ロッキード・マーティンは21日、空中投下型弾薬パレット「ラピッド・ドラゴン/Rapid Dragon」のコンセプトを公開して注目を集めている。
参考:Our Best Look Yet At ‘Rapid Dragon’ Cargo Plane-Launched Stealth Cruise Missiles In Action
アーセナルプレーン構想の実現に近づく米空軍、ロッキード・マーティンが空中投下型弾薬パレットのコンセプトを公開
米空軍は輸送機C-130やC-17を必要に応じて攻撃兵器の運搬機に変身させる「アーセナルプレーン構想」を進めており、この計画の鍵となる弾薬を搭載したパレットの空中投下方法の研究・開発(実機からの分離テストを米空軍研究所と米空軍は共同で何度実施している)を行っていたが、ついにロッキード・マーティンはラピッド・ドラゴン/Rapid Dragonと呼ばれる空中投下型弾薬パレットのコンセプトを公開した。
ラピッド・ドラゴンは中国やロシアといったハイエンドの敵と戦争になった場合に利用できるスタンド・オフ・ミサイルを大幅に増やすことを目的にした空中投下型弾薬パレットで、これを使用すれば戦略爆撃機や戦闘機の補助戦力としてC-130やC-17といった輸送機を活用できるようになり射程距離が非常に長い空対地巡航ミサイル「AGM-158B JASSM-ER」を射点まで大量に運搬することができるようになる。
さらにラピッド・ドラゴンは爆撃機を保有していない同盟国にも魅力的な弾薬運搬手段を提供できるため海外輸出も視野に入れているらしい。
肝心のラピッド・ドラゴンは公開されたコンセプト動画を見る限りモジュール化された拡張性の高い構成で、JASSM-ERとはサイズの異なる兵器の空中投下にも対応できる可能性を示しており、米メディアはラピッド・ドラゴンで小型の無人航空機を大量に運搬して空中投下すれば戦いを有利に進めることができるだろうと見ている。
とにかくロッキード・マーティンが発表したラピッド・ドラゴン自体は高価なシステム(搭載される弾薬は別)ではなく、西側標準とも言えるC-130で使用できるため売りに出されば興味を示す国は少ないかもしれないが、ラピッド・ドラゴンで使用される弾薬ももれなく大量購入する必要があるので輸送機をアーセナルプレーンに変えるにはやはり大金が必要なのだろう。
関連記事:米空軍、空飛ぶ弾薬庫「アーセナルプレーン構想」実現に一歩近づく
※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin
B-52じいちゃんも肩の荷が軽くなるかしら
その代わりアメリカ輸送軍の負担は増すでしょうね。
ただでさえ民間委託の比重が増えて輸送能力が低下している所にミサイル投射任務が加わると。
逆に予算が取りやすくなるんじゃないかな?
それに空輸部隊が担う常日頃の危険な任務に比べれば
前線後方巡航高度から投射するだけの簡単なお仕事。となるのでは?
空自や豪空軍など、爆撃機が無い部隊が米軍の援護に回る際にも最適だろう。
B-52はロータリー式ミサイルランチャーあるから、酷使されるでしょうね…
非常時には確かに役に立つかも知れないけど、この様な場面に遭遇する機会って
早々有るんやろうか?
制空権さえとってれば、輸送機をミサイル母機として活用
それこそ寿命の近づくB52の代役
B21なんて大量生産はできないだろうから、逆にキャリアーが増えれば爆撃の仕事を増やせる
>制空権さえとってれば
これが難しいんですよね。安全圏に投射して地上軍がじりじり前進していくイメージなんでしょうか?
潜水艦にしよう
潜水艦か!良いじゃん
え!潜水艦を投下するんですか!?
それSSGN改オハイオ級潜水艦では
米軍と同じパレット規格を採用してる空自のC-2にも搭載できるんだろうけど、その場合って何パレット詰めるんだろう?
一機に2パレット載せられたら正直無理してF15を100機を丸々JSIに改修するする必要もなくなるかも(JSIが一機も要らないとは言っていない)
JASSM-ERの長さが4.27mだから、パレットの長さは5mくらいでしょう。C-2の貨物室長は15m強で貨物室の高さはC-17よりも高いので、9発のパレットが3枚の27発同時投下が可能と。2.5Gで32トンだから、重量的にも何とかなりそう。貨物室長20m強のC-17ならば、4パレット36発ですかね
B-2が16発、B-52が20発、B-1が24発ですから、C-2ですら戦略爆撃機よりも搭載量が多くなる計算と。C-130Hでも12発、C-130J-30だと18発ですが、これは流石にペイロード的にギリギリすぎて微妙か?
問題は、1発1億3000万円もする巡航ミサイルを6発9発単位でぶっぱなす費用と、それが必要な目標でしょう。モスクワや北京を飽和攻撃する時くらいでしょう、こんなにミサイルが必要なのはさ……
463Lパレットが88インチ(2,235mm)×108インチ(2,743mm)×2.25インチ(57.1mm)なので、1セットで2〜3パレットサイズですかね?
自己レスですが
JASSM-ERはパレットサイズピッタリじゃんと思ったところ、
よくよく考えれば、輸送する都合上そりゃパレットサイズが基準になるよな〜と合理的設計に納得しました。
この投下システムを考えた人は、輸送機で爆弾、ミサイル運ぶなら、輸送機から落とせば良くね?よいう発想だったのかなと。
数年前にKC-130の貨物室設置型の投下装置の記事もありましたが。
最初に何パレット詰めるのかな?って言った本人だけどちゃんと答えてくれる人がいるのがこのサイトのすごい所
疑問が解消されて感謝感激です。ありがとう!
最近捻くれたレスが多い中での素直なコメントに癒される。
これだよこれ
こういうアメリカンなのを待ってたんだよ
そして次はアーセナルタンク、これだね
巨大なキャタピラに大量の武器弾薬を搭載、ついでにUAVも飛ばしとこう
アーセナルトレインを希望。
因みに動力は蒸気機関車。
これぞ浪漫。
「我がイングランドはすでにアーセナルの名を冠する一軍を所有しており、日本人も加わっている」
とりあえずELくらいは出場しようか>アーセナル
日本人加入まで今シーズン全敗やないか
エスコンに出てきそうな兵器だな…
巡航ミサイルや対艦ミサイルを放り出すなら、価値がありそう。
ただの爆弾落とすなら、普通にパレットに積んで、ランプから蹴落とせば良いのでは?
いやうん、その通りで、通常爆弾投下するのにほぼ風任せのパラシュートで降下するパレットなんか間に挟んでも
精度は落ちるわ投下範囲もコントロールしにくいわ、何のメリットもないでしょ。
動画にも通常爆弾なんか登場しないよね?
MOAVとデイジーカッター(廃止)があります。
あと、KC-130は武装可能(マジかよ)
鈍重な輸送機を使ったら損失機が相当でそうだが
アウトレンジからぶっ放す大艦巨砲主義的な失敗臭がするんだが…
パラシュートは必要なのかね?
前の構想だとハッチからスカスカと展開していったが
対象から700kmくらいまで近づくのかな?
戦闘機の陽動なり電子戦機やawacsのフルバックアップで出撃するのだろうが
シナ相手だと沿岸部しか無理そう
キャリアにパラシュート付けて減速させないと、キャリアとミサイルが同じ速度で落ち続けて地面に衝突するというコスパの悪い爆弾にしかならないぞ
パラシュートが無かったら直ぐに地表まで落下するし、姿勢も安定しないでしょうが
やりたいのは大規模な飽和攻撃なのだから、全てのパレットが投下されてから発射したいでしょうし、時間を稼ぐ必要も有るでしょう
重量物を機外に引っ張り出すのには、パラシュートが最も効率が良い。
投下後に姿勢を安定させる必要がある。
戦闘機のドラッグシュートもスピンリカバリーに使うのと同じ原理です。
うはwwwロマンあるww
このまま突き進んでアイガイオン希望
00年代のネット老人…!?絶滅したはずでは…
ろまん自衛隊買ってくれ
誤送信してもうたんやけど、意味通じるよね?
なんかちょっと前にロシアも似たようなも発表してなかったけ?
空中でばらまいてプロペラで浮遊しつつ、敵が接近したら降下させて飽和攻撃を行う、というコンセプトだったような気がするけど。
エースコンバットで出てきそう
「アーセナルプレーン」
何とロマン溢れるワードなのだろう
同じコンセプトの兵器を中国が導入すれば、いよいよ「数千のミサイル(またはドローン)が日本に降り注ぐ」事態が現実になるわけか。
いよいよ自衛隊も小型兵器対策が待ったなしになってきたな。
直観的に言わせてもらうと、1960年代に小型戦術核搭載要撃機が米本土防衛用につくられたように、中・露の(極超音速)ミサイル飽和攻撃に対して、空対空小型戦術核ミサイルが再考される余地があるのではないかと。
陸自の次期AHだけどこれもUH60の機内にリボルバー弾庫でミサイル搭載して
機体真下に落っことす感じでやりゃ行けると思う
航空機はミサイルを機内搭載するのがやっぱええわ
上で言ってる通りこれ導入して同時多数目標攻撃しなきゃいけないほどのターゲットがあるのかという問題だけど、今総裁選で枕詞みたいに使われてる敵基地攻撃能力の取り扱い次第ではこういう馬鹿火力資材が必要になってくる可能性も否定できないよなぁ。飽和火力の話ししだすと絶対敵わない中国とかいうのが居るからミサイル防衛のほうを手厚くしてほしい気もするけど…
次のエースコンバットには、これをもっと凶悪にしたような奴が出てくるんだろうなあ