米空軍は2025年度予算案の中でF-35AとF-15EXの調達数を削減、2025年度でF-15EXの調達打ち切りを提案、A-10×56機、F-15C×65機、F-15E×26機、F-16C×11機、F-22A×32機の退役も議会に要求している。
参考:US Air Force budget request leans toward R&D, trims fighter purchases
参考:Navy postpones several modernization programs to pay for operations
空軍は新規調達を削減して旧型機を処分し、捻出した資金を研究開発に充てる方針
バイデン大統領は11日に2025年度予算案を議会に送付、米空軍は予算案の中でF-35Aの調達数を48機から42機、F-15EXの調達数を24機から18機に削減、さらに2025年度でF-15EXの調達打ち切りを要求しているため同機の調達上限は98機となり、A-10×56機、F-15C×65機、F-15E×26機、F-16C×11機、F-22A×32機の退役も要求している。
空軍は2028年までにA-10を完全に手放す方針で、議会も2023年度に21機、2024年度に42機の退役を承認している。F-15Cの退役についても条件付き(退役が航空戦力に及ぼす影響を議会に報告すること)で承認されており、F-22A Block20の退役は議会が毎年拒否している。
F-15Eの退役ついてはAviation Weekが昨年3月「米空軍は2025年からF-15Eの旧型119機(F100-PW-220E搭載機)の退役を開始し、2028年までにF-15Eの保有数を99機まで削減することを検討している」と報じていたが、この報道通り2025年度予算案にF-15Eの退役が盛り込まれているが、これに議会が同意するかどうかは不明だ。
因みに空軍は新規調達を削減して旧型機を処分し、捻出した資金を研究開発に充てる方針だが、海軍は海外での作戦コスト(紅海におけるフーシ派封じ込めなど)を捻出するため、F/A-XXの開発予算を15億ドルから5億ドルに削減、2025年度に調達開始を予定していた大型無人水上艦も2年延期し、他にも複数のプログラムを延期もしは中止することを2025年度予算案の中で提案している。
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※アイキャッチ画像の出典:Lt. Col. Raymond Geoffroy
>空軍は2028年までにA-10を完全に手放す方針で
タイコンデロガ級もですが、退役する時はあっという間ですね
でもA-10はフィクションの世界じゃまだまだ活躍させられるんだろうな~
>F-22A×32機の退役
1時代の終わりやね
ステルス機としてはF22の方が見た目がシュっとしてて好き。
記事中にもあるけどF-22のBlock20 32機は毎年退役させろさせない揉めてる奴ですよ。
日本はアメリカ議会の圧力でF-22を買えませんでしたがかえってよかったかもしれませんね。しかしF-35も調達削減で維持費はさらに高くなりそうです。
航空自衛隊のF-15Jをアメリカが買うという話はどうなるんでしょうか?
F-117「よう後輩、まだ俺が飛んでいるうちに会えてうれしいぜ」
F-22もF-117と同じで何機かは飛び続けたりするんかね?
しかし、F-22も実戦使用は、どうでもよさそうなシリア爆撃に登板しただけで、本来の制空戦闘機としての実働がゼロというのは、フェニックスミサイルみたいな。
廃棄するくらいならウクライナに売ってあげたらいいのに。
ウクライナの替わりに金出してくれる国はあるでしょ。
トランプさんは無償支援はしないって言ってるから、売るのは反対しなさそう。
整備、修理する拠点も人材も無いゴミと化す物を売りつけようとするとは悪魔の発想で草
というか横流しされて終わりやろ
アメリカにとっては時代遅れのゴミでも、ウクライナから見たら喉から手が出るほど欲しい兵器はたくさんあると思います。
ちゃんと読んだ?整備する拠点が無ければ人材もいないのにどうして運用出来るんだってことだよ
最初は良かったとしても保守点検出来ずにゴミ同然になるでしょって話
まあこれまでのニュースを見る限り部品レベルの横流しが多発するだろうが
この戦争が何年続くかはわかりませんが、二~三年で整備できる人材も部品もアメリカ本土でもなくなる。って事は無いと思うので、近い将来ゴミになるとしても、今はまだ使えるなら使った方がいいと思います。
その人材と費用と部品全てウクライナが用意できないからゴミ同然ってことでしょう?
もしかして全部アメリカにタダでやらせる前提で述べてるなら無償支援でなくなります。今のウクライナは金すら用意できません
そこに滅茶苦茶利回りの良い国債があるじゃろ?
いきなり訓練もしてない戦闘機に乗って戦力にできるのはエリア88の中だけなんですわ…
コマンドーですら「説明書を読んだのよ」があった……
ガンダムとかでも多くの作品では「子供がいきなりMSに乗れる理由」をそれなりに設定・描写してるんですけどね(説得力があるかはさておき)。
自家用でもいいからタービン機の操縦資格あるなら座学1時間で最低限の計器操作覚えれば誘導爆弾落として帰ってくる程度は余裕で可能だろう
そんなのを「戦力になる」とは言わんでしょ。
車のエンジン掛けて駐車場で動かせるだけの事を「運転できる」とは言わんのです。
横流しされて第三国経由でロシアに流れ着きそう
退役ラッシュきてる?
新規開発がダメダメで古い設計のをごまかしながら使用してたのも限界
米軍って結構追い詰められてると思うのですが、米軍よりの人が多いのであまり話題にならないですよね
しかもフーシ派への介入で計画に遅延が確定してると
ちなみにフーシ派のドローン飽和攻撃にかなり手を焼いているので、敗退も時間の問題かなと
遅延ではないですが、コンステレーション級のVLSが少ないよ!
って今更言われ始めてるんですよね
紅海の戦い次第ではコンステレーション級ですら短命に終わる可能性が…
最近の新規の開発が滞っているケースが多発しているのを見るにアメリカの兵器開発力が落ちているか陳腐化しているかもしれないと思い始めた
個人的には西側の兵器開発力は冷戦終結と共に停滞していたと思っています
元来兵器というものは枯れた技術の最適化を突き詰めるものです、そうでなくては戦争という大量消費に対応出来ないからです
しかし冷戦終結以降、対等な敵を失った西側は非対称戦争への対応という量より質を求める方向に舵を切り、そのために民生品の活用を始めました
この体制で開発された武器は確かに冷戦時代の兵器と比べて格段な性能の向上に成功しました、それも元から市場にありふれた技術を転用するだけですから開発費も抑えて
しかしそこからのさらなる性能の向上を目指すとなると、これは市場におけるハイエンドを取り入れるということになり、コスト高に限界がおとずれてしまいました
結局民需という供給力の不安定なものに頼り始めた時、西側の兵器開発基盤は既に失われてしまっていたわけです
新規開発がダメダメって、むしろ戦闘機や攻撃機の開発が上手く行ってる国ってどこだよ?
中国、ロシア?
Su-57は20年掛けて戦時にも関わらず本格配備の気配はないですし、
なんとかモノになりつつあるJ-20もおよそスムーズに進んでるとはいえない様な。
まだ新型機の現物が出てくるだけマシなんじゃないかと思い始めた
J-20は既に部隊配備が300機に迫る、ないし300機越えてるとすら言われてるのに「スムーズに進んでるとはいえない」とはどういう認識してるの?
「総生産数」は「開発の進捗のスムーズさ」の指標としては不十分です。
ウクライナのシルスキー将軍は、再びA-10が欲しいと言うのかな。
案外、A-10を目標にしたクラウドファンディングが出来たり(笑)して。
多分、お安いだろうし。”確トラ”の場合、供与は無いだろうし。
有償なら、案外、譲ってくれたりして(笑)。
以上、半ば以上冗談でした。
結局、自律無人機が欲しいのだろうな。
延期、延期で不穏だな
退役だけ推進しても次の世代の機体が思うように戦力化できないのは第5世代で教訓になってるはずだが
目の前の仮想敵国が脅威的なペースで兵器開発・配備を進めてるのに、議会のせいで自軍が時代遅れになるのは軍としては歯がゆいでしょうね。いざ有事となったら議会は「何とかしろ」と言うだけですから。
議会の統制も何もない軍隊がのさばるよりは万倍マシですけどね
いえ、そこはせいぜい1.5倍マシ程度でしょう。シビリアン・コントロールというものも、空想の中では万能ですが、現実の人間が動かす場合は理想の10%も実現できれば御の字ですので。
議会の無能も人間、軍隊の無能も人間、腐敗した際の害悪はどちらも酷いことになる。
ある種、議会と軍隊が“のさばる”ことは、鶏と卵のような気もします。
難しい問題だと思う
統制を守る為なら、何人の命が失われることまでは許容されるのだろう?
議会と軍隊のやり取りだけならまだいいんだけど、ここに民間の軍需の利益確保や投資控えってところが絡むのが西側の大きな問題
民間企業との駆け引きがあり企業はできるだけ儲けようとする関係上、数は揃えにくいし開発費も高くなりがち、投資も儲けが見える範囲内でのみ
もちろん民間に任せることによるメリットも多くあるんだけど、特に有事や有事想定だとほぼ国家の判断だけで利益度外視で動けるロシアや中国がやっぱ強い
あとはアメリカは世界の警察やりすぎて中国ロシアと比べてリソース損耗しまくってるってのはあるよね…そのぶん経験値は得られるにしても
戦闘機の無いアメリカ軍なんて大砲の無いロシア軍みたいなもんだろ。
F-35AとF-15EXを削減した分はF16の新規製造などで数量を維持できないものか。
ロシアは航空優勢が無いもしくは拘らないドクトリンがあるからまだいいけどアメリカのそれは航空優勢が前提だから大変そう(小並感)
F-15EXを基本採用するのは、内陸部の州軍向けで極論いらんところってのもありそうではあるけどね。
F-35AはTR-3問題抱えているし。
ライン工維持のための格安機の設計・製造してウクライナ支援でもするしか
実質軍縮ですねこれは。NGADも更に数は減るでしょうし
EXは100機足らずだと運用に支障が出る数なんじゃ?
ボーイングの品質問題がこっちにも波及してるみたいだし。
F15E全体と入れ替えした方が良いとは思うけど予算の関係かな?
>捻出した資金を研究開発に充てる方針だが
長い目で見れば、妥当な判断だと思う。軍事力の増強には、質的優位の達成が必要なのだから。
>他にも複数のプログラムを延期もしは中止することを
十年後には大きなマイナスとなるはず。研究開発は重要なので、長い目で見るべきだと思うが。
15億から5億に削減って、ほとんど開発中止と同じではないだろうか。何十年も先のことを考えるのは無意味だけど、十年先のことは考えるべきだ。
しかしSFの話をするのは馬鹿げているけど、強いAIの開発に成功していたらなぁ…という気持ちになる。
強いAIなら自動操縦と自己整備が可能なので、ウクライナに譲ることができるのに。
アメリカが原爆水爆を完成させれば数年以内ににソ連が原爆水爆を完成させた事実
から同じ人間種族が作るAIも情報洩れで絶対的な優位性を維持するのは無理でしょう
その頃には戦争は終わっている。ロシア軍はウクライナの地から追い出されている。
また仮に短期間でロシアが開発できたとしても、今度はハードウエアの差がものを言う。32機のF22を使いこなせるのなら、もうウクライナの勝利は揺るがないだろう。
前提から何から流石に楽観的過ぎやしませんかね…
ソ連の原爆水爆開発は、アメリカにいた共産主義者たちがその手の機密情報を流した結果だという事がわかっているが、現在でも同じように機密情報が流れていくのだろうか…
A-10やF-15がこれだけ退役するとボーイングの仕事量が激減するから絶対受け入れられる事は無さそう。
ボーイングやボーイングの工場のある地区の議員の政治力で握り潰し確定案件でしょ…
政治家:我が国の戦闘機は、ロシアのポンコツのように無様に落とされることはないだろう?
専門家:残念ながら、同様の戦闘をした場合、同じように落とされます。
政治家:えっ!?
専門家:普通に落とされます。
政治家:じゃあいらない。もっと良いものを考えろ。
という感じになりそう。
リソースをNGADに集約しても、高性能高コストらしいしまたF-22と同じコースな気がしてならない
NGADの単体価格が性能・機能に見合った高コストなのは確定的ですが、ランニングコスト低減を目指してるのは間違い無いと思います。
例えば、電波吸収塗材(RAM)の維持費がF-22のランニングコストを引き上げた要因の一つでしたが、F-35ではシート材ライニングと高強度のトップコート塗材を開発して大幅に改善しています。米空軍が問題視しているのはランニングコストなので、NGADにおいてもその低減努力は主要命題でしょう。
米国は戦闘機が多すぎたんだよ。
ハイローミックスと言いながらF-15、F-16共に派生機作りまくって、F-22にF-35が出て来てもまだ派生させてる。
いったんF-16とF-35に絞って運用方針を見直した方がいい
F-15Eの旧式エンジンって、IHIがライセンス生産してるやつか
だからといって、今更中古のF-15Eを日本で導入する必要性はないが
フランスやチェコの言い分を聞いていると。
不足している整備兵を整備拠点ごとウクライナに
派遣しても良いような気もします。
使用が終わるまでにウクライナ整備兵を訓練して、
整備拠点はそっくり売却/供与する形で。
空軍に限らず、陸軍も同じことができるのでは。
記事を読むと、整備不良で動かない戦車の話などが出てくるし。