スロバキアは旧ソ連製のMiG-29を更新するため世界で2番目にF-16Vの新造機に注文(2018年12月)を入れたが、米国政府は同機の引き渡しが予定よりも1年遅い2024年になると通知した。
参考:Slovakia to get new F-16 fighter jets a year later
ロッキード・マーティンは「遅れを取り戻す努力を続けている」と述べているので遅れてスケジュールを捲くってくるかもしれないが、、、
ロッキード・マーティンはテキサス州フォートワースにあるF-35の最終組立ラインを拡張するためF-16の最終組立ラインをサウスカロライナ州グリーンビルにある新工場に移転(2019年稼働開始)、この新工場は月産4機(年48機)というスピードでF-16を組み立てることができ、各国がから受注(バーレーン16機/スロバキア14機/モロッコ24機/ブルガリア8機/台湾66機)が相次いでいるF-16Vの新造機を2022年に初出荷することを予定していたのだがCOVID‑19の影響で全ての予定が狂ってしまう。
F-16Vを構成する各コンポーネントの製造は国際的なサプライヤー(主翼はイスラエル企業、F-16Vの中央胴体、後部胴体、コックピットの構造体はポーランドのPZLミエレツなど)に依存しており、これらの製造ラインの立ち上げ・生産・納品がCOVID‑19の影響で遅延、ここに世界的な半導体の不足も加わってF-16Vを組み立てるために必要なコンポーネントが揃わないらしい。
ロッキード・マーティンは今年始めに「受注分の引き渡し開始が2024年まで遅れる」と述べていたが、米国政府はスロバキアにF-16Vの引き渡しが予定よりも1年遅い2024年になると正式に通知したため同機の生産が遅れていることが改めて浮き彫りなった格好だ。
台湾は2019年8月に新造機のF-16Vを66機発注、中国の軍事的な圧力が高まっていることを受けて「2023年に予定されていた初号機引き渡しを2022年に前倒してほしい」と要請してたが、発注順で行けば台湾はスロバキアよりも後なので初号機引き渡しは2024年以降になるだろう。
まぁロッキード・マーティンは「遅れを取り戻す努力を続けている」と述べているので遅れてスケジュールを捲くってくるかもしれないが、果たしてどうなることやら。
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※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin
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実は「ウクライナへ引き渡すので遅れています」と言うオチだったら笑うぞ(有り得ない妄想)。
まあ、実際は中国が兵器生産の増強をしているのでそっちに半導体が流れていると見るべきかも(妄想)。
ICどころか、抵抗やセラコンですら、メーカーや品種によっては入手難なものが在るとの事です。
兵器産業程度の需要では、そこまでのインパクトは起きないと思います。
単純に、コロナの影響での工場の稼働状況の偏りが起因、だと考えています。
三菱重工がなかまになりたそうにこちらをみている
なかまにしてあげますか?
F-35関連のパーツ供給の方がまだあり得るわ
KF-16のラインを活用でないのか?
その前にこの有り様で、NATOは戦争できるのか?
Mig-29の性能維持部品は?
ロシアを笑ってられない。
F-16は世界中で売れてますね。
日本がもし将来に国産戦闘機の輸出をする時はF-16とは言いませんがF-15ぐらいには売れてほしいですね。
F-15って世界的には、71、96、213、72、84、25、61、24、36の682機も採用されてるんだが…。
ハードルが高すぎるだろう。
せめてグリペンかタイフーンかラファールあたりが割と現実的な落としどころだぞ。
試供品として、無料で配るところから始めないと、無理だな。
エアバスA300「ナカーマ」
※エアバスA300は就航当初全く売れなかったので、当時A300に興味を持っていたが金が無くて買えなかった米国のイースタン航空へ4機を半年間無償でリースして事実上の性能評価を行った後、正式発注へ漕ぎ着けた。
更にその後、A300の経済性が高く評価された事でA300は多数の国の航空会社で使われる傑作旅客機になった。
武器輸出は核保有国の独壇場でなぁ…
外交圧力に負けない強さがいる
まぁグリペンくらい売れたらいいね
韓国みたいに企業が意欲的なら核保有国じゃないくてもいけるんですけどねぇ。
長年禁止されてきた企業に今更努力しろって言ってもなぁ、、、
部品製造国を見ると米国の製造業は死んでるなと思ってしまう