に懲りて膾を吹く」という言葉もありましてな。
攻める側も分かってれば当然そのトラウマというか知覚過敏を突いて効果的な陽動を行うでしょうね。
ウクライナ軍のまともな実戦経験はクリミアをかすめ取られた後
東部州で親露派武装集団に国土を乗っ取らせそうになってそいつらと
戦っただけでそれが唯一。
対して米軍はそれ以前からどれだけ世界中で戦って来ていますか?
本当の戦争を知らないなどお笑いです、そもそも年季が違いますよ。
それに今は対中戦を念頭に非対称戦から対称戦に戦力シフトしている
真っ最中です、どっちにしろ世界最強軍である事には変わりありませんよ。
米陸軍訓練センターがウクライナ教訓生かした演習 [Joint・統合参謀本部]
リンク
こう言う所が米軍の怖さだし底力の源ですよ
他国の戦争でも戦訓を疎かにせず、徹底的に研究して自分達のものにする
その為には労力を惜しまない凄さが米軍にはあります。
民間ドローンでも対戦車手榴弾とか砲弾落としてる映像を見ると、現場は民間の力持ちドローンと自爆ドローンどっちが欲しいのか気になる
軍用はやっぱり画質やら操縦システム諸々偵察面でも優れてるのかな
少なくとも小型の携行可能なドローンは民生の方が画質や大量生産でのコスト安はあります。
軍用は現代だと耐久性の面で2歩くらい遅れてます。
>Switchblade600はAeroVironmentの技術者が1機づつ手作業で製造しているため納期は未定
ゼロ戦かな?
ウクライナってそのうち朝鮮半島みたいになるのかな?
日本はそうならないようにしよう。
大手を振って軍備増強出来る環境きたのは喜ばしいです。ゼレンスキー大統領はクリミア半島含めてあらゆるアプローチで取り戻すと言ってるので、今後2/24の時点まで押し戻した後に経済状況鑑みて再戦するのはありそうです。
600Ver、こいつの弾頭ってジャベリンの弾頭と同じものを使っているらしいから
空を徘徊するジャベリンみたいなもんかね?
アメリカ製で納期未定……。
ユーザーの元に届く頃には戦争が終わってそう。
戦時急造モデルとか作れないんだろうな
ボディとかエンジン・モーターはかき集めれるだろうけど制御機器とか通信用の半導体はすぐには増えないだろうし
有名な言葉で「第三善を戦場に送れ。次善は遅れる。最善はついに完成しない」ってのがあるけど
これはまさにその通りだなと思う
推理小説を後ろから読むみたいにああだこうだと言うのは容易いけれど、みんながみんな次の戦争を語れる天才じゃないし、現実はその時ある時ある物でどうにかするしかない
間違えない歴史なんてないから
テスト結果が良好だったら一気に予算取り付けて動き始めるのかな?
米宇がいつ頃を決戦と想定してるのか解らないけど、焦ってないなら600は必ずしも必要というわけでは無いんだろうな。
ほんとの意味で実戦テストか。
フェニックス・ゴーストって直訳すると不死鳥の幽霊ですか?死がない不死鳥と死んだ後の幽霊って遠い関係の気もするんですが。私が何か勘違いをしているのでしょうか?アメリカ英語の詳しい方、これはどういったニュアンスなのか教えてください。
不死鳥は500年に一度、自ら祭壇の火の中で焼け死に灰になった後に復活する鳥です。
つまり死はあります。徘徊自爆型ドローンであることをフェニックスに擬えたのでは?
想像の域を出ませんが、スイッチブレードに比して夜間運用能力が強化され察知され難い故にゴーストと称しているのかもしれません。