マーク・エスパー国防長官が発表した海軍の艦隊再編計画「Battle Force 2045」はホワイトハウスからの承認が得られていないと報じられている。
参考:SECDEF Esper’s ‘Battle Force 2045’ Plan Still Awaiting White House Approval
ホワイトハウスに無視された?マーク・エスパー国防長官が発表された海軍500隻体制
2045年までに500隻体制を実現させる壮大な艦隊再編計画「Battle Force 2045」をエスパー国防長官が発表してから2週間が経過したが、ホワイトハウスの関係者によれば連邦政府の行政管理予算局(OMB)は、エスパー国防長官が発表した「Battle Force 2045(海軍と国防総省内のコストおよびプログラム評価局による共同計画)」について承認を与えていないらしい。
参考:米国が海軍の艦隊再編計画を発表、2045年までに500隻体制+軽空母6隻導入
これがどう言う意味なのか簡単にいうと米大統領は毎年2月、翌会計年度の予算編成方針を示す予算教書(連邦政府予算案)を提出するのだが、この予算教書を取りまとめる行政管理予算局(OMB)の承認を「Battle Force 2045」を得ていないため、このままでは2021年2月に提出される予算教書に反映されない=つまり壮大な艦隊再編計画は何一つ実行に向かって動き出さないという意味だ。
勿論、まだ時間が残されているため今後承認されれば「Battle Force 2045」は実現に向けて動き出すのだが、国防総省はエスパー国防長官が発表した計画を「どのように進めるのか」具体的な詳細を記した資料を作成しておらず、海軍も今後30年間の艦艇建造計画を発表された「Battle Force 2045」に沿った内容に更新していない。
そのため海軍の艦艇建造計画は依然としてトランプ大統領が主導した355隻体制のままだ。
さらにエスパー国防長官が発表し「Battle Force 2045」は議会の受けも良くなく、下院軍事委員会のアダム・スミス委員長は「艦艇の数を強調するのは無意味で見せかけの強さでしかなく、最も重要なのは艦艇が備える能力で数ではない。軍事的抑止力に過度に依存するのは間違いで特に艦艇の数に拘るのは陥りやすい誤りの代表例だ」と批判している。
上院軍事委員会のジム・インホフ委員長は、ロシアや中国に焦点をあてたエスパー国防長官の計画を表向き称賛したもの「計画を実現するために必要な資金や人材、新たに開発しなければならない艦艇や航空機などの詳細が発表されるのを楽しみにしている」と不透明な計画を牽制している。
極めつけは国家安全保障問題担当のオブライエン大統領補佐官が海軍造船所でスピーチの内容だ。
彼はポーツマス海軍造船所で働くスタッフを前で行ったスピーチで「我々は大統領が示した355隻体制の海軍を目指している」と述べ、エスパー国防長官が「Battle Force 2045」の中で示した500隻体制を無視したとも否定したともとれる発言に注目が集まっている。
果たしてマーク・エスパー国防長官が発表した艦隊再編計画「Battle Force 2045」は実現に向けて動き出すのか?ホワイトハウスや議会の反応を見て計画を引っ込めるのだろうか?
発表から直ぐ実行に移された海兵隊の部隊編成計画「Force Design 2030」とは対照的すぎて、本当にどのなるのか先が読めない。
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman Askia Collins
昨今の米軍の問題の原因、数というよりも組織と人間のほうだろうに。
稼働率向上、練度、整備補給、情報管理
いくらでも優先事項がありますよー
無理して500隻そろえても、使えるのが半数だったりしたら弱体化だよ
アメリカは船増やす前に整備用のドックを増やすべきでしょ
現状でも整備追いついてなくて稼働率が問題視されてるんだから
少なくとも造船業を再始動しないとね。
雇用対策にはなると思います。
国防長官の発表なのに周囲が冷ややかってどういうことなんだろう?
観測気球にしても変な感じ。米国政治では普通なのか?
行政官としての実務でなく、政治家としてのパフォーマンスと見なされてるんだろね、
トランプ政権ってのはそういう輩の集まり
そりゃ中国を数字で上回るのは聞こえは良いけど、建造費と維持費、人員確保の裏づけが?なんだろ
いやいや。 それは大統領制と議員内閣制の違いだよ。
議院内閣制の日本では、大臣はたいてい議員でもあり、国会と政府は互いに根回しをする準共同体だけども、
大統領制のアメリカは、政府と議会は強烈な対立関係にある。
軍関連は政府の所管だけれども議会の承認が必須であり、この緊張関係こそが米政治のダイナミクス。
予算要求が1年遅れたら「Battle Force 2045」のタイトルは変わるんでしょうかね。
トランプ主導の355隻体制との関係も不明瞭だし、大統領選の結果もし民主党政権になれば艦隊再編計画そのものが見直される可能性があるでしょ。勿論二大政党制の一方の雄ですから、安全保障を無視した海軍の弱体化を容認する政策は無しでしょうけど。
太平洋に野心を持つ中国海軍の飛躍的実力向上に鑑みて、国防総省が現状と将来に危機感を持っているのは確かだと思います。
思うにホワイトハウスはトランプ政権であっても世界に駐留する米軍の撤収と言う形で縮小したいのが本音なんじゃないでしょうか?ただ中国やロシアに世界覇権を握られないように自由主義諸国の連帯を呼びかけ負担の肩代わりをさせます。そして自軍は後衛兼大将として太平洋と北米大陸の護りを固めるのです。
素人目に見ても「Battle Force 2045」は無謀です。たとえ実現できても実績のない無人艦は果たして有効なのか?最悪敵に鹵獲されて技術流出するのがオチです。
もし売電くんが当選したら色々どうなるだろうか?
中国様に機密情報をもれなくプレゼント。各地の駐留部隊を撤収!
尖閣? 中国固有の領土ですっ!てな感じかな。
バイデン氏が副大統領をしていたオバマ政権では「オバマケア」のために国防費の削減が行われており、その影響で沖縄の米軍機整備に不備が出るようになりました。一方、トランプ政権は社会保障費を削減してでも国防費を増やしていますから、それを批判して当選する以上は再び削減へ舵をとることになるでしょう。その結果世界各地の駐留軍で整備不良、装備不足が多発しまともな抑止力さえ維持できなります。それを打開するために思い切った軍の縮小をセンセーショナルに進めるかもしれません。
「Battle Force 2045」などはそもそも見向きもされないでしょう。
海外のイラクやアフガニスタンに湯水のごとく金使い過ぎたな。オバマはシリアやウクライナに深入りしなかったのだけは評価できるわ。
中国も北朝鮮もロシアに出し抜かれてるのも、全部クリントン、ブッシュ時代に唯一の超大国とか余裕かましてたのが悪い。
実質アメリカの軍事力ってレーガン時代とそれ以前の貯金で、それ以降で成功したのはF35くらい。
アフガニスタンやイラクなければフューチャーコンバットとかもっと野心的なプロジェクトも実現してたろうに。
数値目標で軍の予算を削って米軍を骨抜きにしたオバマが何だって?
トランプ計画でさえ実現可能かどうかわからないものを、ぽっと出しの計画をまともに取り扱うはずがない。根回しもしてないだろう。
大統領選が終わってトランプに読む暇ができたらゴミ箱に行くんじゃないかな。
中国もアメリカも急激に海軍力を増強しようとしているが
両国とも超大国とはいえ人員は不足しないのだろうか?
海上自衛隊は常時隊員不足なのに
中国もアメリカも底辺層は軍隊の給料が魅力的だろうからしばらくは大丈夫かと
日本は貧困だの二極化だの言われてても
食うに困って軍隊入らなきゃならんレベルまで追い込まれてる若者が少ない証左でもある
実現に沿った計画ではなくて
ただ中国に対抗するという心理で卓上の理論での計画に思える
達成するには予算も研究も
造船業の立て直しから兵站もメンテナンスも何もかも
考えたうえでの計画を立てなければならないのに
段々地に落ちてきているな米軍は
しっかりしてくれ米海軍、今の日本だけじゃ流石に中共ロシアに対抗しきれないんだから頑張ってもらわなきゃ困る
けっきょくはアメちゃん頼みなとこが、俺らの切ない立場だな
チャイナからもアメちゃんの下請けくらいにナメられとるし